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葬儀

2024.04.30

創価学会の葬式の特徴とは?金額相場や流れ・マナーを紹介!

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創価学会のお葬式と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
友人葬と言って、僧侶を呼ばない独特の形を取っているのです。

リーダーにあたる導師が葬式を進行し、参列者は故人のあの世行きを見送ります。

創価学会の葬式について、特徴や流れ、香典の相場にマナー等をご紹介します。

創価学会とは
葬式
創価学会は、日蓮の教えをベースとする宗教法人です。
創価学会の由来は

『価値創造』→創価
生きとし生ける物を尊ぶ事に価値をおき、平和な世界と平等な幸福を推進する
となっています。
創価学会の支部は、日本に限らず世界で192もの国と地域にあるのです。

創価学会の起源は、1928年~30年頃に端を発します。
前身は教育団体『創価教育学会』でした。

しかし、創設者が1928年に日蓮正宗に入り変化します。
創価学会の目標『人格価値の創造』の実現には、日蓮の教えが必要と認識したのです。

以降宗教系の色を帯び、1946年団体名を『創価学会』に改名しました。
そして、3代目会長にあの池田大作氏が就任するのです。

池田氏は国内外への布教を目標に掲げ、理想通り世界規模の団体に発展させます。

創価学会の葬式の特徴
葬式
僧侶を呼ばない
しきみ祭壇
お布施、戒名がない
創価学会の葬式は、『友人葬』と言います。
形式は仏式の葬儀と同じで、親戚一同や様々な関係者が参列するのです。

僧侶を呼ばない
創価学会では、『和尚の祈りによって故人が安らかに逝ける』とは考えません。
僧侶の代わりに、儀典長(ぎてんちょう)が葬式の運営を指揮するのです。

儀典長は、創価学会葬式における、式の進行役
通称導師
創価学会の葬式の根底にある考えは、

故人は、お葬式でお坊さんが読経しない限り旅立てない
亡くなった人には戒名を授ける
と言った事や思想を推奨していません。
したがって、創価学会の葬式では『友人』(参列者)達が読経を行います。

故人と関係の深かった人による祈りこそ、理想的な仏事だとするのです。

しきみ祭壇
創価学会の葬式では2つの祭壇を使います。

しきみ祭壇
白い生花祭壇
しきみ祭壇は、祭壇の堂内にシキミの葉を入れ、創価学会の掛け軸を飾った物です。
友人葬の通夜前に飾り付けをします。

白い生花祭壇は、堂内に白い花を入れ、同様の掛軸で飾り付けるのです。
準備する時はしきみ祭壇と同じになります。

お布施、戒名がない
創価学会の葬式では、お坊さんを招かないのでお布施は不要です。
故人への戒名の授与もなさずに、現世での姓名のまま見送ります。

創価学会の葬式の費用
費用
創価学会の葬式を実施するのにかかるのは、150,000円以上です。
一般の葬儀に比べて安価な傾向にあります。

僧侶のお勤めや戒名の付与を行わない為、関連費用が発生しない為です。
また友人葬における香典も頂きません。

したがって、香典収入のみで創価学会のお葬式を営むのは困難です。
低出費ではあるものの、参列者の数や斎場の規模によっては別出費もあり得ます。

友人葬では、お葬式全ての必要経費は自分達の負担と考えても相違ありません。

創価学会の葬式の準備
葬式
葬儀社の手配
自宅へ搬送、安置
葬儀の日時、場所決め
式の諸事項の確認
葬儀社との打ち合わせ
故人の旅支度
きしみ祭壇の設営
葬儀社の手配
創価学会の葬式で、故人が他界した直後に取り掛かる作業です。

自宅へ搬送、安置
創価学会の葬式で、遺体を家に移送して1日置いておきます。
加えて弔問や線香を用意し、遺体周辺に枕飾りと三具足を設置するのです。

死に化粧等が済んだら、身内等に知らせ、葬儀関係者との打ち合わせに入ります。

葬儀の日時、場所決め
創価学会の葬式で、斎場または火葬場の手配をします。
次に、お通夜または友人葬の実施日と開催場所を決めるのです。

葬式の開催場所には限りがあります。
また、お寺運営の式場では難しく、あらかじめ連絡を取って下さい。

式の諸事項の確認
創価学会の葬式では、友人葬の運営に関する確認を行います。
遺族が入会している支部のメンバーと共に、確認作業に取り組むのです。

確認事項は

参列者数
特に支部会員の実際の参列数
等があります。

葬儀社との打ち合わせ
創価学会の葬式では、葬儀社の社員と式運営について取り決めをします。
詳細を打ち合わせた上で、友人葬の費用を見積もって貰うのです。

打ち合わせで重視したいのは

香典返しの品
故人の位牌や祭壇
車両
食事
参列者の宿泊場所
等です。
現実的な費用と照らし合わせ、削るところとそうでないところを明確にします。

しきみ祭壇の設営
創価学会の葬式で、葬儀に必要な祭壇を決めます。
しきみ祭壇または白い生花祭壇の2種を用いるのです。

ただし祭壇の装飾品が一緒に供えられる事もあり、両者の区別は曖昧です。
最近の傾向は故人の好きな花を供える等、個人にあわせた花祭壇を用意しています。

創価学会の葬式の流れ
手順・流れ
開会の辞
読経
焼香
御祈願文
弔電紹介
導師挨拶
謝辞
題目三唱
閉式の辞
お別れと出棺
開会の辞
創価学会の葬式で、始まりのパートです。
司会を担当する者が、友人葬のイントロダクションを行います。

読経
創価学会の葬式で、僧侶が読経するパートにあたります。
友人葬では儀典長が担当するのです。

流れは以下になります。

導師が祭壇前に着座する
法華経の経文を2回詠誦する
『南無妙法蓮華経』と唱える
焼香
創価学会の葬式では以下の流れで実施します。

順/項目    内容    備考
1:焼香    儀典長    自我偈の1回目の詠誦と共に
遺族親族    
参列者    
同時進行    自我偈(じがげ)の詠誦(2回行う)    経典『如来寿量品』の通称
2:焼香の完了    導師が合図に鈴を鳴らす    
御祈願文
創価学会の葬式では以下のように行います。

儀典長が鈴を鳴らす
※詠誦を完了した事を告げる為
儀典長が引き続き慰霊の為に祈る
鈴に合わせて題目を3回詠誦
弔電紹介
創価学会の葬式で、弔電が届いている場合に紹介します。
場合によっては儀典長の挨拶時に、一緒に読み上げられる事もあるのです。

導師挨拶
創価学会の葬式で、リーダーである儀典長が、挨拶の言葉を述べます。

謝辞
創価学会の葬式で、故人の遺族、施主または親戚が感謝の言葉を述べます。

題目三唱
創価学会の葬式で、導師が合図で鈴を鳴らします。
参列者は、鈴に合わせて題目を3回唱えるのです。

閉式の辞
創価学会の葬式で、司会者が友人葬を閉会する旨を伝えます。

お別れと出棺
創価学会では、以下の流れを踏みます。

順    する事    取り組む人
1    友人葬終了後。題目を唱えながら供花を棺に入れ、お見送りの儀式に向かう    参列者、導師、遺族
2    棺を霊柩車に運び入れる    男性の近親者2~3人
3    出棺前に喪主から挨拶    喪主
4    出棺へ    -
創価学会の葬式に香典はない
葬式
創価学会の葬式では、普通なら参列者が用意する香典が不要です。
友人葬では『亡くなった人を思う誠実な気持ち』を重視します。

その真心の重視を象徴するのが、創価学会特有の葬式の運営内容です。

創価学会の幹部が『導師』として葬式を引導する
題目は導師に加え遺族親族、参列者も共に詠誦する
創価学会の葬式における『導師』は、儀典部と言われ冠婚葬祭の主な進行役です。
創価学会支部でも長い入信歴を持ち、友人葬のいろはを備えた人が担当します。

創価学会の葬式のマナー
マナー
焼香
数珠
供花
服装
創価学会の葬式でのマナーは、普通の葬儀と共通しています。

焼香
創価学会の葬式のマナーでは、以下が特徴です。

自我偈を詠誦中に焼香を並行する
焼香は3回やる(お香を3回手に取って、額に寄せて焼香する)
作業の前後で遺族にお辞儀する
数珠
創価学会の葬式に用いられる数珠は、一般の形とは異なります。

両手にかけても余るよう、長めの紐と珠で出来ている
創価学会特有の物なので、会員でないと同じ物を用意するべきか悩みますね。
亡くなった人を悼む真心があれば、ご自身の数珠を身につけて大丈夫です。

供花
創価学会の葬式におけるお花は、シキミか白い生花です。
近年の友人葬では、故人が好きだった花々で遺影や祭壇を装飾しています。

お花を贈るのは、基本創価学会会員です。
会員でない人がお花を供えたい時は、遺族に相談して下さい。

服装
創価学会の葬式における服装は、規定はありません。
一般の仏式と同様に、男女毎に定められた喪服を着用します。

友人葬では、全ての過程で、同じ衣装で問題ないです。

創価学会の位牌
位牌
創価学会の葬式では、白木位牌を用います。
戒名ではなく、亡くなった人の現世での姓名を記すのです。

白木位牌は、未塗装で白木そのままの素材で出来ています。
通例は四十九日が過ぎると、塗装された位牌(本位牌)を作成します。

戒名はここで初めて本位牌に刻印されるのです。
しかし、創価学会の場合は本位牌の作成は無いと考えて良いでしょう。

創価学会の位牌自体への考え方は

『位牌は、元来は中国の儒教を起源とし、後に仏教が採用した。
その役割は亡くなった人のあの世での【名刺】である

名刺に神聖な意味は見出せないので、手を合わせる必要はない』
といったものです。
創価学会の葬式における位牌には、『故(亡くなった人の名)之霊位』と刻印します。

構成は、右側に永眠した日付、左側に亡くなった時の満年齢を刻むのです。
友人葬では、祭壇中央に配置します。

創価学会の納骨
納骨堂
創価学会の納骨堂
費用
創価学会の葬式では、葬儀社員の補助と共に遺族等が納骨を行います。
創価学会は日本全域に会専用のお墓や納骨堂を保有しているのです。

会員は専用の墓地等に入る事が一般的です。

創価学会の納骨堂
創価学会の葬式後、お骨が安置される納骨堂は、2種類あります。

長期収蔵型納骨堂
常楽納骨堂
前者の納骨堂は、お骨を長きにわたって(20年間)保管します。
期間が切れると、常楽納骨堂に移して安置するのです。

後者の納骨堂は、お骨を永代保管・管理します。

費用
創価学会の葬式において、納骨費用は以下が平均です。

【納骨費用】    
納骨堂タイプ    費用
長期収蔵型納骨堂    200,000円~
常楽納骨堂    50,000円~
創価学会の法要
法要
年忌法要
お盆、お彼岸
年忌法要
創価学会の葬式では、日蓮の教えに基づき法要の開催を重視していません。
基となっている思想は

親族や他の親戚、友人知人が亡くなった人を心から悼む事が大切
ですが、法要については特に大きく言及していないのです。
推奨される法要は、遺族それぞれが日頃から故人を思い、題目を唱える事です。

ただし、定期的に法要を実施したい場合は異なります。
創価学会では、亡くなった人の家に関係者が集まり、唱題する事が法要になるのです。

創価学会が催す年忌法要としては、全国区の追善勤行法要があります。

お盆、お彼岸
創価学会の葬式後、お盆とお彼岸にそれぞれ定例の法要を開催します。
日蓮の思想に基づき、

お盆は7月15日あるいは8月15日に『諸精霊追善勤行法要』
お彼岸では『彼岸勤行法要』
を全国の創価学会支部で実施するのです。
両者で催される内容は

ご本尊への勤行または題目の詠誦
焼香
亡くなった人への追善回向
追善回向は、遺族や友人等が、日頃の善行の徳を先祖の霊に奉献する事です。
創価学会では、唱題を主とする以上の作業が、亡くなった人への法要だとしています。

創価学会の葬式は参列者だけの友人葬
創価学会の葬式では、和尚さんを呼びません。
創価学会幹部で団体の弔事に詳しい者が、進行役を務めるのです。

その人は儀典長となり、題目の詠誦や葬式での挨拶をします。
参列者である『友人』は、葬式ではただ焼香するだけではありません。

お坊さんを招かない代わりに、友人の手で弔いが全行程で実施されるのです。
創価学会の葬式では、『遺族や友人達の故人を悼む気持ち』が重視されます。

友人葬はよく知らなければ、どこか不気味な感じさえしますね。
しかし、その特徴や流れを知る事で『友人』と称する理由も解るのです。

当記事が、創価学会の葬式への理解に役立てば幸いです。

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