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葬儀

2024.04.30

遺影の処分方法は閉眼供養とお焚き上げ!処分相場や小さくする方法も

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遺品整理で先祖の方の大量の遺影が出てきたり、引っ越しに伴い今までよりも狭い場所に移るため、遺影を飾るのが難しくなったという場合、遺影の処分を決断することがあります。

しかし、事前に開眼法要を行ったりして宗教的な意味合いをもつ物品として遺影も含まれることが多く、処分方法に悩む方もいます。この記事では遺影の処分方法と題して、解説を行ってきます。

この記事の結論

遺影は、閉眼供養をしてからお焚き上げをして処分します。サイズを小さくして保管する方法もあります。

遺影の処分にかかる相場は閉眼供養は3万円です。業者に依頼する場合5000円から1万円です。
遺影とは
葬儀
葬儀の際に、祭壇を見た際に特に印象に残るのは中央に置かれた亡くなった方が写る写真でしょう。

また、家によっては仏壇の近くに故人の方の写真がおかれたり、居間などに先祖代々の写真が掛けられている事があります。

この亡くなった人が写る顔写真が遺影です。

遺影に宗教的な意味はない
遺影の歴史は浅く、元は西南戦争で軍人達が死に近い事を察し、亡くなる前に写真を撮ったことが始まりです。

遺影は葬儀と関わりがあるため宗教的な役割を担うと考えがちです。
しかし、 位牌のように仏教的な教えとは関りがないのが遺影です。

亡き人の遺品の整理や、引っ越し先が仏壇を置くには手狭だった場合に、遺影を処分する事があります。

しかし、遺影も位牌と同じように捉え捨てるのは粗末な扱いとして抵抗がある人が多いです。

また、開眼供養の際に位牌や仏壇だけでなく、遺影にも魂入れを行うケースもよくあります。

遺影の処分する際は以下の二つの順で行います。

手順    内容
①    閉眼法要
②    お焚き上げ
遺影の処分①閉眼供養
僧侶たち
故人の方が宿る物に対し供養を行うことで、物に宿る霊魂を浄土に送るのが魂抜き、閉眼供養の目的です。

閉眼供養は実際にある物の魂を読経により抜いてから浄土に導くという意味から別名を魂抜きともいいます。

この逆の事、仏教の教えに基づき、位牌に故人の霊を入れる事を魂入れ、別名を閉眼法要の反対の言葉、開眼法要と言います。
位牌の魂入れの際に、遺影も魂入れをされていることが多いです。

閉眼供養により、写った方の魂が残ったまま処分をしないよう、閉眼法要により、その方の霊魂を抜き取って浄土へと導くことで遺影をただの写真とします。

処分の為に閉眼供養を行うには
閉眼法要を行う際は僧侶の方に原則依頼しましょう。
檀家に所属していないため、お願いできる僧侶の方がいない場合は、専用の業者に頼むのも手段の一つです。

また、遺影のみの閉眼供養はあまり行われません。
行われるのは以下の事例にあるように、墓石や仏壇や位牌等と共に行います。

新規に墓を建立
墓の移動
墓じまい
戒名の追加
このような墓じまいの際に同時に遺影の魂上げを行う場合、僧侶の方の依頼だけでなく、石材店と予算や日程調整と相談を行うことも重要です。

また、大事な物を処分するので、きちんと家族や周囲の人々との話し合いを行い、双方に理解がある状態で供養の依頼はだしましょう。

また、供養の際には以下の物が必要となるので適宜確認をして用意しましょう。

おりん(りん棒やりん布団も)
木魚
線香(線香立ての香炉や線香差しも含む)
蝋燭立て
花立
ライター等火を点けるもの
供養の際の服装に喪服を着用する必要はないですが、ダークスーツに黒または紺のネクタイを着用するのが男性の服装、黒や紺の色味のない服が女性の服装として一般的です。

遺影単体ではなく、墓や仏壇などの際に乗じて行う事が多いため、供養を行うにあたり、服装や必要物が多いです。

迷った際は適宜石材店の方や寺院の方、身近な人に適宜確認をとるようにしましょう。

遺影の処分②お焚き上げ
お焚き上げ
供養を終えると、その方の霊魂は抜かれた状態のため遺影は故人の方の写真となるため、普通にゴミとして普段出てくる物と一緒に捨てても構いません。

しかし、 一般的にはお焚き上げを行って処分をします。
お焚き上げも対象物を燃やすことで中に残る魂を浄土に向かわせる役割を担います。

お焚き上げは正月の時期などに行われる傾向がありますが、近くの寺院や葬儀場に相談するのが最適です。

遺影の処分相場
処分の流れについて説明してきましたが、実際にかかる費用としては以下の二つが主です。

閉眼供養で僧侶の方に渡すお布施・お車代
専門業者に処分依頼を出した際の費用
閉眼供養でのお布施は10,000円~50,000円 とかなり幅がありますが、30,000円が多いです。

僧侶の方を家までお呼びするので、 お車代も包んでおきしょう。

業者に依頼する際の費用はおおよそ5,000円~10,000円です。

遺影のみのお焚き上げなら寺院の依頼で済ませても構いませんが、遺品整理に伴い処分すべきものが大量に出た場合は業者に依頼するのが適切です。

業者は時期を問わずに対応をしてくれる一方、寺院は時期によってはお焚き上げを断る場合もあります。
また、寺院に依頼をする場合、別途料金がかかる事もあるので注意してください。

お焚き上げで処分する際の注意点
専用の場所に物品を置けば後で寺院側で行う場所もあります。
希望する寺院が遠く、直接専用の場所に向かう事が不可能な際は、郵送で物品を贈れば可能な事もあります。

宗教的意味あいを持つ物品が遺影であるので、信仰する宗教によっては業者に委託した方がよい事もあります。

処分を業者に依頼する際は手近で費用も比較的に便利屋への依頼も一手ですが、なるべく資格を持った方が所属している遺品整理の専門会社を探して依頼しましょう。

【コラム】遺影を処分ではなく、小さくして保存
遺影を処分する以外の対処方法として写真の大きさを小さくするというのが挙げられます。

葬儀用の遺影のサイズは四つ切サイズで売られる事が多いです。古い物だと更に大きな縦長の物の場合もあります。

アルバムに保存可能なLサイズやLLサイズ程にする事も業者に依頼すれば可能です。

その際の 費用は1枚あたり2,000円から3,000円です。

業者に依頼して写真のサイズを小さくする事は、持ち運びやスペース上の問題を解決する他にも年月を経て褪せてしまった写真の色を鮮やかにし、綺麗に修復することも利点の一つです。

遺影の処分は理解を得たうえで
この記事では遺影の処分について意味から、実際の方法についても解説してきました。

主な注意点を以下にまとめます。

宗教的な意味合いを遺影は本来持たない。
遺影の処分方法は閉眼供養をした後お焚き上げを行うのが一般的。
原則遺影単体の閉眼供養は行わない。
お焚き上げの際は寺院の予定に合わせる。
専門業者に依頼することで処分する事も可能。
小さくしたり、データ化して残すのも手段の一つ。
このように遺影に宗教的な意味合いはありませんが、遺影は写っている方の存在を私に思い出させてくれる大切な役割を担っています。

決してぞんざいに処分するべき物ではありません。
とはいえ、先祖代々の写真を残すのはスペース的にも望ましいとは言えませんし、現実に即してはいません。

また、閉眼供養は遺影のみで行う事は少なく仏壇やお墓の際に行う大規模な部類に入ります。
必要物や服装にも注意して行うようにしましょう。

遺影は特にその方の存在を思い返すものであり、処分ではなく残したいという方もいます。

両親や祖父母など近しい関係にある方の遺影は手元に残したり業者に依頼をしてアルバムやデータ化して保存するのも手段の一つです。

家族の理解を得たうえで扱いを決めるようにしましょう。

❓ 遺影の処分の方法は?
開眼供養を行い、お焚き上げをします。宿っている魂を抜いて浄土に導く、という内容です。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 遺影の処分にかかる相場は?
供養する場合は3万円ほどです。1万円から5万円と幅があり、処分を業者に依頼するとよりコストを抑えることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 遺影を処分以外の対処方法は?
写真のサイズを小さくする形での対処もできます。費用は2000円から3000円です。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 遺影以外にお焚き上げで処分できるものは?
お守り・御札・仏壇・卒塔婆・神棚などです。アイテムによって相場は増減します。詳しくはこちらをご覧ください。

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