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終活

2024.04.30

エンディングノートの書き方は?内容やコツ、注意点も解説!

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終活を始めるとき、はじめに思い浮かぶのが「エンディングノート」ではないでしょうか。
しかし、エンディングノートを書き始めていない人には、どんな項目を書けばいいかわからず、取りかかろうにも少し敷居が高く感じてしまうかもしれません。

ここでは、エンディングノートに興味を持っている方のために、エンディングノートとはどのようなものなのか、具体的な内容や書き方のコツ、注意点など解説していきます。

エンディングノートとは
エンディングノート
「終活」という言葉が注目され、知られるようになったエンディングノート。
自分が亡くなった後あるいは自分に万が一のことがあったときに備えて書く物です。

家族や親しい人に伝えたいことや遺したいものについてまとめます。
自分で一から作成しても構いません。

あらかじめ質問項目がまとめられた市販のものや、企業や団体が配布したものもあります。
ノートを書く最大の利点は、残された家族の負担を軽減できることです。

万が一のときのために、自分意思を明確に示す事が重要です。
急な死に際しても家族が以降の事に関して悩まずに済んだり、相続に伴うトラブルを避ける事も可能です。

また、エンディングノートは終わりを見据えて書きますが、終わりを見据えると言う事は、自身の人生の振り返りにも繋がり、次の人生を自分らしく生きる事への指針となります。

エンディングノートの書き方は自由
文字を書く
遺言書のように法的拘束力がない代わりに、書き方に決まりがなく、自由に記入できます。
たとえば、自分史を書き上げてみることで、忘れていた思い出を思い出し、余韻に浸る事も可能です。

また葬儀等の事項は事前に知識を頭の片隅に入れ、対策を行うのが最善ですが、そもそも自らの死に関して家族と話し合うのは機会がなければ行う事は難しいです。

エンディングノートがコミュニケーションツールとなり、家族で話す機会が生まれます。
家族への想いをしたためることで、自分と家族との関係を再確認する事も可能です。

エンディングノートの記載事項
各項目としては、以下が主な要素です。項目の書き方の参考にしてください。

順    事項
①    自分の基本情報
②    資産
③    医療・介護
④    葬儀・納骨
⑤    遺品・相続
⑥    親族・友人の連絡先
⑦    デジタルデータ
⑧    ペット
⑨    家族へのメッセージ
エンディングノートの内容【自分の基本情報】
エンディングノートには、 氏名や生年月日などの基本情報をはじめ、マイナンバーなどの個人情報を記入します。
「自分史」として、生まれた時から、子供のころの思い出、学校や職業、結婚などの人生での大きなイベント。

このようなことを書き記し、自分が歩んできた道を残すのも良いでしょう。
人生を振り返ることで、これからの人生を幸せに過ごすヒントが見つかるかもしれません。

エンディングノートの内容【資産】
自分の資産のことも、エンディングノートに書きましょう。

書き方としては

基礎年金番号
銀行口座番号
不動産
預貯金
生命保険
クレジットカードの番号
などを記入していきます。
そのほか、貸しているお金はないか、ローンなどが残っていないかも書くと良いでしょう。

エンディングノートの内容【医療・介護】
医療行為や介護が必要になったときの希望も書きます。
かかりつけの病院名やその電話番号、主治医名前、常用している薬を記載します。

また、希望する介護施設があれば施設名や住所、電話番号もあわせて書いておきましょう。
延命治療が必要になったときのことも書き記しておけば、家族も迷うことが少なくなります。

エンディングノートの内容【葬儀・納骨】
葬儀会場
ノートには、 葬儀などについても記載すると良いでしょう。

書き方としては

希望する葬儀の形式
葬儀に呼んで欲しい人
あるいは呼んで欲しくない人
菩提寺の宗派
お墓の場所
などを記入します。

遺影としてどの写真を使用したいかも明記しておくと良いでしょう。

エンディングノートの内容【遺品・相続】
車をはじめ、貴金属類や骨董品など、資産価値が付くものに関しては、すべて書き出しておきます。
書き方のポイントは、遺品を譲りたい人や反対に他人に譲りたくない宝物や思い出の品を明記しておくことです。

エンディングノートの内容【親族・友人の連絡先】
家族
親族や友人知人の連絡先も記入しましょう。
葬儀のときだけでなく、入院・入居したにも、連絡先一覧があれば、親族、友人、知人に連絡してもらうことができます。

また、自分の家系がどのようなものであるか詳しく書いて、子孫に伝えていくのも良いでしょう。
書き方は自由です。

家系図の形をとっても良いでしょう。

エンディングノートの内容【デジタルデータ】
パソコン、携帯電話、ネットバンキングなどの各種パスワードやアカウントなどもノートに記入しておきましょう。
人に見られたくないデータがあるときは、速やかに処理してもらえるように伝えておくのも大事です。

また、SNSやwebサービスの会員情報も記載しておきます。
万が一のことが起きたとき、その旨をSNSで投稿してもらうか、退会するかも意思表示しておきましょう。

エンディングノートの内容【ペット】
ペットを飼っている場合には、ペットに関しても記載しておきましょう。
家族にお願いするのか、または友人などに頼むのか、誰に引き取ってもらうかを決めておきましょう。

家族へのメッセージ
自分が家族のみんなをどれほど大切に思っていたか、一緒に過ごした時がどれだけ幸せだったか、ありのままの気持ちをつづりましょう。

遺族にとってその気持ちが、最高の宝物となります。

エンディングノートの書き方の例
方法
次に、記載したい項目の書き方の例をみてみましょう。

基本情報の書き方
資産
医療・介護
葬儀・納骨
遺品・相続
親族・友人の連絡先
デジタルデータ
ペット
家族へのメッセージ
エンディングノートの書き方の例【基本情報】
生年月日
本籍地
趣味特技
資格
ライフベント
思い出 など
エンディングノートの書き方の例【資産】
基礎年金番号
銀行口座番号
不動産
預貯金
有価証券
生命保険
クレジットカードの番号
金庫に保管している現金
負債
借入金 など
エンディングノートの書き方の例【医療・介護】
かかりつけの病院名・電話番号・主治医名前
常用している薬名
希望する医療機関および介護施設
希望する治療方法や介護方法
延命治療の有無
尊厳死について
臓器の提供について など
エンディングノートの書き方の例【葬儀・納骨】
葬儀
宗教
葬儀の方法(家族葬、密葬など)
供養の方法
納骨の方法(納骨、散骨など)
喪主
葬儀に呼びたい人・呼びたくない人
遺影に使う写真 など
エンディングノートの書き方の例【遺品・相続】
貴金属・骨董品と譲り先
遺言書について など
エンディングノートの書き方の例【親族・友人】
親族友人の住所氏名や電話番号
家系図 など
エンディングノートの書き方の例【デジタルデータ】
パソコンのパスワード
携帯電話・スマートフォンのパスワード
ネットバンキングのパスワード
SNSのアカウント名やパスワード
webサービスの会員情報とパスワード など
エンディングノートの書き方の例【ペット】
ペットの名前
ペットの年齢
種類
好物 など
エンディングノートの書き方の例【家族へのメッセージ】
文字だけでなく 動画などを遺すのも良いでしょう

何度でも書き直せる
以上のように例を挙げましたが、書き方は自由です。
ですので、日記のように書いても良いですし、どんな些細なことについて書いても構いません。

エンディングノートは一度書いたら終わりではなく、何度でも書き直せます。
生活を続けていくなかで、状況が変わることもあります。

気になることが出てくるたび、書き足していっても大丈夫です。
文量に関しても指定はないので、適宜書き足すようにして下さい。

エンディングノートの書き方のコツ
ポイント
書き方として押えたいことは、次の3つです。

書きやすいところからはじめる
空いている項目を気にしない
今の気持ちを述べる
書き方のコツ①【書きやすいところからはじめる】
エンディングノートには項目がたくさんありますが、初めからそれらすべてを記入する必要はありません。
自身の個人情報や友人の連絡先や住所など、書き方を気にせずに進められるところから少しずつ進めていきましょう。

少しずつでも進めていくと、だんだん書き方のコツもつかめてきます。

書き方のコツ②【空いている項目は気にしない】
ノートは、すべてが埋まっていないても問題ありません。
いくつかの記入だけでも家族は助かります。

ゆっくりとで良いので少しずつ進めていくのも書き方のポイントです。
また、どうしても埋まらない項目があるとしたら、もしかしたら自分には不要な項目なのかもしれません。

書き方のコツ③【今の気持ちを素直に書く】
見映えを気にすると筆が進まないので、とりあえず今の気持ちを書くのがおすすめです。
書き方はないので、好きなように書いてみると自分の残したい言葉に気づくかもしれません。

自由な書き方で今の気持ちを書くことで、自分が本当にやりたいことに気づくことができるかもしれません。

エンディングノートの書き方の注意点
! 注意
書き方として気を付けることは、次の4点です。

個人情報の取り扱い
家族との相談
保管場所
定期的に見直す
個人情報の取扱いに気を付ける
エンディングノートには個人情報を含め様々な情報を載せていますので、紛失に気を付けましょう。
万一紛失した際に備え、 暗証番号やパスワードといった重要情報は記入せず、別に記録を残しておくのも手です。

家族と相談しながら書くのも大事
家族
エンディングノートは、家族や親しい人に見てもらう前提にあります。
家族や親しい人と話し合いながらノートをつづり、彼らが求める項目は書き残します。

反対に、家族にとって嫌悪感を催すような思い出を書くこともあり得ます。
記入する内容に関しては、いつか人が見る物と意識して下さい。

保管場所を考える
エンディングノートには、資産情報など機密性の高い情報も記載します。
そのため、関係のない第三者に見られないよう、保管は適切に行いましょう。

しかし、見られない状態では自分の意思が反映されません。
そのため、 信頼できる誰かに存在に関してはは伝えておきます。

エンディングノートは定期的に見直す
エンディングノートは一度書いて終了という事にはいきません。
定期的に見直すことが大切です。

自身の健康状態や家族構成、資産には逐次変化がありますし、自分の想いも変化するものです。
年に1回程度、自分と家族の関係性を振り返り、想い出と共に会話でもしながら、エンディングノートを見直してください。

エンディングノートの書き方は人それぞれ
エンディングノートの書き方は人ぞれぞれです。
時期も決まりはないので、思い立ってみたら始める事をお勧めします。

自分が思うとおりに項目をつくり、楽しく記入を進めて行けばすんなりと進むはずです。
なお、自分のことを書くノートではありますが、独りよがりな内容になる事は避けて下さい。

ノートを遺す相手である、家族や親しい人のことを常に念頭に置いて書いていけば、自然と素晴らしいものになります。

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