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葬儀

2024.04.30

お盆・お盆明けはいつ?意味や由来、期間や送り火も解説

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夏の暑い時期に行われるお盆は日本の伝統的な行事となっています。
現在では全国的にお盆は8月に行われており、お盆明けというのは8月16日となります。

この日本の伝統行事であるお盆で行うことや、お盆明けに行う行事には何があるのでしょうか。
お盆・お盆明けについて詳しくみていきましょう。

この記事の結論
お盆が終わった後初めて迎える平日をお盆明けと称する場合もあります。
お盆はいつ?
仏壇 お盆
真夏におこわれる日本の伝統行事であるお盆は、地域によって期間も異なるところがあるのです。
全国の一部の地方では、7月にお盆を迎える地方もあります。

旧盆と新盆の意味や時期について見てみましょう。

旧盆
新盆
月遅れの盆
旧盆
盆提灯 水色
旧盆とは、

新歴で8/13から8/16におこなうこと
旧暦で7/13から7/16におこなうこと
といった意味を持っています。
しかし、現在は、8/13から8/16までが全国的です。

この時期になったのは、明治時代の頃に改暦があり、決められたのです。
以前までは7/13から7/16まででした。

しかし、西洋で使われていた太陽暦の新歴を取り入れたことで、暦が変わり変わったのです。
そして、現在では全国的に8月が用いられるようになりました。

7月におこなう地方は一部のみとなっています。

新盆
現在でも一部の地方では、旧盆の8/13から8/15ではなく、 7/13から7/16 の期間でおおこなう地域もあります。

その一部の地域は、 東京都・神奈川県・千葉県・静岡県・石川県・熊本県など の地域では、この7月に新盆を取り入れています。
昔ながらの名残が残っているのです。

時期が異なっているだけで、行うことに違いはありません。

新盆の意味
さらに、新盆には亡くなった人が初めて迎えるお盆のことも意味します。
西日本では 初盆 といい、東日本では新盆と言うこともあります。

新盆は亡くなって四十九日を迎えて初めてくるお盆 のことを意味します。
そのため、8月にお盆を迎える新盆の方は、6/29までに亡くなった方となります。

四十九日が明けたかどうかで、新盆となるか通常のお盆として過ごすか変わってきます。

月遅れの盆
旧盆には月遅れの盆と言われることもあります。
この月遅れの盆とは、旧暦から 1ヵ月遅れ にしたことから、そう呼ばれています。

この月遅れの盆になったのには諸説ありますが、旧暦の7/13から7/16は、農家にとっては繁盛期となっております。
とても忙しくご先祖様の供養にあてる時間が取りずらかった、ということが関係していると言われています。

そのため、 1ヵ月後の農作業が落ち着いたころにおこなう習慣 となったと言われています。
しかし現在では、この8月におこなうのが共通となり、農家ではない家庭も8月が定着しています。

お盆明けはいつ?
カレンダー
お盆明けというのは、世間的には お盆の期間が終わった後 のことです。
お盆が終わった翌日をお盆明けと言います。

普通、 8/16 がお盆明けとなることが多いです。
8/13から8/15までがお盆となり、 8/16がお盆明け となります。

このお盆明けには送り火をおこないます。


お盆明けは平日という認識
お盆明けという言葉は、様々なところで用いられます。
お盆の行事としてのお盆明けは例年8/16となりますが、世間的には お盆が明けた平日 がお盆明けとなるようです。

お盆の意味と由来
盆提灯 白
日本では古くからお盆に先祖を弔う行事をおこなっています。
お盆とは ご先祖様をお迎えする日 となっているのです。

古くからの習慣となっている意味や由来について詳しくみていきましょう。

お盆の意味とは
お盆は亡くなった方がこちらの世界に帰ってくるのをお迎えする風習です。
亡くなった方と過ごし、故人を想う時期なのです。

このような習慣ができたのは、 お釈迦様の弟子にあたる木蓮さんが、亡き母を供養するため にはじまったとされています。
この供養する風習が日本にも伝わり、亡き方を供養する行事としておこなわれています。

お盆の時期の墓参り
この時期に合わせてお墓参りをする方も多いと思います。
お墓参りをすることで先祖を大事にするという意味も込められています。

お盆にはご先祖様を家に迎え入れるので、お墓は関係ないと思っている方もいるかもしれません。
ですが、お墓を掃除したりすることで先祖を想う気持ちが供養となるのです。

お盆には先祖を想う心が一番大事になってきます。

お盆の由来とは
お盆という名の由来というのは 「盂蘭盆会(うらぼんえ)」 からきています。この言葉はお経からきていると言われています。

お盆明けにおこなう送り火とは
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お盆が明けた日におこなうことで、送り火という風習があります。
はじめに迎え火という、亡き人を迎える火を灯します。

お盆が明けると、 亡き人をあの世に送るために送り火を灯す のです。

送り火とは
送り火を行う時間帯
送り火の手順
送り火に合わせて行う風習
送り火とは
お盆明けにおこなう送り火というのは、お盆の間にこちらの世界に帰ってきた故人を送り出す行事の一つとなっています。
この送り火というのは、 お盆が明けた8/16におこなう のが普通となっています。

送り火を行う時間帯
そして、時間帯は 夕方 におこなうのが普通です。
これは少しでも長く亡くなった方と過ごすために、陽が落ちてからおこなうとされています。

しかし、特に時間の決まりはされていません。
迎え火も夕方とされていますが、 迎え火は夕方のまだ明るい時間帯 におこないます。

送り火は夕方の陽が落ちて暗くなってから というのが、一般的となっています。
日程の調整が難しくできないこともあります。

先祖を想う気持ちが大切なので、自分にできることを精いっぱいすることで、弔うことができます。
送り火については詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

お盆の迎え火・送り火とは?時期は?必要な物とやり方を解説
第三人生編集部

送り火の手順
お送り日の手順は、 お盆明けの夕方に火を焚いて送り火をおこないます。
送り火の共通なやり方として、「おがら」を使います。

この「おがら」というのは、スーパーやホームセンターなどで手に入れることができます。
そして、焙烙や耐熱皿に乗せて「おがら」に火をつけて焚きます。

この送り火は家の玄関で、家の中から外に煙が出るように焚くことで、亡き人が帰り道を迷わないようにするとされています。

迎え火や送り火は、まだお墓に納骨をしていない場合でも行うことが可能です。
四十九日が終わっていれば、新盆として亡くなった方を家に迎え入れて、供養することとなっています。

送り火に合わせて行う風習
送り火や迎え火に合わせて行うことは、火を焚く以外にも様々な風習があります。
地域によって異なってきますが、関東では火を またぐ という風習もあります。

送り火や迎え火を下に置き、それの上をまたぐのです。
3回焚いている火をまたぐことで、 無病息災 を願うという風習です。

他にも、焚いているときにお経を唱える宗派もあります。

お盆明けの有名な行事
送り火
お盆明けにおこなう行事で全国的に有名な伝統行事があります。
各地でお盆明けに行事がおこなわれているところもありますが、その中でも 京都 や 長崎 でおこなわれているお盆明けの行事があります。

一度は聞いたことがあると思いますが、お盆明けにおこなっている行事を詳しく見てみましょう。

五山の送り火【京都】
まずは、京都でおこなわれている 「五山の送り火」 です。
お盆明けの8/16に開催されており、京都の5カ所で送り火がおこなわれます。

京都ではこのお盆明けの行事にともない、街では提灯が灯され、明るく彩られます。
幻想的なお盆明けの行事が見られます。

お盆明けにおこなう送り火を山に灯し、山で火が灯ったのを見上げ、故人があの世へと帰っていく姿を見送ったとされています。
お盆明けの行事として広く知られている送り火です。

その中でも、最も有名なのが東山の如意ヶ嶽でおこなわれる 「大文字」 です。

その他には、 松ヶ崎西山の「妙」・松ヶ崎東山の「法」 、 西賀茂の「船形」 、 大北山の「左大文字」 、 嵯峨鳥居本の「鳥居形」 があります。

精霊流し【長崎】
灯篭・灯籠流し
長崎県の一部地域や佐賀県や熊本県の一部地域でおこなわれている行事の一つが 「精霊流し」 です。
主に、初めてのお盆を迎えた初盆の時におこなわれており、 精霊船 に提灯や造花を乗せて流す行事です。

この精霊船は亡き人の家族や親族が手作りをする家庭もありますが、現在ではホームセンターなどで購入する家庭も増えています。
中には、故人からの遺言でおこなわない家庭も増えてきています。

この精霊流しでは、爆竹も鳴らして派手におこなうことから、他県から来た方が初めて見た時には衝撃を受ける方も大勢います。

【コラム】 盆入りとは
お盆 お供え
盆入りというのは、お盆明けとは反対の意味で、 お盆の初日 を意味します。

お盆を迎えるためにいろいろと準備が必要となります。
お迎えするために準備に必要なものやタイミングを紹介していきます。

お盆飾り
お盆飾りは主に以下のものが必要となります。
忘れずに用意しましょう。

飾り付けは地域や宗派によってことなることも多いです。

提灯
棚机
精霊馬
仏花・ほおづき
お供え物
提灯
まず迎える前までに提灯を組み立てて飾り付けをします。
提灯は仏壇を明るく華やかにするために飾るもので、形や種類など多数に渡ってあります。

盆提灯に関しては、こちらも参考にしてください。

【図解】盆提灯の意味・種類・選び方!飾り方や値段相場、処分方法も解説
第三人生編集部

棚机
仏壇の祭壇の前には棚経を用意し、この上にナスや精霊馬を飾り、季節の野菜や果物を乗せます。
生前に故人が好きだったものもお供え物として飾るのも良いです。

精霊馬
精霊馬は、キュウリとナスで準備をします。
霊がこちらの世界に帰ってくる時には、早いキュウリの馬に乗って、あちらの世界に帰るときはゆっくり帰れるようにナスの牛に乗るために用意をします。

精霊馬に関しては、こちらも参考にしてください。

お盆にきゅうりとなすで作る精霊馬とは?作り方・処分方法も解説
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仏花・ほおづき
仏花とともに ほおづき を飾りつけるのも好まれます。
鮮やかな色で綺麗な花で提灯の形に似ていることから、仏事の時には飾りつけます。

ほおづきに関しては、こちらも参考にしてください。

お盆にほおずきを飾る理由は?飾り方やお盆後の処理方法も解説!
第三人生編集部

お供え物
お供え物として、 そうめん を供えます。
そうめんを供えることには諸説ありますが、 細く長い幸せが続きますように というように縁起物として使われています。

お盆の仏壇の飾りに関しては、こちらも参考にしてください。

お盆の仏壇の飾り付け!お供えの飾り方や必要なもの、意味も解説
第三人生編集部

飾り付け・片付けのタイミング
お盆が明けた8/16には飾り付けた片づけをおこないます。
片付けのタイミングはお盆明けの8/16の夕方の送り火が終わった後です。

いつまでにやらないといけないという決まりはありません。
お盆明けの夜には片づけると良いでしょう。

盆入りに関しては、こちらも参考にしてください。

盆入りはいつ?盆入りの準備、飾り方、迎え火も解説!
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お盆をより良く過ごそう
お盆について調べてきました。
日本の伝統的な行事の一つでもある、お盆についてより一層詳しくなることで、 故人を迎える心構え もできることでしょう。

故人を迎え入れてお盆が明けたら送り出すという大切な行事を家族とともにおこなうことで、 良い弔い ができるのです。

これをきっかけに日本伝統の行事を見なおし、故人を想うことをより一層深めてみてはいかがでしょうか。
お盆に関しては、こちらも参考にしてください。

お盆とは?意味は?お供えや由来、お盆時期のお墓参りも解説
第三人生編集部

❓ お盆明けはいつ?
基本的に8/16にお盆明けとなります。また、企業などではお盆の後の平日を指すこともあります。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ お盆明けに行う送り火の意味は?
亡くなった人を送り出す意味合いがあります。夕方から始めることでご先祖様と過ごす時間を長くすることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ お盆明けの行事が行われるスポットは?
京都では五山の送り火・長崎では精霊流しが行われます。また、全国でもお盆にちなんで行事が開催されることがあります。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ お盆明けの送り火で準備するものは?
苧殻や焙烙・盆提灯を準備します。また、送り火は地域によってより大々的に行う場合もあります。詳しくはこちらをご覧ください。

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