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葬儀

2024.04.30

経机とは?費用相場・選び方!お供え机のとの違いは?おすすめ商品も

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経机とはお経を読む際に経典を乗せるため、仏壇の前に配置する台のことです。
仏具を置いておく役割もあり、毎日のお参りには欠かせません。

この記事では、経机の費用相場や選び方、そして使い方などを主に解説していきます。

また、一括りにされがちな経机とお供え机の違いについても紹介します。
さらにやむを得ない理由で経机を処分しなければいけない時の処分方法などについても解説します。

経机とは
仏壇
経机とは、文字通りお経を読む際に経典(経本)を載せる机のことを指します。
きょうつくえまたはきょうづくえという読み方をします。

一般的には仏壇の前に配置されます。
今では経典を載せるためだけでなく、花立や香炉・リンなどのお参りのための仏具を置く台としても利用されています。

引き出しが付いているものは、中に線香やローソク、数珠、マッチなどを入れて使うことが多いです。
かつては経机に向かって写経をしたりお経を書いたりと、今でいう勉強机のような役割を果たしていました。

経机の特徴
経机のサイズ
経机の原型
経机の特徴
経机はただの机とは違い、 「筆返し」 と呼ばれる反り返しが机の両端にあります。
これによって、筆などが机から転がって落ちてしまうのを防いでいます。

また、 脚は四角く末広がりになっていて、安定感がある のも特徴的です。

経机のサイズ
横幅42〜75センチ、奥行き24センチ〜40センチのものが一般的です。
高さは30センチほどで正座してちょうど良いものもあれば、立って行う法事に使いやすい背の高いタイプのものもあります。

寸法は天板の幅を測ったものです。

経机の原型
経机の原型にあたるものは、奈良の正倉院にある宝物である「榻足几(しじあしのき)」と言われています。
これは反り返しがなく机の脚はやや八の字に広がり安定感のある作りになっている木製のものです。

経机の費用相場
金額
経机の値段は、作られた素材や装飾によっても異なります。
また、サイズが大きくなればなるほど値段も上がります。

種類ごとの一般的な相場は以下の通りです。

種類    費用相場
唐木    1万円〜2万円
漆塗り    2万円〜5万円
モダン    1万円〜2万円
一般的に、 漆塗りの方が値段は高くなる 傾向にあります。
どうしても安価で手に入れたいという方は、ジモティーやヤフオクなどのサイトで中古で売られているものなどを探して購入したり、譲ってもらう方法を取ってみると良いかもしれません。

唐木のものも、天然木材そのままの質感を利用したものではなく、木目がプリントされたものなどは安価で入手できます。
木桐にラッカー塗装のようなものであれば5千円程度とさらに価格は安く抑えることができます。

経机の選び方
選択
経机の選び方は、特にこれといって決められたことはありません。
一般的なのは、唐木仏壇には唐木の経机を、金仏壇には漆塗りの経机を合わせるというように、 仏壇の素材やデザイン・色合いに合わせて選ぶ 選び方です。

経机の種類は、主に先ほど出た唐木と漆塗りの2種類あります。
それぞれ順番に紹介します。

唐木の経机
漆塗りの経机
その他の経机
唐木の経机
黒壇や紫壇と言われる銘木を使用した、美しい木目模様が特徴です。
多くは輸入高級木材を使用して作られています。

しかし現在では安い価格で抑えるために、木目をプリントして作られたものが主流です。

漆塗りの経机
黒や朱の漆塗りに内部を金で細工して仕上げた経机です。
高級感・重厚感がある美しさが魅力的です。

日本の伝統的なスタイルでもあります。

その他の経机
白木の経机
白木の経机は葬儀の祭壇や中陰壇の前に使うことがあります。

家具調・モダンな経机
現代では経机にも様々なスタイルが存在します。
洋室の部屋にもマッチする家具調やモダン調のシンプルな経机も存在します。

引き出しがついているものは少なく、逆に折りたたみ式で収納しやすいものが多いのが特徴です。

経机の使い方
仏壇
一般家庭において、経机には日々のお参りに用いる香炉やロウソク、りんなどの仏具を置きます。
また、お供え物を置くために使うこともあります。

経机の実際
経机を実際に使う際は、経机掛けと呼ばれる敷き布をかけて使うことが多いです。
選ぶときは経机の寸法にちょうど合うサイズのものにします。

これによって仏具を載せているところに跡が残るのを防いだり、ほこりや傷、灰などの汚れから机を守ります。
また、ろうそくや線香の火による火災防止の役割も果たします。

経机掛けにあたるものは布製のものだけでなく、彫刻の施されたガラス製のものなど色々と存在します。

経机とお供え机の違い
違い
もともとは経机は経典を読んだり、写経をするための机です。
それに対し、 お供え机は仏壇へのお供え物を置いておくための机です。

正式には一番手前に経机を置き、その奥にお供え机を置きます。

経机とお供え机は今ではほぼ同じ扱い
上記のように、経机とお供え机のもとの由来は異なります。
しかし、今では 経机もお供え机も役割や用途としてはほとんど同じ扱いで一括りになっています。

1つ違いを挙げるとすれば、「経机は写経をするために使われていた名残から筆が転がり落ちない工夫として筆返しと呼ばれる反り返しが机の両端に付いていますが、お供え机には一般的に筆返しが付いていない」という点が挙げられます。

おすすめの経机
ここでは、おすすめの経机や経机掛けを紹介していきます。
ぜひお気に入りの1つを見つけてください。

折りたたみ式経机
ウォールナットの経机
天板がガラスの経机
仏壇置き台とセットになった経机
経机掛け

折りたたみ式経机
シンプルなデザインと落ち着いた色合の紫檀はどのような仏壇でもよく合います。
足の部分は折りたためるため、使わないときはコンパクトに収納しておくことができます。

ですから、部屋の広さに余裕がない方には折りたたみ型のものがおすすめです。

ウォールナットの経机
ウォールナットは、木目が美しく重厚な素材です。
衝撃に強いという特徴もあります。

適度に油分を含んでいるため、手で触れて使えば使うほど経年変化を楽しむこともできます。
その高級感のある佇まいが人気の理由の1つです。

天板がガラスの経机
ガラス天板の経机で、洋室にも和室にもよくマッチします。
側面に施された装飾も素敵です。

アンティークな製品が好きな方におすすめです。

仏壇置き台とセットになった経机
仏壇専用台に経机がセットになったものです。
経机を使わない際は仏壇置き台の下にしまっておくことができ、省スペースです。

経机掛け
日本製の豪華な経机掛けです。
高級金襴が使用された可愛い花柄で、カラーバリエーションも豊富に取り揃えられています。

また、線香やロウソクの火によって火災が起きないよう、防火加工が施されています。

経机の処分方法
方法
引越しや遺品整理・買い替えなど様々な理由で経机を処分しなければいけない機会があるかもしれません。
そのような場合には以下のような行動をとるのがふさわしいでしょう。

経机は仏具として処分
経机の処分を自力で行う方法
経机の処分を不用品回収業者に頼む方法
経机の処分をお寺や仏具店に頼む方法
経机は仏具として処分
仏壇や位牌を処分する際には魂抜き(閉眼供養)という供養をします。
これは安置する際に魂入れ(開眼供養)と呼ばれる、仏壇や位牌を拝む対象にするために仏様を中に宿らせる供養を行なっているためです。

一方で経机は仏具の一種ですが、このような魂入れは行なっていません。
ですから、 経机は仏具としてそのまま処分することが可能です。

処分の方法は主に3つあります。

自力で処分
不用品回収業者に頼む
お寺や仏具店に頼む
それぞれどのようなステップを踏んで処分すれば良いのか、順番に確認していきます。

経机の処分を自力で行う方法
自分で処分する場合、各市町村の自治体ごとに定められた分別のルールにのっとって処分します。

手順    内容
1    自治体の処分ルールに従って、素材や大きさをチェックして分別・解体します。
処分方法についてわからないことがあれば、自治体に電話で問い合わせたり、HPで確認したりします。
2    自治体の指定した回収指定場所に運びます。
この時、引き出しの中にものが残っていないかしっかりチェックしましょう。
自分で処分するメリットは、比較的費用を安く抑えられるという点です。
自治体によっても処分手数料は異なりますが、だいたい数千円程度で処分が可能です。

経机の処分を不用品回収業者に頼む方法
自分で処分するのが面倒な人は、不用品回収業者に頼んで回収してもらう、という方法もあります。
ただし、中には悪質な業者が存在しないとも言えませんので、業者を選ぶ際には以下の点に注意します。

迅速で誠実な対応をしてくれる
見積もりの内容が細部まで記載されている
仏具の回収・処分の実績がある
不用品回収業者はお寺や仏具店とは違い、宗教的なものを専門的に取り扱っているわけではありません。
ですが、業者によっては供養を行なってくれるところもあります。

分別の手間がかからずに回収の日時などを自由に決められるのが利点となっています。

経机の処分をお寺や仏具店に頼む方法
そうはいってもやはり抵抗があるという方は、お寺や仏具店に依頼して回収・供養してもらうという方法があります。
自分で処分したり業者に頼むよりは安心して供養・処分をしてもらうことが可能です。

ただし、やはり他の方法に比べて処分費用は少し割高になります。
お寺に依頼する場合はお布施が必要になるところもありますが、その相場は決まっていないので、依頼するお寺に直接尋ねます。

経机は1つあると便利な仏具
この記事では経机について、その形状やサイズ、そして費用相場などに加え、お供え机との違いやその処分方法などについても紹介してきました。
経机は仏壇周りには欠かせない仏具です。

日々のお参りで使うものであるため、線香の灰やロウソク・マッチなどで大変汚れやすいです。
経机を綺麗に保つためにも、そういった汚れは毎日こまめに拭き取るようにしましょう。

引き出しの備わっているものはその中に数珠やロウソクを入れておくことができるので、日々のお参りをしやすくなります。
逆に引き出しが備わっていなくても、脚を折りたたんで小さく収納できるものはスペースを取りません。

購入を決める際はデザインだけでなく、スペースのことも念頭に入れ、また機能性にも注目して、一番自分の家にあったものを選びましょう。
おすすめの商品も参考にして、お気に入りの経机を探してみてください。

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