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葬儀

2024.04.30

魂入れ(開眼供養・お性根入れ)とは?手順や流れ、お布施も解説!

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皆さん、魂入れという儀式を知っていますか?
中には、お墓を新しくしたときなどに耳にした方もいらっしゃることと思います。

では、魂入れとはどういったものなのでしょうか?
今回は、そもそもの魂入れの意味はもちろん、流れやタイミングなどをご紹介します。

この記事で解決される疑問

魂入れとはどんな儀式?

魂入れに適した服装は?

魂入れのお布施の相場は?

魂入れの流れはどんなもの?
魂入れ(開眼供養・お性根入れ)とは
皆さんは 魂入れ という儀式をご存知ですか?
魂入れは、 法要の一つで、亡くなった方の魂を仏壇やお墓などに宿らせる儀式 です。

別の呼び方で、開眼供養(かいがんくよう)・開眼法要(かいげんほうよう)・お性根入れ(おしょうこんいれ)があります。

お墓や仏壇を購入した際などに行われます。
皆さんの中には、既に魂入れを経験されている方もいらっしゃることと思います。

例えば、墓石を購入したとしても、それはあくまで墓石です。
お墓の役割を成していません。

購入された状態のまま、仏壇やお墓を放置すること避けましょう。
購入後に、魂入れをすることで、お墓や仏壇が拝む対象となるのです。

では魂入れをすべきものとは何でしょうか?
次に魂入れをする対象についてご紹介します。

魂入れ(開眼供養・お性根入れ)の対象
仏壇
魂入れの対象は主に3つあります。

お墓
仏壇
位牌
上記の3つの対象について詳しく見ていきしょう。

お墓
先述しました通り、一つ目に挙げられるのが お墓 です。
主に、納骨する際に行われます。

行うタイミングは、購入後や改葬時などが挙げられます。
※改葬とはお墓を移転させることです。

仏壇
次に挙げられるのが、 仏壇 です.
本来、仏壇は 家に置くことのできるお寺 の役目があります。

また、仏壇があることで、自宅で先祖や故人を偲んで供養することができます。
行うタイミングは、購入時や位牌を納める際などです。

仏壇の開眼供養については以下の記事を御覧ください。

仏壇における開眼供養とは?準備や流れ、お布施の金額相場を解説!
第三人生編集部
位牌
最後に挙げられるのが 位牌 です。
お墓や仏壇は知っていたけど、位牌は知らなかったという方もいらっしゃることと思います。

位牌は、故人や先祖にとって依代となる存在です。
一方、仏壇は先祖にとっての家に当たります。

そのため、位牌を仏壇に置きます。

ここで、葬儀の際の位牌はどうなの?と疑問があるかもしれません。
葬儀の際の位牌は、実は仮のものなのです。

仮のものから本位牌に変わり、納められます。
タイミングに関しては次で詳しくご紹介します。

魂入れ(開眼供養・お性根入れ)のタイミング
お墓
魂入れのタイミングを対象に分けてご紹介します。

お墓
仏壇
位牌
お墓
まず、お墓の魂入れのタイミングです。

行うタイミングとは、以下の3つです。

お墓を新しくした時
既存のお墓に納骨する時
改葬する時
3つに共通していることとして、魂入れのタイミングは基本的に、 納骨する際 です。

それぞれ個別に見ていきます。

お墓を新しくした時
お墓を新しくした際は、先祖や故人の遺骨を納骨します。
納骨の際は、魂入れが必要となります。

墓石を建て終わったときに、「お墓が出来上がった」と勘違いされる方がいます。
先述しました通り、その時点では単に墓石ができただけです。

その為、最後の仕上げとして、僧侶の方に来ていただき読経などの供養を行うことで、墓石に故人の魂が入ります。

既存のお墓に納骨する時
新しくお墓へ入ることになった故人の遺骨を納骨します。
その際に納骨することで、先祖の魂と一緒に入ることができるのです。

改葬する時
お墓を新しくしたときと同様に、お墓を改葬する時にも納骨が行われます。
同様に新しい納骨先で、魂入れを行います。

一方で、お墓の改葬の前に 魂抜き が必要になってきます。

魂抜きとは、逆に魂を抜く儀式です。
お墓から遺骨を出す際や仏壇を処分する時に行います。

お墓に入れた魂を抜くことで、お墓をただの墓石にすることができます。

ちなみに、改葬を行う際は「改葬許可証」が必要となります。
※改葬許可証無しの改葬は違法です。

早めの準備をお勧めします。

仏壇
次に、仏壇の魂入れのタイミングです。
以下の3つです。

仏壇を新しくした時
位牌を納める時
移動させる時
仏壇のタイミングとして、位牌を納める際とセットとなります。

仏壇を新しくした時
仏壇を新しくした時に魂入れを行います。
特に、購入後に位牌を納めるのが一般的です。

位牌を納める際に一緒に行われます。

位牌を納める時
新しい仏壇はもちろん、既存の仏壇に位牌を納める時にも行われます。
実際、位牌を納めるのは49日忌に行うことがほとんどです。

移動させる時
仏壇を部屋の移動、引っ越しなどで移す際に魂入れを行います。
移動先で仏壇を設置後に行います。

位牌
先述しました通り、位牌の魂入れのタイミングは、仏壇のタイミングと一緒です。
ここでは、位牌のみで行われるタイミングについてご紹介します。

それは以下のタイミングです。  

本位牌に変える時
本位牌に変える時
白木位牌から本位牌に変える際に、魂入れが行われます。

葬儀の際に使われる位牌は、白木位牌です。
白木位牌は、あくまで仮のものです。

本位牌が以下の商品のものです。
本位牌に魂が移すために行われます。

白木位牌は、魂入れ後にお焚き上げされます。
基本的に、49日忌に行われることが一般的です。

なお、白木位牌については以下の記事で取りあげています。

白木位牌とは?準備は?後飾りや閉眼供養・お焚き上げも解説
第三人生編集部
魂入れ(開眼供養・お性根入れ)の準備
魂入れの意向が決まったら魂入れの準備を行います。
どのような準備を行うのでしょうか。

大きく分類して、4パターンに分類して説明していきます。

寺院への連絡
魂入れに参加する人への連絡
魂入れを行う時期や日時、場所の決定
お供え物の準備
それでは魂入れの準備について見ていきましょう。

1.寺院への連絡
まず最初に行わなければいけないのが、寺院への連絡です。

寺院が所持している霊園などは、寺院から離れたところが多い傾向にあります。

そのため、お坊さんが遠くから来るというケースもあります。

なるべく早い段階で日程調整を行うにしてください。

2.魂入れに参加する人への連絡
その次に行う必要があるのが、魂入れの参加者への連絡です。
親族がお亡くなりになった際は、四十九日法要の際に行われることが多いようです。

仏壇の場合、特に他の方を招くことはしません。

3.魂入れを行う時期や日時、場所の決定
次に、日時・場所も決めなければいけません。

日時
魂入れする日時は、墓地に墓石を設置完了後や仏壇の購入後です。
それ以外の日時ですと、四十九日法要 ・一周忌法要の際に行われるのが一般的です。

午前・午後で特に決まりはありません。

しかし、人によっては仏滅の日や先負の日の午前、先勝の日の午後は縁起がよくないとされているため避けることも多いようです。

場所
仏壇のする場所もしくはお寺で行うのが、ほとんどです。

仏壇を購入した仏具店では行えない為注意してください。

4.お供え物の準備
魂入れの行う際のお供え物は地域性や宗旨・宗派によって異なってきます。

また、同じ地域や同じ宗派でもそれぞれのお寺ごとに変化します。

お供え物の主な例を挙げると、お布施やお花、線香、赤ろうそく、赤飯、果物、お菓子などです。

魂入れは、暗いイメージを持たれやすいですが、本来は おめでたい儀式 です。

そのため、基本的には白ローソクではなく、おめでたい際やポジティブな使い方をされることが多い赤ローソクを使用するようにしてください。

魂入れ(開眼供養・お性根入れ)の流れ
手順・流れ
では、どういった流れで執り行われるのでしょうか。。

以下で魂入れの流れについて詳しく見ていきます。

石材店へお墓の納期日の確認
家族や親族との日程調整
お寺のご住職と魂入れの日程調整
決定事項を家族や親族、石材店へ伝達する
魂入れ
1.石材店へお墓の納期日の確認
魂入れを執り行う際には、お墓が必須になってきます。

そのため、まずは石材店へお墓の納期日の確認をしておきましょう。

また、お墓の工事がいつ終了するのか、念のために石材店へ確認しておいてください。

2.家族や親族との日程調整
 
次に、魂入れを行う際に参列される家族や親戚と日程調整をしておくようにしてください。

お盆の時期やお彼岸の時期は、お寺は非常に忙しくなることが多々あります。

早めに、お寺に連絡するようにしておいてください。  
 

3.お寺のご住職と魂入れの日程調整
 
お寺のご住職と日程を調整しておきましょう。 

併せて、お供え物や服装、持ち物について聞いておくとのちに安心です。

4.決定事項を家族や親族、石材店へ伝達する
お寺のご住職と相談して決定した事項を伝えましょう。

それぞれの方に、魂入れの法案に向けて準備をしてもらい、当日スムーズに執り行えるようにしましょう。

5.魂入れ
実際に魂入れの法要を執り行いましょう。

法要が完了するとお墓参りできるようになります。

法要へ参列できなかった家族や親族の方へ魂入れが済んだと伝えるようにしてください。

魂入れ(開眼供養・お性根入れ)のお布施
お布施
皆さんはお布施とはどのようなものかわかるでしょうか?

お布施とは、僧侶に読経等をしてもらい法要を実施するための費用です。

お布施に関するマナーも様々あります。

ここでは、お布施の書き方・入れ方・費用・渡すタイミングについて見ていきます。

お布施の書き方
お布施の入れ方
お布施の費用
お布施をお坊さんに渡すタイミング
では、魂入れのお布施について以下で詳しくみていきましょう。

お布施の書き方
お布施は、白い無地の封筒や奉書紙を使用します。

お布施を書く際は旧字体で書きましょう。

表面には「お布施」または「御布施」と書くようにしてください。

裏面には、自分の名前と住所、金額を書きましょう。

中袋がある際は、中袋の裏側に記載してください。

お布施の入れ方
お布施に入れるお金の入れ方や向きは慶次の際の入れ方と一緒となります。

お札は表側(顔のある法)が表面にくるように入れましょう。

中袋があるタイプも同様になります。

また、お車代、お膳料を包む時のお金の向きも同じになります。

お布施の費用
お布施の相場費用としては、1〜3万円程度です。

お札は新札を用意してください。

僧侶が自宅へ来てくださる場合には、お車代も合わせて渡すのが良いです。

お車代は来てくださる距離にもよりますが、5千円ぐらいが一般的です。

お布施をお坊さんに渡すタイミング
お布施をお坊さんに渡すタイミングが分からない人もたくさんいると思います。

基本的には、法要がとり行われる前に、挨拶も兼ねて渡すのがいいでしょう。

法要が行われる前に渡すタイミングがなければ、法要が終了してから渡しても特に問題はありません。

魂入れ(開眼供養・お性根入れ)の服装
魂入れの際にどのような服装で行けばいいのか分からない方も多くいると思います。

参列する際の服装としては礼服を着用するのが一般的です。

しかし、必ず礼服を身に着けるという決まりはないため、黒やグレーなどの派手さがない服装であればよいです。

但し、お墓を開く際に四十九日の法要などを行う場合は、喪服に準じた服装をするようにしてください。

仏壇を新しく建てた際であれば、慶次という扱いになるため、法事や葬式の際のように黒ネクタイを着用しなくても問題はありません。

魂入れ(開眼供養・お性根入れ)の注意点
注意点
では、魂入れの際はどのようなことに注意すれば良いでしょうか?

以下、注意点を4つご紹介していきます。

埋葬許可証が必要
管理者とのお付き合いのマナー
参列者への告知
本位牌の用意
魂入れの注意点①埋葬許可証が必要
魂入れの法要の際には、併せて納骨をするケースが多いです。

その場合には、埋葬許可証が必要になってきます。

忘れないように準備してお供養にしてください。

魂入れの注意点②管理者とのお付き合いのマナー
魂入れが完了した後も、お墓を管理してくださる墓地の方と今後どのようにしてお墓を守っていくか話し合う必要があります。

内容としては、お墓の維持費や管理費などに関することです。

壇家になる場合は、祭典の際などにお布施が必要になってくるため、忘れないようにしてください。

魂入れの注意点③参列者への告知のマナー
魂入れを開く側が参列者へ告知する場合、多くはご家族やご親族が行ったことのない場所への告知になると考えられます。

そのため、案内状には日時や場所だけを記すのではなく、会場へのアクセスを明記した地図も添えるようにしてください。

魂入れの注意点④本位牌の用意
白木の位牌は葬儀社が用意してくれますが、本位牌は喪主本人が用意しなければいけません。

仏壇屋や仏具店で用意でき、最近ではネットでも注文できるようになりました。

でき上がりまで、約2週間程度かかります。

魂入れの儀式がとり行われるのは、基本的に四十九日ですので、出来上がりまでの時間を読み違えないように気をつけるようにしてください。

【コラム】浄土真宗の魂入れ
浄土真宗において、「魂入れ」にあたる儀式(法要)を「入仏法要(にゅうぶつほうよう)」や「入仏式」といいます。

お亡くなりになった方の霊がお墓に見えるのか、またはお亡くなりになった方はすでに極楽往生して見えるのか、という考え方の違いです。

また、浄土真宗では魂抜きの儀式は行われず、その代わりに御移徒(おわたまし)と呼ばれる儀式が行われます。

浄土真宗の場合は、魂が宿るといった考え方はしません。
あくまで、そこには仏様が存在していると考えます。

ですから、魂の宿る場所は基本的には存在せず、過去帳や法名軸に個々の名前を記入して、記録するだけです。

過去帳は先祖代々の故人の戒名や没年記念日を記録したもので、通常はお寺か家に保管しています。

また、法名軸は故人の法名や没年記念日を記入する掛け軸のことで、基本的には仏壇内部の側面にかけます。

魂入れ(開眼供養・お性根入れ)の準備は早めにしましょう!
この記事の結論は以下の通りです。    

魂入れとは故人の魂を宿らせる儀式です。仏壇・お墓などに行います。開眼供養・お性魂入れと呼ぶこともあります。
魂入れでは黒やグレーのスーツ・ワンピースなどの礼服を着ます。他の法要と一緒の場合は喪服を着ます。
魂入れのお布施の相場は1万円から3万円です。新札を包みます。
魂入れではまずお墓の納期を石材店に確認し、家族や親族の日程を調整します。お寺にも日程を相談し、家族や親族・石材店に連絡します。
魂入れは故人を供養する上で大変重要な儀式となります。

魂入れは地域や宗派によって準備するものも大きく変化します。

喪主は準備すべきことが多く大変ですが、チェックリストなどを作って早めに準備し、当日スムーズに儀式が進行できるようにしてください。

また、魂入れには様々なマナーがあります。上記の記事を参考に安心して儀式に臨めるようにしましょう。

❓ 魂入れとは?
故人の魂を宿らせるための儀式を指します。購入したお墓や仏壇に対して行われます。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 魂入れをするタイミングは?
お墓・仏壇では納骨もしくは位牌を納めた時・改葬時・新しいものにした時行います。また、位牌は本位牌を作る時に行います。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 魂入れの御布施の相場は?
相場は1万円から3万円で、新札を使います。また、法要が始まる前か終わった後に僧侶にお渡しします。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 仏壇の魂入れで用意するものは?
お供え物・引き出物・御布施を用意します。お供え物は仏具のほかに、赤ろうそく・赤飯・果物・花などがあります。詳しくはこちらをご覧ください。

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