年金だけでは足りない?老後に副収入を得る具体的な方法
老後の生活費が年金だけで足りるのか、不安に感じる人も多いのではないでしょうか?
そこで注目されているのが、年金以外の副収入を得る方法です。
この記事では、今までのスキルを活かした仕事や未経験でも始めやすい副収入のアイデアや成功のコツを解説します。
老後も副収入が必要な理由とは?
安定した老後を実現するために、十分な生活資金が必要なことは言うまでもありません。
家賃や食費の他に医療費や趣味、旅行などの出費を考えると、追加資金が必要になるかもしれません。
副収入は経済的な補助としてだけでなく、心身の充実や社会との繋がりをもたらすものでもあります。
スキルを活かしたものや未経験でも始めやすい副収入を得るためのアイデアをご紹介します。
年金だけでは収支が合わない?
老後の生活費は、 総務省の「2022年家計調査年報」によると、65歳以上の夫婦間の消費支出は月平均23.6万円と報告されています。
一方、平均的な年金収入は約20万円前後とされており、毎月2万円以上不足することになります。
生活費の他に医療費や介護費、趣味や旅行など、生活費以外にかかる費用を考慮すると、十分に資金を確保しておきたいですよね。
年金にプラスする収入源として副収入を得ることが注目されています。
参照:総務省 2022年家計調査年報
副収入が生きがいと社会との繋がりになる
副収入を得ることは、経済的な面だけでなく、生きがいにも関係します。
例えば、長年培ったスキルを相談して講師やコンサルタントとして活動すれば、収入が増えるだけではなく社会と繋がり続けることができますよね。
さらに、地域コミュニティや新しい人々との出会いが孤独を解消し、充実した老後のためにもなるのです。
老後に副収入を得る具体的な方法
老後に副収入を得る方法はいくつかあります。
これまでの仕事のスキルや趣味を活かすもの、未経験でも始められるアルバイト、在宅でできるものなどがありますので、自分に合った方法を探してみましょう。
講師業やコンサルティングで知識を活かす
長年の経験を活かして、講師やコンサルティング業に取り組むシニア世代は増加しています。
例えば、管理職の経験を活かしてリーダーシップ研修の講師を務めたり、技術者として現場の問題解決を支援することが可能です。
また、リモートでのコンサルティングやオンライン講義を提供することで、全国どこからでも仕事を受けることもできます。
もし、安定して副収入を得られるようになれば独立という選択肢が現実味を帯びてきます。
例えば、飲食業で培った経験を活かして地元で小さなカフェをオープンさせる、などです。
現在在職中で老後に別のキャリアを考えているなら、やりたい仕事を副業として継続しながらスキルを磨けば、リスクを抑えた独立が可能です。
未経験でも始めやすいアルバイト
2023年には60代以上の就業者数は就業者全体の21.8%と増加傾向で、シニア世代の労働力が求められていることがわかります。
シニア向けのバイトは、未経験でも始められる軽作業や拘束時間が短いものなど体力に配慮したものも多いので、気になるものを探してみましょう。
参照:日本経済新聞
・スーパーやコンビニの店員
業務内容:レジ対応、商品陳列、簡単な接客など
特徴:短時間勤務が可能で、接客を通じて社会との繋がりを感じられます。
特に地元のスーパーやコンビニでは、顔なじみのお客さんと交流できる点が魅力です。
・施設スタッフ(図書館や公民館など)
業務内容:図書の貸出対応や利用者への案内業務を行う。
特徴:静かな環境で働きたい方におすすめです。自治体が運営する施設ではシニア世代を積極的に採用する傾向もあります。
・清掃業務
業務内容:オフィスやマンションの共用部分の清掃。
特徴:特別なスキルが不要で始めやすい仕事です。
静かな環境で作業に集中でき、体力維持にも役立ちます。
・配達業務(新聞配達や軽貨物)
仕事内容:新聞や軽い荷物を決まったエリアに配達する。
特徴:朝の時間帯だけ働ける新聞配達は、生活リズムを整える効果もあります。軽貨物配送は自家用車があればスタートしやすい点がポイントです。
・警備員
仕事内容:建物や駐車場の見回り、来訪者の案内など。
特徴:座っている時間が多い「施設警備」は体力に自信がない方にもおすすめです。
働きながら地域の安全を守る役割を担えます。
趣味を仕事に変える在宅ワーク
趣味を活かした仕事で副収入を得るのもおすすめです。
例えば、手芸や木工などの作品をオンラインマーケットで販売することができます。
人気のプラットフォーム「メルカリ」や「Creema」を活用すれば、趣味が収入になるだけでなく、顧客との交流も楽しめます。
また、ブログ執筆やYouTubeでの情報発信も、広告収入や商品紹介による収益化が可能です。
投資で副収入を得る方法
株式投資や不動産投資は、老後に安定した副収入を得る方法として注目されています。
勉強や情報収集、まとまった資産の準備が必要になる場合もありますが、在宅でできるものもあり、体力に自信がない場合でも始めやすいでしょう。
・株式投資
株式投資は資産運用の中でも比較的手軽に始められる方法です。
株式を保有することで配当金を受け取ることができ、長期的な運用をすれば安定した副収入を得られる可能性があります。
配当金による収入や売却益はもちろん、株主優待を活用して食品や日用品などの優待品がもらえる銘柄を選ぶことで、生活費の一部をカバーできます。
・不動産投資
不動産投資は、入居者がいれば安定した収入が得られます。
また、地価が上昇する地域に物件を保有すれば、売却時に利益を得ることも可能です。
一方で初期投資額が高いため、事前に資産を用意したり借入を検討しておくことも必要です。
・駐車場経営
管理が簡単で、固定資産税や維持費が少ないことから手軽に始められます。
・リースバックを活用
自宅を売却しても住み続けられるリースバックを利用し、老後資金を確保する選択肢もあります。
地域や人脈を活用した仕事の探し方
地域にあった仕事を探すことも視野に入れてみましょう。
地域の商店や自治体が主催するイベントのスタッフ、またはコミュニティでの講座運営など、地元での活動は社会貢献の側面も持っています。
さらに、過去の同僚や友人の人脈を活用することで、信頼性の高い仕事から副収入が得られる可能性があります。
老後に副収入を得るための準備と注意点
副収入を得るための仕事を始めるには、自分のスキルや経験を整理し、適した仕事を見つけることが重要です。
仕事を探すにはどうするかといったことから、働く時間や日数を無理なく設定し、健康を優先することも大切です。
自分に合った仕事の探し方
副収入を始める際は、まず自分のスキルを明確にすることが重要です。
これまでのキャリアを振り返り、得意分野や経験を洗い出しましょう。
例えば、職務経歴書を作成することで、自分の強みを整理できます。
ハローワークや自治体の求人サイトでは、シニア向けの仕事情報が充実しています。地元の仕事を選ぶと移動の負担を減らせるためおすすめです。
また、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といった副業プラットフォームでの検索も、必要に合った仕事を見つける手助けとなります。
時間管理と健康を両立するコツ
副収入を得るために、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
特にシニア世代では、健康を優先しながら働くことが求められます。
無理なく働ける時間や日数を選び、体調を崩さないよう注意しましょう。週3日や短時間勤務から始めるのが理想的です。
契約と税金に関するトラブルに注意
安定した副収入を得るためには契約や税金の管理も必要です。
初めての仕事に不安がある場合、無理に続けることを防ぐために、契約期間や試用期間を確認しながら探してみましょう。
合わない場合は別の仕事に切り替えやすくなります。
特に、業務委託契約では条件を明確にすることがトラブル防止につながります。
また、副収入が年間20万円を超える場合、年金収入が400万円以上ある場合は確定申告が必要になりますので、税金や経費の免除についても事前に調べておくと安心です。
参照:政府広報オンライン
自分に合った方法で副収入を得て老後の不安を解消しましょう
老後の副収入は、経済的な安定だけでなく、生きがいや社会との繋がりももたらします。
副収入を得る方法としては、これまでの経験を活かした仕事や未経験でも始められるアルバイト、投資などたくさんあります。
自分のスキルや働き方を考慮した副収入を得る方法を見つけ、充実したセカンドキャリアを歩んでくださいね。