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葬儀

2024.04.30

お墓への納骨方法・手順・時期・費用は?お墓に納骨しない方法も

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大切な人が亡くなってしまったとき、お墓を用意して納骨式を行うという事はわかっていても、実際にはどのように行えばいいのか、どこから手を付ければいいのかがわからない人が多いのではないでしょうか?

この記事を読んで、大切な人を正しく、温かく送り出してあげましょう。

お墓に納骨する方法・手順
お墓
一般的なお墓に納骨をするまでの手順を紹介していきます。

納骨をする場所の選定
お寺への法要の依頼
石材店への依頼
必要書類の準備
参列者への案内、連絡
お供え物の準備
食事・引き出し物の予約、準備
手順①納骨をする場所の選定
納骨は納骨式で執り行うことが一般的です。
納骨式とは、 火葬後の遺骨をお墓や納骨堂に収める儀式 の事で、それを執り行い納骨をする場所を決めます。

手順②お寺への法要の依頼
お墓への納骨の前にお寺に法要をしていただく場合は、事前に連絡し日程の予約をします。
ほかの行事と重なり、法要の予定が取れない場合なども多くありますので、 なるべく早めに連絡するのが良いでしょう。

手順③石材店への依頼
納骨の際には墓石を動かして遺骨を納めます。家族で行う場合もありますが、一般的には事前に 石材店へ依頼します。
これと併せて、墓石に戒名や生前の名前、命日などを掘る場合も石材店への依頼が必要です。

期間は 2~3週間前 を目安に早めに依頼するのが良いでしょう。

手順④必要書類の準備
納骨には 遺骨埋葬許可証 (「火葬許可書」に「火葬執行済」と記載されたもの)が必要です。
これは火葬斎条でお骨上げの際に渡されるものなので、遺骨とともに大切に保管しておきましょう。

霊園墓地を利用する場合は、墓や納骨堂の使用名義人の使用許可証と一緒に 印鑑 を持っておく必要もあります。

手順⑤参列者への案内、連絡
納骨式に参列していただく親戚や参列者に日程・時間・場所の連絡をします。
参列者の方々の日程も考えて、できるだけ早めに連絡した方が良いです。

手順⑥お供え物の準備
納骨後、お墓にお供え物をする、お花・果物・お酒・和菓子などの準備をします。
故人の好きなもの を一緒にお供えする場合が多いです。

手順⑦食事・引き出物の予約、準備
納骨式の後に会食の場を設けることがあり、その場合には 会場や食事の予約 が必要です。
また、参列者へお渡しする 引き出物 の準備も必要です。

お墓の納骨式に呼ぶ人
お墓参り
では納骨式を行う際、どこまで人を呼べばいいのでしょうか。
答えとしては、 納骨式に呼ぶ範囲に特に決まりはありません。

基本的には遺族や親族、そしてお世話になった人や親しかった友人を呼びますが、家族だけで行いたい場合はそれでも構いません。
家族や親族など身内だけで行った方が日にちの都合がつきやすいという利点もあります。

どこまで呼ぶのかは、 家族で話し合って 決めましょう。

お墓に納骨する時期
49日
納骨は基本的に 必ずいつまでにしなければならないという決まりはありません。
墓地埋葬法という墓地、埋葬等に関する法律でも納骨時期の規定はなく、親族や出席者の予定が空いているときに執り行われることがほとんどです。

しかし一般的に、 お墓がすでにある場合は四十九日法要で四十九日に 、 すぐにお墓の用意が出来ない場合は、一周忌を目安に 納骨を行います。
とても早い時期に納骨を執り行う人の中には、火葬をした直後に納骨を行う人などもおります。

いつ執り行ってもよいとは言っても、三周忌を過ぎてしまうと次の法要は七周忌と時期が開いてしまうので、 できるだけ早い時期に行う方が良いでしょう。
また、なぜ四十九日の法要でお墓に納骨するのが一般的なのかというと、死後四十九日間は、故人の霊は家をただよっており、四十九日に行き先が決まり、家を離れるとされているからです。

お墓に納骨するのにかかる費用
お金
納骨するのにかかる納骨方法別費用一覧
納骨にかかる費用は 25万円前後 が相場といわれています。
しかし、親族からもらう香典も込みで考えた場合は、差し引き 10万円程 です。

詳しい内容について見ていきましょう。
納骨式にかかる費用は、以下の通りです。

ご僧侶へ払うお金
会食費
塔婆料
お供え物やお花、線香
ご僧侶に払うお金
ご僧侶へ払うお金は、

お布施
御車代
御膳料
があります。

お布施
お布施の金額は、地域や宗派、寺院との付き合いなどによって変わります。
納骨式のお布施は 1万円から5万円程 が目安の金額です。

お布施には決められている金額があるわけではないので、いくら包むか迷ったときは寺院へ直接問い合わせてみるのが良いでしょう。

その際、「お布施はいくらですか?」と聞いてしまうと、多くは「お気持ちで結構です。」と返答されます。
「ほかの皆様はどれくらいお布施をされていますか?」 と聞くのが良いです。

御車代
納骨場所が寺院でない場合などに、ご僧侶に足を運んでもらった際に払う御車代がかかります。
目安の金額は、 5千~1万円程 です。

御膳料
御膳料は、ご僧侶が法要後の会食を辞退されたときに払うものです。
目安の金額は、 5千~1万円程 です。

会食費
四十九日法要に合わせて納骨を行う場合には、法要後に解消を設けるのが一般的です。
会食の費用はそれぞれのご家庭により変わりますが、一人当たり 3千円~1万円程 を目安としておくのが良いでしょう。

塔婆料
塔婆料とは 供養のために用いる細長い板をお墓に立てる際に必要となってくる費用 です。
塔婆は個人や先祖を供養する追善供養の目的でお墓に建てられるもので、 2千円~1万円程 が相場の値段です。

お布施とは異なり、寺院によって金額が決まっています。

お供え物やお花、線香
必要に応じてお供え物やお花、線香も用意します。
お供え物に塔に決まりはありませんが、 故人の好きだった食べ物や飲み物等 がお供え物の候補として一般的です。

値段は個々人によって変わりますが、 1万円~5万円程 を相場としてみておくのが良いかと思います。
お墓に納骨するのに必要な費用は、下記の費用に納骨式にかかる費用を足したものです。

お墓に納骨するのに必要な費用

石材店への謝礼
開眼法要、年期法要のお布施
お墓の建立費用
小物の費用
石材店への謝礼
石材店への謝礼は、お墓に埋葬されている方の戒名や生前の名前、命日などを刻むためにかかる 彫刻料 と、墓石の開け閉めを行ってもらうための 作業費 を払います。

彫刻料は文字数や依頼する石材店によって変わりますが、 4万円前後 が相場です。
墓石の開け閉めの作業は個人でできるのであれば、石材店にお願いせずに個人でやる事もできますが、一般的には石材店へ依頼し 2万円前後 の値段がかかります。

小物の費用
手桶などの小物にも、もちろんお金がかかります。
安いものですと 3千円前後 ですが、忘れずに用意するようにしましょう。

共用のものが設置されている、墓地や霊園などもありますので事前に確認しておくのが良いでしょう。

お墓に納骨するために必要な書類・持ち物
お線香
お墓に納骨するために必要な書類・持ち物は全部で7点あります。

遺骨埋葬許可証
墓地使用許可証
塔婆(卒塔婆)
お布施
骨壺、遺影、位牌(いはい)
お供え物やお花、線香
引き出物
持ち物①遺骨埋葬許可証
自治体に死亡届、死亡診断書を提出した際に火葬許可証が発行されます。
その火葬許可書に火葬執行済みと記載されたもののことを 遺骨埋葬許可証 と言います。

日本の法律では、お墓に勝手に遺骨を埋葬することが出来ないので、 埋骨する際に必要 となるものです。
霊園墓地を利用する際には、お墓や納骨堂の使用名義人の使用許可証と一緒に印鑑も必要になるので、用意しておきましょう。

持ち物②墓地使用許可証
遺骨埋葬許可書と同様に自治体が発行しているものです。
霊園墓地を使用する際に必要 となってきます。

持ち物③塔婆(卒塔婆)
長さ1~2メートルほどの細長い板に、 戒名・経文・命日・供養日などが書かれたもの です。
卒塔婆とも言い、故人の供養のために利用します。

塔婆は寺院・お寺に依頼して作ってもらいます。

持ち物④お布施
ご僧侶へに読経や戒名をいただいたことに対する謝礼です。
ご本尊にお供えするという考え方もあります。

二重封筒や郵便番号欄のない市販の白い封筒の表面上部に 御布施 と書き、その下に差出人がわかるように氏名などを書いたものに、新札をお札の肖像画が表になるように入れたものです。

持ち物⑤遺骨、遺影、位牌(いはい)
遺骨、遺影、位牌も必要となります。
遺骨とは 死者の骨 の事であり、親族などにより骨壺に収められています。

骨壺に収められた遺骨は自宅または寺院に預けられ、納骨式のときにお墓や納骨堂に納骨されます。
遺影とは 葬儀の際に飾られる故人の写真 です。

昔はモノクロの写真を使うことが多かったが、今はカラー写真も用いられるようになってきてます。
位牌とは、 故人の戒名・没年月日・生前の名前・享年の記された木の板 の事です。

通常は自宅の仏壇やお寺の位牌檀に安置します。

持ち物⑥お供え物やお花、線香
必要に応じてお供え物やお花、線香の用意も必要となります。
お供え物やお花は 故人が好きだったもの を、持っていくのが一般的だといわれております。

忘れずに用意するのが良いでしょう。

持ち物⑦引き出物
引き出物とは、 法事の際に招待客に配られる贈呈品 の事です。
一般的には食べてしまってなくなる食品や消耗品、日常的によく使い実用品などが選ばれています。

遠方から来ていただいた方や高齢者の事も考えて、 かさばらず日持ちするもの がより適しています。

お墓への納骨式の手順
納骨 仕方
納骨式を行う上で、どんな手順でやっていくのだろう?という疑問を持つ方は多いと思います。
その手順と順番は大まかには下記のとおりです。

厄明け法要
施主(せしゅ)の挨拶
お墓の周辺の掃除
読経
参列者の焼香(しょうこう)
納骨
読経
参列者の焼香
施主の挨拶
会食
手順①厄明け法要
四十九日の法要などの日に納骨式を執り行う場合は、厄明けの法要を先に 行い、引き続いて納骨式を執り行います。

手順②施主の挨拶
厄明けの法要を執り行った場合は、終わったことのお礼を述べてから参列者を墓地へと案内 します。

手順③お墓の周辺の掃除
お墓の周りをきれいにし、雑草などが生えていたらそれをとります。
事前に掃除をしていた場合でも、墓石に水をかけて清め、お供え物を置く などの納骨の準備をします。

手順④読経
準備が終わったらご僧侶にお願いして、お墓の前で読経をしていただきます。
墓前で行われる読経は宗教などにもよりますが、 短いもの が多いようです。

手順⑤参列者の焼香
仏前、霊前で お香を焚いて拝むこと です。
始めに施主が焼香をして、故人との縁が深かった遺族から順番に焼香をしていきます。

手順⑥納骨
お墓のカロートを開けてもらい納骨をします。
骨壺で入れるか、袋に移し替えてから入れるかなどの 納骨方法は、宗教や地域によって異なる ので、事前に確認しておくのがよいです。

手順⑦読経
納骨後、 お墓の前で再びご僧侶に読経 してもらいます。

手順⑧参列者の焼香
再び 遺族が順番に 焼香を行います。

手順⑨施主の挨拶
施主が納骨式が終わったことへのお礼を述べたのちに、 会食がある場合には参列者をお墓から会場へ案内 します。

手順⑩会食
納骨式が終了したら、お墓から参列者を会食に招くのが一般的な流れになります。
ご僧侶も必ずお招きしますが、会食に参加しない場合には 御膳料 を渡します。

会食の場所などについての決まりは特にない ので、ご自宅やホテル、料亭などの都合にあった場所で開きます。
最後に、その場で参列して頂いたことに対してのお礼などを述べて、納骨式を占めるようにしましょう。

お墓のどこに納骨する?
納骨堂
遺骨を納骨する場所は、 カロート(納骨棺)という場所です。
カロートには 「死者を葬る棺」という意味があり、お墓の中で最も重要な場所とされています。

カロートには、地下タイプと地上タイプの 2種類 があります。
地下タイプ では、深く大きなカロートを作りながらも、 お墓全体の高さを低く抑えることが出来る という利点がありますが、地下にあるために雨水が入り込んだり、地下水がにじみ出るなどの、 雨や湿気に弱い という欠点もあります。

地上タイプ は、空気穴などがあって 風通しが良くカロートの開け閉めも容易に行える という利点がありますが、カロートの上に墓地を立てるという構造上、 墓石の位置が高くなり威圧感が出てしまう という欠点などもあります。

カロートのタイプは墓地、区画によって決まっている ことが多いので、気になった場合は墓地や石材屋に確認するのがいいでしょう。
カロートは普段は目に見えない部分ですが、 お墓の中でとても重要な納骨をする場所 なので、お墓選びの際は納得のいくカロートを選ぶようにしましょう。

仏教以外の納骨式
協会と空
日本では仏教が多く、それ以外の神道やキリスト教などの納骨式に参加をする機会は少ないです。
ここではそれらの納骨式について見ていきましょう。

神道
神道での納骨は骨上げ後、その日のうちにお墓に出向いて納骨を行います。
また、納骨ではお墓に神官を招き、 埋葬祭 という儀式を執り行います。

埋骨祭では、遺骨をお墓に安置し祭壇をまず作ります。
この時に、銘旗(めいき)と呼ばれる、お墓の四隅に竹を立てて注連縄(しめなわ)で囲ったものを立てます。

そして、神饌(しんせん)と呼ばれる 神様へのお供え物 を用意します。
祭壇などの準備が整えば、神官がお祓い、祭祀を上げて 玉串奉奠 (たまぐしほうてん)を執り行います。

その後、参列者も玉串奉奠を行い儀式は終了です。
埋葬祭の儀式が終われば、親族が集まり食事会を執り行うこともあります。

キリスト教
キリスト教の納骨式では、 聖職者 といって式の進行を行ってくれる人が存在します。
この聖職者には神父と牧師の 2種類 が存在しますが、これは教派の違いから来ております。

神父がカトリックで牧師がプロテスタントです。
キリスト教でのお墓への納骨の時期は、 カトリック は火葬から一か月後の 追悼ミサ 、 プロテスタント は同じく一か月後の 召天記念日 に行うことが多いようです。

納骨式は、賛美歌を歌ったのちに聖書朗読を拝聴し、御祈りをささげて終わりになります。

無宗教
無宗教でのお墓への納骨、納骨式は自分たちで自由に決めて執り行うことが出来ます。
最近の傾向では、 親しい親族の方々だけで一時間程の告別式を行うことが多いようです。

読経などの時間はなく、スライドショーや献花、家族の挨拶などを、納骨式では執り行います。

お墓に納骨しない供養方法
樹木
お墓に納骨しない供養方法もあります。
納骨をしない理由としては、

お墓は費用が掛かるので買えない
お墓に必要性を感じない
納骨せずにずっと手元に遺骨を置いておきたい
などが挙げられます。
理由は様々ですが、最近は納骨をしないで供養をする人もいます。

納骨しない供養方法一覧

散骨
樹木葬
手元供養
散骨
散骨とは、 海・山・空・宇宙などの大自然に個人の遺骨を撒いて、遺骨を還す 埋葬方法です。
故人を自然の中に眠らせたいと遺族が思ったり、故人がそう望む場合によくとられる方法で、 故人が好きだった場所や思い出のある場所 が良く散骨される場所です。

また、散骨をする際には 粉骨 という遺骨を2㎜以下の大きさにする作業を行う必要があります。
この粉骨を行わないと、死体遺棄罪に問われてしまう可能性もあるので気を付けましょう。

樹木葬
樹木葬とは、 故人を納骨した周囲に樹木を植えて、墓石の代わりに樹木をシンボルにするお墓 です。
樹木葬と一口に言っても、樹木でなく草花や芝生で彩られたガーデン風など、 様々なスタイルのものがあります。

故人に合ったやり方で埋葬するのが良いでしょう。
樹木葬の大きな特徴としては、 継承者のいらない栄代供養がほとんど であるという点で、 お墓を代々継承する必要がなく、一代限りのお墓 となります。

また、樹木葬は一定期間は管理者による供養が行われ、その後合祀されるケースが多いです。

手元供養
手元供養とは、形にとらわれず故人を身近に感じ、思いを語りかけて祈りたいという、残された家族の離れがたい気持ちを形にする供養方法です。
単に遺骨の入った骨壺を自宅に保管するだけではなく、 遺骨を加工したアクセサリー などを身に着けるというやり方もあります。

遺族が故人とのつながりを感じながら、生きていくための供養方法です。

ご遺骨がすでにいっぱいの場合は?
先祖からお墓を引き継いだ場合、すでにお墓がご遺骨でいっぱい…なんてこともあるかとお思います。
その場合どうしたら良いのでしょうか。

ここからは、 お墓にご遺骨がいっぱいの場合の対処法 について説明していきます。
ご紹介する対処法は以下の5つです。

古い遺骨を一つの骨壷にまとめる
遺骨を土に返す
遺骨を粉砕する
古い遺骨を永代供養墓などに移動させる
お墓を改葬する
悲しみの中でもしっかりと納骨式を執り行えるように
大切な人がなくなったばかりで、納骨式の準備どころではないという方も多いと思いますが、正しく納骨式でお墓に納骨をするには、多くの手順があり下準備は必須です。
そこでパニックにならずに納骨式を執り行うために、お墓に納骨をする方法、手順、時期、費用、必要なものについての最低限の知識は頭に入れておく必要があります。

大切な人を送り出すうえで、親戚や僧侶に迷惑をかけないためにも、お墓への納骨式をしっかりと執り行えるようにしておきましょう。

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