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お金のこと

2024.04.30

入院時や寝たきりの時に便利な代理人カードとは!作成方法を紹介!

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代理人カードは、家族で1つの口座を使う時に役立つ物です。
別名家族カードと言います。

家族1人の名義の口座から、他の家族がATM等から引出せるのです
特に、高齢の両親と離れて暮らしている子どもにとって、とても役立ちます。

この記事では、そんな便利な代理人カードについて解説します。
見ていく項目は、概要やメリットデメリット、銀行別の作成方法等です。

シニアの方は代理人カードを活用しよう!
代理人カードがあれば、 万が一の事があっても遠方の子どもに金銭管理を頼めます 。
この項目では、シニアにとっての代理人カードの利点を2つご紹介します。

代わりに預金を引き出してもらえる
暗証番号を忘れても代理人が覚えている
代わりに預金を引き出してもらえる
代理人カードは、1つの通帳で2枚以上のキャッシュカードを作る仕組みです。
代理人カードによって、 名義人か否か関係なく、振込や引出が可能になります 。

病気で入院したり、寝たきりになったりして動けなくなった時に役立つのです。
例えば、通帳の持ち主(本人)が高齢で認知症にかかった場合です。

この人の口座管理は、成年後見制度のもと後見人に指定された人に委任されます。
しかし、代理人カードがあれば 他の家族が、その口座から必要なお金を引出せる のです。

暗証番号を忘れても代理人が覚えている
代理人カードがシニアにもたらす恩恵は、暗証番号忘れにもあります。
仮に 口座の持ち主がパスワードを忘れても、代人が覚えている のです。

出先のATM等で、その人に電話すれば正しい番号を教えてくれるでしょう。
そうすると、他の人を待たせる必要がなくなります。

代理人カードの基本情報
銀行 通帳 高齢者
代理人カードの基本をおさえましょう。
このカードは、 ある銀行口座の名義人以外のキャッシュカード です。

別名家族カードとも言い、作成および使用を認められているのは家族のみになります。
具体的には 『名義人と同じ世帯で、生計を共にしている』親族 です。

しかし、同居家族の分だけ、何枚も無限に作成できる訳ではありません。
枚数は銀行で異なりますが、基本は1~2枚が限度です。

代理人カードを申請・発行する時は、名義人本人が銀行へ赴く事になります。
口座の持ち主が行けば良いので、まず代人の同行は求められないです。

適用対象となる口座は普通預金です。
手続きに必要な物は、以下です。

名義人と代理人カードを持つ事になる人各々の、本人確認書類
該当するのはパスポート、運転免許証、各種保険証
時に身分証明となる物を求められない事もあります。
しかし、申込者が16歳以上であるか聞かれる事があるので、持参して下さい。

代理人カードを交付する時の料金は、 1,080円 が相場です。
銀行によっては元から無料か、関連のクラブに加入していると免除されます。

カードの作成手順は、銀行によって所々相違点があります。
詳しく後述しますので、参考にして下さい。

代理人カードのメリット
メリット
生活費の送金、共有
貯金等、目的に応じた金銭管理
1つの口座で様々な用途に応じて使い分けできる
生活費の送金、共有
代理人カードの大きな特徴の1つでもあります。
例えば、あなたに子どもがいて、大学に進学する年齢だとします。

当然1人暮らしをするので、住まいは別々です。
その子に 代理人カードを与えれば、仕送りを口座振込で済ませられます 。

そうすると、 書留郵便で送る手間が省ける のです。

また、同一の口座なので手数料もかかりません。
高齢の夫婦で、妻が夫の口座から年金等の給付金を引き出すのにも使えます。

貯金等、目的に応じた金銭管理
家族で、大きな目標や目的を共有している場合です。
例えば世界一周旅行を計画していて、夫婦どちらかの名義で貯金用の口座を作ります。

貯金に回した 収入の一部を、この口座に振り込みます 。
ここで 代理人カードを作っておけば、名義人でない人が入金できる のです。

1つの口座で様々な用途に応じて使い分けできる
代理人カードが1つあれば、 一世帯で一口座を様々な目的に応じて使えます 。
例えば

共働き世帯で、1つの口座を生活費用にし、日常の経費はそこから引き出す
といった目的に代理人カードが活用でき、金銭管理を上手に行えるのです。

代理人カードのデメリット
デメリット
名義人本人が亡くなった場合は使えなくなる
一家の預金残高全てが見られる
名義人死去後の使用に際するトラブル
名義人本人が亡くなった場合は使えなくなる
代理人カードの弱点の1つです。
適用対象の口座の名義人が亡くなった場合、その口座は閉鎖されます 。

代理人カードも自動的に機能しなくなり、他の家族が使えなくなるのです。

一家の預金残高全てが見られる
代理人カードの弱点というより、リスクになります。
子どもが進学等で独立した場合、仕送りをするのに代理人カードを作ります。

送金用の口座が、一家の生活費用でもある場合はリスクがあるのです。
子どもが送金されたお金を 受け取る時に、明細書か通帳に残高が記載されます 。

両親だけが 把握するはずの、『預金残高の合計』を見られてしまう のです。
家族関係の信用問題にも発展しかねない事で、両親は子どもに送金する際

子どもは、仕送り額以上のお金も引き出せる
という事を、心に留めておく事が肝要です。

名義人死去後の使用に際するトラブル
代理人カードの問題では、特に厄介で複雑です。
口座の持ち主が 逝去した後、代人がその事を銀行に告げないまま でいたとします。

黙ったまま代理人カードでお金を引き出し続けると、

相続遺産を早めに貰い受けようとしている
と、銀行側に解釈される恐れがあるのです。
加えて、離れて暮らすきょうだいや他の相続人から強い不信感を持たれます。

事態によっては、 家族間に深い溝が生じてしまう のです。
デメリットというより、リスクとして認識するのが大切です。

代理人カードの制限
金額
引き出し額の制限
原則キャッシュカード機能のみ
引き出し額の制限
各銀行のキャッシュカードには、 1日に引き出せる金額に上限があります 。
また、代理人カードは、ICチップ型である事がほとんどです。

このタイプのカードは、1日の引落金額が決まっています。
いくらまで引き出せるのかは、銀行ごとの規則で異なるのです。

代理人カードを作る前に、各社に聞いておくのが大切 になります。

原則キャッシュカード機能のみ
代理人カードの基本的な役割は、キャッシュカード機能だけです。
例え、 名義人のカードにクレジットカードの機能があっても変わりません 。

もし代人にこの機能を使わせたい場合は、家族カードを作ります。
同カードは、代理人カードとは別物である事に注意です。

代表的な銀行と代理人カード作成方法
方法
みずほ銀行
三菱東京UFJ銀行
りそな銀行
イオン銀行
三井住友銀行
みずほ銀行
発行手続きは 基本銀行窓口で、名義人が行います 。
代理人が書類に記入する場面もあるので、代人となる人もできれば同伴して下さい。

申込時は、 同銀行の口座を開設している 必要があります。
手数料は、1,080円です。

ただし、みずほマイレージクラブ加入者は無料になります。
必要な持ち物は

通帳
代理人用の暗証届(家族本人の自筆が必要な部分あり)
取引時に使用した印鑑
名義人と代理人の本人確認書類
です。
1回の発行枚数は 1人1枚のみ になります。

カード作成手順
みずほ銀行では、以下の手順を踏みます。

名義人、代理人本人で銀行へ行く(代理人が同伴できない時は 事前に必要書類に記入 )
窓口で手続き
7日~10日後に名義人に書留で送付
代理人カードを使えるのは、 名義人と同一世帯で家計を共有する親族1人 です。
この親族は、両親か夫婦どちらかになります。

三菱東京UFJ銀行
代理人カードを作れるのは、同じ世帯で生計を共有する家族1人です。
名義人が同銀行の支店に向かい、手続きします。

ここでも 銀行口座は既に持っている 前提です。
持ち物は、

名義人のキャッシュカード
届出印
本人確認書類( 代理人の書類等は一切不要 )
になります。
発行枚数は 1人1枚のみ です。

カード作成手順
三菱東京UFJ銀行では、以下の手順を踏みます。

口座持ち主が銀行へ
申込~必要書類の記入( 代理人が同一生計である事を示す資料は不要 )
7日後に書留郵送
りそな銀行
代理人カードは、口座の持ち主が支店窓口で申し込むのです。
また、代理人カードに 生体個人認証を登録したい場合は代人も同行する事 になります。

窓口では、代人となる人の名前と生年月日を求められます。
持ち物は、

キャッシュカード
届出印
本人確認書類
が必要です。
また、生体個人認証登録を希望の場合は、

代理人の本人確認書類
が必要になります。
発行枚数は、1口座につき1枚で、 代人は成人のみ です。

カード作成手順
りそな銀行では、以下の手順を踏みます。

本人と代理人が窓口で申込
7日後に書留で送付
もし、一緒に暮らしていない家族を代理人にする場合は、窓口に直接相談して下さい。

イオン銀行
代理人カードを申し込む時は、 支店窓口か電話での申請になります 。
電話申込みの場合は、支店に赴くより資料の到着に時間がかかる事に留意して下さい。

手数料は無料で、年会費もかかりません。
持ち物は

同銀行キャッシュカード ( デビット機能つきカードまたはクレジットカード )
本人確認書類( 申込者が本人で暗証番号を覚えていれば不要 )
代理人カード用のパスワード (事前に決めておく)
が必要です。

カード作成手順
イオン銀行では、以下の手順を踏みます。

イオン銀行支店へ
職員による手続き( キャッシュカードを専用機器にセット )
暗証番号を入れる
申請内容の確認
代理人カードのパスワードを告げる (設定を行う)
キャッシュカードの暗証番号を入れる
10分後、終了
7日後に送付
三井住友銀行
代理人カードを作る前に、同銀行の口座を持っている必要があります。
口座は、普通預金という前提です。

発行条件は、 口座持ち主の名義で作成する事 です。
カード 使用者に制限はなく、誰でも利用できます 。

申込み時は、銀行窓口へは名義人が行けば良く、代人となる家族の同行は不要です。
持ち物は

本人確認書類( 現居住地が記載された物 )
印鑑
キャッシュカード( 普通預金の通帳を発行した際の物 )
が必要です。

ゆうちょ銀行代理人カード作成方法
お金
最後に、ゆうちょでの代理人カード作成の種々のケースを紹介します。
まず、同銀行では、代理人は家族ではなく、

口座持ち主以外で同一の通帳から、入金または引出を行う人
という、比較的アバウトな認識をしているのです。
発行にかかる料金は 無料 で、必要な持ち物は本人の通帳1点になります。

では、各ケースを見ていきましょう。

通帳を持っている場合
新たに通帳を作る場合
生体認証を使いたい場合
機能付きキャッシュカードの代理人カードを作る場合
通帳を持っている場合
この場合の代理人カード作成に必要な物は

口座持ち主の通帳
届出印
本人確認書類
になります。
口座の持ち主が、以上3点を同銀行の窓口に持参するのです。

なお、代理人となる人が一緒に行く必要はありません。
作成手順は

窓口で必要書類への記入
14日後に、2つの物が別個に送付される
1つ目は代理人カード
2つ目は仮のパスワード
となります。

新たに通帳を作る場合
この場合の代理人カード作成では、まず ICキャッシュカード が必要になります。
必要になる物は

印鑑
本人確認書類
です。
なお、申し込みにあたり本人のみが窓口に行けば良く、代理人の同行は不要です。

作成手順は、 通帳がある場合と共通しています 。
ただ、窓口で申請書類を記入する場面があります。

面倒な場合、事前に入手して書いておくのがお薦めです。

生体認証を使いたい場合
この場合の代理人カード作成では、 申し込み時に本人と代人も同行します 。
ただやむを得ず一緒に行けない場合は、 委任状 を持参すれば認められるのです。

なお、生体認証はICキャッシュカードに登録します。

Suica機能付きキャッシュカードの代理人カードを作る場合
この場合の代理人カード作成では、 代人となる人が同席している必要があります 。
Suicaの運営元はJR東日本なので、使用者の個人情報をゆうちょと共有するのです。

代人は、この点について 同意書 に記入する事を求められます。

代理人カードは家族で口座を共有するのに便利
代理人カードは、家族で1つの口座を使う時にとても便利です。
例えば、このカードが役立つ場面は

口座の持ち主が高齢で寝たきり等になり、管理が難しくなった
家族共通の大きな目標の為に貯金する
夫婦で生活固定費用の口座を共有し、そこから日常のお金を引き出す
年金受給者で、妻が夫の口座から生活費を引き出す
等、多岐にわたります。
特に、子どもが自立して遠方に住んでいる場合は大きな助けになるのです。

ぜひ、自身の状況や金銭目標に応じて代理人カードをご検討・ご活用下さい。
当記事が参考になれば幸いです。

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