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葬儀

2024.04.30

喪主は誰が務めるのか?続柄による決め方や書き方、服装を解説!

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喪主は葬儀を執り行い、進行する重要な役割です。その為、故人と近い続柄の人が務める事になります。
しかし、故人に近しい続柄の人が複数いる場合や、逆にそういった人がいない場合は、どうしたらいいかというのはあまり知られていません。

そこで、続柄による喪主の決め方や、葬儀に関する手紙や挨拶の時に使う呼び方、喪主にふさわしい服装等の情報をまとめました。

この記事の結論

個人と近い続柄の人が喪主を務めるため、配偶者・長男・次男・長女・次女の順で決めます。故人が子供の場合喪主は両親以外を優先します。

故人が父ならご尊父様・母ならご母堂様・義父ならご岳父様・義母ならご丈母様となります。子供の場合ご令息・ご息女となります。
喪主とは
喪主
まずは喪主という立場がどの様な立場なのかについて解説します。
喪主とは、葬儀の主催者であり、遺族の代表者です。

葬儀そのものだけでなく、それに関連した打ち合わせや手紙の準備等も執り行っていく立場になります。
葬儀の席では弔問を受けたり、挨拶の言葉を執り行ったりする事になります。

葬儀の後にある法事等を執り行うのも、喪主の仕事の一つです。
葬儀の後の供養も主催するのが喪主ですから、喪主を選ぶ際はその点も考慮して選ばなくてはならないのです。

喪主になる人は年齢等の考慮が必要ですが、性別は男女どちらがなっても良いとされています。
その為、場合によっては、兄弟姉妹が合同で喪主を務めたり、続柄による繋がりの無い人が務めたりする場合もあります。

喪主と施主の違い
違い
喪主と同時に努める事もある為、混同されやすいのが、施主です。
喪主は葬儀や供養を主催する人ですが、 施主は葬儀にかかる金銭的な負担や管理をする役割です。

多くの場合、喪主に選ばれた人が施主も務める事になりますが、喪主が金銭的な管理が難しい場合は、別の人が施主を務める事が多いです。
また、喪主と同様、施主も続柄による繋がりのある人が務める場合があります。

また、会社が主導で葬儀を執り行う場合の様に、規模が大きい式の場合も、喪主と施主が違う場合があります。

喪主と施主に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

喪主と施主の違いや仕事!誰がやるべき?香典・供花は必要?
第三人生編集部

喪主と故人の続柄一覧
喪主の決め方は故人の続柄の状態によって変わっていきます。

喪主と故人の続柄を表にまとめると、以下の様になります。

故人    喪主となる人
夫婦のどちらか    残った配偶者か、その子供
両親のどちらか    残った親か、その子供
配偶者も両親も不在の場合    近親者がいない 友人等、故人と親しかった人
近親者がいない    友人等、故人と親しかった人
一般的には、故人と続柄による繋がりを喪主としますが、一部例外もあります。
また、場合によっては故人が自分の葬儀で喪主を務める人を指名しているケースがあります。

この様な場合は、続柄に関係無く、指名された人が喪主を務める事になります。

喪主の続柄による決め方
喪主 続柄
喪主は故人と続柄の繋がりがある人が選ばれるのが一般的ですが、当然例外もあります。
いざという時の為に、続柄によって決める場合の順序と、例外となるケースについて知っておきましょう。

続柄による順番
故人の血縁者等の、続柄による繋がりが務めるのが一般的な喪主です。
しかし、故人の家族構成によっては続柄による繋がりが複数にわたる事もあります。

また、配偶者や兄弟姉妹の状態によっては、喪主を務めるのにふさわしくない場合もあるでしょう。
続柄で喪主を決めるのは一般的な方法ですが、だからこそ選びにくい点もあるのです。

続柄で喪主を決める場合は、以下の順番で家族を見直し、ふさわしい人がいないか確認してみましょう。

喪主となる順序    当てはまる続柄
1    残された配偶者
2    故人の長男
3    故人の次男、又はその下の弟
4    故人の長女
5    故人の次女、又はその下の妹
喪主は男女関係なく勤める事ができます。

他家に嫁いだり、婿に行った人でも、続柄と喪主になる条件が合えば、喪主を任される可能性があるのです。
また、故人の配偶者が高齢である葬儀の規模が大きいので、役割を分担したいといった場合もあります。

その場合は、喪主を続柄でつながっている人達で分担して務めても問題ありません。
喪主の選別は、喪主の役目を正しく理解し、その役目をしっかり果たせるような形で選ぶ事が重要になるのです。

喪主や未成年の場合や、親が喪主となる場合
その中でも割とあるケースが、喪主となるべき子どもが、未成年だったり、喪主を務めるのが困難だったりする場合です。
その場合は、子どもの後継人となる人の中から、喪主を選出します。

また逆に、子どもが命を落としてしまう場合もあります。
続柄の決め方でいえば、血のつながりが一番強い両親が喪主となりますが、この場合は当てはまりません。

子どもが親より先に亡くなる事を逆縁と言います。
逆縁の場合、続柄の繋がりがあっても、親は喪主にならないという慣習があるのです。

故人である子どもとの続柄に、喪主となれる人が両親以外にいる場合は、その人が喪主を務める事になります。
もし、故人とのつながりが両親しかいない場合は、両親が喪主を務めます。

故人に血縁者がいない場合の喪主の決め方
方法
故人に続柄による繋がりがない場合や、合ってもその人が喪主としてふさわしくない場合も、もちろん想定されます。
この様な場合は、喪主の友人等、続柄の繋がりは無いけど生前親しくしていた人が喪主を務める事になります。
最近では、葬儀会社が喪主を代行してくれる場合もあるようです。

もし、故人の血縁者や交友関係を探しても喪主にふさわしい人が見つからない場合は、葬儀会社に相談してみるといいでしょう。

喪主についての続柄の書き方
喪主 続柄
冠婚葬祭の時には電報を送る場合もあります。
葬儀の場合は喪主にお悔やみの意を電報で伝える事にります。

その際は故人の呼び名を特殊な敬称で記載しなくてはなりません。
この敬称は故人と喪主の続柄によって呼び方が違うので、注意しましょう。

以下の項目にそれぞれの呼び方をまとめておいたので、参考にして下さい。

父母
子どもが喪主を務めるケースで、他の続柄よりも使用する機会が多くなります。

敬称はそれぞれ以下の様な呼び方が一般的です。

故人との続柄    敬称
父親    ご尊父様、ご亡父様
母親    ご母堂様、ご亡母様
また、場合によっては、配偶者の両親、つまり義両親の葬儀で喪主を務めているケースもあります。

この様な場合は、

故人との続柄    敬称
義父    ご岳父様、ご外父様
義母    ご丈母様、ご外母様
が適用となります。

喪主と故人の続柄によって、使う敬称が違うので注意して下さい。

祖父母
祖父母の場合は両親とは違い、普通の呼び方となります。

故人との続柄    敬称
祖父    お爺様、ご祖父様
祖母    お婆様、ご祖母様
この様に、普段でも使う機会の多い敬称で問題ありません。

子ども
子どもの場合も、祖父母同様、他の機会でも使う敬称を活用します。

故人との続柄    敬称
息子    ご令息、ご子息
娘    ご令嬢、ご息女、お嬢様
おじ、おば
他のケースに比べて、喪主を務めるケースが少ないのが、おじやおばの葬儀です。
少ないとはいえ、全く無いという訳ではありませんから、こちらもしっかり覚えておきましょう。

基本的に、敬称はおじ様、おば様となります。
しかし、おじ・おばの漢字は2通りあり、自分の親と故人の続柄によって、使用する漢字が違うのです。

まとめると、以下の様になります。

故人との続柄    敬称
自分の親の弟や妹にあたるおじ・おば    叔父様、叔母様
自分の親の兄や姉にあたるおじ・おば    伯父様、伯母様
読み方は全く同じですが、間違えるととても失礼になります。間違えないようにしましょう。

喪主の服装
男女喪服
喪主の服装は正式な礼服か、略式の礼服となります。つまり、普通の喪服を身につけ、喪服のルールを守っていれば問題ありません。

しかし、それぞれ注意点はありますので、その点について解説していきます。

男性
男性 喪服
男性の場合、注意すべき点は洋装の正式礼装です。
男性の場合、時間帯によって身に付けるべきスーツが違います。

正式礼装で参加する場合、式に合わせて複数のスーツを用意しておく必要があります。
昼間の式は黒のモーニングとネクタイを合わせます。

夜に行われる葬儀や通夜は、黒のスーツとネクタイになります。

しかし、葬儀中は一々着替えたり、スーツを用意したりする時間はほとんど無いです。
その為、最近は略式礼服である黒のスーツとネクタイでの参加が一般的となっています。

女性
女性 喪服 洋式
女性の場合は、黒のワンピースやフォーマルスーツを身に付けます。
女性の場合、洋服に装飾が付いていたり、バッグを持たなくてはならなかったりします。

この時注意して欲しいのが、装飾やバッグの光沢です。
光沢のあるものは、葬儀やそれに関連した儀式にはふさわしくないとされています。

光沢のあるパーツがある装いは、選ばないようにしましょう。
ストッキングは肌が見える程度の薄さの黒ストッキングを、靴はシンプルで装飾の無い黒パンプスを選ぶようにして下さい。

喪主の服装に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

喪主の服装を通夜、葬儀・告別式で男性・女性別に紹介!バッグ・靴は?
第三人生編集部

喪主は故人に近い人がなると覚えよう
喪主は葬儀を主導する立場の為、慎重に決める必要があります。
基本的には、故人と続柄による繋がりがある人がなると覚えておきましょう。

死は突然やってくるものですから、一般的な決め方が通らない場合も十分に考えられます。
続柄によって決める方法だけでなく、イレギュラーな事態の時の決め方も覚えておくようにしましょう。

喪主を務めるにふさわしい人が見つからない場合等もあります。
その様な場合は、葬儀を執り行う葬儀会社や、お坊さんに相談してみると良い方法を教えてもらえるでしょう。

お葬式で困った時は、遠慮なくプロのアドバイスを求めるようにして下さい。

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