お葬式用バッグの特徴・選び方
喪服 カバン
女性の場合
女性はメイク道具や替えのストッキングなど男性に比べてお葬式の持ち物が多いため、バッグを持っていくのが一般的です。
以下では女性の適切なお葬式用バッグを紹介します。
色
黒 が基本です。
黒以外にも、暗めのグレーや紺など 控えめな印象の寒色系 でも構いません。
素材
光沢のない素材 が適切です。
これは和装の場合も同様です。
デザイン
最も理想的なのは 無地 ですが、布製のお葬式用バッグには刺繍があしらわれているものが多いです。
目立たない程度のものならば問題ありません。
金具はできるだけ小さめで控えめのものを選ぶのが理想です。
サイズ、形
女性のお葬式用バッグは腕にかけられる大きさの ハンドバッグ型 のものが適切です。
お葬式では一つの空間に多くの人が集まったり、お焼香のために順番に席を立ったりします。
他の人の邪魔になったり、移動する際に手間取らないように、 幅をとらないコンパクトなサイズ が適しています。
そのためバッグには香典やハンカチ、数珠、お供え物、替えのストキング、携帯電話、財布など必要最低限のもだけを入れます。
小物が多いのでポケットが多いものなど機能性を重視するのがお勧めです。
大きめのお供え物は別の袋に入れて葬儀場に入る前に預けられることが多いです。
また上着も預かってもらえることがほとんどです。
サブバック
上記のようにお葬式バッグは小さめのものが適しているためあまり荷物は入りません。
このとき、 サブバッグ を持つことができます。
サブバッグは葬儀場に入る前に預けます。
お葬式用のサブバッグのマナーは普通のお葬式用バッグのマナーと同じで、 光沢がない黒で無地の控えめなデザイン のものが適切です。
大きさは A4、B5ノート のものが一般的です。
サブバッグには、メイク道具や折り畳み傘など葬儀と直接関係ないものを入れます。
女性は特に荷物が多くなりがちなので、葬儀場に持ち込むバッグとは別に事前に預けるサブバッグを用意しておくと便利です。
男性
男性は女性に比べてお葬式の持ち物が少ないため、必要最低限のものだけを喪服のポケットに収納し、手ぶらで参列することも多いです。
しかし 大きめの携帯電話などをポケットにしまうと喪服が型崩れしてしまう こともあります。
また、 香典が下り曲がってしまうなどの危険 もあります。
このような場合には男性でもバッグを使うのをお勧めします。
以下では男性の適切なお葬式用バッグを紹介します。
色
女性の場合と同様、 黒 が基本ですが、暗めのグレーや紺など地味な色も許容範囲です。
素材
素材も女性の場合と同様に 光沢がない ものを選びます。
ブラックフォーマルの基本です。
デザイン
男性用のバッグは柄が入っているより無地のものが多いので、迷わず 無地のもの を選びましょう。
男性用のバッグは金具がしっかりしているものも多いですが、高級感を感じさせるようなものは避けるのが無難です。
サイズ、形
男性のお葬式用バッグは A4、B5サイズ の クラッチバッグ、セカンドバッグ型 のものが適切です。
クラッチバッグは柄や肩ひもがない 手で直接持つ タイプのバッグです。
柄や肩ひもが取り外し可能のものならば普段使うバッグと併用できます。
学生
基本的には 学校指定のカバン で構いません。
大きかったり重かったりするときは預けてしまうのが良いです。
通学カバン以外では、黒を基調とした地味なデザインの手提げバッグが無難です。
NGなお葬式バッグ
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色
白や黄色などの 明るい色 や、赤などの 派手な色 は 不適切 です。
地味な色でも、白に近いグレーや青に近い紺などは避けるのが無難です。
弔事の場であることを考えて選ぶのが大切です。
これは他のお葬式用の小物にも当てはまります。
素材
光沢のある素材は避ける のが基本です。
具体的にはポリエステルやナイロンなどの素材は不適切です。
派手な印象を与え、マナー違反になります。
また、毛皮や爬虫類素材など 動物由来の素材 も 不適切 です。
これは仏教の「不殺生」の考え方によるものです。
人工皮革だとしても一目見ただけでは本物の革と見分けがつかないため、避けるのが無難です。
ただし動物素材の素材でもシンプルなものであれば構わないという考えもあります。
特に男性用のお葬式専用バッグはあまり普及していないため、革製のバッグでも問題ないとされています。
いずれにせよ、殺生を連想させることがないよう心にとめて選ぶのが重要です。
デザイン
派手な柄や刺繍が入っているもの は 不適切 です。
無地だとしてもリボンなどの 派手な装飾や目立つ金具 がついているものは マナー違反 です。
サイズ、形
ビジネスバッグ
男性の中にはビジネスバッグをお葬式用のバッグとして使いたいと考えている方も多いでしょう。
確かにビジネスバッグは黒で無地のものが多く、機能性に優れています。
しかし、 ビジネスバッグ をお葬式に持っていくのは 不適切 です。
ビジネスバッグはノートパソコンが入るくらいの大きめのものが多く、葬儀場で幅をとってしまいます。
仕事帰りに参列する場合などやむを得ない場合を除き、ビジネスバッグは避けるのが無難です。
リュック
リュック はカジュアルな印象があるためフォーマルな場には 相応しくありません 。
喪服とも合わないのであえて選ぶ必要はありません。
トートバッグ
トートバッグ もカジュアルな印象が強いためお葬式には 相応しくありません 。
ショルダーバッグ
肩ひもをかけて使う ショルダーバッグは不適切 です。
やむを得ずショルダーバッグを使う場合は、肩ひもを結んで手で持つようにします。
お葬式バッグの販売場所
ネット注文
お葬式バッグは喪服店などの店頭やインターネット通販サイトで販売されています。
実際に手に取って見たりお持ちの喪服と合わせたりしたい場合には店頭を、時間をかけずに手軽に購入したい場合にはインターネットをお勧めします。
なかにはお葬式用バッグ単体ではなく喪服やお葬式用の小物とセットで販売されていることも多いです。
たくさんの種類があるのでぜひたくさん見比べて検討してみてください。
お葬式バッグの費用相場
費用
費用相場は デザインや販売場所によって様々 です。
ご自身の予算を考慮して選ぶと良いです。
おすすめのお葬式バッグ
女性
ブラック フォーマルバッグ 黒 冠婚葬祭 入学式 卒業式 葬式 レディース シンプル フォルム [プレックス]316 BK
ブラック フォーマルバッグ 黒 冠婚葬祭 入学式 卒業式 葬式 レディース シンプル フォルム [プレックス]316 BK
2680円
www.amazon.co.jp
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こちらは、 多機能なバッグを販売している「PREX」のお葬式用バッグ です。
黒の無地でシンプルなデザインです。
素材はポリエステルですが光沢を抑えた加工が施されています。
おすすめポイントはマチが大きいことです。
袱紗や長財布も楽に収納できます。
また、ハンドル部分に芯が入っているため、形も崩れません。
男性
[マックレガー] セカンドバッグ メンズ 冠婚葬祭 日本製 軽量 21861 ブラック
[マックレガー] セカンドバッグ メンズ 冠婚葬祭 日本製 軽量 21861 ブラック
6643円
www.amazon.co.jp
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こちらは、ニューヨーク発のアメリカンカジュアルブランド「McGregor(マックレガー)」のセカンドバッグです。
おすすめポイントは素材が表地はナイロン、裏地はポリエステルであることです。
男性用のお葬式バッグはあまり一般的ではないため革製のものが多いのに対して、こちらの商品は動物由来の素材ではありません。
また、アメリカのブランドですが、原産国は日本で、職人の手によって丁寧に作られています。
お葬式バッグのレンタル
急な訃報を受けたとき、手元にお葬式用バッグがないこともあるでしょう。
そのようなときは レンタル という方法があります。
お葬式用バッグをレンタルする方法は主に以下の2つです。
葬儀社に仲介してもらう
貸衣装のレンタル専門業者に注文する
インターネットを利用する
葬儀社
葬儀社の多くは貸衣装のレンタル専門業者と提携しているので、葬儀社にレンタルの仲介をしてもらうことが可能です。
葬儀社に仲介してもらうメリットは、 確実性があること と 臨機応変に対応してくれること です。
葬儀の専門家である葬儀社と直接やり取りできるので、疑問点や不安なことがあればしっかりと確認することができて安心です。
また、急な注文にも対応してもらえることが多いです。
しかしレンタルの仲介を行う分、費用が若干高いというデメリットもあります。
貸衣装のレンタル専門業者
葬儀社に仲介してもらわずともご自身でレンタル専門業者に注文することもできます。
この場合はまずお住まいの地域に貸衣装のレンタル専門業者があるか調べましょう。
貸衣装のレンタル専門業者にご自身で注文するメリットは、 現物を見れること です。
逆に店舗まで行く手間がかかるというデメリットもあります。
インターネットのレンタル業者
最近はインターネットを利用したレンタルサービスも人気です。
インターネットレンタルのメリットは 手軽さ と 価格の安さ です。
また、レンタルから返却までの期間が比較的長いのも特徴です。
一方で、直接相談することが難しいというデメリットもあります。
また、地域や交通状況などによっても異なりますが、注文から受け取りまでに1日から2日程度のタイムラグがあります。
急な訃報を受け、注文してから発送されるため、お葬式に間に合わない可能性もあります。
適切なお葬式用バッグを用意しましょう
以上のようにお葬式用バッグにはいくつかのマナーがあります。
大切なのは場面を考えることです。
弔事というフォーマルな場面で華美な印象を与えて周囲の人を不快にさせないように配慮する必要があるのです。
お葬式の必需品を収納するものとしてバッグもまた欠かせません。
正しいマナーを守って適切なバッグを用意しましょう。
また、服装については以下の記事を参考にしてください。
【図解】葬儀・通夜の服装を女性・男性・子ども別に!夏冬や平服の時も解説
【図解】葬儀・通夜の服装を女性・男性・子ども別に!夏冬や平服の時も解説