【アンケート】初盆・新盆のお返しの定番商品と金額相場を解説!のしの書き方も
初盆では大規模な法要を行う事も多く、葬式程ではないとはいえ遺族の方はお供えを数多く頂きます。
お供えにはお返しをするのが礼儀です。
また、初盆の引き出物に関して100名以上の方を対象にしたアンケートも実施しました。
今回は初盆でのお返しについて、予算やのし紙の書き方、具体的な商品についても解説してきます。
初盆・新盆とは
仏教では、お盆になると先祖や故人の方の魂があの世からこの世へと帰ってくるとされ、家々ではお盆の飾りつけを行ったり、僧侶の方を呼び、亡くなった方や先祖に感謝の念を込めて供養を行います。
初盆とは、故人の方が初めてあの世からこの世へと戻る盆のことを指します。
仏教においては故人の方が亡くなってから四十九日後には、その魂はあの世へと向かうとされています。
故人の方の命日から四十九日から経過した後、始めて迎える盆を初盆・新盆といい、通常のお盆とは違い大規模な法要を行います。
初盆・新盆のお返しとは
初盆の法要に参加する人々はお供えを持参します。
お供えは香典、提灯、提灯代をまとめてさし、金額や品物等を遺族の方に渡します。
このお供えに対し、遺族側が引き出物や手土産をお礼として贈るのがお返しです。
初盆のお返しには必ずお礼状を添える
初盆のお返しにはお礼状を必ず添えるようにしてください。
書く内容の注意点を以下に記載します。
故人施主の氏名を必ず入れる。
文中に句読点を使わない。
初盆法要を行った日時を最後に記載する。
季節の挨拶は書かず、「拝啓・謹啓」等を頭語に用い、「敬具・謹白」の結語で閉める。
依拠は故人に対する敬語となるため身内の使用は控える
文面
○○様に関してはますますご清祥にお過ごし御事と存じます
初盆法要を執り行うにあたりお忙しい中にも関わらず足を運んで頂き過分にお心配りを頂き厚くお礼申し上げます
つきましてはささやかですが感謝の意を込めてお礼の品を用意いたしました
何卒ご受納賜りたく御願い申し上げます
敬具(謹白)
〇〇年〇〇月〇〇日(初盆法要日)
郵便番号 住所
施主 「施主の記載」
郵送でお返しを贈る際は、文面での挨拶になるので最後に直接渡せないお詫びの旨やお届に対する断りの旨を述べると丁寧です。
初盆・新盆のお返しの時期
初盆のお返しの仕方は以下の場合の二通りに分けられます。
初盆・新盆のお返しを直接手渡す場合
お返しを郵送する場合
初盆・新盆のお返しを直接手渡す場合
お返し事前に準備する場合、渡す相手は主に
初盆法要に参加し、お供え物を持参した方
焼香に訪れ、お供え物持参した方
の主に二通りとなります。
初盆は一周忌前にあたるので、焼香に訪れる方もいらっしゃいます。
お返しを直接渡す場合、基本は法要や焼香が終わり、訪れた方が帰宅なさる時に渡します。
予め、初盆にあたる月初めには法要に訪れる方、焼香に訪れる方の数を確認し、不足分などないよう、事前に訪れる人の分をきちんと用意しておましょう。
以下に事前にお返しを用意する場合の時期の目安を示します。
地域によってお盆の時期が異なりますので、注意して下さい。
内容 7月盆 8月盆
用意時期 7月10日 8月10日
お返しを郵送する場合
郵送でお供え物が届いた場合は、なるべく早めにお返しの品を贈るのがルールです。
お盆終了後一週間が目安となりますが、遅くとも二週間後までにはお返しの品の郵送の手配をしてください。
こちらも、地域ごとに盆の時期が異なるので分けて示します。
内容 7月盆 8月盆
用意時期 7月末 8月末
初盆・新盆のお返しに関しては、こちらも参考にしてください。
初盆・新盆のお返しの金額相場
基本として、頂いた香典やお供え料、相手方のお供え物の予算の1/3~1/2分の予算で品物を贈るのがお返しの礼儀です。
以下に具体例と共にお返しの金額の目安を示します。
お返しを渡す相手 お返しの相場
焼香に訪れた方 1,500円~2,500円
初盆法要で渡す方 2,000円~3,000円
焼香に訪れた方、初盆法要にいらした方には基本としてその方の帰り際に品物を渡すため、事前にある程度の数を予測して準備する必要があります。
一般的に、用意する品物の数はお葬式で頂いた香典の数の3分の1程が目安とされていますが、正直予測がつきにくいのが現状です。
お返しの取り扱い店によっては、余ってしまった分を引き取ってくれる所もあるので、事前に準備する際には手配先の要綱についてもよく確認しておいてください。
頂いたお供えが相場以上の物だった場合
初盆法要でのお供えの予算の相場は5,000円~10,000円程が目安です。
そのため、基本は事前に手配したお返しの相場も合わせて2,000円~3,000円程となります。
しかしながら、相場以上の香典を受けとるケースも存在します。
相場を越える高額の香典を受け取った際は、「相手方のお供え物の予算の1/3~1/2分の予算で品物を贈る」お返しの原則に乗っ取ります。
法要の引き出物を相手方に帰り際に渡した後、また別日に品物を贈ります。
その際、贈る品物の予算は渡した引き出物と合算して、相手から受け取った香典の1/3~1/2の範囲内になるように選びましょう。
お返しに関しては、こちらの記事を参考にして下さい。
初盆・新盆のお返しの定番商品(100名アンケート)
初盆のお返しの品を選ぶ際に気を付ける点は
軽く、かさばらず持ち運びし易いもの。
夏場でも日持ちのする消えもの。
の2つです。
では、一般の方はどのようなものを用意しているのでしょうか?
そこで、編集部が106名の方を対象にして「初盆に参列した方にお返しの品として引き出物を用意することがありますが、その場合あなたは何を用意しますか?」というアンケートを実施しました。
お盆のお供えものはどのようなものをお供えしますか?
結果としては、お菓子が1番多く、次に食品という結果になりました。
また、飲料もよく用意されているということが分かりました。
郵送する場合は問題にはなりませんが、初盆法要でのお返しはお盆ということでわざわざ遠方より足を運んでくださった方もいらっしゃいます。
わざわざ葬儀用の用意に加え、お返しの品を持ち帰る手間を考え、なるべく持ち運びやすいものを選ぶようにしてください。
以降、初盆のお返しの具体的な品物について詳細を書いてきます。
そうめん
お茶の葉・珈琲豆・紅茶缶等
海苔
洗剤の詰め合わせ
タオルギフト
菓子の詰め合わせ
調味料のセット
500円前後の初盆のお返し
そうめん
初盆のお返しとして最も多く選ばれる品がそうめんです。
理由としては、比較的軽いために持ち運びもしやすく、日持ちする上に保管場所にも困らない点、そして夏場の季節物として最適な商品であるということがあげられます。
お茶の葉・珈琲豆・紅茶缶等
基本的に消えものであり、個々の好みの偏りが少ないこと、また持って帰る際でも邪魔になることがない という理由から、お茶の葉、コーヒー豆、紅茶缶なども、お返しとして選ばれています。
海苔
かなりの量を入れてもかさばることなく、消えものであること、かつ、日常的に使う機会の多いもの として海苔もよく選ばれます。
洗剤の詰め合わせ
普通に使われる容器だと多少かさばって持ち運びにくいと考える方も多いですが、 お返しとして贈るためにパックタイプにしている洗剤も売られており、洗剤もお返しの商品として人気 が高いです。
また、 お返し専用の洗剤の詰め合わせには衣服用の洗剤だけでなく食器用洗剤や掃除用のスポンジも入っている ために多角的に使用する事が可能です。
洗剤は恒常的に使うものであり、食べ物とは違い好みに差がない事も利点と言えるでしょう。
タオルギフト
タオルは消えものではありませんが、 洗剤と同じく日常的に多様されること、そして軽く持ち運びやすい ことから選ばれる傾向にあります。
お返しの予算の金額により多少は変動しますが、フェイスタオルやハンドタオル等が一つずつ入った詰め合わせのセットギフトの物が買われる傾向にあります。
菓子の詰め合わせ
香典返し等では定番のお菓子の詰め合わせも選ばれます。
夏場なので特に日持ちのする煎餅などの干菓子や、季節物としてゼリーやようかんの詰め合わせを贈る方が多い です。
調味料のセット
醤油やオイル、ソースや油等も日常的に使い、常温保存が可能 なため、お返しとされる傾向にあります。
500円前後の初盆のお返し
即日返しなどでは500円程の価格帯のお返しが重宝されじます。
詰め合わせではなく、タオルならフェイスタオル、調味料なら醤油のみと限定すると予算範囲内に収まるものが多い です。
以下のような商品がおすすめです。
初盆・新盆のお返しののしの書き方
初盆のお返しには必ずのしを付けて渡します。
ここではのしを記載事項からのし紙そのものについても注意事項を述べてきます。
内のしと外のしについて
初盆のお返しののし紙の種類
初盆のお返しの記載事項
表書き
以上を詳しく説明していきます。
内のしと外のしについて
外のしは商品の包み紙の外側にのし紙をかける包み方です。
受け取る側もお返しの品だと一目でわかるため、法要の帰り際等、直接会って渡す際に適しています。
対し、内のしは商品用の包み側の下側にのし紙をかける包み方です。
内のしは万が一のことを考え、郵送、宅配便としてお返しを贈る際にのかけ方として用いられる事が多いです。
初盆のお返しののし紙の種類
水引 白と黄色
初盆ののし紙は基本として水引が印刷されている物を選びましょう。
弔事なので、 水引の形は結び切り です。
水引の色は黒白・黄白 の物にしてください。
初盆のお返しの記載事項
のしの表面には表書きと氏名を記載します。
文字を書く際は薄墨は使わず濃い墨のもので、筆や筆ペンを用いた筆書きにして下さい。 *
位置 記載事項 具体例
中央上段 表書き 志・初盆志
中央下段 名前 氏名・○○家
のしの結び目下には受け取った相手が送り主がすぐわかるように出す側の名前を記載します。
表書きの説明については以下に記します。
表書き
のし紙 志 香典返し
表にあるように、のし紙中央部の上段には表書きを記します。
感謝の意味を示す「志」が一般的ですがその他にも、「御初盆志」や「初盆供養」等や、初盆を新盆と置き換えたものを表書きとしても構いません。
またキリスト教や神道では「忍び草」という記載を行うこともあります。
心のこもった初盆のお返しを
この記事では初盆のお返しについて、お返しの時期から具体的な商品、予算などについても述べてきました。
以下、注意点の概要をまとめます。
初盆のお返しには必ずお礼状を添える。
郵送で贈る際は初盆法要後二週間以内に届くように手配する。
お返しの商品は持ち運びしやすく日持ちする物を選ぶ。
基本は受け取ったお供えの1/3~1/2以内の予算の商品を選ぶ。
直接渡す場合は外のしに、郵送で贈る際は内のしにする。
のし紙には「志」等の表書きを中央上段に、その真下に氏名を記載する。
お供えを頂いたことへの感謝の思いを込めて、お返しを渡すようにしましょう。