お盆にほおずきを飾る理由は?飾り方やお盆後の処理方法も解説!
				
				お盆の季節になると色々な場所でほおずきを見かけるようになりますよね。
しかしなぜお盆にほおずきを飾るかご存知の方はいるでしょうか?
この記事ではお盆にほおずきを用意する意味や、片付け方、またオススメの飾り方などについてお話しさせていただこうと思います。
				
				
        
				
				
				
				
				
				
			 
		 
		
			
				
					
  この記事の結論
お盆のほおずきには、提灯の代わりの目印・ご先祖様の仮家といった意味合いがあります。お供えの飾りとしても使います。
お盆の机の脚に固定した笹足に縄をかけ、ほおずきを吊るします。ほおずきの数に決まりはありません。
 
				
					
  お盆とは?
				
					
  お盆とは浄土から ご先祖様や亡くなった方たちが現世に戻ってくる 期間のことをいいます。
きゅうりの馬やナスの牛を飾ったり、灯籠流し(とうろうながし)のイメージがありますね。
盆踊り、お中元、夏祭り、七夕などの行事もお盆から派生したものです。
 
				
					
  お盆の時期
				
					
  お盆の時期には大きく分けて2通りあります。
新のお盆 とよばれる7/15を中日とした期間と、 旧のお盆 とよばれる8/15を中日とした期間です。
 
				
					
  
	
		| 新旧 | 
		盆入り・迎え日 | 
		中日 | 
		盆明け・送り日 | 
	
	
		| 新のお盆 | 
		7/13 | 
		7/15 | 
		7/16 | 
	
	
		| 旧のお盆 | 
		8/13 | 
		8/15 | 
		8/16 | 
	
 
				
					
  新のお盆は東京などの一部地域でよく使われている時期です。
故人が亡くなって四十九日たったあと、初めて帰ってくる新盆(にいぼん)と間違われることもありますが、別のものです。
月遅れのお盆ともよばれる8月スタートの旧のお盆は南西諸島などで行なっています。
一般的に お盆休み とされている時期もこの旧のお盆です。
 
				
					
  お盆にほおずきを飾る理由
				
					
  
  
				
					
  お盆にほおずきを飾る理由は諸説ありますが、全てご先祖様や故人が無事にお盆を過ごせるよう考えられたものばかりです。
また『ほうずき』と呼ぶ方もいますが正しい表記は『ほおずき』の方です。
 
				
					
  提灯の代わりに道しるべとして飾る
				
					
  ほおずきは漢字で鬼灯と書きます。
鬼はなくなった方のことを示し、灯は提灯のことを表しています。
字の通りほおずきは故人の 道しるべとなる迎え火 のことなのです。
最近ではほおずきの代わりにほおずき柄のロウソクを用いることもあります。
ほおずきの片付け方については後ほどお話ししますが、もし処理が面倒な場合はほおずきの代わりにほおずき柄の明かりを用意してもよいでしょう。
 
				
					
  お盆で過ごす期間の家としてほおずきを飾る
				
					
  ほおずきは 故人の仮のおうち としても使われています。
ほおずきの中は空洞なため、魂がそこにお盆の間宿ることができると考えられている為です。
同じ理由で提灯などが飾られることも多いです。
こちらもほおずき柄のものがあるので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
 
				
					
  お供え物に彩りをそえる為にほおずきを飾る
				
					
  昔まだ農作業が日本国民の主な仕事だった頃、不作がつづく間はじゅうぶんなお供え物を用意することができない時もありました。
そんな中すこしでも お供え物が貧相に見えないように 飾られたのがほおずきだったのです。
亡くなられた方のためにも工夫をこなし、もてなしの準備をしたのは日本人の美徳といえるでしょう。
なお、お盆のお供えものについては以下の記事を御覧ください。
 
				
					
  
    
  
				
					
  お盆でのほおずきの飾り方
				
					
  
  
				
					
  ほおずきの飾り方は地域によって様々です。
花瓶などの花器に 挿す 方法、お盆やお皿の上に 置いて 活ける方法、玄関などに縄を 吊るして かざる方法など家によって色々な方法が使われています。
九州の北部地方のほおずきタワーや浅草寺のほおずき市など、ほおずきの楽しみ方は意外と多いのです。
この記事では上記の方法以外に、次の3通りの飾り方を紹介させていただこうと思います。
 
				
					
  ほおずきのドライフラワーの作り方
				
					
   ほおずきのドライフラワーの作り方はとても簡単です!
① ほおずきの葉っぱを取り除く
② 半日陰の風通りのいいところで乾燥させる
およそ1週間ほど吊り下げておけば完成です。
緑やオレンジなどほおずきの色の違いにかかわらず、完成したものは約1年は楽しむことができますよ。
 
				
					
  透かしほおずきの作り方
				
					
  とてもおしゃれなほおずきの飾り方としてオススメしたいのが 透かしほおずき です。
網ほおずき、かさらしほおずきなどとも呼ばれます。
透かしほおずきの作り方も簡単ですが、いくつかの注意点があります。
まず作り方ですが 密閉できる容器にほおずきが全て浸かるよう水を注ぐ 、これだけです。
もし表面の皮がすこし残っていたら、ブラシなどでそっとこすり落としましょう。
次に透かしほおずきを作る時に注意していただきたいのが
 
				
					
  ほおずき全体がしっかりと水に浸かること
ビンなど中の匂いが漏れないものを使うこと
新鮮なほおずきを使うこと
 
				
					
  の3点です。
ほおずき全体がしっかりと水に浸かること
ほおずきがきちんと浸かっていないと、水からでているところから黒く腐ってしまいます。
均等に処理を施すために、きちんと浸けておきましょう。
ビンなど中の匂いが漏れないものを使うこと
またこの透かしほおずきは表面の皮を腐らせて作っているため、製作中に匂いがでます。
そのため空き瓶などの匂いがもれない容器で作ることをオススメします。
新鮮なほおずきを使うこと
透かしほおずきを作っていると、ほおずきの中の実が腐ってしまうことがあります。
これは皮の隙間から水が入ってしまったり、古いほおずきを使っていると起きてしまいます。
なので透かしほおずきを作る際は、出来るだけ新鮮なものを使いましょう。
万が一ほおずきの中にある実が腐ってしまった時は、代わりにビー玉やちりめん(和風の布)で作った実を入れると映えます。
 
				
					
  盆棚(ぼんだな)の作り方
				
					
  盆棚とは ご先祖をお迎えするために作った聖域 のことです。
精霊棚(しょうりょうだな)、先祖棚、魂棚(たまだな)とも呼ばれます。
浄土真宗では作ることのない盆棚ですが、神式や仏教では古くから使われていた飾り方です。
宗派や地域によってこまかい違いはありますが、ここでは簡単にできる盆棚のつくり方を紹介させていただこうと思います。
 
				
					
  
	
		| 材料 | 
		数量 | 
	
	
		| 机 | 
		1つ | 
	
	
		| 笹竹 | 
		2〜4つ | 
	
	
		| 縄 | 
		150~350cm | 
	
	
		| ほおずき | 
		好きなだけ | 
	
	
		| ござ | 
		1つ | 
	
 
				
					
   作り方
① 笹竹を縄でつくえの足に固定する
② 縄を笹竹の上部分に横にはり、ほおずきを吊るす
③ 机の上にゴザをしく
④ ゴザの上にお盆飾りをおく
笹竹は机の後の両脇に立ててもよいですし、四方に立てても大丈夫です。
またゴザは真菰(まこも)と呼ばれるイネ科の植物でできたものを用意できるとよいでしょう。
真菰はお釈迦様とゆかりの深い神聖な植物なためです。
ゴザの上に並べるお盆飾りは地域によって違うため、確認しておいてください。
市販の飾りもあるので、ご自分で材料を用意するのが大変な場合はそちらを調べてみてください。
盆棚については以下の記事も御覧ください。
 
				
					
  
    
  
				
					
  お盆後のほおずきの処理方法
				
					
  
  
				
					
  お盆が終わったあと、ご先祖様や故人の宿っていたほおずきをそのまま捨てるのはためらわれますよね。
昔は川に流して処理していましたが、現代ではむずかしいかもしれません。
そんな時のは以下の方法でほおずきを片付けてください。
 
				
					
  ほおずきを土に埋める
ほおずきを白い紙につつみ清め塩をかけてから捨てる
お供え物といっしょにお寺で焚き上げてもらう
 
				
					
  お盆につかったほおずきはお盆の間ご先祖様や亡くなった方が過ごした特別なものです。
後片付けまでしっかりとしましょう。
 
				
					
  お盆はほおずきでご先祖様のおもてなしを
				
					
  お盆の時期やお盆に飾るほおずきの意味、飾り方、片付けの仕方について解説させていただきました。
あらためてお盆に飾る意味を知ることで、より意味のあるおもてなしをするお手伝いが出来ていれば幸いです。
お盆のほおずきは帰ってきたご先祖様や亡くなった方を迎えいれるために重要なものです。
ぜひ今回ご紹介した方法をつかって、素敵なもてなしをしてあげてください。