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2024.04.24

定活とは?背景や始めるタイミング、具体的な準備を4つご紹介!

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定活は定年後の生活をプランニングする活動です。
主に定年前、50歳から始めるのがベストとされます。

『周りは定活をやり始めているけど、具体的に何をすればいいかわからない!』そう思っていませんか。
この記事の定活のいろはを読めば、しっかり取り組めます。

定活の背景、準備する事や注意したい点など詳しく知れるのです。

定活とは
高齢者 夫婦
定活は、『定年前活動』の略称です。
定年退職を前に、定年後の人生をどう過ごしたいか考え構築する活動 をします。

会社を退職してからの生活がどうなるかは、定年前の計画にかかっているのです。
何も決めないまま定年を迎えると、突然余暇が増えて茫然としてしまいます。

年金や勤務時代の蓄えで、生計は立てていけるのです。
けれど生活の質や豊かさとなると

毎日やる事がなく退屈
テレビや新聞を見るばかりで家で一日ダラダラ
配偶者が忙しくしていて夫婦間に温度差がある
などいまいち潤いません。
会社に勤めていた頃は今を生きるのに精一杯で、定年後の未来はあまり考えませんよね。

意識のどこかで、退職しても生活はこれまでと変わらないと思っています。
ですから、実際に定年になって空虚感を覚えてしまう前に対策するべきなのです。

定活ブームの背景①平均寿命
高齢者
平均寿命
定活が近年話題になるのは、男女の平均寿命が延伸している為です。
昭和60年頃、男性は73歳、女性は81歳が平均でした。

表は2016年のデータです。

年号    男性    女性
S60    73歳    81歳
H7    74歳    82歳
H12    75歳    83歳
H17    76歳    84歳
H22    77歳    85歳
H25    78歳    同上
H27    79歳    86歳
H28    80歳    同上
平成28年にはそれぞれ80歳、86歳 に延び世界でも最長寿の国になります。
人生50年だったのが100年と言われだし、定活は身近なものになったのです。

定活ブームの背景①年金
年金
受給者の増加
給付額の減少
受給者の増加
国民年金、厚生年金等をあわせて受け取る人は増加しています。
2017年時点では 7,500万人前後おり、2018年より3%程度増えた のです。

年度    国民年金    厚生年金(第一号)
H25    3,140万人    3,216万人
H26    3,241万人    3,293万人
H27    3,323万人    3,370万人
H28    3,386万人    3,409万人
H29    3,484万人    3,506万人
年金の受給金額の総額は、55兆円にも上り、寿命の延伸に伴っている事が分かります。

給付額の減少
年金受給者が増える一方、 受け取れる金額は年々削減されています 。

年度    全体
H25    528,436円
H26    534,031円
H27    545,504円
H28    548,355円
H29    554,108円
上記の表では年を追うごとに増額しているように思えます。
けれど、実態は 2014年から年金額が1%以下に引き下がった のです。

【年金額の減少】    
平成26年(2014年)    
国民年金    厚生年金
64, 400円    230, 000円程度(※夫婦2人)
平成30年(2018年)    
国民年金    厚生年金
制度上64,941円    147,000円
実際は55,000円    
国民年金は制度上と実際の受取額が異なります。
制度上の金額は20歳から40年間停止せず支払い続けたものです。

厚生年金が夫婦2人分なのは、厚生労働省が毎年その計算で平均額を出す為です。
男性が会社員で、女性は主婦というシミュレーションをしています。

夫が年功序列で一つの会社で40年間支払った場合の金額、と考えて良いです。

対策として定活をする
高齢者 旅行
定年後の人生の対策
年金が減ることへの対策
定年後の人生の対策
定活を考える時は、定年後の人生の対策として

自分は何に取り組みたいか
生活費以外の資金準備
を重点的に計画します。

自分は何に取り組みたいか
定年後、普通は時間ができます。
人によっては有り余るほどです。

1日の流れを長く感じ、仕事で埋め尽くされていた感覚が懐かしく なります。
だからこそゆっくりでいいので、 『定年後は何に取り組もうか』考えるべき です。

定活は退職前から始まっています。
ちょっとした隙間時間に、定年後のビジョンに思考を巡らせてみて下さい。

生活費以外の資金準備
定活はただ余暇活動の計画には限りません。
実行するにはほとんどの場合お金が要るのです。

定年後にやりたい事として

海外旅行、国内旅行
スポーツ、トライアスロン
音楽や英会話など
が挙げられます。
読書や運動は自分でできるものであればほとんど無料です。

しかし上記の活動、特に旅行は多くの出費が考えられます。
退職金や年金が貰える為に、 資金準備は一見不要に思うでしょう 。

公的なお金は、あくまで生活費に使われる事を想定しています。
定活では、 退職後のやりたい事にいくらほど必要なのかざっと見積もる のです。

いくらあれば実行できて、逆に今の見込みでは難しいのか把握できます。

年金が減ることへの対策
定活では生活費をいかに得て安定させるかも考えます。
頼みの綱は年金なのですが、給付額の減少で頼り切れません。

年金以外の収入源として、『資産運用』 があります。
不動産投資などができると、退職後の収入で20万ほど得られるのです。

不動産投資の利点は、

部屋の管理は管理会社に任せられる
一部屋から投資ができる
資産運用の経験がない人でも手を出しやすいのです。
年金収入があまり望めない時の対策として、お考え下さい。

定活を始めるタイミング
カレンダー
定活は、 退職年齢の10歳ほど前から始めると良い です。
一般的には 50歳 がベストとされています。

退職後にいざ定活をやろうとしてもうまくいかないのです。
資金の準備や交友関係を構築するまでには、一定の時間を要します。

50歳で着手しておくべき定活は

夢中になれそうな趣味を見つける事
居住地域の活動で何かしら参加する事
ボランティアをやってみる事
などです。
10年後に定年を迎えても基盤ができていれば安心できます。

定活で防止できる未来【衰えと不安】
高齢者 趣味
定活をしておくと何が良いかと言うと、

加齢による衰え
精神的な不安
等諸々の問題を予防または緩和できます。
以上の問題を抱えやすい人は、『自分を高齢者だと認識している』割合から分かります。

<健康と年金>        
認識している    していない
健康な人    30%    65%
健康でない人    70.2%    23%
無収入    51.7%    41.4%
低収入(月3万)    65.2%    19.3%
低収入(月8万)    54.0%    40.9%
そこそこの収入(月15万)    44.7%    50.2%
無職    53.6%    40.4%
健康面の良し悪し、収入面の有無または多少で意識が異なります。
特に高齢者だと感じる人は、 無収入または健康面に問題がある人 に多いようです。

定年後に無収入の場合、年金で生計を立てている事が考えられます。
しかし 受け取る額が少ないと、上述した不安が強くなる傾向 があるのです。

低収入と健康面から起こる問題は、定活を先立って行えば最小限に抑えられます。

参考URL:「第2章 調査結果の概要 8 その他」

高齢に達したと感じる瞬間
自分はまだ高齢者だと思わない人でも、年齢を実感する事があります。
『年を取ったな』と感じる瞬間は以下です。

場面    数値
体力の低下    58%
記憶力低下    18.6%
容貌の変化    6.5%
周りから年寄り扱いされた    5.8%
体力の衰えから高齢者として自覚する人が多いようです。

定年後の生活で重視する事
定年前と後の生活で重んじる事は変化していきます。
以下の表に定活に際し考慮したい点をまとめました。

事柄    数値    過去
収入の確保    72.3%    55.3%(H21)
介護サービスの拡充    61.2%    43.2%(H21)
シニア向けの相談窓口の充実    25.7%    20.2%(H21)
老後の収入面の不安と介護制度へのニーズが大きいようです。
介護は、加齢によって独りでできる事が減った時に必要になります。

収入の確保は年金だけでは生活が難しい事が考えられます。
定活では、老後の不安を俯瞰した上でしっかり対策を立てるべきです。

定活の具体的な準備①定年後にやりたいことを決める
ゲートボール
情報収集をする
人生の再設計をする
情報収集をする
定活は情報集めから始まると言っても過言ではありません。
情報が無いと知識を身に付けられないですし、計画を練れないからです。

ぼんやりとでも定年後のビジョンや希望があれば、そこから掘り下げます。
キーワードを幾つか決めて、インターネットや本から気になるものを探す のです。

若い頃や子ども時代に好きだったものことを参考にしても良いです。

人生の再設計をする
定活の始めが見えてきたら、定年後のライフプランを具体的に立てていきます。
『第2の人生』と言い、定年は人生の1つの区切りです。

例えば 第2キャリアを考える のもプランニングに役立ちます。
会社員時代のように再雇用されるのを望むなら、退職年齢は早くなります。

60~65歳の企業就職では難しいので、違う形のキャリアを築くべきです。
起業や投資等、形にとらわれない で様々な働き方を見ていって下さい。

定活の具体的な準備②副業を考える
高齢者 学習
定年後の働く手段
定年後の働く手段
定活でキャリアを考えた場合、60歳以降の一般就労は一筋縄ではいきません。
でも年金収入だけでは不安ですよね。

ここで、副業といわれるカテゴリーの仕事が浮上してきます。
現代はネットの普及で、個人でもできる仕事が増えているのです。

種類は多岐にわたり、各自の経験や特技を生かせて生き甲斐になります。
代表的な副業は以下です。

悩み相談相手
フリマショップで趣味のハンドメイド品の販売
不用品の売却→リユースやリサイクルに
英語や料理等、特技を人に教える
定活の具体的な準備③会社以外での友人を作る
高齢者 自転車
趣味が同じ友人
昔の友人
趣味が同じ友人
定活で交友関係を広げるコツの一つです。
勤務時代から、 趣味のコミュニティ等に参加しておきます 。

退職すると意外に職場の人とは連絡を取らなくなるのです。
家族以外のコミュニケーションが無くなる為、居場所が必要になります。

趣味が合えば人間関係を維持しやすいのです。
インターネットでシニア向けのコミュニティを探せるので、試してみて下さい。

昔の友人
定活の人脈づくりでは、 学友や旧友に連絡を取る のもありです。
若い頃と違ってお互いに別々の人生を歩んだ為、久々に会うと

キャリアから得た経験や価値観の共有
昔話に花が咲く
楽しい時間が過ごせる事は間違いありません。

定活の具体的な準備④健康の維持
高齢者 スポーツ テニス
定活ではお金と同等、それ以上に重要な点です。
趣味活動をするにも体は要になります。

健康に配慮すると言っても、激しい運動や特別な事をする必要はありません。
日々の暮らしでできるもの、

ラジオ体操や散歩、ストレッチ
外出時に階段を使ったり、自転車に乗ったり
と言った事で十分に健やかでいられます。

定活を題材にした著書
定活を始めるにあたって、ぜひ参考にして頂きたい書籍を紹介します。

商品
定年前 50歳から始める「定活」 (朝日新書)
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50円
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題名『定年前 50歳から始める「定活」 (朝日新書) 』
著者 大江英樹
金額 869円

説明:定活を世間に普及させた第一人者の本です。
これまで第2の人生と言われた定年後の生き方を、新しい切り口から捉えています。

定活は 従来の『高齢期=晩年』という見方を覆す、ポジティブな考え方 です。
定年後の生活を無為なものにしないよう

住居やお金
セカンドキャリア
家族や友人との人間関係
を軸に50歳からできることを事例とともに紹介しています。

定活で新たに生まれ変わるキッカケに
定活は、 第2の人生を楽しく健やかに過ごす為 に取り組むものです。
決して難しい事はなく、自分らしく年を重ねる為に役立つ事を考えます。

しかしタイミングは大切です。
退職後に定活に取り組もうとしても、色々手がかかってうまくいきません。

50歳から定活を始める のです。
やりたいことや新しい交友関係等、定年後のビジョンを描きます。

まずは『どんな人生だと生き生きするだろう?』から考えてみて下さい。
当記事が、より良い定活の為のヒントになれば幸いです。

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