寒中見舞いの切手の選び方
切手
寒中見舞いを送るとき、どんな切手を選んだらよいのか、迷われる方も多いと思います。
寒中見舞いはもともと、寒さ厳しくなってきた折に 相手の安否を気遣い、健康を祈るために出す挨拶状 です。
そのため寒中見舞いを送るときにどんな切手を選ぶのか、具体的な決まりはなく、基本的にはどんな切手を使っても問題ありません。
もしお手元に普通切手や記念切手があるようでしたら、寒中見舞いを送るために使用してもマナー違反ではありません。
ただし 慶弔切手を使用することだけはNG です。
喪中の場合に年賀状の代わりとして出すことも多い寒中見舞いですが、弔事のお知らせではないので、 弔事用の切手を使用するのはふさわしくありません。
逆にお祝いごとに使用する、扇面に梅模様が入った慶事用の切手を、寒中見舞いに使用するのもふさわしくないため、控えたほうが良いでしょう。
また郵便局では、切手の部分が胡蝶蘭のデザインになったはがきを販売しています。
郵便局で、 「喪中はがきや寒中見舞いに使用できる」 と案内されていることもあって、寒中見舞いに利用する方も多いようです。
特に「年賀欠礼」の報告を目的に出す寒中見舞いでしたら、胡蝶蘭のはがきを使用するのが無難でしょう。
寒中見舞い切手の値段
お金 相場
寒中見舞いを出すときに必要な切手の値段は、現在いくらするのでしょうか。
2014年3月まで、はがきを1枚を送るために必要な切手の値段は50円でした。
それが2014年の4月には、52円に値上がりしました。
それまで5%だった消費税が、8%に増税されたためです。
その後、2017年の6月には、 人件費や配送コストの高騰を理由 として、約23年ぶりに、消費税増税以外の理由で郵便料金が改定されました。
同時にはがきに必要な切手も一気に10円値上げされ、62円となりました。
そして2019年10月、消費税は再度増税され10%に。
現在 はがきを送るのに必要な切手の値段は、1枚につき63円 となっています。
寒中見舞いを出すときにも、切手の値段を間違えないよう、十分気をつけておく必要があります。
特に貼った切手が料金不足の場合には、返送されてしまい相手に届きませんので注意が必要です。
喪中はがきの注意点
注意
上記のとおり、喪中はがきや寒中見舞いを出すためには、63円分の切手が必要です。
では例えば手元に62円切手がある場合、1円の切手を買い足して貼って送るのはマナー違反になるのでしょうか。
結論を先に言えば、 複数の切手を寒中見舞いなどのはがきに使用すことはマナー違反ではありません。
ただし切手を貼る位置は「郵便約款」で決められています。
縦書きでしたら左上の縦7cmx横3.5cmの範囲に切手を貼る必要があります。
その範囲で収まらないような枚数になるようでしたら、新しく切手を購入しましょう。
また、人によっては、切手が複数貼ってあると、「あるものを使いまわした」ように感じる方もいらっしゃいます。
特に 目上の方に送る場合などは、新しく切手を購入して使用するほうが無難 でしょう。
年が明けて、喪中と知らずに年賀状を送ってしまった方に対して寒中見舞いを送ることもあると思います。
そんなとき、年賀はがきが余っているからといって、寒中見舞いの代わりとして使用するのは大変失礼にあたるので避けましょう。
喪中ハガキに関しては以下をご覧ください。
喪中はがきとは?いつまでに出す?内容・例文紹介!切手や印刷方法も
第三人生編集部
喪中はがきや寒中見舞いを送る時期
カレンダー
喪中はがきを送る時期
喪中はがきは、 一年以内に近親者が亡くなったときなど、身内に不幸があった場合に送る はがきです。
喪に服して新年の挨拶を控えることを親しい方々にお知らせする、「年賀欠礼」の報告のために出します。
そのため、年内に届けば本来は問題ありません。
ただ受け取った相手がすでに年賀状を出していた場合、不要な気遣いをさせてしまうことになることが想像できます。
相手のことを考えると、 年賀状の準備を始める11月中か、遅くとも12月の初め頃に届くように出す のが良いでしょう。
寒中見舞いを送る時期
寒中見舞いは、 松の内が明ける1月8日から、立春の2月4日の前の日、節分までに送る ものです。
喪中の場合や年賀状を出し忘れてしまった時に、年賀状代わりに出す方も多いと思います。
年が明けてすぐに慌てて松の内の間に出してしまうと、本来の寒中見舞いの時期からは外れてしまうので気をつけましょう。
喪中はがきや切手の販売場所
コンビニ店
郵便局
書店・雑貨屋・写真屋
ネット通販
1. 郵便局
喪中はがきや寒中見舞いに使用する切手は、 全国に2万4千ある郵便局 で購入できます。
郵便局は過疎地域を含め、全国すべての市町村にあります。
お住まいの地域の郵便局は、こちらから検索可能です。
郵便局では通常の官製はがきのほかにも、 寒中見舞いや喪中欠礼の報告に適した「胡蝶蘭」をデザインしたはがき も販売しています。
2. 書店・雑貨屋・写真屋
大きな書店や雑貨店、また写真屋では、喪中はがきや寒中見舞い用に、 すでにイラストや文面を印刷したはがき を販売しています。
定番の胡蝶蘭や、菊や百合など、主に故人を偲ぶ意味が込められた花言葉をもつ花をデザインしたものなど、さまざまな種類から選べます。
3. ネット通販
ネット通販で、寒中見舞い用や喪中はがきを購入することも可能です。
ネット通販では、希望すれば 宛名印刷までしてくれるところ も多いので、出す枚数が多い場合には、検討してみてはいかがでしょうか。
ただしネット通販は、納期まで日数を要する場合も多いので、注意が必要です。
遅くとも12月初旬には相手に届く ようにするために、早めに申し込むようにしましょう。
また注文するときには、必ず事前に納期を確認するようにすると安心です。
喪中はがきの文例
文字を書く
喪中はがきは、「年賀欠礼」のご挨拶から始めます。
そして「亡くなった月・故人の名前・亡くなった年齢」を書き、「故人が生前お世話になったお礼とあいさつ」と続け、最後に「はがきを出した年月と住所・氏名」を入れるのが一般的です。
なお 故人の亡くなった経緯や、葬儀が無事に執り行われたことなどは記載する必要はありません。
喪中はがきはあくまで年賀欠礼の挨拶であり、「死亡報告」ではないことに注意が必要です。
<喪中はがきの例文>
【年賀欠礼の挨拶】
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます。
【亡くなった月・故人の名前・亡くなった年齢】
本年○○月 母○○ ○○が○歳にて永眠いたしました。
【故人が生前お世話になったお礼とあいさつ】
ここに本年中賜りましたご厚情に深く感謝申し上げ、
また明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。
なお時節柄一層のご自愛の程お祈り申し上げます。
【はがきを出した年月と住所・氏名】
令和○年○○月
住所・氏名
喪中はがきで不幸を知った時
ハガキ はがき
年賀状を出してしまったあとに、喪中の知らせが届いたときには、どうすればよいのでしょうか。
まず、年賀状は元旦に配達されるまで郵便局に保管されているため、 取り戻すことができる場合が多い です。
出した直後であるなら、まずは集荷担当の郵便局に確認します。
もしすでに発送されてしまっていた場合には、配達を担当する郵便局に電話をし、見つかったら 最寄りの郵便局で「取り戻し請求書」 を出しましょう。
取り戻し請求は、本人確認した差出人からのみ請求可能なので、身元が証明できる免許証などを持参します。
また、取り戻し請求には、規定の料金がかかります。
配達郵便局に請求の場合420円、その他の郵便局に請求の場合には580円 が必要となりますので、事前に準備をしておきましょう。
もし年賀状を取り戻せなかった、もしくは年を越してから喪中であったと知った場合にはどうすればよいのでしょうか。
その場合には、お詫びとお悔やみを兼ねて、 年内なら喪中見舞い、年明けなら寒中見舞い として手紙かはがきを出すのが一般的です。
喪中見舞いにしても寒中見舞いにしても、「拝啓」などの頭語や時候の挨拶は書かず、すぐにお悔やみを申し上げて構いません。
また「重ね重ね」や「次々」など、不幸が続くような意味を持たせる「忌み言葉」は避けるように気をつけましょう。
<喪中見舞いの例文>
【出だし】
喪中お見舞い申し上げます。
【お詫びとお悔やみの言葉を書く】
○○様のご逝去を存じ上げず、失礼致しましたことお許しください。
お悔やみを申し上げますとともに、○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
【相手を気遣う言葉を書く】
まだまだ悲しみはいえぬままとお察し致しますが、どうぞお体を大切に、ご自愛ください。
【はがきを出した年月と住所・氏名を書く】
令和○年○○月
住所・氏名
【コラム】喪中と引っ越しが重なった時は?
疑問
喪中と引っ越しが重なってしまったときには、どのタイミングでなんの挨拶をすればよいのか、迷う方も多いようです。
まず、喪中はがきは、年賀欠礼の挨拶であるため、 相手が年賀状を準備し始める頃までに届くようにすれば問題ありません。
例えば、亡くなったのが3月、引っ越しは4月だったと仮定しましょう。
その場合、引っ越し報告はそのまま4月に出し、喪中はがきはその年の12月初めごろに出します。
もし引っ越しの時期が11月より後になるようでしたら、引っ越しの報告は喪中はがきと兼ねてしまっても問題ありません。
ただしその場合も、あくまでも年賀欠礼の挨拶をメインに。
引っ越しの報告は最後に書き記す程度に留め、形式的に伝えるようにします。
寒中見舞いや喪中はがきを出す時は、切手の選び方やマナーに注意
寒中見舞い、また喪中はがきを出すときの切手の選び方や、注意すべきマナーについて説明してきました。
喪中はがきや寒中見舞いは、年末そして年始に際し、 相手のことを思い、気遣って出すもの です。
切手の選び方ひとつにしても、マナーに反しては相手を不快にしてしまうこともあります。
喪中はがきや寒中見舞いを送るときには、ぜひこちらの記事を参考にしてください。