この記事で解決する疑問
お墓に除草剤を使っても良いのか?
除草剤以外のお墓の雑草対策はある?
お墓の雑草駆除は業者に任せられる?
お墓に雑草が生える理由
理由
お墓の雑草を駆除しても、直ぐに雑草が生えてくるのには理由があります。
それは、雑草は地下に根や茎を、深く広く張っているからです。
そのため、地上部分に見えている雑草を駆除しても、地表に残った根や茎から再生します。
また、雑草の多くは種を飛ばして繁殖しますが、その種は軽く寿命も長いです。
加えて、1つの雑草から大量の種が放出されるうえ、風や雨、動物や人間の活動で運ばれる事により、いろんな場所で繁殖します。
仮に、お墓の草むしりの際に雑草から種が落ちれば、直ぐにその場で育っていくでしょう。
お墓周辺の除草剤で対処できる雑草
田舎のお墓参り 代行
お墓周辺で見られる以下の雑草なら、除草剤で駆除できます。
スギナ
ドクダミ
ススキ
チガヤ
タラノキ
次で、各雑草の特徴や対処方法をご案内します。
スギナ
全国のお墓で見られる、生命力の強い雑草です。
春から夏にかけて増殖しますが、冬でも枯れない性質を持っています。
地下に根を伸ばして繁殖し、高さ30から60センチメートル程度の葉が地表で生い茂ります。
地表の葉を駆除しても、茎から直ぐに再生する雑草です。
また、複数のスギナの根が地下で繋がっているケースも多いです。
そのため、1つの根を掘り起こしても、他の根から再生してしまいます。
除草剤を選ぶ時は、根まで枯らすタイプを選びましょう。
ドクダミ
全国のお墓で見られる、冬でも枯れない雑草です。
半日陰の場所を好み、強い臭いを持っています。
6月から8月にかけて白い花が咲き、高さ15から30センチメートル程度迄成長します。
地下の根を大きく広げて繁殖し、根がちぎれた場合でも再生可能です。
除草剤は、根まで枯らすタイプを選択しましょう。
再生を繰り返す時は、何度も除草剤を撒き、除草剤の濃度を25倍程度に濃くするのも良いでしょう。
ススキ
全国のお墓で見られる、冬にも枯れない多年草です。
地下で根を広げて繁殖し、複数のススキの根が地下で繋がっているケースも多いです。
地表の茎は最大2.5m迄成長し、秋になると白い穂先から種を飛ばします。
除草剤は、根も一緒に枯らすタイプを選びます。
生命力が強いので、繰り返し薬剤を散布しましょう。
加えて、蜂の巣になる恐れがあるので、枯れた後の根はスコップで取り除きましょう。
チガヤ
全国のお墓で見られる、冬にも枯れない多年草です。
地下に茎を張り、地表の茎は高さ50から150センチメートル程度迄成長します。
5から6月に茎の先端に白い穂を付け、種を飛ばします。
シートを貫通する程、茎が硬い事も特徴です。
除草剤は、根まで枯らす種類を選びましょう。
また、生命力が強いので、繰り返し散布しましょう。
タラノキ
全国のお墓でも見られる、落葉低木で、「たらのめ」と呼ばれる新芽は、食用としても売られています。
深く伸ばした根で増殖し、カットされた根からも再生可能です。
加えて、地表の枝木にトゲがあるのも特徴です。
駆除する場合は、お墓の周辺に除草剤を散布しても、効果は期待できません。
根まで枯らす除草剤を、穴を開けた幹に流し込みましょう。
また、幹の切り口に縦の切込みを複数入れて、切込み部分に除草剤を刷毛等で塗ります。
お墓に除草剤は使っても良い
墓 掃除
他の方と一緒に利用する、お墓に除草剤を使っても良いのでしょうか。
お墓の除草剤の使用は、基本的に問題ありません。
しかし、除草剤には毒性があるので、マスクや手袋、長袖を装着して使用しましょう。
また、他の参拝客が近くにいる場合は、時間をずらして散布するのがおすすめです。
お墓毎にルールが異なるので、使用前に管理者へ、除草剤の使用に関する規則を確認しましょう。
顆粒と液体の違い
除草剤には、顆粒と液体の2種類があります。
次で各特徴を解説します。
顆粒タイプ
持続性が高く、根まで枯らす商品も多いです。
散布回数を少なくしたい方にも向いています。
散布場所の雑草の高さが20センチメートル以上ある場合は、1度刈ってから撒きましょう。
また、散布前にじょうろ等で、地面を湿らせておきましょう。
液体タイプ
顆粒タイプよりも持続性に劣る商品が多いので、夏場などは繰り返して撒きましょう。
しかし、価格が安い商品が多く、即効性に優れています。
散布場所の雑草の高さが30センチメートル以上ある場合は、1度刈ってから撒きましょう。
梅雨時期など、雨の多い時期の散布は、効果が弱まる恐れもあります。
除草剤以外の雑草対策
掃除
おすすめの対策は以下です。
コンクリートを打つ
防草シートを利用する
固まる土を利用する
砂利を敷く
コンクリートを打つ
最も効果が期待でき、耐久性にも優れる対策ですが、費用負担も多いです。
また、墓地によっては工事できない場合もあるので、事前に管理者に確認しましょう。
業者との契約や打合せ、工事を含め、完成まで数か月かかるのが一般的です。
しかし、コンクリートを打つ場所が少ない場合は、1週間以内に完成する事もあります。
費用は、1平米あたり10万円程度を目安にしましょう。
防草シートを利用する
種が飛ぶのを予防出来るので、雑草の繁殖を抑制できます。
また、日光を遮断できるタイプなら、成長の抑制も可能です。
地面にシートを敷くだけなので、比較的簡単に設営できます。
コンクリートよりも費用は安いですが、商品によっては、雑草がシートを貫通する恐れもあります。
また、シートの隙間や継ぎ目から雑草が生えてしまう恐れがあります。
固まる土を利用する
固まる土とは、乾燥するとコンクリートの様に固まる土です。
土に水を混ぜるだけなので、初心者でも扱いやすいです。
しかし、凹凸が出来ない様に施工しないと、雑草が生えてきます。
また、コンクリートより費用は安いですが、広範囲に使う場合は費用負担が大きいです。
加えて、寒冷地では施工後にヒビが入り、隙間から雑草が生えるケースもあります。
砂利を敷く
砂利を敷くと、日光を遮るので、雑草の成長予防が可能です。
また、雑草から種が飛ぶのを抑制可能です。
ですが、隙間から雑草が生え、種の拡散も完全には予防できません。
見た目も良く、個人で工事や撤去が出来る点が人気です。
砂利の種類により価格は異なりますが、3平米程度で1万円程かかるでしょう。
お墓掃除代行サービス
お墓 掃除
自分で雑草駆除するのが大変な場合は、業者に頼むという選択肢もあります。
年間利用する方だけでなく、お盆やお彼岸前などに単発利用する方も多いです。
代行会社を利用すれば、雑草の駆除だけでなく、墓碑のクリーニングもしてもらえます。
費用は会社毎に異なりますが、単発で8千から3万円程度が相場です。
お墓の雑草を除草剤で駆除する場合は、1度の散布で駆除できないケースも多く見られます。
忙しい方や手間を減らしたい方は、代行会社の利用もぜひ検討してください。
除草剤を使ってお墓の雑草の手入れをしよう
この記事の結論は以下の通りです。
お墓に除草剤を使っても問題ありません。ただ、除草剤には毒性があるのでマスクなどをして体内に取り込まないよう対策して使用します。
除草剤以外のお墓の雑草対策として、コンクリートを打つこと、防草シートや固まる土を利用すること、砂利を敷くことなどが挙げられます。
自分でお墓の雑草駆除をするのが難しい場合は、お墓掃除代行サービスを利用できます。
お墓の雑草は除草剤で駆除可能ですが、複数回の散布が必要な場合も多いです。
使用前には、除草剤の特徴に合わせた、効果の出やすい散布方法を下調べておきましょう。
また、シートや砂利を敷くなど、他の対策と併用するのもおすすめです。
お墓掃除の代行サービス業者比較!内容や費用・内訳、注意点も紹介
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