この記事で解決される疑問
妊婦は墓参りに行ってもいい?
妊婦が墓参りに行く時の服装は?
妊婦が墓参りに行く時の注意点は?
妊婦の方の墓参りは問題なし!
お墓参り
お墓参りは、多くはお盆で夫や自分の実家に帰った時です。
妊婦の方なら、久々に会った両親や婚家の人々に子どもを授かった事を知らせます。
その間、 妊婦の方はお墓参りに行って大丈夫か気になりますよね 。
一緒に見ていきましょう。
お葬式とは違い墓参りに特に問題はない
お墓参りは死を連想させるため避けられた
昔は土葬のため感染症にかかる危険があった
お葬式とは違い墓参りに特に問題はない
妊婦さんがお墓参りするのは、 全く問題ありません 。
ただ、ある時代までは妊婦の方のお悔やみ事への参加は良くないと言われていたのです。
ですが現代は価値観や葬送の仕方も多様化し、その様相も変わりました。
妊婦の方がお墓参りに行けば、 祖先の霊が新たな命の誕生を知れる機会 となるのです。
ですのでとても縁起の良い事と取られ、むしろ推奨する声も存在しています。
お墓参りは死を連想させるため避けられた
過去、妊婦の方がお墓参りするのはNGとされたと書きましたね。
理由としては、以下のような迷信が原因です。
弔事に新しい命を宿した人(妊婦の方)が会葬すると
お墓参り中、お腹の子に霊が惹きつけられて来る
子どもが連れ去られてしまう
今から見るとちょっとオーバーというか、大げさに思えますよね。
しかし、当時の人々はこれを信じ母子を守る為に弔事から遠ざけたのです。
昔は土葬のため感染症にかかる危険があった
現在定着している葬り方は、火葬です。
しかし、 近代までは土葬が一般的な埋葬方法 となっていました。
加えて医療技術も今ほど発達していなかった為、感染症が多かったのです。
遺体を埋めたお墓周りは、 様々なウィルスが蔓延しているのが常 でした。
そこに妊婦さんが行くと、 抵抗力が弱い事もあり、感染のリスク がありました。
病気によっては、お母さんや赤ちゃんの命が脅かされるケースもあったのです。
妊婦の方の墓参りに適した時期は?
カレンダー
安定期に入ったら
春や秋など穏やかな気候の時期
安定期に入ったら
妊婦の方のお墓参りは、 安定期に入ったら行く 事にしましょう。
その前に、墓参りの時期が 自身の妊娠周期のいつに当たるか確認する のです。
一般的な妊娠期間は以下です。
妊娠早期:0~4ヶ月
安定期:5~8ヶ月
終期:9ヶ月~臨月まで
なぜ妊婦の方のお墓参りには安定期が良いのか、母子の状態が安定する為です。
この時期は普通、 つわりが少なくなり体調が安定します 。
子どもの状態も穏やかになるので、ちょっとした遠出等が可能になるのです。
逆に、妊娠早期はつわりが激しく、あまり体を動かせません。
妊娠終期も、出先で怪我等をすると破水や早産のリスクが増えるのです。
春や秋など穏やかな気候の時期
妊婦の方のお墓参りは、 晴れの日が多い春や秋 に行いましょう。
妊娠中は、以下の影響で疲労が溜まりやすいのです。
お腹が重かったり
女性ホルモンの増減が激しい
その為、 少しでも多く動き回ると具合を悪くしかねません 。
お盆だと炎天下から立ちくらみがしたり、真冬だと体を冷やしてしまったりします。
上記の問題を避ける為にも、 比較的に天候が安定している時期 を選びましょう。
妊婦の方の墓参りの注意点
注意
妊婦の方がお墓参りをする時、次の事に気を付けると安全にお参りできます。
3点ご紹介します。
トイレや休憩所の位置を事前に確認する
折りたたみできる椅子を持っていく
階段は避けるか支えてもらう
トイレや休憩所の位置を事前に確認する
妊婦の方は、 お寺に到着したらトイレや休憩所の位置を把握 します。
墓地の構造によって、トイレがお墓から離れている可能性がある為です。
あるいは、万が一具合が悪くなった時に知っておくとパッと向かえます。
折りたたみできる椅子を持っていく
ちょっと疲れた時に一息つけるよう、 キャンプ用椅子を用意しておきます 。
妊娠している間は、女性ホルモンの作用で体の調子に変化をきたしやすいです。
ですから、立ったままでいると疲れやすかったりします。
妊娠前なら我慢できた程度の物かもしれません。
しかし妊娠したら、ちょっとした変化も見逃さないようにしましょう。
キャンプ椅子なら 折り畳み式が多いので、使わない時も邪魔にならず便利 です。
『疲れたなあ』と感じたら、遠慮せず腰を下ろして大丈夫ですよ。
階段は避けるか支えてもらう
妊婦さんがお墓参りする時は、 階段にも注意を払いましょう 。
お腹が大きいので足元は見えにくいのです。
そうすると段差でつまずくリスクがあります。
墓地や霊園は、階段が多く設けられていたりバリアフリー化していなかったりします。
ですから階段の段差等を上り下りする時は、 手すりに掴まってゆっくり進んで下さい 。
あるいは、旦那さんや家族の手を借りても安全に行けます。
妊婦の方が墓参りする際におすすめな服装
お墓参りの花
歩きやすいスニーカー
お腹周りには腹巻きをする
寒い時期にはタイツや肌着で冷え取りをする
ワンピースやスカートを選ぶ
歩きやすいスニーカー
妊婦の方がお墓参りする時は、 スニーカーを履いて行きましょう 。
お寺の墓地は砂利道だったり土の道だったりして、足場が悪い事が多いのです。
パンプスやヒールのある靴だと、ぬかるみ等に足を取られやすくなります。
スニーカー等の 平らな靴で、なるべくゆっくり歩いて下さい 。
お腹周りには腹巻きをする
妊婦の方にとって、冷えは非常に警戒すべき物です。
特に お腹周りは、腹巻きを着けて暖かく保ちます 。
体が冷えると、妊婦の方は血行不良等で体調を崩しやすくなるので注意です。
春でも、お墓参りの時間が夕方だったり午前中だったりすると、寒くなります。
寒い時期にはタイツや肌着で冷え取りをする
また、お墓参りの冷え対策は 足も暖める事が大切 です。
妊婦の方は、腹巻きに加え タイツを履きましょう 。
『タイツってお墓参りに履いて大丈夫なの?』と思うかもしれません。
法要や葬儀等でない限り、服装はカジュアルで問題ないのです。
また、足の暖以外にはトップスの下に肌着を重ね着する事も効果があります。
ワンピースやスカートを選ぶ
妊婦の方のお墓参りの服装は、 ゆったりした作りの物 を着て下さい。
ぴったりした服は、着心地が悪いだけでなく血行不良の原因になります。
特に ワンピースやスカート であれば尚いいです。
トイレが近くなった時、サッと行ってサッと戻ってこられます。
妊婦の方が墓参りで体調が悪くなったら
お墓参り
妊婦の方は体調が変化しやすいので、お墓参りでも無理しなくて大丈夫です。
体調を崩した時の対処法を2点ご紹介します。
休憩所でゆっくりする
車で横になって休憩する
休憩所でゆっくりする
お墓参りの先のお寺には、 簡易休憩所が設けられている事があります 。
立っているのがしんどくなったら、家族に休みたい旨を知らせましょう。
休憩所があれば、墓地の管理の人が案内してくれるはずです。
また、 あらかじめお墓に来た時点で休憩所の有無を聞いても良い でしょう。
しばらく体を休めても気分が良くならない場合、かかりつけ医に連絡します。
指示を受けた上で、家族や親せきに手伝ってもらいましょう。
車で横になって休憩する
休憩所が近くにない場合は、 ご自身が乗ってきた車または身内の車で休みます 。
その時は体を横たえて、楽な体勢にして下さい。
もし助けが要る場合は、遠慮しないで家族などの手を借りましょう。
ご自分の体を第一に労わって大丈夫です。
妊婦の方のお墓参りは時期と服装に気を付ける
この記事の結論は以下の通りです。
妊婦の方がお墓参りに行くことは可能です。昔は迷信や土葬による感染症の恐れなどから敬遠されていました。
妊婦が墓参りに行く時は締め付けのない服を選びます。また腹巻などの防寒対策も行います。足元はスニーカーが適しています。
妊婦の墓参りは、体調や天候の良い時を選んで行います。トイレや休憩所の場所も事前に把握しておきます。
妊婦の方がお墓参りをするのは NGマナーではありません 。
大昔は赤ちゃんがあの世に連れていかれる等の信仰から、避けられていました。
現代は、むしろ縁起の良い事として受け入れられているのです。
実際に妊婦の方がお墓参りに行く時は
お墓参りの時期
身につける物
に注意して用意します。
季節は春か秋、服装はゆとりのある服で暖かくして行きましょう。
また、具合が悪くなった時は無理せず休憩所等で休みます。
事前に把握しておくと安心できるので、お勧めです。
当記事が参考になれば幸いです。