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葬儀

2024.04.23

祥月命日とは?卒塔婆供養や法要を行う!月命日との違いも解説

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祥月命日とは、一年に一回訪れる、故人が亡くなったのと同じ月日です。
祥月命日には年忌法要や仏壇の掃除などをして故人を懐かしみます。

では具体的にはどのようなことをするのでしょうか。

今回の記事では法要の流れや月命日との違いなど、祥月命日について解説します。
ぜひ参考にしてください。

祥月命日とは
疑問
祥月命日(しょうつきめいにち)とは、 故人が亡くなって一周忌経ってからの亡くなった月日 のことです。

一般的に「命日」と呼ばれるのは祥月命日のことです。

「祥月供養」と呼ぶこともあります。

区切りの年の祥月命日には追善法要/年忌法要と呼ばれる法要を行います。

宗派やご遺族の都合によって異なりますが、仏式の場合、

一周忌
三回忌
七回忌
十三回忌
七回忌
二十三回忌
二十七回忌
三十三回忌
五十回忌
と行います。

三十三回忌もしくは五十回忌で弔い上げとすることがほとんどです。
法要を行わない年の祥月命日には仏壇の掃除をしたりご家族でお墓参りをしたりして故人を偲びます。

祥月命日にすること①卒塔婆供養
供養
卒塔婆とは
卒塔婆(そとば)とは、墓石の後ろに立てる長さ1~2メートル程の細長い木製の板のことです。

塔婆(とば)とも言います。

卒塔婆供養とは
卒塔婆供養とは、法要で墓石の後ろに卒塔婆を立てて 故人の成仏を願う のと同時に、 故人に近況報告をする ことです。

また、故人の成仏だけでなく、ご先祖に感謝を伝える追善供養としても用いられます。

祥月命日の法要に参加できない場合には、僧侶に卒塔婆を立てることを依頼するのも良いでしょう。
このとき、供養料を納めることを忘れないようにしてください。

ただし、あくまでもご供養の気持ちを表す手段の一つですので 絶対に必要なわけではありません 。
浄土真宗では、人はなくなるとすぐに成仏すると考えられているため卒塔婆は立てません。

祥月命日に卒塔婆供養をする場合には、故人の宗派のお寺やお住まいの地域のお寺に事前に確認しておくのをお勧めします。

卒塔婆・卒塔婆供養とは?書かれている文字や数え方、処分方法も
第三人生編集部

祥月命日にすること②法要
法要
区切りとなる年の祥月命日には僧侶に読経を依頼して年忌法要を行います。

流れ
祥月命日の法要の流れは以下の通りです。

僧侶入場
施主の挨拶
読経
焼香
僧侶の法話
僧侶退場
施主の挨拶
お墓参り
会食
僧侶入場
参列者の着席後、僧侶が入場します。
僧侶が仏壇の正面に着席するよう施主は案内します。

施主の挨拶
施主から簡潔な挨拶をします。
内容は参列者への感謝と法要開始の合図です。

(例)本日はご多忙中のところお集まりいただき誠にありがとうございます。
これより○○の○回忌法要を始めさせていただきます。
挨拶について詳しくはこちらを参考にしてください。

法事・法要の挨拶、お斎の献杯時・締めの言葉を例文で紹介!注意点も
第三人生編集部

読経
僧侶がお経を読み上げます。
15分程度が一般的です。

焼香
焼香
施主が最初に行い、席が前の人から順に続いて焼香します。

焼香の方法は宗派によって異なりますが、施主のやり方を見て真似すれば大丈夫です。
事前に確認しておくとより安心です。

焼香の正しいやり方とは?意味や回数、宗派ごとの作法も解説
第三人生編集部

僧侶の法話
僧侶が仏教のありがたい教えなどを説きます。

僧侶退場
僧侶が退場します。

施主の挨拶
再び施主から簡潔な挨拶を述べます。

内容は参列者への感謝と法要終了の合図です。
法要後にお墓参りや会食がある場合にはその案内もします。

本日はお忙しい中お集まり頂き誠にありがとうございました。皆様のおかげで無事に○回忌法要を終えることができました。心ばかりではございますが、別室にてささやかなお膳をご用意いたしましたので、お時間の許す限りどうぞごゆっくりお過ごしください。
本日はお忙しい中お集まり頂き誠にありがとうございました。皆様のおかげで無事に○回忌法要を終えることができました。心ばかりではございますが、別室にてささやかなお膳をご用意いたしましたので、お時間の許す限りどうぞごゆっくりお過ごしください。
お墓参り
お墓参り
法要会場からお墓が近い場合にはお墓参りに行きます。

会食
法要の参加者でお膳を囲み、故人を懐かしみます。

僧侶が会食に参加することもあります。

お布施
僧侶への感謝の気持ちとしてお布施を払うのがマナーです。
お布施の金額相場は15万~50万円 と幅広いです。

地域やお寺の方針、お寺との関係の深さによって変わってきます。
ご自身の予算を考慮するのも大切です。

服装
男性
男性 平服
ブラックフォーマルが基本です。

黒のスーツ
白のワイシャツ
黒のネクタイ
黒のベルト
黒の靴下
黒の靴
光沢のある素材や華美なデザイン、必要以上の装飾は避けます。
仏式では仏教の「不殺生」の戒律から、不殺生を連想させるような動物性のアイテムは避けた方が良いです。

女性
女性 平服
女性も男性同様にブラックフォーマルが適切です。

黒のスーツもしくは黒のワンピース
白のブラウス
黒のストッキング
黒の靴下
黒の靴
黒のバッグ
光沢のある素材や華美なデザイン、必要以上の装飾は避けます。
アクセサリーは「悲しみの涙」表す真珠ならばOK ですが、それ以外は不適切です。

夏場であってもなるべく露出も控えます。

子供
喪服 子供
男の子も女の子も画像のようなシンプルな服装をこころがけましょう。

また、制服があれば制服がのぞましい服装です。

女の子 喪服
子供の服装のマナーも基本的には大人と同じです。

学生ならば制服で構いません。

お子さんが小さい場合には大人が一緒に確認してあげると安心です。

祥月命日にすること③墓参り・お供え
お墓参り
年忌法要の後や年忌法要がない年の祥月命日にはお墓参りをします。

祥月命日のお墓参りの持ち物
祥月命日のお墓参りの持ち物は以下の通りです。

生花
線香
ろうそく、ライター/マッチ
お供え物
半紙
数珠
掃除用具
柄杓、手桶
生花
仏教の場合、お墓にお供えするお花は生花が基本 です。

具体的には菊、ユリ、リンドウなどのが和花挙げられます。

故人が好きだった花をお供えするのもお勧めです。
バラなどとげのある花は避けた方が良いですが、故人がバラを好んでいたならばトゲを取り除いてお供えすれば問題ありません。

仏教では奇数が好まれるので、 3、5、7本 の花を用意します。

四十九日の法要までは白い花を供えるますが、 祥月命日では色のついた花でも構いません 。
バランスを考え、左右対称になるように飾るのが理想です。

線香
線香
お線香には、空間を清める効果があるとされています。
また、お線香の香りが故人の空腹を満たすとも言われています。

お線香の本数は基本的には3本以内です。
宗教に応じて変わるので確認しておきましょう。

お線香をあげる事は、故人と向き合うにあたって大事な作法と言えます。

ろうそく、ライター/マッチ
線香に火をつけるのに用います。

お墓は屋外にありますので、風よけがついているライターを使うと便利です。

インターネットの通販サイトなどで購入できます。

お供え物
故人が好んでいた飲み物や旬の食べ物などをお供えします。

その際、以下のことに注意してください。

肉・魚は避ける
香りの強いものは避ける
仏教には「不殺生」の考え方があるので、肉や魚をお供えするのはマナー違反です。

仏教ではニラ、ニンニク、ネギ、ラッキョウなど香りの強いものは古くからタブーとされていました。
その名残で現在でもこれらはお供え物に適しません。

お供え物について詳しくはこちらをご覧ください。

お供え物におすすめのお菓子 選び方は?のしは?
第三人生編集部

半紙
お供え物の下に敷きます。

数珠
絶対に必要ではありませんが、社会人のマナーとして持っている方が良いです。

ただし、数珠の貸し借りはマナー違反に当たるため、数珠を使う場合にはご自身のものを持参しましょう。

掃除用具
お墓を何代にもわたってきれいに保つために、お墓参りの際に掃除をします。

ほうきやちりとり、ごみ袋など基本的な掃除用具を持っていきましょう。

墓地によっては掃除用具を貸し出している場合もあります。

専門業者に依頼することも可能です。

柄杓、手桶
墓地によっては用意されていないこともあるので、事前に設備を確認しておくと安心です。

祥月命日のお墓参りの流れ
流れ
祥月命日のお墓参りの流れは次の通りです。

手桶に水をくむ
お墓に向かって礼をする
お墓を掃除する
花立の水を替え、生花をお供えする
お供え物を半紙の上に置く
ライターかマッチでろうそくに火をつける
ろうそくの火を線香に移す
ろうそくと線香の火を手で扇いで消す
線香を線香さらに置くか香炉に立てる
故人と関係の深い参列者から順に合掌する
線香を消さないようにしながらひしゃくで墓石に水をかける
墓石に向かって合掌する
お供え物を回収する
火は息で吹き消さない
仏教では口が穢れとされているため、ろうそくや線香の火は息を吹きかけて消してはいけません。
必ず手で扇いで消すようにしてください 。

線香のマナーは宗派によって異なる
線香の置き方や本数は宗派によって異なります 。
マナー違反とならないよう、あらかじめ確認しましょう。

合掌の方法
合掌をする際、数珠を持っているならば手にかけ、両手を胸の前で合わせます。

目を閉じて頭を軽く前に傾けます。

故人の冥福を祈って故人に感謝を伝え、近況を報告します。

お供え物の回収を忘れずに
お墓参りを終えたらお供え物は回収します。
これはカラスなどに食べ散らかされてお墓が汚れないようにするためです。

持ち帰ったお供え物は参列者でいただきます。

祥月命日と月命日の違い
違い
祥月命日と似たものに月命日がありますが、異なる意味合いをもつので区別が必要です。

祥月命日は故人が亡くなったのと同じ月日を指します。
つまり、 1年間に1回訪れるのが祥月命日 です。

一方、月命日は故人が亡くなった日と同じ日を指します。
つまり、 1年間に11回訪れるのが月命日 です。

月命日は「月忌」と呼ばれることもあります。

例えば故人が2月1日に亡くなった場合、祥月命日は翌年以降の2月1日です。
それに対し、月命日は2月1日以外の毎月1日となります。

祥月命日と異なり、月命日には特に法要は行いません。
その代わり、仏壇に供物や供花を供え、ご家族で故人を偲びます。

祥月命日のお供えに添付するメッセージ例文
手紙
祥月命日にお供え物を贈る旨に加え、故人の冥福を祈り、ご家族への配慮を忘れずに書くのが大切です。

亡き友の祥月命日にあたり、お花を贈らせていただきます。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
○○様のご生前のお姿を偲び、ご冥福を心よりお祈りいたします。心ばかりのお花ですが、お供えいただければ幸いです。
祥月命日に際し、心ばかりのお花を贈らせていただきました。心から哀悼の意を捧げるとともに、ご家族のご健康をお祈りいたします。
祥月命日は故人を偲ぶ日
命日
以上のように、祥月命日には故人を偲んで法要を行ったり仏壇を掃除したりします。

祥月命日は月命日と違い一年に一度しかないからこそ、心を込めて丁寧に行うことが大切です。

ご家族で故人との日々を懐かしめば、きっと故人も喜ぶでしょう。
また、近況報告をすることで、故人も安心してくださるはずです。

祥月命日はきちんと故人と向き合える大切な日なのです。

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