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葬儀

2024.04.30

音楽葬とは?流れや費用を解説!参列者の服装・香典のマナーも

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音楽葬というものをご存知でしょうか。
音楽葬とは、葬儀の中で音楽をかける形態のものを指します。

無宗教式で行うことが一般的ですが、様々な宗教でも行われるようになっています。
この記事では、そんな音楽葬について説明します。

音楽葬とは
音楽葬は、 葬儀の中で音楽をかけたり、故人の好きな曲を演奏して、故人を送る葬儀です。
一見、無宗教の人のみしか利用しないと思われがちですが、様々な宗派の葬儀で取り入れられていますし、もちらん無宗教の方も利用しています。

故人の好みだった音楽をCDでかけたり、プロの音楽演奏者に来ていただいて演奏してもらったり、参列者が故人の好きだった曲を合唱したり、多種多様な形で行われています。
音楽葬の特徴は、 葬儀中に故人の好みの曲をかけることにより、故人のことを今一度思い出し、偲んで語ることができる点にあります 。

現在では増加傾向にあるものの、あまり一般的な葬儀の形ではないため、 印象に残る葬儀の形 になっています。

葬儀が終わった後も、街中で音楽葬の中で流れた曲を聴くたびに故人のことを思い出すきっかけになります。


音楽葬の流れ
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音楽葬は、通常の葬式と一部違う形で行いますがほとんど同じです。
具体的には以下のようになっています。

受付
開式
黙とう
故人の思い出紹介
別れの言葉、弔電奉読
献花・焼香
喪主挨拶
閉式、後奏
出棺
それぞれについて詳しく見ていきます。

①受付
受付は、開式の20分前前後には着席できるようにします。
開式するまでの間、故人の好きだった曲をかけたり演奏します。

②開式
僧侶の入場、司会者の案内によって開式します。

③黙とう
無宗教の場合はここで黙とうを捧げます。
仏教式で行う場合は、僧侶に読経していただきます。

④故人の思い出紹介
行わない場合もありますが、故人の思い出をDVDで流します。
この時も故人の好きだった曲をかけたり演奏します。

⑤別れの言葉、弔電奉読
故人への別れの言葉、弔電奉読を行います。
この際も、故人の好きだった曲をかけたり演奏します。

⑥献花・焼香
通常の葬式と同様に、故人との関係が深い人から順に献花・焼香します。
この際も、故人の好きだった曲をかけたり演奏します。

⑦喪主挨拶
喪主の挨拶を行います。
多くの場合、この時は曲をかけたり演奏しません。

⑧閉式、後奏
僧侶が退場し、司会者の宣言を持って音楽葬は終了です。
この後、出棺までの間音楽をかけたり演奏します。

⑨出棺
参列者は式場の外で待ち、遺族は故人と最後の時間を過ごした後、花で故人を飾り、棺に蓋をして、喪主から順に棺への釘打ちをします。

その後、遺族や親族で棺を霊柩車まで運びます。
会場から見えなくなるまで演奏されます。

また、音楽葬では音楽を流す時間やタイミングに制限がありません。
そのため、葬儀の間流した状態にしておくこともできますし、タイミングによって流す曲を変えることもできます。

多くの場合は以下のタイミングが挙げられます。

開式前
故人の紹介
弔電奉読
喪主挨拶
閉式
出棺
前述したとおり、 これ以外のタイミングでも流せますしあくまで一例です。
よろしければ参考にしてみてください。


音楽葬の費用
費用
音楽葬の費用は、規模やCDを流すのみか演奏者を呼び生演奏で行うのかにより異なります。

参列者が多くいれば葬儀場は大きい会場で行わなければなりませんしその分の費用も多くかかります。
また、レコードやCDを流すのみなのか、生演奏でも演奏者により費用は異なりますし、何人の方に演奏してただくのかにより異なります。

多くの場合は、40万円~100万円の間でおこなわれますが、規模や内容によって大きく異なります。


音楽葬のメリット
メリット
故人を思い起すきっかけを作れます。
音楽葬の参列者のなかには、流した曲や歌った曲に故人のイメージがつくため、葬儀が終わり暫く経過した後でも人の心に深く残らせることができます。

また、音楽葬の曲は遺族が選ぶことが多いため、 遺族の中では送り出した実感が強くなり充実した葬儀であると考える人が多くいます。


音楽葬のデメリット
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周囲の理解が得られないことがあります。
特に、ご高齢の人型の理解を得ることは想像以上に難しく、価値観の違いにより反対され、行えないことがあります。

こうした時には、故人の希望が立ったことや、音楽葬を行いたい理由などきちんと説明するとよいでしょう。

また、一部の式場では、音楽を流せなかったり、生演奏にするために演奏者を手配するときに追加料金を請求されることがあるため、プランに含まれているのかなどきちんと確認しましょう。


音楽葬の注意点
注意点
音楽葬を行う上での注意点は 著作権と故人の趣味に合ったものをかける ことです。
それれについて詳しく見ていきます。

著作権
商用利用ではなく、お葬式のみで使う曲でも、著作権のある曲は利用できません。
曲を使うにはJASRACに使用料を支払わなければなりません。

近年では葬儀場がJASRACが管理する曲を使う契約を結んでいることも増えています。
この場合は葬儀業者が著作権を払っています

未契約の葬儀会社の場合
会場として選んだ葬儀場が曲の契約を結んでいない場合があります。
基本的には、葬儀場が利用契約を結びますが、 故人の好きな曲で葬式を行いたい場合は、協会に相談してみましょう。

自宅の場合
自宅で行う葬儀で曲をかける場合は、営利で行っているわけではなく私的利用になるため、使用料を支払う必要はありません。

故人の趣味に合ったものをかける
音楽葬では、遺族が選曲することが多いため、その故人にあった曲をかけないと、参列者の方から不自然に思われることがあります。

そのため、故人にあった曲を流しましょう。


音楽葬で定番の曲
音楽
音楽葬ではどんな曲をかけても問題ありません。
アニメの主題歌でもアイドルの曲でも大丈夫ですが、厳かな雰囲気を壊してしまうのではないかと考える方もいます。

その場合は、生演奏で歌わないことや曲調をゆっくりにしてもらったりアレンジすることで解決できます。

費用は掛かりますがCDを流すのではなく、演奏者の方を呼んんで演奏していただくこともできます。

音楽を以下の3つのジャンルに分けて説明します。

洋楽
邦楽
オーケストラ
それぞれについて詳しく見ていきます。

洋楽
洋楽には様々なジャンルの今日がありますが、多くは厳かな雰囲気の曲が選ばれます。

しかし、故人の希望によっては、アップテンポな曲が使用されることがあります。

洋楽で定番な曲は以下のものです

アーティスト    曲名
L・ローゼンマン    エデンの東
ジョン・ニュートン    アメイジング・グレイス
ハロルド・アーレイン    オーバー・ザ・レインボー
ビートルズ    イエスタデイ
フランク・シナトラ    マイ・ウェイ
リー・ハーライン    星に願いを
邦楽
邦楽は葬儀においてあまり選ばれることはありいませんが、故人の希望により流されることがあります。
また、故人を偲ぶ目的で参列者一同で合唱するケースもあります。

邦楽で定番な曲は以下の通りです

アーティスト    曲名
秋川雅史    千の風になって
石川裕次郎    わが人生に悔いなし
かぐや姫    神田川
坂本九    見上げてごらん夜の星を
中島みゆき    時代
谷川新司    昴
美空ひばり    川の流れのように
山口百恵    いい旅立ち
オーケストラ
音楽葬において、クラシックをかけることが多くあります。
流す理由は、邦楽や洋楽と同様に故人の趣味であることはもちろんのこと、故人が希望することが挙げられます。

葬儀の雰囲気にも違和感があまりないため、 初めて音楽葬に参列する方でも派手な印象を抑えられる理由でも選ばれます。

オーケストラで定番な曲は以下の通りです

アーティスト    曲名
シューベルト    アヴェマリア
ショパン    別れの曲
バッハ    G線上のマリア
パッヘルベル    カノン
ヘンデル    オンブラマイフ
モーツァルト    レクイエム
ラヴェル    亡く王女のためのパヴァーヌ

音楽葬の参列者のマナー
マナー
音楽葬の参列者のマナーは大きく分けて3つです。

香典
服装
アクセサリー
それぞれについて詳しく紹介していきます。

香典
音楽葬は、他の形式の葬儀と比較してラフなイメージの形態でありますが、他の葬儀と同様に香典はお渡しします。
無宗教式の香典の表書きには、 御霊前 と記します。

音楽葬であったとしても無宗教出るとは限らないため、前もって聞いておくか不明な場合は 御霊前 と記すのが無難です。
また、無宗教式の場合でも香典と同様に香典返しも用意しましょう。

以下の表は宗教と表書きの一覧表です。

宗教    表書き
不明    御霊前
無宗教    御霊前
仏教    御霊前、御香典、御香料
新道    御霊前、御玉串料、御榊料
キリスト教    御霊前、御花料
服装
音楽葬は他の葬儀とは違い普段着で良いと思われがちですが、音楽葬もまぎれもなく葬儀の形態の一つです。
そのため、 服装は喪服が好ましいです。

また、平服でお越しくださいと案内がある場合もありますが、この場合の平服は、普段着でよいわけではなく礼服や正装ではない略喪服のことを指します。

具体的には、男性はダークスーツ、女性は黒のワンピースなどの服装のことを指します。

【図解】葬儀・通夜の服装を女性・男性・子ども別に!夏冬や平服の時も解説
第三人生編集部

アクセサリー
アクセサリーは他の葬儀と同様に、結婚指輪と真珠のネックレス以外は外します。

また、数珠は、香典の表書きと同様に故人の宗教に合わせます。
仏教徒であるならば数珠を持参し、無宗教やそのほかの宗教の場合は持参しないことがマナーです。

しかし、数珠は故人の宗派と同じものではなく、自分の宗派の数珠を使用します。


音楽葬など新しい形態の葬儀を選ぶということ
この記事では、音楽葬について以下の内容で説明しました。

音楽葬とは
音楽葬の流れ
音楽葬の費用
音楽葬のメリット
音楽葬のデメリット
音楽葬の注意点
音楽葬で定番の曲
音楽葬の参列者のマナー
音楽葬など新しい形態の葬儀を選ぶということ
音楽葬に限らず、近年で家族葬や直葬など様々な形態の葬儀が行われています。
その中で、故人を送るためにどのよう葬儀を行えばよいのか、選択肢がたくさんあるからこその悩みも多く生まれてくることと思います。

しかし、葬儀の中で最も大切なことは、故人のことを思い送り出す心にあると思います。
一人一人にとって一回しかないものなので後悔のないような形で送り出してあげられると良いでしょう。

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