遺影写真の選び方
方法
葬儀において、遺影写真は必須になってきます。
その際に、遺影写真をどのように選ぶか知っていますか?
この記事では、そのような皆さんが疑問に思うであろう遺影写真の事について詳しく見ていきたいと思います。
まず初めに、遺影写真の選びかたについてみていきます。
遺影写真の選び方については、ポイントが5つあります。
故人らしい、人柄が現れた写真を選ぶ
表情が明るいものを選ぶ
ピントがあっているものを選ぶ
故人が大きく写っているものを選ぶ
近年に撮影された写真を選ぶ
故人らしい、人柄が表れた写真を選ぶ
まず1番大事なポイントとして、人柄が表れた写真を選ぶようにしてください。
もしくは、 遺族の方が1番気に入った写真を選ぶ ようにしましょう。
理由としては、写真を使用する機会があるのは葬式の際だけではなく、葬式後の法要や日頃仏壇に手を合わせる際にも、遺影写真を眺めながら故人を思い出す機会が多くなるからです。
葬式の前に、時間がないということで焦って故人の写真を選ぶ方もいらっしゃるかと思います。
しかし、後々この写真に手を合わせて、故人との思い出や楽しかった事を思い出すということを頭の片隅において、のちに後悔しないような写真を選ぶようにしましょう。
表情が明るいものを選ぶ
サイズによっても違いますが、遺影写真は普通の写真よりも大きいものになります。
そのため、 なるべく笑顔の写真や表情が明るい写真を選ぶ ようにしてください。
また、故人が主役ではない写真でも、故人のみを切り取ることが可能なため、楽しそうな写真であればそれも候補の1つにするようにしてください。
ピントがあっているものを選ぶ
大切なポイントの1つとして、 ピントがあっているものを選ぶ ということも挙げられます。
ピントが少しでも緩いと拡大した際に、ぼんやりとした印象を与えてしまいます。
そのため、故人がメインの写真でなくても構わないため、はっきりと故人が写っている写真を選びましょう。
故人が大きく写っているものを選ぶ
最近では写真の加工技術が昔に比べとても発達しました。
そのため、引き伸ばした際でもぼやけにくくなりました。
しかし、故人が小さく写っているものだと、加工技術を使用したとしても不鮮明であったり、ぼやけた印象の遺影写真として仕上がってしまう場合もあると思います。
そのため、なるべく 故人が大きく写っているもの を候補に挙げるようにしましょう。
近年に撮影された写真を選ぶ
次のポイントとしては、 近年の写真を選ぶ という点です。
理由としては、親戚の方や参列者がも故人について思い出しやすく、故人との思い出を語りやすくなるからです。
しかし、病気で入院されていた方も多くいらっしゃると考えられます。
その際は、入院される前で元気だった頃の写真を選ぶと良いです。
携帯の写メでも大丈夫か?
基本的には、携帯で撮影した写メも遺影写真にすることが可能です。
最近の携帯の写真機能は、デジカメに引けをとりません。
そのため、デジカメを持たずに携帯電話でしか写真を撮らないという人も多くいらっしゃると思います。
そのため、遺影写真の候補を探す際には、携帯電話の写真フォルダも確認してみるようにしましょう。
遺影写真のサイズ
仏壇
次に、遺影写真を作る際に1番疑問に思われることが多いサイズについてです。
写真はどのようなサイズにするのが正しいのでしょうか?
基本的に、写真のサイズには決まりがありません。
そのため、大きくしたり小さくしたりすることは自由に決めることができます。
サイズに決まりはありませんが、 一般的に写真のサイズは、四切サイズ(254 × 305 mm)です。
祭壇に飾る際や、出棺の場面で遺族の方が胸に抱いている写真のサイズが四切サイズになります。
また、小さいサイズのものもあります。
仏壇に飾る際にはこのサイズがよく選ばれるため、葬儀社では大小のサイズで1セットとする場合が多いようです。
用途によって大きさは変えられるため、わからない場合は葬儀社の方に確認してみるようにしましょう。
サイズは額縁にも関係がありますので、こちらも参考にしてください
遺影の額縁の選び方のコツを紹介!サイズや素材、金額相場も
第三人生編集部
遺影写真を生前に撮影する
また1つの方法として、 写真を生前に撮ってしまう という選択肢があります。
生前に撮ってしまうと良いポイントを2つに分けて見ていきたいと思います。
メリット
手順
それでは見ていきましょう。
メリット
まず初めに、生前に撮影する場合のメリットについて見ていきます。
メリットとしては、大きく2つに分けられます。
元気な姿を写真に残せる
元気な姿を写真で残せる ということが1番のメリットだと思います。
生前に写真を撮影しておけば、自分の希望で写真を選ぶことができます。
また、遺影写真は長く飾られるものであるため、自分らしい写真を撮るようにしましょう。
親族の方が写真を選ぶ手間が省ける
お葬式の際には、遺影写真が必須になってきます。
その際に、いい写真が見つからず時間を取られ、式にも影響してしまうかもしれません。
そのようなことが無いようにするという面でも生前に写真をとっておくと良いです。
手順
次に、手順を説明していきます。
打ち合わせをする
メイクアップをする
撮影する
仕上がりを確認をする
①打ち合わせをする
まずは、遺影を撮影する際の打ち合わせを行うようにしてください。
以下のことを確認しておくと安心です。
撮影場所
撮影料金
撮影時間
衣装やメイク
以上のことを確認し終えたら、撮影する日時を決めて予約するようにしてください。
②メイクアップをする
次に、メイクアップをしましょう。
スタッフの方がメイクアップしてくれる場合もあります。
その場合は、自分の希望がある場合は伝えるようにしてください。
自分でメイクする場合もあるため、念の為持参すると安心です。
また、髪型もどのような感じにするか決めておくようにしましょう。
事前に希望の髪色などがある場合は、美容室で染めておくようにしてください。
③撮影する
実際に、遺影写真を撮りましょう。
1人で写真を撮るのが苦手な方もいらっしゃると思います。
その場合は、 家族やペットと一緒でも構いません。
最高の1枚を取れるようにしましょう、
④仕上がりを確認をする
実際に撮った写真は、すぐに確認できます。
家族とも相談しつつ、決めるようにしましょう。
その際に、背景や服装のことで心配なことがありましたら、葬儀社の方や写真展の方に聞いておくようにしましょう。
また、大きくなった場合にどのように見えるかも確認しておくと良いでしょう。
写真から遺影写真を作成する
タイピング
また、写真から遺影写真を作成する方法もあります。
皆さんは、写真から遺影写真を作成する方法を知っていますか?
写真から遺影写真を作成する場合は、 基本的に葬儀社や写真店で依頼する ことになります。
一般的に、スナップ写真を持ち込みそれを元に作成してもらいます。
しかし、最近では携帯電話などのデータを元に作成することもできるようになりました。
注文する際には店舗に行かなくても、メールで写真のデータを送り注文できるようになりました。
また、遺影写真は昔に比べだいぶ安くなり、安いところでは6,000円から作成できるところもあります。
写真の制作時間は、内容によっても変わってきますが、急ぎの場合は数時間で用意できるところもあるため、近くの葬儀社や写真店がどれくらいの時間で作成できるか事前に調べておくといいでしょう。
作成手順の例
手順 説明
① 元になる写真を決める
② どのような写真にするか考える(背景やカラーなど)
③ 写真のサイズを決める(基本的には四つ切りサイズにする)
④ 加工されたデータを見て、修正して欲しい所は修正してもらう
⑤ 完成したデータ元に、実際に遺影写真を作る
以上のような手順で、遺影写真は作成されます。
遺影写真は、亡くなった故人を表現する大切なものになります。
故人らしい1枚を選ぶようにしましょう。
遺影写真の飾り方
葬式
それでは、次に遺影写真の飾り方について見ていきます。
遺影写真はどこに飾るのが正しいのか知っていますか?
期間によって、飾る場所が違うため間違えないようにしてください。
葬儀が終わってから49日法要が終わるまでは、仏間に祭壇を設け、遺骨や香炉などと一緒に並べておく ようにしましょう。
49日法要後の飾り方は特に決まっていません。
そのため、 床の間に先祖代々の遺影写真がある場合は、そこに一緒に飾っておくようにしましょう。
また、家に遺影がない場合もあるかと思います。
その際は、フォトフレームなどに入れて飾っておくようにしましょう。
NGな飾り方
写真を飾る際に、NGな場所もあるため気をつけるようにしましょう。
まず 気をつけてほしい場所が、仏間の中の仏壇の上です。
この場所は、ご先祖を見下しているという意味合いを取られる場合があります。
そのため、仏壇の上には写真を飾らないようにしてください。
また、出入りが多い玄関も写真を飾るのはやめましょう。
各家庭により家の大きさが違うため、遺影写真を置く場所も変化してくると思います。
上記のようなNGな場所を避け、家族がよく目につくような場所に置くようにしましょう。
故人らしい1枚を
今回の記事は、以下のことについてみていきました。
遺影写真の選び方
遺影写真のサイズ
遺影写真を生前に撮影する
写真から遺影写真を作成する
遺影写真の飾り方
遺影写真は、亡くなった故人を表現する大切なものです。
遺影写真を選ぶ際には、多くの大事なポイントがあります。
しっかりポイントを押さえて、最高の1枚を選ぶようにしましょう。
また、遺影写真の飾り方も紹介しました。
NGな飾り場所もあるため、この記事を参考に最適な飾り場所を選んでみてください。
写真を作る方法として、生前に撮るという方法もあります。
本人の希望も考慮しつつ、是非ご検討ください。