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葬儀

2024.04.30

芳名帳とは?読み方は?葬儀での書き方を夫婦や代理別に解説!

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葬儀や結婚式で一度は見たことがある「芳名帳」。
しかし、いざ芳名帳を目の前にしても、書き方がわからないと困ります。

ここでは、芳名帳の読み方をはじめ、芳名帳の意味を解説するとともに、夫婦で参列した時の書き方、上司の代理で参列したの時の書き方などそれぞれ解説していきます。
さらには、芳名帳の購入方法や処分方法についても触れていきます。

芳名帳とは?読み方は?
芳名帳(ほうめいちょう)とは、 葬儀の参列者に氏名・住所を記入してもらう帳面のことです。
芳名とは「名前」という意味で、相手を敬う表現です。

一般的に、葬儀会場の受付に置かれていて、受付をするときに参列者が自分で記帳します。

これは会葬者名簿の役割をしていて、通夜・葬儀告別式に参列された方全てに記入してもらいます。

葬儀後に遺族がお礼状送るときや香典返しをする際に使う住所録として役立ち、さらに、芳名帳から香典帳を付けなおし、頂いた香典の管理をするのに使うこともできます。

(※香典帳とは、香典を頂いた方を管理する帳面です。)

また、参列者の方すべてが、故人のご遺族の知り合いだけとは限りません。
故人とだけと交友があった知人や友人、仕事関係の方なども参列します。

そのため、 葬儀後に喪主やご遺族がみたときに、どこの誰なのかがはっきりとわかるように書きます。

芳名帳を書くとき
まずは、記帳台の前へ行き、受付の人に一礼します。
次に、「この度はご愁傷様です」「心よりお悔やみ申し上げます」「心からご冥福をお祈りいたします」などのお悔やみの言葉を述べます。

お悔やみの挨拶をしたら記帳します。
このとき、 ご遺族が読みやすいように丁寧に楷書で書くことを心がけます。

そして、香典を受付の人に渡しましょう。
通夜に参列して香典を渡し、さらに告別式にも出るときは、通夜にも参列した旨を伝えます。

また突然の訃報を聞き通夜にかけつけたため、香典の用意ができていないときは、記帳だけして香典を告別式に持ってくる旨を伝えます。

芳名帳の種類
芳名帳
葬儀用の芳名帳
葬儀では、通夜・葬儀告別式の両方で使われます。
参列した人の住所氏名を記録し会葬者名簿としての役割を持ちます。

そして、葬儀後にお礼状を書いたり香典返しを行う際に喪家の方が使用します。
最近では、芳名カードという形をとることもあります。

結婚式用の芳名帳
結婚式での主な役割は、名前を書いてもらい出席の確認を取ることです。
新郎側、新婦側と2冊が用意され、それぞれの招待者が受付で記帳します。

結婚式では、事前に住所を知っていることが多いので、住所を省き名前のみの記載である場合なども増えています。

芳名帳の書き方【名前】
芳名帳
まず芳名帳の名前の書き方をみていきます。

個人での書き方
夫婦での書き方
妻が夫の代理としての書き方
会社の代表者としての書き方
上司等の代理としての書き方
個人で記入する場合
個人で参列される方の書き方はシンプルです。
芳名帳の罫線に従い、自分の住所と名前を書きます。

誰でも読み違えがないよう、丁寧に楷書で記入します。

夫婦で記入する場合
家族ぐるみで親しかった人が亡くなった場合、夫婦で通夜や告別式に参列することもありますね。
夫婦で参列されるときの書き方は、夫の名前も妻の名前も記入します。

香典には夫の名前しか記載していなくても、誰が参列したのかを喪家が知るために、夫婦ともに記帳する必要があります。
注意したいのは、一行に夫婦二人の氏名を書くか、夫と妻を分けて書くかということです。

芳名帳に通し番号をつけて、香典の管理をすることもあるため、名前の書き方で迷った時は、受付係にたずねてから記入するのがおすすめです。

また、夫婦と一緒に子供も参列する場合もあります。
子供は香典を出したり、喪家が礼状を送るということもありません。

しかし、 子供も参列したということは、ある意味、故人への供養にもなります。
一緒に記帳しましょう。

妻が夫の代理として記入する場合
夫の仕事関係、知人の葬儀があるけれど、どうしても夫の用が外せず、妻が代理でというときの書き方は、 夫の名前を書いた後に「内」と小さく書きます。
内とは「家内」を意味しています。

受付の人には自分が代理で参列している旨を伝えます。

会社の代表者として記入する場合
自社の社員が亡くなったり、取引先の方が亡くなった場合、会社の代表としての書き方は、 会社の住所と正式な会社名を書いた後、その下に「代表」と書き、部署名・代表者である参列者(自分)の氏名を書きます。

また、受付で名刺を求められることも多いので準備しておくようにしましょう。

上司等の代理として記入する場合
仕事関係の方が亡くなり、上司が出席すべきところ都合がつかず代理で参列するときの書き方は、 会社名・部署名・役職・上司の名前を記入し、その下に「代」と小さく書きます。

そして、自分の名前を小さめの文字で書き加えます。

代理記帳する際に、上司から預かった名刺を渡すときは、名刺の右上に「弔」と書き、自分の名刺を渡すときは「代」と書いておきます。
横書きの名刺の場合は、左上のすみに書きます。

また、上司の名前をフルネームで正確に書く必要があります。
同僚とはいえ氏名の漢字があやふやなときはしっかり確認してから会場に向かいます。

芳名帳の書き方【住所】
芳名帳
つづいて葬儀での芳名帳の住所の書き方をみていきます。

個人での書き方
夫婦での書き方
妻が夫の代理としての書き方
会社の代表者としての書き方
上司等の代理としての書き方
個人で記入する場合
個人で参列される方の書き方はこちらもシンプルです。
芳名帳の罫線に従い、自分の住所を書き、つづいて名前を書きます。

夫婦で記入する場合
夫婦で参列した時の書き方のポイントは、 前述の通り夫婦で一行なのかそれぞれなのかというところです。

それぞれ別の行に書くことになったときは、夫が住所氏名を書き、その次の行に妻が書きます。
このとき、住所欄は「同右」「〃」などと書きその下に名を書きましょう。

会社の代表者として記入する場合
会社の代表者としての書き方のポイントは、 会社の住所と正式な会社名を書き、参列者の部署氏名は書くけれど、参列した方の住所は書く必要はないということです。

こうすることで、喪主とご遺族の方は、亡くなった方と会社とがつながっていたのだとすぐにわかります。

上司の代理として記入する場合
上司の代理としての書き方は、 住所は自分ではなく上司の住所を書くようにします。
上司の住所と名前を書いた横あるいは下に、実際に葬儀に参列した方(自分)の名前を記入しますが、この時は自分の自宅の住所は書かずに、名前だけを書くようにします。

また、名前と同様に上司の正確な住所の書き方を確認してから葬儀会場に向かいましょう。

芳名帳の販売場所
ネット注文
普段は使わない芳名帳ですので、どこなら購入できるのか気になりますね。
それでは、芳名帳の購入先をお伝えします。

文具店
インターネット通販
芳名帳は手作りでも作れる
文具店
芳名帳の販売先で最も身近なのが文具店です。
大型文具店ですと、種類も豊富にありその中から選ぶことができます。

実際に品物を見て決めることができるのが利点です。

インターネット通販
芳名帳はインターネットショッピングサイトでも購入することができます。
amazonや楽天などの大手通販サイトではたくさんの種類から選ぶことができます。

しかし、 配送に時間がかかることがありますので、配送日時を確認してから購入しましょう。

芳名帳は手作りでも作れる
もし、値段を抑えたり、オリジナリティを出したいのであれば、芳名帳を手作りするのも一案です。

台紙は、インターネット上でテンプレートを探すことができますし、無料でダウンロードできるサイトもあります。
台紙を印刷したら、本のように綴ったり、リングファイルに綴じたりすれば完成です。

ダウンロードせずすべてを自分で作る場合は、罫線の入れ方など考えて、好みの書き方ができるものを作れます。
表紙を布や和紙で覆い、個性を出したり、故人に因んだアレンジをしてもいいですね。

芳名帳の受付を担当する際の準備
受付
ここでは、受付を頼まれたときの芳名帳の扱いや準備についてお伝えします。

受付係となった場合は、まず筆記具を用意しましょう。
黒の筆ペン、ボールペン、サインペンなど複数のタイプをそろえておくと便利です。

また、会場が大きく、多くの方の参列が予想される場合は、芳名録は何冊か準備しておくと一度に複数名が記帳でき混雑なく対応できます。

参列者が受付に来たら、「恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所をご記入ください」と丁寧な言葉遣いで声掛けをし、記帳してもらいます。

受付は、香典やお返しなどの金銭に関わりますので、それらの取り扱いについても、事前に喪主に確認しておくと良いでしょう。

受付に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

告別式の受付を頼まれたら?挨拶や香典の取り扱い、マナーを解説
第三人生編集部

芳名帳の処分方法
芳名帳には、参列者の住所氏名、香典の金額、そのほか供物の品名等など多くの情報が記載されます。
これは、 亡くなった方や家とのつながりのある方々を示す大切な書類です。

四十九日の法要をもって忌明けとなりますが、芳名帳はそのまま保管しておくのがおすすめです。

そして今後、参列していただいた方やその親族が逝去された場合に、この記録を見てどのように対応すべきか判断することになります。
芳名帳自体はそれほど嵩張るものではありませんので、不義理のないようしばらくの期間保管しておくと良いでしょう。

また、葬儀が終わった後に、氏名と住所などの情報をパソコンに記録しなおす方もいます。
その場合でも、現物は10年間を目安に保管しておきましょう。

10年以上が経過して処分する際は、個人情報が書かれた書類としてシュレッダーなどでの処分します。

芳名帳の書き方を知ってさっと記帳を
突然の訃報をきいて通夜・葬儀告別式に参列する際に、芳名帳の書き方で戸惑いたくないものです。
書き方のマナーを知っておけば、個人や夫婦、会社関係で参列しても困りませんし慌てずに済みます。

また、急遽受付係を任されたときも、書き方を知っておけば参列者に丁寧に対応できます。

芳名帳は葬儀の受付で必ず使われる大切なものです。
書き方に関する知識を備えておけば、どんな立場になっても役立てることができます。

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