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葬儀

2024.04.30

法事の食事(お斎)の流れ、費用、メニュー!服装や欠席時のマナーも

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法事の食事は法要後に施主などの喪家が僧侶や参列者をもてなしてする会食の事をさします。
法事の食事の際には避けなければならない食事や服装のマナー、席順などの注意すべき事項がいくつかあります。
法事の食事の際に知識がないばかりに迷惑をかけたり、マナーを破ってしまうなどの事が起きないようにこの記事を参考に勉強しましょう。
この記事では主に法事の食事やその流れ、費用、メニューなどについて詳しく説明していきます。

法事の食事(お斎)とは
法事の食事とは 法要後に施主がお経をあげてくれた僧侶や参列者を招待しておもてなしをする食事の事 です。
法事の食事はお斎(おとき)とも呼ばれており、このお斎は斎食(さいじき)という言葉が語源です。

斎食とは昔の風習であった正午などの決まった時間にとる食事の事や法要後の食事の事をさします。
お斎は主に仏教での法要後に行われる食事の事をさす場合が多いです。

お斎と似たもので「精進落とし」「精進明け」「精進上げ」などの言葉がありますが厳密にいうと違います。
「精進落とし」などの言葉は昔の風習であった、親族が亡くなったら四十九日の厄明けまでは肉や魚を食べないという風習が明けた後の初めの食事の事をさします。

精進落しについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

精進落としとは?流れと費用、挨拶の文例も紹介!しないことも可能?
第三人生編集部

精進落としや精進明け、精進上げは限定的な食事をさしているのに対して、お斎は法要後の会食全般を指します。
法事後の食事は二時間程度で開かれることが多く、この時は故人の思い出話や故人をしのぶ話などをして参列者たちとの時を過ごします。

僧侶がお斎に不参加の時には別途、僧侶に食事代として御膳料を払う必要が出てきます。
法要後の食事は行わなくても別段問題はありません。

しかし、法要後の食事を行わない時には食事の代わりとしてお弁当やお酒を用意して帰るときに渡す必要があります。
最近ではお弁当の代わりに金券などを渡して、それで食事を買ってもらう事もあるようです。

また、僧侶への御膳料もこの場合は同じく渡す必要があります。


法事の食事(お斎)の流れ
手順・流れ
法事の食事での流れは以下のものになります。

施主による会食前の挨拶
会食
施主による会食後の挨拶
引き出物等を渡す
終わり
流れ①施主による会食の挨拶
法事の食事はまず初めに施主による挨拶から始まります。
施主による挨拶では法事が無事に終わったことと故人についての思い出などを話します。

最後に「故人についても思い出を一緒に語らいましょう。」などとつなげて挨拶をしめます。

流れ②会食
施主による挨拶が終わったら会食に移ります。
会食の食事は喪家が用意します。

家などでやる場合は喪家が食事を用意し、ホテルや飲食店にお願いする場合にも料理や場所の予約は喪家が行います。
法事後に行うものなので出してしまったら不謹慎になってしまう料理などもあるので用意をする際には十分気を付けて用意をする必要があります。

会食の献杯は施主以外の兄弟や年長者などが行うことが多いです。
施主は基本的に献杯を行わないので事前に頼んでおきましょう。

会食では故人の思い出話などをしながら食事を楽しみます。
この時、故人の親族は来訪者をもてなす側なので一番下座の末席に座って料理の準備などを行います。

流れ③施主による会食後の挨拶
会食の終わりの時間が近づいてきたら施主による会食後の挨拶によって会食をしめます。
挨拶の内容としては以下の事を中心に話します。

まだまだ話したりないが終了の時間になってしまったこと
お開きにする旨
忙しい中、参加して頂いたことに対するお礼
今後もよい関係を築いていこうというお願いの言葉
流れ④引き出物等を渡す
会食の締めの挨拶が終わったら、参列者がお帰りになられます。
帰るときに合わせて引き出物などを渡していきます。

ここで会食に参列した人全員に引き出物は渡しきることになります。

流れ⑤終わり
以上で法事後の食事は終了となります。


法事の食事(お斎)のメニュー
精進料理
法事の食事のメニューは 正式には精進料理 を使っていました。
精進料理とは肉や魚などを使わない料理の事をさします。

主に野菜や豆などの植物性の食材を炒めたり蒸したりすることによっと作られます。
だしなども植物性のものを使わなければならないため、カツオなどの魚からは取らずに椎茸や大豆などからだしを取ります。

法事の食事の際の飲み物で僧侶がお酒を飲むかどうかは宗派によって変わってきます。
間違ってお酒を出してしまったらとても失礼な行為となってしまうので「お飲み物はいかがいたしますか?」などと一言確認してから、お出しする飲み物を決める必要があります。

昔の法事の食事と違い、最近の食事のメニューでは見た目が華やかなものを出すところもあります。
これは法事の食事で参列者をもてなすという意味合いが強くなってきていることに起因しています。

しかし、法事の食事の際には避けなければならない食材もありそこには細心の注意を払う必要があります。
法事の食事はホテルや飲食店などの店で行われることも多くなっており、この場合は会場となるお店に事前に法事の食事であることを伝えておく必要があります。

そうすることによって、間違ってマナー違反となるような食材が出されることを避けることが出来ます。


法事の食事(お斎)で避けられる料理
法事の食事では不謹慎とされて出さない方が良い料理がいくつかあります。
会食の席ですが法事後ですので、 お祝いのイメージを連想させられる食事は基本的に使ってはいけません 。

食材例と理由は以下の通りです。

食材    理由
鯛    鯛は慶事によく使われる食材であり、お祝い事を連想させるため
伊勢海老    伊勢海老も鯛と同様慶事に使われる食材であり、お祝い事を連想させるため
昆布    慶事の際によく使われる食材であるから
あわび    慶事の際によく使われる食材であるから
赤飯    おめでたいことが起こった際に食べる料理だから
小豆    赤飯を連想させられてしまうため
鰤(ぶり)    出世魚と呼ばれる慶事の際に食べられてきた食材であり、めでたい出来事を連想させてしまうため

法事の食事(お斎)の席次・席順
喪服
法事の食事での席順は以下のようになります。

座る場所    座る人
最上席    僧侶
上席    施主・年長の方々
-    親族以外の参列者
末席    親族
僧侶が法事の食事に出席してくださるときは最上席には僧侶が座ります。
その隣に施主が座り、年長の方々、親族以外の参列者の順に座っていきます。

法事の食事は基本的に参列者の方々を招いておもてなしをする場であるため、 親族は末席に座ります 。
僧侶が法事の食事に欠席するときには、施主と年長の方々が上座に座り、親族以外の参列者がそこの隣に座っていって、下座に親族が座ります。

法事の食事の際は故人と関係がより深かった人から上座に座っていく傾向が強いです。
法事の食事では食事をしながら参列者同士や参列者と施主、親族の交流が行われます。

交流では故人の思い出話や故人をしのぶ話などがされるようです。


法事の食事代(お斎)の金額相場
お金
法事の食事代の金額相場は一人当たり 3000円~10000円程 となります。
この金額と食事会場をどこにするのかによって法事の食事の時にかかる費用は上下します。

法事の食事を行う会場には以下のものがあります。

ホテル
近くの飲食店

ホテル
法事の参加者が多い時などは主にホテルの会場などで会食が行われます。
ホテルで行う場合には事前に予約をしておく必要があります。

それぞれの会場によって上下しますが、比較的費用は掛かる傾向にあります。
法事の会場から移動していかなければならないので、移動手段はどうするのかなども事前に決めておく必要があります。

また、食事の時間が決まっているという点にも注意が必要です。

近くの飲食店
近くの飲食店で法事の食事を行う場合は会場の準備や食事の準備をする必要がありません。
準備の負担が大きく減る反面、食事の時間が限られていたり費用が多くかかってしまう、移動をどうするのかを決めなければならないなどの欠点があります。

また、事前に飲食店の予約をする必要もあります。


家で法事の食事を行う場合、会場費がかからない分ホテルや飲食店と比べて費用が安く済みます。
また、場所が家なので移動手段を考える必要や時間の制約もありません。

反面、料理の準備や会場の設営、大きな部屋や机などがないといけないという欠点もあります。

かかる費用は上から順番に 「ホテル>飲食店>家」の傾向 があります。
費用と準備などの手間を考えて、会場・料理を選びましょう。


法事の食事(お斎)の服装
ブラックスーツ
法事の食事での服装は基本的に大きな決まりはなく、 葬儀の雰囲気に合ったきちんとした平服 でよいです。
食事や話をする場ですのであまり堅苦しい格好ではなくて大丈夫です。

法事の食事の際によく着られる平服とは以下のものになります。

男性    女性    子供
地味な色合いのスーツ・ブラックスーツ    ダークカラーで質素な服装    地味な色合いの服・制服
男性の平服
男性の平服はブラックスーツや地味な色合いのスーツを着用します。
このスーツ選びの際にストライプなどの柄の入ったものは避けるようにしましょう。

シャツは無地の白シャツを着用して、黒色のネクタイと靴を履きます。
アクセサリーは基本的につけてはいけないので全部外していくようにしましょう。

女性の平服
女性の平服はダークカラーで質素な服装となります。
服装の例はスーツやワンピースなどです。

パンツスーツを着用する人もおりますが、基本的には着ていかない方が良いです。
女性が法事に着ていく服装では肌の露出を極力抑えて、スカート丈もひざ下などの長いものを着用します。

アクセサリー類は弔事などの悲しみを表す場でつける真珠のアクセサリー以外はつけません。

子供の平服
子供の平服は地味な色合いを基準とした服装であれば大丈夫だとされています。
制服などがある場合には制服を着て出席するようにしましょう。

服装を選ぶ際に
法事後の食事の服装は堅苦しい格好ではなくてもよいのですが、法事後にそのまま食事を行う事から法事で着ていた服装のまま参加する人がほとんどです。
法事の食事の場にあった正しい格好が出来るようにしましょう。


法事の食事(お斎)に欠席する時
マナー
法事後の食事であるお斎に欠席をする際には できるだけ早い段階で施主に伝える 必要があります。
お斎の際の食事は施主が事前に人数分用意をするので、当日や直前に伝えると多大な迷惑をかけてしまいます。

法事の準備などでただでさえ忙しい施主にこれ以上の迷惑をかけないように早めの連絡が必要です。
法事の食事に欠席する際の香典ですが、食事の出欠席関係なく同じ金額を包むようにします。

僧侶が法事後の食事に欠席するときには食事代としての御膳料を包んで渡す必要があります。
また、僧侶が遠くから来ているときには移動代としての御車代も一緒に包んでおきましょう。


法事の食事の際には
この記事では法事の食事について詳しく説明してきました。
法事の食事であるお斎は、出欠席どちらでも礼儀やマナーを守った振る舞いをする必要があります。

お斎に出席するさいには場の雰囲気に合った服装をして、欠席する際には施主に迷惑が掛からないようにできるだけ早い段階で伝えるようにしましょう。
法事の食事の際には施主側もやる事がいくつかあります。

施主側はお斎の食事の準備は自分たちで用意をし、食事の際には下座に座って参列者の皆様をもてなします。
施主側は参列者を招待しておもてなしをする立場になってくるので準備などで忙しくなることも多くなります。

早めの準備をするようにしましょう。
法事の食事は主に故人の思い出話に花開かせながら、食事を楽しむ場です。

マナーを守って参列し、食事の雰囲気を壊すことなく故人を思い出せるような楽しい食事にできるようにしましょう。

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