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2024.04.24

一人暮らしの高齢者が抱える問題とは?孤独死や認知症など超高齢化社会の問題点

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一人暮らしの高齢者が急増しています。
こうした問題は、まさに社会的な問題に発展しています。

こうした問題を解決するにはどうすればいいのでしょうか。
高齢者の一人暮らしの問題は待ったなしの状況です。

そうした問題について詳しく解説していきますので、ぜひご確認ください。

増加する高齢者の一人暮らし
高齢者
高齢者の一人暮らしは確実に増加しています。
このまま急速に高齢者の一人暮らしが進んでしまった場合、さまざまな問題が発生してしまうことは、容易にイメージできるでしょう。

0~14歳が急激に減少
グラフを見ても分かる通り、 0~14歳が急激に減少しています。
少子化という流れは随分前から日本では進んでいますが、その状況がこのグラフを見れば一目瞭然です。

結婚をしない30代や40代が増えていることや、結婚をしても子供を産まない夫婦が増えてきていることも大きな要因です。
このまま少子化がさらに加速していけば、 高齢化社会も加速していきます。

65歳以上の高齢者が急激に増加
0~14歳の年齢層が急激に減少しているのに反比例するかのように、65歳以上が急激に増えています。
こうした流れはある程度予想ができていたことですが、 ここまで急激に65歳の高齢者が増えてしまえば、対策も難しくなってしまうでしょう。

確かにこのグラフが現すように、昔に比べれば明らかに高齢者の数が増えていると感じる場面が多いです。
同時に、高齢者の一人暮らしが増えていることは、今の日本ではとても深刻な問題になっています。

高齢者の一人暮らしの問題については、今すぐにでも解決するべき問題です。

高齢者が一人暮らしをする理由
理由
では、高齢者が一人暮らしを選んでしまう理由はどのようなことでしょうか。  

頼れる人がいない
生活に不満がない
今の場所から離れたくない
頼れる人がいない
まず、一番大きな問題になっているのが 高齢者が頼れる人がいないことです。
もちろん、完全に一人身というわけではありませんが、一人暮らしになってしまっている高齢者を支えてくれる家族が近くにいないことが問題なのです。

子供は都会で暮らし、完全に一人になっている高齢者はそのまま孤独に一人で生きていくことになっているのが現状です。
自分の子供に頼るべきことかもしれませんが、高齢者の一人暮らしをしている多くの人は、負担をかけてしまうことに抵抗を感じていますので、 結果的に頼るべき人がいないということになってしまうのです。

生活に不満がない
また、そもそも一人暮らしでも生活に不満がないと感じている高齢者もたくさんいます。
気楽に一人で暮らしを行うことが楽だと感じています。

昔のように生活が極端に不便ではなくおり、 電気や水道、そしてインターネットなどの環境があれば不満を感じません。
そして、何らかの買い物をするときでも、インターネットが使える高齢者であればさらに一人暮らしに不満は感じないかもしれません。

今の場所から離れたくない
また、高齢者の中には今暮らしている場所から離れたくないという思いから一人暮らしを選んでいる現状もあります。
家族が他界し、完全に独り身になっても今の場所が住みやすいと感じてしまい、 一人暮らしになっても今の場所から離れたくないと考えてしまうのです。

確かに慣れ親しんだ場所を離れることは、さまざまなリスクが伴います。
ただ、高齢者が一人暮らしを行っていくことは、さらに大きなリスクが伴います。

一人暮らしの高齢者が抱える問題①孤独死
高齢者
一人暮らしの高齢者は、どのような問題を抱えているのでしょうか。
実は孤独死という、とても深刻な問題が起こっています。

一人暮らしでは体調の変化に気が付けない
一人暮らしを高齢者が行っている場合、 その人の体調の変化に気が付いてあげることができません。
これは高齢者に限ったことではありませんが、一人暮らしをしている場合、その人を監視してあげることができなくなります。

若い年齢の一人暮らしとは違い、高齢者は体調の変化が起こりやすいので、結果的に孤独死という流れに至ってしまうケースも少なくありません。
同じ生活を繰り返してしまうことで、 自分の体調の変化に気が付きにくくなってしまいます。

誰も高齢者の最後をみとることができない
高齢者の孤独死は年々増加している傾向にあります。
一人暮らしをしているという生活からこうした問題が起こっていますが、死を迎えてしまうということも大きな問題ですが、 一人で誰からもみとられることなく最後を迎えてしまうということも大きな問題です。

まさにこれが孤独死ですが、近くに人が居て、最後をみとってあげることができない状況も大きな問題です。
高齢者の一人暮らしが増加していくなか、 こうした孤独死はまだまだ増加していくことが予想されています。

孤独死に関しては、こちらの記事でも取り上げています。

孤独死の原因・死因と社会背景とは?対策と特殊清掃も解説!
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お墓・霊園比較ナビ編集部
一人暮らしの高齢者が抱える問題②認知症の進行
高齢者
認知症の問題もあります。
高齢者の一人暮しが抱える問題として、認知症の問題はかなり深刻です。

近所とのトラブル
金銭管理問題
行方不明などのトラブル
近所とのトラブル
高齢者の一人暮しが多くなり、さらにはその 高齢者が認知症にかかった場合には、近所との大きなトラブルを招いてしまいます。

認知症のトラブルの多くは、家族の中だけではなく近所の住民にまで及んでしまうことは珍しくありません。
隣人の家に無断で侵入すると言うトラブルも多く、とくに高齢者の一人暮しの場合には、防ごうにも防げない自体に陥ってしまいます。

金銭管理問題
高齢者が認知症になってしまうと、金銭管理もできなくなります。
全ての認知症患者がこうした金銭管理ができなくなるわけではありませんが、多くの場合でこうしたトラブルが起こってしまいます。

金銭管理ができなくなれば、買い物もできなくなり、 お金をゴミ箱に捨てると言う認知症の高齢者も中にはいます。

行方不明などのトラブル
一人暮しの高齢者が認知症を発症した場合、一番大きなトラブルになるのが行方不明になってしまうトラブルです。
認知症患者にとても多い行動パターンとして、 一人でとくに行く宛もなく外出してしまうことです。

こうした行動を起こしてしまい、行方不明になる高齢者は後を立ちません。
そして、そのまま亡くなって発見されることも珍しくはありませんので、一人暮しの高齢者の認知症の問題はかなり大きな問題です。

一人暮らしの高齢者が抱える問題③生活意欲の低下・うつ病
高齢者
高齢者の一人暮しが抱える問題の中には、 生活意欲の低下、さらにはそうした感情から発症するうつ病などがあります。
高齢者は生きていく目的や楽しみを失うことで、こうした感情に陥りやすくなります。

生活意欲の低下は、高齢者の一人暮しに限らず、どのような人でも起こる感情かもしれませんが、高齢者の一人暮しの場合には、周りに人がいないこともあり、こうした感情になりやすいです。
そして、 生活意欲の低下が進んでしまうと、結果的にうつ病が起こります。

うつ病を発症してしまえば、自力での回復はとても難しくなります。
頼れる人も周りにいないこともあり、うつ病は急速に深刻化していくことが予想されます。

一人暮らしの高齢者が抱える問題④詐欺・消費者トラブル
高齢者
一人暮しの高齢者は、詐欺や消費者トラブルのリスクも抱えています。

一人での判断が困難になる
一人暮しの高齢者が詐欺や消費者トラブルに巻き込まれやすい大きな要因は、高齢者はさまざまな判断能力が低下してしまっていることがあります。 
だまされていると言う感覚が薄くなり、さらには 他の人の意見も聞けない状況なので、結果的に騙されることになります。

高齢者を狙ったオレオレ詐欺なども近年増加しています。

オレオレ詐欺とは?シニア向け防犯対策や手口の種類、特殊詐欺も解説
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お墓・霊園比較ナビ編集部
購入先のお店とのトラブル
一人暮しの高齢者が騙されるだけではなく、お店側が被害を受けることもあります。
一人暮しの高齢者は、生活に不必要な物を購入してしまうことが頻繁にあり、使用した状態で返品を依頼するケースが多いのです。

高齢者は自分では正しいことをしていると考えているため、 なんのためらいもなく購入した物の返品や交換を依頼します。
こうしたことを繰り替えされるお店側は、大きな損害を被ってしまいます。

このようなトラブルは、決して小さな問題ではありません。

一人暮らしの高齢者が抱える問題⑤防犯
高齢者
一人暮しの高齢者が抱える問題の中には、防犯に対するトラブルもあります。
高齢者の一人暮しと言えば、詐欺に合いやすいと言うイメージが強いかもしれませんが、実は2015年のデータでは、詐欺による被害よりも窃盗による被害が大きくなっています。

こうした事実を理解していない一人暮しの高齢者は多く 、自分だけは詐欺などの被害には合わないと身構えていますが、窃盗によるリスクも考えておく必要がありす。
こうしたリスクを回避するためには、防犯に対してまずは意識を向けることです。

多くの高齢者は、自分の家は安全、自分の家には窃盗被害には合わないだろうと考えているかもしれませんが、どのような家でもこうしたリスクは必ずあることを頭に入れておきましょう。
また、簡易な防犯グッズもたくさん販売されています。

こうした販売グッズを上手に活用して、一人暮しの高齢者だからこそ、 自分の身は自分で守ると言う意識を常に持っておくことが重要なポイントになります。
窃盗に関するトラブルは、年々増加傾向にありますので、しっかりと防犯対策を行いましょう。

一人暮らしの高齢者が抱える問題⑥家事負担の増加
高齢者
一人暮らしの高齢者が抱える問題として、家事の負担が大きいと言うことも有ります。
家事を行うとき、手元が危うい、さらには長時間立っていることができないと言う理由から、負担が大きく感じてしまいます。

とくに、 男性の高齢者の一人暮らしの場合には、さらに大きな負担に感じてしまいます。
今まで家事などをしたことがない男性の高齢者が、急に一人暮らしになったときには、家事負担の増加をより感じることになるでしょう。

一人暮らしの高齢者へ家族が行えること
高齢者 夫婦
では、一人暮らしの高齢者に対して家族が行えることはどのようなことでしょうか。
遠方で暮らす高齢者に対しても、家族で取り組める対策はあります。

成年後見人制度の利用
一人暮らしの高齢者に対して家族が行えることの中に、 成年後見人制度の利用があります。
成年後見人制度とは、判断能力が無くなった、または衰えた人に対して第三者が変わってその判断等が行える制度です。

とくに金銭に関わることについては、高齢者の場合には判断ができなくなってしまいます。
早めにこうした制度を活用することで、未然に大きなトラブルを防ぐことができます。

老人ホームなどの利用
また、老人ホームや高齢者住宅への入居も視野に入れるべきです。
直接介護を行うと言う方法も、家族が行える一つの手助けかもしれませんが、 高齢者の多くは子供に介護のことで頼りたくないと考えています。

そうした考えにより、高齢者はどんどんと追い込まれていくようになりますので、家族が積極的に老人ホームや高齢者住宅の入居を後押ししてあげましょう。
おそらく、高齢者の多くは老人ホームや高齢者住宅への入居を希望しているはずです。

その後押しをしてあげることで、 無理な一人暮らしを続けてしまいトラブルに陥ってしまうことを未然に防ぐことができます。

一人暮らしの高齢者へ社会が行えること
一人暮らしの高齢者に対してできることは、家族だけではありません。
社会全体で支える必要があります。

社会みんなで見守る
一人暮らしの高齢者を家族だけが見守ることには限界があります。
大切なことは、社会みんなで見守ることです。

生活の中で大きな変化はないかなど、 社会みんなで見守っていけば、大きなトラブルは回避しやすくなります。
例えば荷物の配達や回覧板など、ちょっとしたことでも見守ることができます。

みんなで少しずつ見守っていけば、一人で高齢者が孤立することはありません。

地域とのつながりを持たせる
また、積極的に地域とのつながりを持たせるようにしましょう。
自自体や町内会への加入を促したり、 介護支援センターなどへの加入、高齢者住宅への入居など、地域とのつながりを持たせることは意外に簡単です。

高齢者本人が行動できない状況であれば、家族がそういった環境を無理に作ってあげることも大切です。
高齢者は一人暮らしで孤立することが最も危険なことなので、積極的に地域との交流を持たせるように周りの人が協力をしていきましょう。

そうすれば、大きなトラブルに発展するようなことも少なくなります。

一人暮らしの高齢者はこれからも増加傾向
高齢者 手押し車 シルバーカー
一人暮らしの高齢者は、これからも間違いなく増加していきます。
しかしなぜ、一人暮らしの高齢者が増えることになったのでしょうか。

生涯未婚者が急増
一人暮らしの高齢者が増えてしまう最大のげんいんは、少子高齢化です。
その少子高齢化を推し進めているのが 、晩婚化や生涯未婚者の急増です。

中でも生涯未婚者の急増は、深刻な問題になっています。
結婚にそもそも魅力を感じない人がふえており、さらには結婚をしたい願望はあるけれども、自分が理想としている人が見つからないなどの理由により生涯未婚者が急増しています。

こうした問題を解決させることは、簡単ではありません。

晩婚化傾向が強い
そして、晩婚化が進んでいることも大きな要因です。
年齢を経た男女が結婚をすることで、 子供を作るべきかどうかと言う問題が起こりやすくなります。

年齢を経てからの子育てに対する不安や、進学率の増加により一人当たりの子供に対する費用が増加している背景などから少子化が起こってしまいます。
こうした流れになれば、その晩婚の夫婦も高齢者になった場合、一人暮らしを迫られることになるかもしれません。

つまりはこうした問題は、 決して他人事ではないと言うことです。
一人暮らしの高齢者は、これからも確実に増えて行くでしょう。

高齢者の一人暮らしはみんなで支える
高齢者の一人暮らしは、みんなで支えることが一番です。
少子高齢化の時代に、家族で全てを支えることには間違いなく限界があるでしょう。

避けるべきことは、高齢者の一人暮らしで孤立してしまうことです。
高齢者が一人暮らしで孤立してしまえば、大きなトラブルに発展しまうことは間違いありません。

こうしたトラブルを避けるためには、間違いなく社会全体で高齢者を支えていくべきでしょう。

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