健康寿命って何?都道府県別の健康寿命やポイント、必要な備えについて解説
この記事では、健康寿命について詳しく解説します。健康寿命を延ばすためのポイントや必要な備えなどもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
健康寿命とは、健康に関する問題が生じることなく日常生活を過ごせる期間のことです。厚生労働省が2022年に公表したデータによると、男性で70.42歳、女性で73.62歳が健康寿命となります。
健康寿命とは
健康寿命とは、健康に関する問題が生じることなく日常生活を過ごせる期間のことです。一方、生まれてから亡くなるまでの期間は平均寿命と呼ばれます。
健康寿命について、厚生労働省が2022年に公表したデータによると、男性で70.42歳、女性で73.62歳とのことです。男性と女性を比較すると、健康寿命は女性の方が長いことが分かります。
また、平均寿命においても男性79.55歳、女性86.30歳と女性側の方が長めです。ただし、長く健康でいるためには、男女問わず規則正しい食生活や運動習慣を意識する必要があります。
都道府県別の健康寿命
続いて、都道府県別の健康寿命についてご紹介します。以下の表は、都道府県別の健康寿命をまとめたものです。
地域
|
男性の健康寿命(年)
|
女性の健康寿命(年)
|
北海道
|
70.03
|
73.19
|
青森
|
68.95
|
73.34
|
岩手
|
69.43
|
73.25
|
宮城
|
70.4
|
73.78
|
秋田
|
70.46
|
73.99
|
山形
|
70.78
|
73.87
|
福島
|
69.97
|
74.09
|
茨城
|
71.32
|
74.62
|
栃木
|
70.73
|
74.86
|
群馬
|
71.07
|
75.27
|
埼玉
|
70.67
|
73.07
|
千葉
|
71.62
|
73.53
|
東京
|
69.99
|
72.88
|
神奈川
|
70.9
|
74.36
|
新潟
|
69.91
|
73.77
|
富山
|
70.63
|
74.36
|
石川
|
71.1
|
74.54
|
福井
|
71.11
|
74.49
|
山梨
|
71.2
|
74.47
|
長野
|
71.17
|
74
|
岐阜
|
70.89
|
74.15
|
静岡
|
71.68
|
75.32
|
愛知
|
71.74
|
74.93
|
三重
|
70.73
|
73.63
|
滋賀
|
70.67
|
72.37
|
京都
|
70.4
|
73.5
|
大阪
|
69.39
|
72.55
|
兵庫
|
69.95
|
73.09
|
奈良
|
70.38
|
72.93
|
和歌山
|
70.41
|
73.41
|
鳥取
|
70.04
|
73.24
|
島根
|
70.45
|
74.64
|
岡山
|
69.66
|
73.48
|
広島
|
70.22
|
72.49
|
山口
|
70.47
|
73.71
|
徳島
|
69.9
|
72.73
|
香川
|
69.86
|
72.76
|
愛媛
|
69.63
|
73.89
|
高知
|
69.12
|
73.11
|
福岡
|
69.67
|
72.72
|
佐賀
|
70.34
|
73.64
|
長崎
|
69.14
|
73.05
|
熊本
|
70.58
|
73.84
|
大分
|
69.85
|
73.19
|
宮崎
|
71.06
|
74.62
|
鹿児島
|
71.14
|
74.51
|
沖縄
|
70.81
|
74.86
|
全国
|
70.42
|
73.62
|
出典:厚生労働省|第18回健康日本21(第二次)推進専門委員会 参考資料1
全国的に健康寿命はさまざまであることが分かります。最長と最短の差を見ると、男性で2. 79年、女性で2. 95年です。約3年の健康寿命の差があるものの、大きな違いではないといえるでしょう。
自分のお住まいの地域における健康寿命を確認してみてください。健康寿命を意識する上で大切なポイントは後述します。
健康寿命を延ばすために大切なポイント
ここまで、健康寿命がどのくらいなのか詳しく解説しました。では、健康寿命を長く保つためにはどうすればよいのでしょうか?
健康寿命を延ばすために大切なポイントは、主に3つです。
1. 年齢問わず健康的な生活習慣を維持する
2. 疾病予防・重症化予防を心がける
3. 自立した日常生活を送り介護リスクを低減させる
1. 年齢問わず健康的な生活習慣を維持する
健康寿命を延ばすため、年齢や始めるタイミングを問わず健康的な生活習慣を意識しましょう。生活習慣病の乱れによって、さまざまな影響を及ぼすためです。
例えば、発症数の多い生活習慣病として以下が挙げられます。
・高血圧
・糖尿病
・脂質異常症
生活習慣病の中でも多いとされているのは上記の3つです。運動不足や偏った食事、食べすぎ・飲みすぎ・脂の多いものの摂りすぎなどが原因となるため、日頃から適度な運動や食事などを意識すれば予防できます。
生活習慣病にはどのようなものがあるか、引き起こされる症状や原因などを調べ、日頃の生活習慣を意識して健康寿命を長く保ちましょう。
2. 疾病予防・重症化予防を心がける
疾病の羅患・重症化は日常生活に支障をきたします。健康寿命を延ばすためには、病気にかかったり重症化するのを防いだりすることが大切です。
例えば、三大疾病の1つであるがんは、早期発見することで死亡率が下がります。「自分には関係ない」「時間がないし今は元気だから大丈夫」と油断せず、定期的に健診を受けることが大切です。
3. 自立した日常生活を送り介護リスクを低減させる
健康寿命を延ばすために自立した日常生活を送ることも欠かせません。自立した日常生活によって身体機能や認知機能の低下を遅らせることで介護リスクを低減させられるためです。
例えば、60代を過ぎてからでも筋トレすることで生活習慣病の予防につながります。厚生労働省からも、筋トレによって健康促進に与える影響は大きいと公表されているほどです。
参照:厚生労働省 筋力トレーニングについて
ほかにも、自立した日常生活として以下を意識してみましょう。
・生活習慣病に関しての知識をつける
・適切な食生活・運動を意識する
・十分な睡眠時間を確保する
・過度な飲酒を控え、禁煙を意識する
・歯や口腔内の健康維持に努める
毎日の中で行うことの意識を少し変えるだけで健康寿命を長く保てます。一度、自分の中でできていない取り組みを見直して、日常生活をよりよい方向に改善してみましょう。
下記の記事では、60代以降の筋トレについてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
健康寿命と平均寿命の差の期間に対して必要な備え
健康寿命を引き延ばすとともに、平均寿命と健康寿命にある差に対してどう備えるかも大切です。具体的には、以下の備えを意識しておきましょう。
1. 保険に加入しておく
2. 老後資金を余裕のあるうちから貯めておく
1. 保険に加入しておく
事前に医療保険や介護保険に加入しておくと安心です。保険に加入しておくことで、治療費や介護サービス費などの給付金を受け取れます。
医療保険や介護保険は、内容・保険料に応じて保証内容が決まっています。老後資金だけでなく、保険でカバーすることも大切です。後述する老後資金を貯めることと合わせて保険に加入し、いざというときに備えておきましょう。
2. 老後資金を余裕のあるうちから貯めておく
余裕のあるときから老後資金を貯め、いざというときに備えておくことが大切です。老後資金を貯めておけば、医療や介護、定年を迎えた後でも安心して生活できます。
例えば、老後資金の準備の1つとしてつみたてNISAがあります。
「60代からつみたてNISAを始めても遅くないの?」と気になる方もいるかもしれませんが、結論60代からでも遅くありません。今の段階で使う予定がないお金などは投資信託で資産運用に回してみるとよいでしょう。
下記の記事では、NISA含む老後資金の貯め方についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
健康寿命とは、健康に関する問題が生じることなく日常生活を過ごせる期間のことです。一方、生まれてから亡くなるまでの期間は平均寿命と呼ばれます。
厚生労働省が2022年に公表したデータによると、健康寿命は男性で70.42歳、女性で73.62歳です。
健康寿命を延ばすためには健康的な生活習慣で日常生活を送り、定期的な健診によって病気の早期発見・解決を心がけることが大切です。
この記事で紹介した内容を参考に、自分の健康寿命を今よりも延ばしましょう。