祖母のお葬式での孫の役割①【花輪を贈る手配】
祖母の葬式でまず孫として行うことが出来るのは、花輪を贈ることではないでしょうか。
両親は葬式会場の手配や葬式の段取りで慌ただしく、花輪のことまで頭が回らない可能性もあります。
孫から葬式会場に花輪が贈られると祖母も喜ばれることでしょう。
花輪を贈る手配についてまとめてみます。
花輪とは
花輪とは葬式の時に使われる花飾りのことです。
主に造花をリング状にして作っており、通夜や葬式会場の入り口に飾られています。
弔事に使用される花輪は黒と白を基調として、花輪の下には会社の名前や送り主などを記載して飾られます。
葬式会場の入り口に近いところに祖母と縁が深かった人の花輪を飾るのが一般的とされています。
花輪に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
花輪の手配の仕方
まずは葬式会場が花輪を飾ることが出来るかどうか確認することが必要です。
葬式会場が花輪を飾れない可能性もあります。
その場合せっかく祖母のために手配したにも関わらず無駄になってしまう可能性もあります。
慌ただしくしているでしょうが、両親に葬式会場について聞いてみましょう。
花輪を飾ることが問題ない葬式会場でしたら次は手配に移ります。
花輪のデザインや大きさは地域によってまちまちです。
統一性がないと葬式会場で飾られるときに統一感がなくなってしまうので注意しましょう。
葬儀会社に手配の依頼を行うのが一番無難です。
相手は葬儀のプロですし、相場やデザインなどを熟知しているのでお任せできるのであればしてしまうと楽です。
また、インターネットで自分で手配することも可能です。
全国どこからでも、FAX,電話、メールでの手配が可能です。
ただ、注文した業者から葬式会場へ直接配送されるわけではなく、地域の業者に委託という形で配送されます。
そのため現地に業者がない場合は配送出来ない可能性があります。
また、葬式会場によっては飾る際に持ち込み料が必要になる可能性があるため、確認することが必要になります。
花輪は葬儀の前日に届くように手配するようにしましょう。
花輪は大型ですので設置に時間がかかります。
当日バタバタすることがないように必ず前日に届くようにしましょう。
祖母のお葬式での孫の役割②【受付係】
また、 祖母の葬式当日の役割として行えるのは受付でしょう。
両親は葬式当日は葬式の進行や打ち合わせ、来られた方への挨拶など忙しくしています。
そのため葬式の受付をするのは孫が行うとスムーズに済むでしょう。
参列に対する感謝の言葉を述べる
香典を受け取る
芳名帳に記載をお願いする
荷物を預かる
葬式の受付と一言で言っても上記の通り多数のやることがあります。
詳しくご紹介していきます。
参列に対する感謝の言葉を述べる
まず、祖母の葬式への参列に対する 感謝の言葉を述べましょう 。
「ありがとうございます」というストレートな言葉で問題ありません。
また、
「本日はお忙しい中祖母の為にお越しくださいましてありがとうございます」
と述べるとより丁寧になるでしょう。
葬式当日が雨や雪だった場合は
「本日はお足元の悪い中お越しくださり有難うございます」
と言った言葉でも問題ありません。
香典を受け取る
挨拶が終わったら参列者から香典を渡されるので両手で受け取ります。
「ありがとうございます」や「お預かりします」と言葉を添えて受け取るようにしましょう。
後から誰から頂いたものかはっきりわかるようにするようにしましょう。
名字だけ記載されている場合は 下の名前も聞き 、メモを取るようにしましょう。
芳名帳に記帳をお願いする
香典を受け取ったら次は芳名帳に記帳をお願いしましょう。
記帳をされている間は時間がありますので頂いた香典を会計係に渡したり、香典返しを準備するなどしておきましょう。
荷物を預かる
大きい荷物や冬場で厚手のコートを着用されている場合は受付でお預かりすることもあります。
この場合は事前に葬儀スタッフの方などから説明があるのでしっかり確認しておくようにしましょう。
祖母のお葬式での孫の役割③【お茶出し】
親族は葬式や通夜の前、早い時間から集まることになります。
その時に大部屋で休憩を取ったりすることがあるのでそこでお茶やコーヒーを出すとよいでしょう。
孫がお茶を出すことで親族を和ませることができる
祖母の思い出の話や自分しか知らない祖母の顔を話しながら親族へお茶出しすると良いです。
そうすると他の人が知らない祖母の顔を伝えることが出来ます。
また、普段接触がない 親族とのつながり を持つことも出来ます。
親族も仕事や家庭の都合をやりくりして葬式に参列してくださっているので丁寧におもてなしするようにしましょう。
祖母のお葬式での孫の役割④【弔問客のお迎え・案内】
弔問客のお迎えや葬式場の案内も忙しい両親にかわり行うことで負担を減らすことが出来ます。
- 自分が何者か名乗り挨拶をする
- 待機場所、開始時間を案内する
- お手洗いの案内をする
案内には以上の役割があります。
祖母の大切な葬式の場ですのでしっかり案内するようにしましょう。
自分が何者か名乗り挨拶する
親しい間柄であればあなたが孫であることは分かりますが、あなたのことを知らない弔問客もいるでしょう。
その時はしっかりと自己紹介をし、挨拶をすることが大切です。
待機場所、開始時刻を案内する
早く着かれた場合はまだ 葬儀場が空いていない 場合もあります。
その時には待機場所を案内し、同時に葬儀場が開く時刻も案内するようにしましょう。
余裕がある時にはこの時に祖母との思い出話をするのもいいです。
特にお年寄りは早く到着する可能性があるので注意するようにしましょう。
お手洗いの案内をする
お手洗いの場所は特に聞かれることが多い場所です。
事前に把握し、お迎えや案内を行う時に事前にお手洗いの場所を伝えるとよりスムーズに進むのでいいですね。
祖母のお葬式での孫の役割⑤【子供の相手】
子供の相手をすることで 負担を減らす ことも出来ます。
- 忙しい親の負担を減らせる
- 子供の相手をするときの注意点
忙しい親の負担を減らせる
祖母の葬式に参列される方の中には小さいお子様を連れている方もいるでしょう。
また、親戚の中にも小さいお子様がいる家庭もあることでしょう。
その時に子供の相手を引き受けることで親も安心して 葬式の準備に集中 することが出来るでしょう。
子供の相手をするときの注意点
しかし、子供の相手をするときには注意点があります。
以上三点は最低でも注意するようにしましょう。
子供は状況も分からず、暇になれば騒いでしまいますがそこは葬儀の場です。
走り回ったりしてけがをしてしまってもいけませんので注意深く見ながら相手をするようにしましょう。
また、 アレルギーの問題もあるので食べ物や飲み物を与えるときは必ず親に確認してから与えるようにしましょう。
おりがみや、紙とペン、トランプ、オセロなど静かに遊ぶことの出来るおもちゃをいくつか用意しておくと慌てなくても済みますね。
祖母のお葬式での孫の役割⑥【弔辞・手紙を読む】
弔辞や手紙を祖母にあてて孫が読むこともあるようです。
弔辞とは 「死者をとむらう言葉」 という意味があります。
孫が読む場合は祖母との思い出を話すような感覚で伝えるのがいいとされています。
- 孫が未成年の場合の例文
- 孫が成人している場合の例文
- 弔辞の注意点
葬式の際の弔辞の例文及び注意点をまとめてみました。
孫が未成年の場合の例文
おばあちゃんへおばあちゃんはいつも明るくてたくさんのご飯を用意して私たちを迎えてくれたよね。いつも豪華なご飯をたくさん用意してくれるからよく食べきれずに家に持って帰ってたよね。いつも明るい笑顔で出迎えてくれるおばあちゃんがすごく好きだよ。おばあちゃんに会いたいのにもう会えなくなるなんて寂しいな。おばあちゃんも私の笑う顔がかわいくて大好きだっていつも言ってくれてたよね。おばあちゃんが好きな笑顔をいつも見せられるように笑って過ごすからおばあちゃんも笑って過ごしててね。大好きだよ。孫代表 〇〇 〇〇
孫が成人している場合の例文
祖母はいつも豪快に笑う人でした。私が泣いたり困ったことを相談したときも豪快に笑って吹き飛ばしてくれるような人でした。「笑っているとね、いいことが寄ってくるのよ。辛そうな顔をしたりしちゃだめ。笑うと必ずいいことがあるから。」それが祖母の口癖でした。幼いころはつらい時に笑えっこないと思っていましたが今となっては祖母の言葉が身に沁みます。笑っていると不思議と良いことが舞い込んできました。つらいな、しんどいなと思ってそんな顔をすると辛いことが増したような感覚に襲われました。だから、これからも祖母の口癖を思い出して辛かったり、悲しかったりするときほど笑顔を心がけたいと思います。おばあちゃん今までありがとう。やすらかにお休みください。孫代表 ○○ ○○
弔辞の注意点
4・9は「し、きゅう」と読まずに「よん、ここのつ」と読むようにしましょう。
不快に思う言葉を使うことはやめましょう。
「供養」「成仏」「冥福」という言葉は 神式やキリスト教では使えない ので気を付けてください。
弔辞に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
孫から祖母への香典
香典とはお花や線香の代わりに祖母の霊前に現金を不祝義用ののし袋に入れて供えるものを指します。
親に扶養されている孫は、両親が香典を出すのが一般的とされています。
社会人になっている孫の場合は同居の有無にかかわらず、香典を出す方がよいとされています。
また、 香典を出す場合は孫同士の間で金額の差が出ないように同じ金額ずつ出し合って「孫一同」として葬式に香典を出してもいいでしょう。
だたし、結婚している孫の場合は孫一同ではなく単独で葬式に香典を出したほうが良いです。
- 孫から祖母への香典の金額相場
- 孫から祖母への香典ののし紙の書き方
- 親が家を代表して出すこともある
香典はお金のことになるので特に注意が必要です。
他の人と差が開きすぎないように相談しながら進めていくことが大切です。
孫から祖母への香典の金額相場
香典は数千円、数万円などのきりの良い数字になるようにします。
また、1・3・5など割り切れない数字の金額を包むのが慣例とされています。
未婚の場合
同居、別居にかかわらず
20代は1万円
30代は3万円以内
40代は5万円以内
50代以上は3万円以上
包むのが一般的です。
既婚の場合
既婚の場合も上記と同じく、 1万円~5万円ほど 包むのが一般的です。
孫の場合、未婚、既婚関係なく同額出すのが良いでしょう。
孫から祖母への香典ののし紙の書き方
のしの書き方は宗派によって様々ですので、出来るだけ宗教を確認する方がよいです。
また、 薄墨を使用して書く ようにしましょう。
薄墨は「悲しみの涙で墨が薄くなってしまいました」という意味が込められています。
黒白の結びきりの水引がかかったものを使用してください。
また、のし袋に蓮の花が書いてあるものがありますが、これは仏教用です。
宗派が分からない場合は使用しないようにしましょう。
どうしても宗教が分からない場合は表書きに「御霊前」と自分の名前を記載すると、たいていの宗教の通夜や葬式に使用することが出来ます。
孫一同で香典を出す場合は名前の欄に「孫一同」と記載し、内袋に名前と明細を記載しましょう。
親が家を代表して出すこともある
しかし、 香典は1世代に1つ という考え方も存在します。
親と同居していて親が代表して香典を出す場合、1世代に1つ香典を出しています。
そのため孫が香典を出してしまうと親の面子を潰してしまう場合もあります。
同居している場合は香典をどうすればいいか確認すると良いですね。
香典の金額に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
孫から祖母への供花・供物
孫から祖母への供花や供物を手配する前に必ず喪主に相談するようにしましょう。
人が亡くなった場合、喪主と葬儀会社がまず相談し、その時点ですでに 「孫一同」という供物や供花を準備している ことがあります。
一方的に送ってしまうと重複してしまう可能性があるので気を付けてください。
- 孫から祖母への供花・供物の費用相場
- 孫から祖母への供花・供物の贈り方
- 親が家を代表して贈ることもある
それでは以上のことに関して更に細かくお伝えしていきたいと思います。
孫から祖母への供花・供物の費用相場
それでは孫から祖母への供花や供物の相場はどれくらいなのでしょうか?
まず、供花は、 「1基、2基」 と数えますが1基あたり8千円から1万5千円程度が相場になっています。
ただし、供花は2基セットで送るのが一般的ですので、1万6千円から3万円程度かかると理解しておきましょう。
ただ、近年では1基のみ送ることも多くなっているようです。
孫から祖母への供花・供物の贈り方
葬儀会社が手配してくれることがほとんどなので、 葬儀会社に依頼 しましょう。
親が家を代表して贈ることもある
こちらも、親が代表して送ることがあります。
自分で決めて 勝手に送らず に必ず親に確認しましょう。
供花に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
祖母の葬式での孫の服装・髪型
祖母のお葬式の場合、服装はどのような点に気を付ければいいのか
女性の場合
- 黒色のスーツ
- 黒色のワンピース
- 黒色のアンサンブル
こちらが葬式での一般的な服装です。
髪の毛が長い場合は一つにまとめ、アクセサリー類はなるべくつけず、 お化粧も控えめ にしておくとよいでしょう。
男性の場合
男性の場合葬式は礼服に、黒色のネクタイが一般的です。
ひげはそっておき、 清潔感 を心がけましょう。
子供の場合
学生の場合は 学生服 を着用します。
就学前、もしくは学生服がない場合は黒やグレーなどの地味な色の服で代用しましょう。
祖母の葬式での孫の注意点
祖母の葬式で孫として注意すべきところをまとめました。
多忙な両親をサポートする
喪主となると、葬式でやることが非常に多く多忙になります。
また、両親にとっては大切な親を亡くしてしまったことになります。
悲しみにくれたいところをぐっと我慢し葬式の準備をしている両親をサポートするようにしましょう。
葬式当日はなるべく両親の手をかけなくてもいいよう立ち回ることが大切です。
目立ちすぎない
しかし、目立ちすぎるとよくありません。
葬式の主役は故人の祖母ですし、葬式を取りまとめるのは両親です。
あくまで自分はサポートしている身であることを理解し、 独断で行動 しないようにしましょう。
祖母の葬式で会社を休めるのか
会社の就業規則にもよりますが、休めます 。
葬儀は祖母との今生の別れになります。
その時はなんとも思ってなくても後々に出席しておけばよかったと後悔してもどうしようもありません。
出来る限り休むよう仕事を調整しましょう。
会社には「忌引き休暇」というものがあります。
忌引き休暇とは家族や親族が亡くなった時、喪に服すための休みです。
一般の会社では会社の福利厚生でこの「忌引き休暇」が定められているところがほとんどです。
会社ごとに「慶弔休暇」「特別休暇」など呼び方が様々ありますので就業規則をきちんと確認 しておくことが大切です。
また、就業規則によって習得できる日数や、有給になるのか無給になるのかも異なります。
分からない場合は必ず確認しましょう。
この「忌引き休暇」は法律では定められてはいません。
そのため制度としてない会社もあります。その場合は有給休暇を習得する必要があるでしょう。
一般的には祖母の場合は3日間休暇をもらえます。
祖母の葬儀で困らないために
祖母の葬式で孫の役割として5つお伝えいたしました。
いずれにしても必ず両親と連絡を取り合い確認を取りながら行うことが大切です。
また、祖母の葬式は自分にとっても大切な祖母との別れの場になります。
祖母としっかりとお別れ出来るよう心がけることが大切です。
また、葬式の場でお別れの言葉を代表して告げる必要が出てくるかもしれません。
泣かずに言い切らなければと思うこともあるでしょうが、悲しみを表に出すことは悪いことではありません。
供養にもなりますので泣きながらでも しっかりと祖母への別れの言葉を考え伝えるようにしましょう。
当日は両親は非常に忙しく様々なことに対応しなければなりません。
忙しく動く両親に代わって基本的なことは対応できるようにしましょう。
特に会場の案内や参列してくださった方々にまで気が回らないことも十分にあり得ますので孫としてしっかりと対応することが必要です。
仕事をしているとなかなか休みづらい場面も多々出てくることでしょう。
しかし、祖母との別れを行うことが出来るのはこの日だけとなります。
会社の就業規則に該当する休暇制度があるかしっかりと調べましょう。
また、葬式までの間に出来る仕事は全て終わらせるなど休みを取りやすくする環境を作ることも大切です。