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葬儀

2024.04.24

玉串料とは?由来は?初穂料との違い・使い分け、のし袋も!

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皆さんは玉串料とはどのようなものかご存知ですか?

玉串とは、神道の儀式の際などに使われる榊(さかき)などの常緑広葉樹林に、紙垂(しで)をつけたもののことを指します。

この記事では、玉串料の由来や初穂料の違いや使い分けについて紹介していきます。

玉串料とは
玉串料
皆さんは玉串料とはどのようなものかご存知ですか?
玉串とは、 神道の儀式の際などに使われる榊(さかき)などの常緑広葉樹林に、紙垂(しで)をつけたもののこと を指します。

神社で催される神事で神職や参列の方が祭壇に捧げるお供え物の1つです。

しかし、最近では農作物を作って生活しているという人は減少してきました。
また、一般の人には、お供え物や榊、紙垂を準備するというのは時間もかかるという面から見ても非常に困難です。

そのため、各神社でお供え物の準備を依頼者に代わり、してくださるようになりました。
準備してくださることへの感謝、並びに 玉串の代わりとして、祈祷のお金と謝礼金を神職へ渡し、神社へ収められるお金 を玉串料と言うようになりました。

この記事では、玉串料を初穂料との話も絡めながら詳しく紹介していきます。


玉串料の由来とは
玉串
では、玉串料とはどのような由来でできたのでしょうか?
様々な由来がありますので、ここでは1番有名な由来を紹介します。

玉串とは、 日本神話に出てくる天照大神(あまてらすおおかみ)が岩戸隠れ(いわとがくれ)をした際に、玉や鏡などがついてある五百津真賢木(いほつのまさかき)を捧げたことが起点 となったと言われています。

昔から神事には神様へお供えするものとして、神事の時に降臨する依代(よりしろ)として玉串は必要な存在です。

実際のところでは、神霊の依代が玉串の由来という説も存在します。

玉串料と初穂料(はつほりょう)の違いとは
稲穂
では、2つの違いとはどこにあるのでしょうか?
まず初めに、初穂料の意味を説明します。

初穂は1年のうちで1番最初に収穫される、米や農産物の事を指します。
由来としては、それを神様の元へ捧げたというのが始まりだとされています。

しかし、最近では農業を仕事にする方も減少してきました。
そのため、農作物を生産する人以外は初物を手に入れることが困難になってきました。

そこで、初穂や初物の農産物と引き換えに神様にお金を捧げるようになったと言われています。
そのお金の事を 「初穂料」 と言うようになりました。

また、初穂料は多くの行事や場面で用いることが可能です。
しかし、 神葬祭 では使用できません。

これから使用する機会も出てくると思いますので、間違えないように気をつけましょう。

玉串料と初穂料の使い分け
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次に、2つの使い分けについて見ていきます。
では、どのような行事や場面で2つを使い分けることが可能なのでしょうか?

2つに分類して見ていきます。

初穂料
玉串料

初穂料
まず初めに、初穂料について見ていきます。
初穂料は 多くの行事や場面で用いることが可能 です。

例を挙げると、無事に子供が生まれてくるようにお願いをする 安産祈願 や、子供にとっての一大イベントである 七五三 などです。

しかし、そんな便利にどこでも用いることができる初穂料にも用いることが禁止になっている行事があります。
その行事は、 神葬祭(しんそうさい)と呼ばれる神式のお葬式 です。

用いることができない理由としては、初穂料とは神様への感謝を表すものであるため、葬式などのあまりイメージがよくない行事では、ふさわしくないとされているためです。

神葬祭については、初穂料を用いることが禁止となっているため、玉串料を用いりましょう。
また、お守りやお札などを支払う際にも用いることが可能です。

神葬祭に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。
神葬祭とは?流れ・服装・費用!神棚封じや玉串奉奠、香典も解説

玉串料
香典 玉串料 神道
次に、玉串料について見ていきます。
玉串料も初穂料と同様に神社で催される多くの行事や祈願に用いることが可能です。

玉串料が、1番用いられる行事とはどのようなものか知っていますか?
その行事は、 地鎮祭(じちんさい) と呼ばれる行事です。

地鎮祭とは、建物などの工事に取り掛かる前に工事の無事や安全を祈る行事の事を指します。
また、他にもお宮参りや葬儀などで用いることが可能です。

では、どのような時に玉串料は用いることが禁止されているのでしょうか?
1つとしてあげられるのは、 お守りやお札を購入する際 です。

お守りやお札を購入する際は、玉串料ではなく初穂料を用いるようにしてください。

使い分けのまとめ
葬式の際は、初穂料を用いることが禁止されているため、玉串料を用いる必要があります。
お守りやお札を買う際は、初穂料を使用してください。
玉串料と初穂料の2つは使い分けが必要な場面が多々あるため、間違えないように注意してください。

玉串料ののし袋
次に、玉串料ののし袋について見ていきます。
玉串料で用いるのし袋にはどんなマナーがあるのでしょうか?

大きく2つに分けられるので、分けて見ていきます。

神社へのお礼として用いる場合
神式の葬儀に用いる場合
神社へのお礼として用いる場合
神社
一般的には、こちらの使い方をされる方が多いと考えられます。

まず初めに、 水引は赤色と白色の蝶々結びのものを用意するようにしてください 。
水引とは、のしの袋の正面についてある紐状になっているもののことを言います。

表書きは、お布施などを書く際と同じで、上段に 「御玉串料」 と書き、下段には 名前 を書くようにしてください。

お子さんの行事の際は、下段に お子さんの名前を書く ようにしてください。
また、地域によっては年齢を記載する地域もあるようです。

細かいところは、地域によって変化してくるため、お寺の方や近所のかたに聞いてみるようにしてください。

また、神社で結婚式が催される場合もあります。
その際は、「 結びきり」のものを用いる ようにしてください。

神式の葬儀に用いる場合
お盆 お供え のし
まず、 水引きは双銀で「結びきり」のもの を用いります。
表書きは、神社へお礼する際と同様になります。

蓮の絵が書いてあるのし袋は用いることができない ため注意してください。
用いる場面により、使用するのし袋は変わってきます。

場面に応じたのし袋を使用できるようにしましょう。


時と場合によって適切な使い分けを
今回の記事では以下のことについて書きました。

玉串料とは
玉串料の由来とは
玉串料と初穂料(はつほりょう)の違いとは
玉串料と初穂料の使い分け
玉串料ののし袋
この記事を読んで、少しでも知識が増えてもらえたら幸いです。
玉串料とは、玉串と引き換えに神社へ収められる大切なお金です。

準備してくださることへの感謝も忘れないようにしてください。
初穂料との違いについても細かく記載しました。

2つの違いをしっかり理解しつつ、状況に応じて正しく2つを使い分けるようにしてください。

また、のし袋についても場面に分けて記載しました。

玉串料は、多くの場面で用いられます。
その分、準備をしっかり行い、安心して儀式に臨めるようにしましょう。

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