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葬儀

2024.04.24

【100名アンケート】初盆・新盆のお供えとは?金額相場や定番、NG商品も

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初盆・新盆とは四十九日明けに行われる、ご先祖様が初めて故郷に帰ってくる日です。
通常のお盆よりも「華やかに」行われることが特徴ですが、様々な違いも初盆にはあります。

今回の記事では、通常のお盆と共通する点や違う点を挙げながら解説していきます。

初盆・新盆とは

初盆(はつぼん)、また新盆(にいぼん)とは、 故人が亡くなってから四十九日が経過した際に初めて行われるお盆のことを言います。
関東では「新盆」、関西では「初盆」と呼ばれ方が分かれています。

また、同じ関東でも「新盆(しんぼん)」、「新盆(あらぼん)」、「入盆(にゅうぼん)」と呼び方が様々に派生している場合もあり、地域によって呼び方は様々であると言えます。

毎年夏になるとご先祖様が帰ってくるお盆がやってきますが、初盆に限っては少々勝手が違います。
ご先祖様が初めて家に帰ってくるわけですので、一般的に行われるお盆よりも華やかに初盆ではお迎えすることが望まれます。

初盆で用意するもの
白提灯で道しるべを作ってあげたり、精霊棚(しょうりょうだな)や盆棚と呼ばれるものを飾り、そこの上にお供え物を置きます。
また、親族や住職に前もって声をかけ、法要や参列者への会食の準備をしたり、それに加えて正しい形でお供え物も用意する必要があるのです。

初盆を迎える際に、予備知識がないと手間取ってしまう場合が多いです。
今回の記事では初盆に関して、お供え物を中心に解説していきたいと思います。

初盆・新盆のお供えとは(100名アンケート)

初盆のお供え物を用意する際に、どんなものを用意すればいいのか気になる人も多いのではないでしょうか?。

そこで編集部が、106名の方を対象にして「初盆のお供え物には何を用意しますか?」というアンケートを取りました。

初盆のお供え物には何を用意しますか? アンケート
結果としては、6割以上の方がお線香とお菓子を持っていくという事になりました。
また、約半数の方が果物と供花を用意していくという事が分かりました。

傾向を見るに消えものであるということ、その中でも日持ちするものがより選ばれています。
因みに、上位4つに代替して出せるのが香典です。

相手の好みなどに合わせる必要がありませんが、他と比べるとマナーが多い印象を持ちます。
この記事ではトップのお菓子と、マナーが比較的煩雑な香典について詳しく説明します。

初盆・新盆の定番のお供え物①お菓子
せんべい
初盆のお供えに用意する物として最も多かったのが、 お菓子 でした。
では、そのお菓子の中でもどの様なお菓子をお供え物に準備しているのでしょうか?

定番は和菓子
保存性のあるお菓子
取り分けることができるお菓子
故人が好きだったお菓子
定番は和菓子
お菓子をお供えした人の中で最も多くの人が選んでいたお菓子が和菓子でした。
なかでもお煎餅、お饅頭などが定番です。

和菓子の中でも、小分けになっている物が選ばれている様です。
下記ではお供えに適しているお菓子から、具体例を挙げて解説していきます。

保存性のあるお菓子
お盆が夏に行われるということもあり、初盆にお供えするお菓子は必ず 常温で保存ができるかどうか 確認する必要があります。

お菓子はお盆の間は基本的にお供えしたままで、飾り終えてから親族で食べることが多いです。
冷蔵庫に入れることなく、 1~2週間程度の日持ちをするお菓子を選ぶことが必要です。

お菓子の例
チョコレートやシナモンなどを使用したクッキーなどの 焼き菓子やゼリー などがお勧めです。
焼き菓子やゼリーはそれぞれ、 個別で包装されているので長持ち します。

お供え物というと日本の文化ですので、やはり和菓子が思い浮かぶことが多いと思います。
しかし、そのような決まりはなく 洋菓子でも問題はありません。

小さな子供がいるご家庭においては喜ばれるかもしれません。
また、ゼリーは仏壇にお供えするだけで夏の暑さを払いのけ、涼しさを感じさせる一品です。

取り分けることができるお菓子
多くの親族からお菓子を受け取った際に、 取り分け可能なお菓子 を選択することで、簡単に分けることができます。

お供え物を持ち帰って頂く際にも、分けることが難しいお菓子ですと苦労してしまうこと間違いありません。
一つの家庭では消費する量の限界もありますので、お菓子を無駄にしない意味でも小分けにしやすいものが好まれます。

お菓子の例
個包装の おせんべい やカステラを選んでみるのはいかがでしょうか。**
どちらともに、年齢層関係なく愛されているお菓子です。

おせんべいは、種類や味も豊富であり、様々な組み合わせで仏壇に飾ることができます。
カステラの場合は、その 軽さと壊れにくさから持ち運びが楽なため最適です。

故人が好きだったお菓子
初盆やお盆にお供えするお菓子は、 ご先祖様と一緒に召し上がる という目的でお供えします。

そのため、生前好きだったお菓子をお供えすることでご先祖様に喜んでもらい、親族で集まった際にもそのお菓子から話を広げることができるかもしれません。


初盆・新盆の定番のお供え物②香典
仏前
初盆では香典ではなく白提灯を送ることが昔の日本から伝統としてありました。

白提灯を送った場合、改めて香典として送る必要はありませんが、 法要に参加する場合は別に提灯代や香典を持参しなければなりません。

さらに、現代においては地域や住居の問題から、盆提灯を飾ることが難しいこともあり、現金を渡すことが一般的になりつつあります。

香典の相場は地域や故人との関係性によって異なりますが、 5,000円~10,000円 が相場となります。
初盆などの法要がある場合には香典が必要ですが、お墓参りなどでは香典を用意する必要はありません。

初盆の香典に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。

初盆・新盆でNGなお供え物

ここまで、お供え物として定番なものを紹介しました。
そこで今度は風習上、宗教上ふさわしくないだろうとされるお供え物を取り上げて紹介していきたいと思います。

「死」を連想させるもの
この記事をご覧になっている方の多くは聞いたことがあるかもしれませんが、 供花としてバラをお供えすることは不適切 です。

理由としてはトゲを持つ花は 殺生を連想させてしまう とされ、ふさわしくないとされています。
同じような理由で 肉や魚をお供え物にするのも正しくありません。

「慶事」を連想させるもの
これは地域によって見解が様々ですが、 喜ばしい出来事を連想させる物をお供えすることは相応しくない とされています。

具体例を挙げるとすると、 お酒 です。
お酒は神事をする際のお供え物という意味合いが強く、お盆でお供えするのは不向きであるとされています。

故人が生前好きだったから、という理由でお供えするケースが多いと思われますが、控えた方がよいでしょう。

初盆・新盆のお供えの時期

初盆の時期は基本的に、 普通のお盆と同時期 に行われます。

新歴 でお盆を行っている場合は 7月13日から15日 に、 旧歴 の場合ですと 8月13日から16日 に行います。
「お盆休み」がある旧盆の8月が一般的ですが、現在でも東京や北海道の一部地域では7月にお盆が行われているところもあるそうです。

例外があるとすると、お盆から四十九日内に亡くなっている場合、 翌年が初盆 になります。

初盆・新盆の飾り物

初盆・新盆の飾り物について紹介していきます。

精霊馬(しょうりょううま)
白提灯
盆棚・精霊棚
以上の3つについて詳しく説明します。

精霊馬(しょうりょううま)
お盆 きゅうり なす
精霊馬(しょうりょうま) とは キュウリやナスに割りばしで足をつけて、生き物に見立てたお供え物 です。
精霊馬には ご先祖様を送り迎えする役割 があります。

それぞれ キュウリを足の速い馬 、 ナスをどっしりと力強い牛 に見立て、行きは素早く、帰りは現世を惜しみながらゆっくりとご先祖様を送れるようにします。

お供え物として設置する場合、基本的にご先祖様は外からやってくると考えられているので、棚の上に 内向き で飾るようにします。

白提灯
お盆 仏壇
提灯 はご先祖様が迷子にならないよう、故郷に戻って来れるような 道しるべ としての役割があります。
そのため、お盆が始まる13日までには必ず用意しておく必要があります。

白提灯は白色が持つ、 清浄 なイメージと 無垢 なイメージが合わさったものであり、 初盆や新盆で初めて故郷に帰るご先祖様をお清めする意味を持ちます 。

そのため、 白提灯は初盆や新盆限定のお供え物 であるとされ、時期が過ぎたら他のお供え物と一緒にお焚き上げをすることが望まれます。

お盆で飾られる盆提灯には、多く飾ることで故人との繋がりを色濃く表す意味があります。
ですが、 白提灯を飾る場合は一個飾ればそれ以上飾る必要はありません。

白提灯の費用
白提灯の価格相場は 10,000~20,000円 です。

素材によって値段は大きく変動しますが、初盆の一回のみのお供え物ですので、あまり高いものを買う人は少ないとされるでしょう。

盆提灯に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

盆棚・精霊棚
盆棚 とは、お盆の時期にご先祖様の霊を迎えるために必要な棚で 精霊棚(しょうりょうだな) とも呼ばれることがあります。
お盆の間は 盆棚 の上に真菰(まこも)で作られたゴザを敷いて、仏壇から 位牌と三具足 を移して飾り、お供え物を置く棚として使用されます。

盆棚は地域や宗派によって形態が異なります。
盆棚の上に真菰を敷いた四隅の角に、 青竹を葉っぱがついた状態 で立てます。

青竹の上部にはしめ縄を張り、位牌、お盆のための供物や故人の好物を供えることになります。
盆棚・精霊棚に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

精霊馬に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

初盆や新盆では何をするのか

初盆・新盆では、どのようなことをするのか。

盆前
盆入り
盆中
盆明け
以上の4つの時期に分けて説明していきます。

盆前
ご先祖様が快く故郷に帰って来てもらうよう、 お盆に入る前にお墓はもちろんのこと、家を清掃する必要 があります。

お盆の一週間前にお墓へ出向き、雑草を刈ったり砂ぼこりを落とす、墓石を磨くなどをしておきましょう。
お供え物も忘れてはいけません。

近年では一般的に揃えておくべきものの他に、ご先祖様の好物も一緒に供えることがあります。

盆入り
上記では東京や北海道の一部以外では基本的に、8月13日から行うと説明しました。
お盆の初日のことを 盆入りと呼び、ご先祖様をお家に招き入れるために準備をする必要があります。

まずは精霊棚(しょうりょうだな)や盆棚(ぼんだな)を飾り、その上にお供え物を置きます。
盆棚の上にはキュウリで 精霊馬を作り、ご先祖様をお迎えする乗り物を作ってあげましょう。

迎え火
また、夕方ごろにご先祖様があの世から帰ってくる際に迷子にならないよう、玄関で 迎え火 を焚きます。
地域によっては玄関で焚かず、お墓参りをした先で焚く場合もあります。

焙烙(ほうろく)という素焼きの土鍋の上で、 麻がら(オガラ) を使って火を焚きます。
白提灯 も一緒に飾ることで、送り火と合わさってご先祖様を正しい道で導くことができるでしょう。

盆中
新盆の中日には、 親族でお墓参り をし、僧侶を呼んで 法要 をすることが一般的です。
法要をしてもらった後はお礼として、僧侶にお盆を用意した後、その上に白い封筒に入れたお布施を乗せて渡します。

お盆がない場合は袱紗(ふくさ)という布に包んで手渡しするようにしましょう。
初盆・新盆の法要の相場はおよそ、 30,000~50,000円 です。

法要をしてもらった後は 親族同士で会食を開くこと が多くされていますが、こちらは任意ですので開くかどうかは施主によります。

盆中に限らず、お盆の間はお供えしている水を入れ替えることも忘れてはいけません。
お布施に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

盆明け
盆入りと同様に、玄関で 送り火 を焚きます。

送り火はできる限り 遅い時間 に焚くようにし、ご先祖様とのしばらくの別れを惜しみましょう。
ナスで作った精霊馬 を飾り、ご先祖様を送る準備を万端にしておくことも大事です。

精霊流しや灯篭流しなどの行事も盆明けに行われているので、あわせて確認しておくと良いでしょう。

迎え火・送り火に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

初盆・新盆法要に欠席する時

初盆や新盆を欠席する場合の対処法
大切なご先祖様の初盆ですが、何らかの理由により行けないという状況になることも考えられます。

もしそうなってしまった場合は焦らず、次のことをするようにしましょう。

謝罪の連絡と香典の発送
まずは 初盆の法要を欠席することを電話などで伝え、謝罪の手紙を送り、香典も送りましょう。

送付する際は、 不祝儀袋 に手紙や香典を入れなければなりません。

不祝儀袋の上部には 御供物料 と記入し、下部には名前をフルネームで書きます。

郵送をする際には 現金書留 で、初盆の法要が行われる前に届くよう、早めの発想を心掛けることが大切です。
現金書留をする際、封筒は様々なサイズがありますが、 不祝儀袋が入りきる大きさの袋を購入する よう気を付けましょう。

郵送に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

初盆や新盆専用の服は存在しない
初盆にあまり馴染みのない方からすると、 服装 に関しては何を着て行けばいいのか戸惑ってしまうかもしれません。

初盆は基本的に、ご先祖様の霊をお迎えし、供養するという点では他のお盆と変わりません。
そのため初盆だからと言って通常のお盆とは別の、 特別な服を着る必要はありません 。

しかし、初盆・新盆の法要に参加する場合には、喪服を着用するのが礼儀です。

初盆・新盆の服装に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

お盆に求められる服装とは
では、通常のお盆ではどのような服装が求められるのでしょうか。

近年の日本では、お盆における法要の際、 「喪服」よりも「平服」 を着用することが多く見られています。

喪に服す という言葉から、3回忌までの間は喪服を着用することが推奨されてはいますが、そのような文化も変容しつつあるのです。
また、地域によってはフォーマルな格好ではない、普段着を着て法要に参加することもあります。
こちらに関してはその地域の風習や宗教によって大きく変わりますので、予め確認をされた上、参加することをお勧めします。

平服とはどういう意味か
上記で「喪服よりも平服」と書きましたが、 平服 という単語に聞き覚えのない方も少なからずいるでしょう。

平服は、 私服よりもカジュアルすぎず、喪服よりもフォーマルすぎない イメージを持ちます。

また、 略喪服 という名称で呼ばれることもあり、平服が指定されているような法事で喪服を着て行くと 逆に批難される可能性 もあります。

ですが、普段着とは別であり、Tシャツや短パン、ジーンズなどはふさわしくありません。

男性の平服
柄のないスーツ(黒やグレー、ネイビーのような明るすぎない色)
寒色寄り、柄が派手ではないネクタイ(黒が基本的)
白のワイシャツ、インナー(色のついているものはふさわしくない)
黒色の革靴(エナメルなどの光沢のあるものは避けるべき)
(時計などやネクタイピンなど光るものを着用することは、不適切だとされています)

女性の平服
スーツや地味なワンピース、アンサンブルなどの服(黒やネイビー、グレーなど)
インナーは黒に統一する(白や明るい色は避けるべき)
ストッキングの色は黒と肌色どちらでも可
アクセサリーは黒限定(飾りすぎることは不適切であるとされます)
(金具がついているバッグ、ヒールの高い靴やつま先が出る靴も避ける
必要があります。)

子供の平服
学校などの制服
制服がないようだったら、落ち着いた色や柄の服
平服に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

知らないと困ってしまう「初盆のお供え物」

初盆 新盆の意味について
初盆や新盆のお供え物の例
お供え物をする時期について
欠席する際の対応
初盆や新盆に定番なお菓子・香典について
あまりふさわしくないお供え物
初盆や新盆でふさわしい服装
今回の記事ではこれらについて解説しました。

故人の四十九日が明けて初めて行われるお盆 ですので、これまでの悲哀や寂しさを払いのけるような、華やかなものにしなくてはなりません。
初盆という名前をしていますが、ご先祖様にとっては年に一度だけ家に帰ることができる、いわば お祭り のようなものです。

そのお祭りを彩るためにも、今回の記事で紹介したお供え物を仏壇に用意し、初盆にご先祖様に喜んで頂けるよう努めましょう。

初盆、新盆に関しては、こちらもご覧ください。

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