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葬儀

2024.04.30

お墓の種類と特徴、選び方とメリット・デメリットを解説

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お墓とは、故人のご遺骨を納骨し、供養する為の建造物です。
近年ではお墓を作らない供養方法も増えてきましたが、総じてお墓と表現することもあります。

日本では長らく、一般墓による供養が慣習でした。
しかし社会的環境の変化から、一般墓の管理、継承が難しくなる家も増えました。

そこで一般墓以外の様々なお墓が台頭しています。
今回は、現代の日本のお墓について解説いたします。

お墓を始め供養方法に迷われている方は参考にしてください。

お墓の種類
現代の日本には、様々なお墓の種類があります。
以下に、特徴をご紹介します。

お墓の種類【一般墓】
一般墓 極み
一般墓とは、家系で建立した石碑に、先祖のご遺骨を納骨し、供養する形式の墓 です。
家系の墓は、継承者を始め遺族親族で引き継ぎ、管理をします。
昔からある形式の墓で 家墓 や 継承墓 ともいわれます。
墓は墓地や霊園などから、 区画の使用権利(永代使用権) を購入して建立します。

墓石代など初期費用に加え、年間管理費や寺へのお布施などの継続的費用が掛かります。

一般墓がお勧めな人
伝統的なお墓に入りたい方
手厚い供養をしたい方
管理をする方がいるご家庭
仏教の宗教観を大事にされている方
一般墓のメリット
子孫代々使える
家系の墓石を立てられる
伝統的な墓の形式で、家族の賛成が得られやすい
手厚い供養が出来る
一般墓のデメリット
継承者がいないと購入出来ない
費用が高い
継続的な管理が必要
一般墓を建立する場所
一般墓を建立する場所は、 墓地埋葬法 により定められています。
墓地や霊園が主で、以下の3種類があります。

公営霊園
公営霊園 極み
公営霊園は自治体が運営管理する霊園 です。
費用が安い事から最も購入に関する競争率が高いです。

民営霊園
民営霊園 極み
民間墓地とは、宗教法人や財団法人が運営管理する霊園 です。
宗教法人は販売等が出来ない為、石材店など民間企業と契約し、区画の販売を依頼しています。

寺院墓地
寺院墓地 極み
寺院墓地とは寺が管理運営する墓地 です。
寺院墓地に墓を建立するには、寺の檀家になる必要があります。

お墓の種類【樹木葬】
樹木葬 極み
樹木葬とは、樹木を墓標とし、その下にご遺骨を納骨する形式の墓 です。
石碑ではなく、樹木がお参りのシンボルとなります。
樹木葬の中でも様々な種類があり、どれを選ぶかで費用は変わります。
いずれの場合もお墓の中では比較的費用は安価です。

樹木葬がお勧めな人
自然が好きな方
継承に不安のある方
費用を抑えたい方
樹木葬のメリット
景観がキレイなことが多い
一般墓より費用が安い
継承者がいなくても良い
ペットと一緒に入れる霊園もある
樹木葬のデメリット
継承出来ない
アクセスが悪い場所が多い
親族に反対される可能性がある
樹木葬の4種類
樹木葬の中でも納骨方法や場所により、以下の4種類に分けられます。

個別型樹木葬
個別型型樹木葬
個別型樹木葬は、樹木1本に対し、故人1人~2人のご遺骨を対象に納骨 します。
一般墓と同じく、継承が必要の場合もあるので、注意が必要です。
中にはペットも一緒に弔える場所もあります。

集合型樹木葬
集合型樹木葬
集合型樹木葬は、1本の樹木を共通の墓標とし、複数人のご遺骨を納骨 します。
複数人とはいえ、ご遺骨は一人ひとり骨壺などに分けて安置されます。

合祀型樹木葬
合祀型型型樹木葬
合祀型樹木葬とは、1本の樹木の下に、あらかじめ粉骨した複数人のご遺骨を納骨 します。
ご遺骨はカロートによる個別管理ではなく、混ぜて土の中に埋めるイメージが一番分かりやすいでしょう。

里山型樹木葬
里山型樹木葬
里山型樹木葬とは、山にご遺骨を納骨 します。
木の剪定などせず、なるべく自然の山のまま使用するのが特徴です。
ちなみに樹木葬が可能な山は、予め自治体などからご遺骨の埋葬許可を得ている場所に限られます。

お墓の種類【納骨堂】
納骨堂 極み
納骨堂とは、ご遺骨の納骨専門の建物 です。
ご遺骨は個人またはご夫婦など1代を対象に、他者とは分けて管理されます。
また納骨堂のスタッフがご遺骨の供養管理や供花などを行ってくれます。
ただし期限があり、 13回忌 又は 33回忌 になると永代供養墓などに 改葬 される契約が多いです。

納骨堂がお勧めな人
継承者の不安がある方
管理の負担を減らしたい方
お参りしやすい場所が良い方
納骨堂のメリット
都心に多くアクセスが良い
室内にあり、天候を気にせずお参りできる
管理の負担が少ない
後継者の心配が少ない
納骨堂のデメリット
管理供養の期限がある
お盆やお彼岸の混雑
お供え物に制限がある
比較的費用が高め
納骨堂の4種類
納骨堂の中でもご遺骨の保管方法などにより、4種類に分けられます。

自動搬送式
納骨堂 自動搬送式
自動搬送型とは、遺族親族に割り当てられたカードや暗証番号を基に、お参りのスペースまでご遺骨が運ばれる システムです。
セキュリティ面での安心感があります。

仏壇式
納骨堂 仏壇式
仏壇式は、縦長の個別スペースを使い、上に仏壇、下にご遺骨を置き管理するシステム です。
一家族に1列が割り当てられるので、上下に他者の納骨スペースがなく、使用しやすいです。

ロッカー式
納骨堂 ロッカー式
ロッカー式は、コインロッカーのようなスペースにご遺骨を入れ管理 します。
鍵も掛けられます。
開けやすくお参りのしやすい高さなど、位置で値段が違うこともあります。

位牌式
納骨堂 位牌式
位牌型は、1つの共通の仏像の周りに複数人の位牌を並べます 。
ご遺族は、対象のご位牌に向かいお参りをします。
ご遺骨が入った骨壺は別部屋で一括管理されている事が多いです。

お墓の種類【永代供養墓】
永代供養 極み
永代供養墓とは、遺族親族に代わって、墓地の運営者がご遺骨の管理供養をする形式 です。
墓石を建てる必要がない上に、他者のご遺骨と合同で埋葬される合祀型が多くを占める為、費用が安価です。
墓地の運営者により、定期的に 合同法要 が行われます。

永代供養墓がお勧めな人
他者と合同埋葬でも良い方
継承に不安のある方
費用を抑えたい方
今後のお墓の引っ越しは考えない方
宗教や宗派にこだわりのない方
永代供養墓のメリット
合祀型は管理費など継続して発生するお金がない
管理が必要ない
継承者の心配がない
費用を抑えられる
永代供養墓のデメリット
他の方と遺骨が混ざる
後々遺骨を取り出せない
お墓の引っ越しが出来ない
親族の同意が得られない事がある
永代供養墓の4種類
永代供養墓の中でも、埋葬方法などにより4種類に分けられます。

合祀型永代供養墓
合祀型永代供養墓
合祀型永代供養墓は、他者複数人のご遺骨と一緒に埋葬され、管理供養 されます。
区画などが必要ない事もあり、費用が最安です。

個別型永代供養墓
個別型永代供養墓
個別型永代供養墓は、個々にご遺骨を分け、運営者が管理供養 します。
納骨堂の野外バージョンというと分かりやすいでしょう。
永代供養墓の中では、割合は多くありません。

永代供養付き樹木葬
そもそも永代供養とは、遺族親族に代わって、他者がご遺骨を供養する意味です。
その意味に則ると、 樹木葬も永代供養墓の一種 といえます。

永代供養付き納骨堂
樹木葬と同じく、 納骨堂も個別型永代供養の一種 です。
個別型は期限がある事に注意しましょう。

お墓の種類【散骨】
散骨 極み
散骨とは、故人のご遺骨をパウダー状に粉砕した上で、自然の中に撒く供養方法 です。
基本的にはご遺骨を海に撒く 海洋散骨 を指しています。
漁場を避け、人目に付きにくい沖まで船で向かい、直接水面へ投入します。
費用も安く、近年人気が出てきています。

散骨がお勧めな人
海が好きな方
自然に還りたい方
費用を抑えたい方
継承に不安のある方
ご遺骨が形に残らないことに抵抗がない方
散骨のメリット
海で眠れる
費用を抑えられる
子孫に管理も費用も負担がない
散骨のデメリット
散骨場所の特定が難しい
遺族に反対される可能性がある
継承出来ない
お墓参りが簡単に出来ない
散骨の3種類
散骨の中でも3種類に分けられます。

単独散骨
単独散骨は、1人の故人を対象に1家族のみで船に乗り散骨を行います 。
他者に気を遣う事なく、ゆっくりと故人とのお別れが出来ますが、費用は高めです。

合同散骨
合同散骨は、複数人の故人を対象に、複数の家族が船に乗り合わせて散骨を行います 。
単独散骨より、船のチャーター代などが安く、費用が抑えられます。

委託散骨
委託散骨は、散骨を行う業者にご遺骨を預け、後日海へ散骨をしてもらいます 。
故人の家族は船に同乗して立ち会う事は出来ませんが、費用は散骨の中で最も安価です。

お墓の種類【宇宙葬】
宇宙葬 極み
宇宙葬とは、故人のご遺骨をパウダー状にしてカプセルに入れ、ロケットなどで宇宙へ打ち上げる供養方法 です。
散骨の一種に分類され、カプセルの大きさやロケットの種類など多岐に渡る選択肢があります。
最近まで日本ではあまり馴染みがありませんでしたが、著名人が実施、または生前希望している事を表明し、話題になりました。

宇宙葬がおすすめな人
宇宙が好きな方
新しい供養法に抵抗のない方
親族が反対しない方
費用を抑えたい方
宇宙葬のメリット
宇宙に行ける
方法によっては費用を抑えられる
空を見上げたら供養出来る
業者によってはアプリで位置を確認出来る
宇宙葬のデメリット
反対する親族がいる可能性が高い
残ったご遺骨をどう供養するか考えなければならない
ご遺灰を回収出来ない
すぐに宇宙葬を開始出来るとは限らない
宇宙葬の2種類
宇宙葬には大きく分けて2種類あります。

ロケットタイプ
ロケットタイプは、パウダー状にした少量のご遺骨をカプセルに入れ、ロケットで宇宙に飛ばします 。
ロケットタイプの中でも、地球の周回軌道に乗せる、月に散骨する、宇宙探査船で半永久的に宇宙を飛ぶ等の方法があります。

バルーンタイプ
バルーンタイプはパウダー状にしたご遺骨を風船の中に入れ、空へ飛ばします 。
数時間後に空の成層圏で爆発し、空間に散骨される仕組みです。

お墓の種類【手元供養】
手元供養 極み
手元供養とは、故人のご遺骨の全て、また一部を家など身近な場所で安置する供養方法 です。
家で保管する場合、 自宅供養 とも呼ばれます。
手元供養は2000年代に入り登場した、最も新しい供養方法です。
宗教観や供養方法の価値観も多様化した結果、お墓にまつわる親族負担を極限まで削った形といえます。
手元供養がお勧めな人
故人を身近に感じたい方
お墓参りが困難な方
新しい供養法に抵抗のない方
費用を抑えたい方
手元供養のメリット
故人を身近に感じられる
宗教や形式にとらわれない供養が出来る
お墓に行かなくても供養が出来る
手法によっては最も費用を抑えられる
手元供養のデメリット
反対する親族がいる可能性がある
分骨する場合は他の供養方法の費用もかかる
次の代で遺骨をどうするか考える必要がある
手元供養の3種類
手元供養のタイプには3種類あります。

アクセサリータイプ
アクセサリータイプは、パウダー状にしたご遺骨の一部を使用し、アクセサリーとして身に着けます 。
遺骨収納型、遺骨ダイヤモンド型、遺骨ジュエリー型があり、デザインも豊富です。

骨壺タイプ
骨壺タイプは、ご遺骨の全てまたは一部を、骨壺に入れて自宅に安置します 。
最近では、一見ご遺骨が入っているとは分からない骨壺も多く、他者に気を遣うことなく置けます。

ぬいぐるみタイプ
ぬいぐるみタイプでは、ぬいぐるみの中にご遺骨を入れる容器が挿入されています 。
小さなサイズは違和感なく持ち歩けることを理由に選ぶ方もいます。

お墓の選び方
お墓の選び方を3つの観点からご紹介します。

費用
遺族の負担量
宗教
費用で選ぶ
お墓や供養方法それぞれの 初期費用の相場 を表にしました。
材料費やご遺骨の加工費、永代使用料などトータルした金額です。

これらに加え、一般墓や納骨堂、樹木葬の一部などでは寺へのお布施や年間管理費が掛かります。

相場
一般墓    150万円~500万円
樹木葬    10万円~50万円
納骨堂    20万円~90万円
永代供養墓    10万円~50万円
散骨    3万円~30万円
宇宙葬    20万円~300万円
手元供養    2万円~300万円
遺族の負担量で選ぶ
近年、少子高齢化等に伴うライフスタイルの変化から、従来のお墓の管理供養が出来ない家が増加しています。
そのため、お墓を選ぶ際、なるべく 遺族の管理負担を減らせる事 を条件の1つにされる方が増えました。

継承    管理    アクセス    お参り持ち物    線香
一般墓    要    要    様々    要    可
樹木葬    不要    不要    不便なこと多    不要    不可
納骨堂    不要    不要    良好    不要    不可
永代供養墓    不要    不要    様々    不要    可
散骨    不要    不要    不便    不要    可
宇宙葬    不要    不要    不可能    不要    不要
手元供養    要(改葬)    要    良好    不要    可
宗教で選ぶ
長らく日本の供養における慣習であった 一般墓は仏教 が基になっています。
それ以外の墓や供養方法は、基本的に特に宗派は問いません 。

しかしまれに墓地や霊園の運営者により、宗教宗派が問われる場合もあります。
墓地霊園を選ぶ際には、運営者に規定を確認しましょう。

宗教
一般墓    仏教(寺の宗派による)
樹木葬    問わない
納骨堂    問わない
永代供養墓    問わない
散骨    問わない
宇宙葬    問わない
手元供養    問わない
お墓を建てるまで
お墓や供養方法を決定する上での必要書類や注意点をご紹介します。
いずれのお墓や供養方法でも、契約の際は以下の書類が共通して必要です。

埋葬許可証(故人を火葬後に、火葬場より発行されます)
戸籍謄本
住民票
印鑑登録証明書
墓地使用許可書(霊園や墓地の運営者より発行されます)
加えて、それぞれのお墓や供養方法を契約する際の流れと注意点をご紹介します。

一般墓
一般墓購入までの流れ
一般墓を建立する際、 墓石を購入出来る石材店が限られています 。
これを 指定石材店制度 といいます。

墓地や霊園は宗教法人が運営していることが多く、営利目的の販売が出来ません。
その為、数社の石材店と契約し、区画や墓石の販売を委託しています。

自分で選んだ石材店ではなく、墓地霊園が指定した石材店より購入します。
ちなみに同一霊園内では、 石材店により墓石の値段が違う事はありません 。

石材店同士で協定を結び、差が出ないようにしています。
指定石材店制度は、民間と寺院が運営する墓地霊園にあり、公営にはありません。

樹木葬
樹木葬購入までの流れ
樹木葬においても、一般墓同様、 指定石材店制度 があります。
墓地霊園が指定した石材店から区画を購入します。

また、墓標となる樹木は、 墓地霊園が指定した数種 の中から選択する事が多いです。
生態系への影響や、手入れのしやすさが理由です。

樹木葬を行える場所は 交通アクセス が不便な場合が多くあります。
交通手段や駐車場の有無をよく確認しておきましょう。

納骨堂
納骨堂 購入の流れ
納骨堂の注意点は、 永代供養に期限がある 事です。
13回忌 もしくは 33回忌 までの契約が多いです。

その後は 合祀型 の永代供養墓に移されます。
契約期限後のご遺骨の供養方法について、納骨堂の運営者に確認しましょう。

また納骨可能な人数に限りがある上、 ご遺骨1人あたりの加算方法 も納骨堂によりまちまちです。
納骨人数における費用の契約内容もよく検討しましょう。

永代供養墓
永代供養墓の購入の流れ
永代供養墓は、個別型の場合、納骨堂同様に 期限がある 事に注意します。
また、墓地霊園により供養方法に違いがあります。

年間の共同法要の回数や、清掃の頻度など、契約内容をよく確認しましょう。
また、永代供養は基本的に宗教宗派が問われる事はありません。

しかし、仏教の 浄土真宗においては、永代供養は必要ないという見解 です。
永代供養とは、故人が迷いなく浄土へ行けるように永代にわたり祈るという意味です。

しかし浄土真宗の教えは、どんな人でも死後はすぐに極楽浄土へ行くとされています。
永代供養の考えが、浄土真宗の教えにそぐわず、必要ないとされています。

浄土真宗の方で、事情があり永代供養墓を希望される方は、浄土真宗のお寺に相談する事をお勧めします。

散骨
散骨は基本的に、散骨のルールやマナーに精通した業者に依頼します。
しかし、 散骨は自力でも行えま す。

自力で行う場合の注意点は、 散骨に関する条例により、散骨禁止の地域がある 事です。
中には罰則がある場合もあり、場所は慎重に選ぶ必要があります。

また、 ご遺骨は必ず粉砕します 。
2ミリ以下 の大きさが基準です。

ご遺骨が形を持った状態で散骨した場合、他者へ不快感を与える懸念だけでなく、事件性を疑われる事にもなりかねません。
そのため粉骨がマナーとなっています。

粉骨作業は、遺族に肉体的にも心理的にも負担を与えます。
散骨を行える業者に依頼するのが無難 でしょう。

しかし散骨は新しい供養方法ゆえに、条例などを知らずに行う業者もあり、トラブルに発展した事例もあります。
業者選びも慎重に行いましょう。

宇宙葬
宇宙葬での注意点は、ロケットタイプの場合、 海外での実施 になる事です。
日本で独自に宇宙葬を行っている企業はない為、代理店を通じ、海外の企業と契約、もしくは海外での直接契約となります。

また、ロケットタイプは いつ実施できるか分かりません 。
申し込みから数年後になる場合もあります。

また、実施の日取りを延期される事もよくあります。
1つは 費用 の点です。

ロケットの発射には莫大な費用が掛かる為、なるべく多くの希望者を募り、まとめて行う方式である事がその理由です。
加えて 安全面 です。

安全に宇宙までの到達に成功を重視し、発射のタイミングを慎重に判断する必要があります。
日取りが不安定な状況が不安な方は不向きな方法です。

手元供養
手元供養は、自宅供養の場合はあくまで室内への安置であり、 庭の敷地などに埋葬してはいけません 。
墓地埋葬法 に則り、ご遺骨の埋葬場所は指定があります。

勝手に庭にご遺骨を埋める事は違法ですので絶対に止めましょう。
またご遺骨は 湿気に弱く、カビが生えやすい 性質があります。

ご遺骨の安置場所は、 風通しが良く直射日光を避けられる場所 にします。
仏間や和室がお勧めですが、近年の住宅デザインの変化から、和室がない家も増えています。

その際は寝室や書斎を選ばれる方が多いです。

お墓の引っ越し【墓じまい】について
近年、 墓じまい をし、 改葬 をされる方が急増しています。
もともと日本では、一般墓による供養が慣習でした。

家系で建立した墓に、先祖のご遺骨を納骨し、遺族親族で引き継いで供養管理していく形式です。
しかし、少子高齢化など社会的環境の変化から、一般墓の継承者は不足し、墓の管理が難しくなる家が増えました。

管理が出来ないからと家の墓を放置した場合、 無縁墓 となります。
無縁墓は仏教の観点から家系にとって縁起が悪いばかりか、墓地や霊園とのトラブルになります。

そうなる前に 墓じまい をし、管理がしやすい別の供養方法に変更する方が増えているのです。
別の供養方法への変更を 改葬 といいます。

墓じまいの流れ
墓じまいの流れは、以下の通りです。

親族の同意を得る
改葬先を探す
墓のある墓地や霊園に墓じまいの申請をする
自治体への改葬許可申請
石材店を決め、墓の撤去を依頼する
区画を更地にし、墓地運営者へ返却する
以下にご説明します。

①親族の同意を得る
墓じまいを希望する場合、必ず 親族に相談し、同意を得ましょう 。
供養に関する価値観が多様化しているとはいえ、まだ墓じまいや改葬に抵抗がある方もいます。

話し合いの際には、墓じまいの資料や改葬のメリットを事前に用意しておくと話がスムーズでしょう。

②改葬先を探す
墓じまい後の改葬先を検討しましょう。
改葬先の受け入れが決まったら、運営者より 受入証明書 を発行してもらいます。

③墓のある墓地や霊園に墓じまいの申請をする
墓のある墓地や霊園に墓じまいの申請をし、許可を得ます。
その際に、 埋葬証明書 を発行してもらいます。

④自治体への改葬許可申請
墓じまいが決定したら、自治体へ 受入証明書 と 埋葬証明書 に加え、 改葬許可申請書 を記入し提出します。
改葬許可申請書は各自治体の役場、又はホームページよりダウンロードで入手できます。

その際に自治体より、 改葬許可証 が発行されます。

⑤石材店を決め、墓の撤去を依頼する
改葬許可証 を墓じまいする墓のある墓地霊園へ提出後、石材店を決め、墓の撤去を依頼します。
民間霊園や寺院墓地の場合は、 指定石材店制度 に則り業者の指定があります。
自分で決める際は、 複数の石材店から合い見積もり を取ることをお勧めします。
またスタッフの対応も参考にしましょう。

⑥区画を更地にし、墓地運営者へ返却する
墓の撤去の前に、納骨していたご遺骨をカロートより出します。
その際に、僧侶により墓の 閉眼供養 が行われる場合もあります。

最後に石材店にて、墓の撤去と区画の整備が行われ、墓地霊園の運営者へ区画を返却します。

墓じまいに必要な書類
墓じまいに必要な書類は以下の通りです。

受入証明書(改葬先より発行)
埋葬証明書(家の墓があった霊園墓地より発行)
改葬許可申請書(自治体の書式あり、自治体へ提出)
改葬許可証(自治体より発行)
改葬承諾書(墓地の継承者と改葬申請者が違う場合に必要、自治体より発行)
墓じまいの注意点
墓じまいの注意点をご紹介します。
まず、 親族には事前に必ず相談 します。

近年、墓じまいに関するトラブルが増えており、その多くが親族関連です。
継承者が自分であっても、勝手に墓じまいを行うのはタブーです。

日本では長年、先祖のシンボルのように思っておられる方もおり、その価値観は強く根付いています。
墓じまいや改葬に抵抗があるだけではなく、意味合いを良く知らない方もいらっしゃいます。

トラブルを避けるため印必ず慎重に相談し、同意を得ましょう。
また、墓じまいにおけるトラブルで親族関連の次に多いのが、墓じまいをする墓地霊園とのトラブルです。

近年、寺の檀家などが減っており、檀家を減らしたくない為になかなか 墓じまいの許可が下りない事例 があるようです。
長年お世話になった墓地霊園へ、感謝の気持ちを忘れず丁寧に申請しましょう。

どうしても解決しない場合、 自治体 や 弁護士 、 行政書士 などへ相談出来ます。
また、 墓じまいと改葬の手続きを代行してくれる業者 もあります。

難しく感じる場合、利用するのも1つの方法です。

お墓に関するよくある質問
Qお墓参りの方法は?
Aお墓参りの流れは、以下の通りです。

墓の清掃
花や菓子のお供え
線香を供える
合掌する
一般墓の場合は、お参りの為の持ち物があります。

清掃のためのバケツやひしゃく、スポンジやゴミ袋など
お供えする花や食べ物
お供えの下に敷く半紙
線香、ライター
数珠
まず、水を使用し、 お墓の汚れを取り綺麗にします 。
たわしなど、硬いものでこするとお墓に傷が付くので柔らかいスポンジを使用しましょう。

最後に綺麗な水をかけ 墓を清めます 。
次に 花や食べ物をお供え します。

食べ物の下には半紙を置きます。
時にお墓に酒をかける方がいますが、墓石が変色するなど傷みに繋がるので止めましょう。

お供えが終われば、 線香を焚きます 。
お線香を消す際は、口で吹くのではなく、手で仰ぎましょう。

仏教の教えでは、息を吹きかけることは不浄とされ、仏に失礼にあたるとされています。
最後に、年長者の順から 合掌します 。

左手の親指付け根に数珠をかけ、手を合わせます。
その際、故人に語りかけても良いでしょう。

お参りが終わったら、 食べ物のお供えは必ず持ち帰りましょう 。
カラスなどが食べ物目当てに墓地や霊園を荒らす事を防ぐ為です。

一般的なお参りの流れは以上ですが、宗派により手順が違う場合もあります。
また、線香が禁止など、墓地や霊園でもルールの違いがあります。

自分の宗派の手順や、墓地との契約内容などを事前に調べておきましょう。

Qお墓参りのお花は何が良い?

Aお墓参りのお花に決まりはありません。
一番ポピュラーなのは 菊 です。

日本では昔から、高貴な花として好まれています。
また、枯れても散らばりにくいのでお供えに重宝されます。

そのほか、 カーネーションやリンドウ、ストック、トルコキキョウ、樒(しきみ) などがよく選ばれています。
また、生花店やスーパーなどで 仏花 としてお供え用の花束が販売されているので利用するのも良いでしょう。

逆にお供えにタブーな花は、 臭いが強い花、毒がある花、とげがある花 です。

お墓の現状【タイプ別購入割合】
お墓の現状について解説いたします。
2018年のお墓の購入割合を表にしました。

10年前までは、購入割合の8割以上が一般墓 でした。
しかし近年、 4割未満にまで減少 しています。
代わりに台頭してきたのが 樹木葬 や 納骨堂 など永代供養が付いた墓です。
清掃などの管理が不要なことがその理由です。

お墓の現状【墓じまい】
墓じまいの現状について解説いたします。
2009年~2017年の改葬数の推移を表にしました。

先祖代々続いた一般墓を 墓じまい し、 改葬 する方が右肩上がりに増加しています。
近年の社会的環境の変化から、一般墓の継承者不足のため管理が出来なくなった事が主な理由です。

また、一般墓以外の供養方法が数々出てきた事で、人々の宗教観や供養に対する価値観の多様化も背景にあります。

お墓の現状【購入者のお墓までのアクセス】
購入者のお墓までのアクセスについてご紹介します。
お墓の購入者の墓地までの交通手段について調査しました。

車で移動される方が半数以上 を占めます。
墓地霊園の特性上、街中には少ない事や駐車場が広く取られている事がその理由です。
次に自宅からお墓までに掛かる時間を調査し、表にしています。

自宅から30分以内の距離にお墓がある方が半数くらい です。
お墓に対し、清掃や管理が不要なことやお参りのしやすさが求められていることが現れています。

お墓の種類や特徴について理解を深め、慎重に選択しましょう
今回は、現代の日本のお墓や供養方法について解説いたしました。
お墓には、 一般墓、樹木葬、納骨堂、永代供養墓 があります。

加えて、 散骨や宇宙葬、手元供養 など、礼拝の対象がない供養方法もあります。
10年ほど前までは一般墓が主でしたが、近年急速にその他の墓や供養方法を選ぶ方が増えています。

また近年では、先祖代々続く墓を 墓じまい し、 改葬 する方も増えています。
背景には社会的環境の変化により、一般墓の管理が難しくなった事が挙げられます。

それぞれの墓や供養方法に 費用 や 遺族の負担量 、また 宗教 などの違いがあります。
墓や供養方法に関する自分の希望や予算に照らし合わせて慎重に検討しましょう。

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