icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

葬儀

2024.04.30

墓石の価格を地域・大きさ・石の種類・デザインで比較!注意点も

  • facebook
  • twitter
  • LINE

故人の方が眠る場所を示す存在としてだけでなく、お墓参りする際にも実際に目にする事からも墓石は重要です。
今回の記事では墓石について、石材の種類から大きさ等の価格を比較した上で、費用を安く済ませる際のポイントについても述べてきます。

墓石の価格比較のポイント
ポイント
墓石の価格と聞くと、使用される石自体の価格と考えがちですが、実際に墓石を立てる際に要求される費用としては、主に以下三つの項目が含まれます。

石材費
彫刻費
設置工事費
特に墓石の価格に対し大いに影響を与えるのは石材費であり大きさ、種類により変動します。
また、お墓が置かれる地域によって設置工事費が、お墓自体の装飾デザインにより彫刻費が変わってきます。

以降では、墓石の価格を左右する要因を四つに絞り、以下に示す順で説明していきます。

地域
大きさ
石の種類
デザイン
墓石の価格比較①地域
清水寺
墓石が置かれる地域の土壌状況、交通アクセス、地盤の固さなどにより、設置工事費が変動します。
一般的な墓石の設置工事費の相場は 5万円 程です。

価格比較する際注意する地域について
道を始めとした区画が整備され、工事に使う資材や機材の運搬が比較的簡単に行う事ができる場所では設置の際の費用は安くなります。
一方で、価格比較する際に注意するのは以下の地域です。

山間部の地域
海沿いの地域
道路沿いの地域
この3つの地域は以下の問題が発生することがあり、 そのイレギュラーに対応する場合、その際の人件費や総建築日数なども考慮すると請求される金額が高額になる事があります。

山間部の地域
山間部などの急斜面にお墓を立てる場合、そもそも工事のための車が行き着く事自体が難しい事が多いです。
このように、工事にあたり資材を搬入するための道の確保から始まるケースもあります。

海沿いの地域
海にほど近い沿岸部の墓地の場合は、塩害の可能性も考慮した設計を行う必要が生じます。

道路沿いの地域
道路沿いなどの日常的に振動がある地域も、基礎工事の際の構造自体を変える等の工夫が必須となります。

霊園の整備状況によっても墓石価格は変動
墓石を建てようとした場所の地盤が緩かったりする際には、くい打ちの工事が必須となります。
その際の相場は最低25万円、最大でも50万円を超える事があります。

そのため、 初めに相談した際に見積として得られたのは通常の相場価格通りとなる事が多いですが、実際の価格はその場の状況で変化することもしばしばです。
ゆえに、業者の方が下見を行った後に提示される見積の価格は大きく変動すると考えてください。

墓石の価格比較②大きさ

大きさ、つまり使用される石材の量が大きい程、金額は高くなる傾向にあります。
具体的には、墓の土台部分にあたる台石を建てるかどうかや、名前を刻印する笹石部分の大きさをどうするかによって金額が変わります。

使用量が多くなるほど割り増しで高くなることも
国産の石で特筆すべき事項として、使用量が多くなるにつれて、単位量当たりの価格が高くなることが挙げられます。

これは、宝石のカラット数が大きくなる程、価格が跳ね上がる原理と同じです。
代表的な高級墓石として挙げられる物は大きな石が採取されにく、そもそもの石自体に希少価値が付くためです。

墓石の価格比較③石の種類
null
使用される石自体がどの種類のを使っているかによって、石材費が変動します。
和型の8寸角墓石でお墓を建てる際の種類における価格の比較を以下に示します。

種類    石材費
国産(一般的)    125万円~190万円
大島石・小松石    200万円~300万円
外国産(一般的)    50万円~70万円
庵治石    300万円~400万円
しかし 同じ種類の物を使用したとしても、石の等級を比較すると、価格が3倍~4倍程変動する事もあります。
また、外国産と国産を比較すると、外国産の方がより安く、比較的手が出しやすいのも事実です。

黒御影の名として有名なインド産クンナムは日本産の石材よりも高い、等と必ずしも一概に外国産の方が安いとは言えないのが現状です。
有名な石材の説明を以降に述べてきます。

庵治石(あじいし)
品質の良さから国内外から最高級石材としての呼び声が高いものが、香山県で算出される庵治石(あじいし)です。
採掘量に対し、使用可能な部分が数%程しかないため、希少性が高いです。

大島石
愛媛県の大島と呼ばれる地域で採掘される事から名を取って大島石と呼ばれます。
特徴としては年月を経る子ごとに青みが増し、色合いに深みが感じられる上に、品質劣化しにくい事が挙げられます。

小松石
細目が特徴で、関東圏で昔から使用されている石材が小松石です。
少々緑味を帯びた灰色の色味と、柔らかい光沢をもつ事、年月の変化が美しい事が特徴です。

浮金石
福岡県で産出される黒御影石として国内最高級のランクにあたる物が浮金石です。
今後の産出が難しく、使用可能な物が現在流通している石材のみとなるため、今後値段がさらに上がる事、劣悪品に対しての注意が必要な事も考慮した上で選択をして下さい。

インド産の石材
インド産の石材は総じて品質が高く、年月が経っても丈夫な割にか価格が安い事があり、近年注目を集めている石材です。

中国産の石材
総じて価格帯が安く、手が出しやすい事が中国産の特徴です。
しかしながら、最近になってから日本向けの輸出が始まった等のことから、品質が物によってかなり変わるのが事実です。

産地等、要素を考慮して購入を決定するようにして下さい。

墓石の種類の価格を決める要素
墓石の種類で価格が変動すると前の項目で述べてきました。
有名な物だとブランド石と呼ばれる物も存在しますが、ではその種類自体の値段、及び石の等級はどのように決められているのでしょうか。

結論としては以下の要素を含むものほど等級が高くなり、単位量当たりの価格が高くなる傾向です。

石材の希少性が高いもの
硬度が高い物
細目の程度が高く、吸水率の低いもの
墓石の価格比較④デザイン
お墓全体
墓石のデザインとしては、古くからある和型と、近年増えてきた自由な形式が特徴の洋型の二種に大きく分けられます。
和型か洋型かで比較しても価格の差は特にありません。

変動する費用は、墓石の彫刻の仕方、磨き方等の彫刻費です。
また、墓石以外にも、花立てや香炉等にこだわったり、見た目の良さから外柵を石材で補った場合、追加費用が発生していきます。

彫刻費の相場は約5万円程が一般的です。
しかし3万円と安く抑えたり、8万円も費用が掛かってしまったり範囲が広めであるため、あくまで目安と捉えるようにしましょう。

彫刻費は以下2つに区分されます。

基本彫刻料
特別彫刻料
基本彫刻料
基本彫刻料として盛り込まれる項目は、墓碑自体に掘られる以下の物が基本となります。

家名
題目
建立者
建立日
通常は一文字あたりの値段が定められており、文字数が多い程基本彫刻料は高くなります。
文字の大きさや種類によって、一文字当たりの値段が設定されているケースが多いです。

また、文字の字体を変えたり、特別なデザインを施す場合には別途料金がかかる場合もあります。

特別彫刻料
特別彫刻料は墓誌に新たに文字を刻む際に請求される、追加彫刻料等が挙げられます。
追加彫刻料の相場は約5万円程です。

文字自体のデザインではない、墓石の縁取りの彫刻なども含まれます。

墓石の価格比較を行う時のその他の注意点
注意点
価格の比較を行う際の注意すべき内容は以下になります。

石材を取り扱う店の指定
霊園からの墓石自体の指定
石材の指定について
普通、墓石を依頼する際は複数社の比較と検討を行います。
が、 墓石を建てる予定の霊園が私営だった場合、石材店が指定されている事が多いです。

霊園側からの補償がある分信頼はできますが、自由に選ぶことが難しく、比較的値段も高額になる事があります。
公営の霊園の場合は、指定がないので石材店を自由に選ぶ事ができます。

墓石自体の指定
墓石を建てる予定地の広さや周囲の状況も考慮した場合、予め高さ、広さなどに制限規定が設けられている事があります。
特に外柵や卒塔婆立て、墓誌に関しては具体的な広さ等が決められている場合が多いので、設置を考えている方は注意するようにして下さい。

墓誌に関しては、こちらも参考にしてみてください。

墓誌銘について解説!内容、有名な墓誌銘、墓誌の平均費用も
第三人生編集部

墓石の費用を抑えるには?
お墓掃除代行 費用
ここまで墓石の価格比較を中心に述べてきましたが、墓石自体の費用を抑えるには以下の四つがポイントです。

デザインの簡略化
安い石材を選ぶ
小さな区画の墓地での建立
公営霊園での建立
中古品の購入
デザインの簡略化
墓石自体の彫刻をなるべく単純な形にする、凝った装飾は控え、外柵を付けない等を行うと費用を安くする事が可能です。

安い石材を選ぶ
外国産の安い石材を選ぶと石材費を大きく削減する事が可能ですが、その分品質が落ちる可能性があります。
無論、インド産の石材等に挙げられるような、品質が良く、かつ価格帯も国産の物と比較すると低価格な物も存在するので、石材店と相談して石材の種類は決めましょう。

小さな区画の墓地での建立
より区画の狭い墓地程、石材の総使用量は減少するため全体での石材料を抑える事が可能です。
また、初めの基礎工事などでも予め持った区画の面積が狭い程、工事にかかる手間も少なくできるため、広い区画と比較すると、設置工事費用も抑える事が可能です。

公営霊園での建立
一般的に公営と私営の霊園を比較すると、公営の物の方が費用をかなり削減できます。
また、公営の霊園方が石材店に関して指定がないのが一般的です。

そのため依頼をする際にあたり複数の石材店に相談、資料の請求を行う事ができ、同種同型の墓石を立てる場合でもより低価格の物を選択する事が可能です。

中古品の購入
墓石というと一から石を選び、彫刻を施すことにより立てると考えがちな方が多いですが、中古品の墓石も存在します。

中古品は年月経過により多少品質が落ちていたり傷が存在している可能性もあります。
しかし、一から石材を選ぶ際と比較すると石材費を各段に抑える事ができるため、一つの手段として考える事も可能です。

価格を比較し、墓石を立てる
今回は、墓石の価格比較について石材の大きさ、種類等と分け、それぞれの区分ごとに比較を行ってきました。
墓石の実際の価格も述べてきましたが、確定的な価格は存在しません。

墓石の価格は、石材費だけでなく、地盤の工事などの設置工事費、装飾の有無等様々な要因により左右されます 。
予め提示された見積と、依頼先の担当者が建立予定地の下見をした後での見積を比較すると価格が大幅に違うケースも存在します。

品質は保ちつつも、墓石は低い価格にしたいと思う方は、

複数の石材店に見積をお願いしそれの比較
墓石のそれぞれのデザインと対応する価格の比較
石材の種類と価格の比較
予定デザインに対し必要な石材量の比較
建立予定地の区画の広さに関しての比較
と、とにかく比較と検討が重要になります。

故人の方が眠る大事なお墓です。
なるべく比較項目を増やし、比較対象について業者の方や家族と相談し、納得のいく墓石となるようにして下さい。

RELATED