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2024.04.24

寒中見舞いとは?書き方やパターン別の例文、喪中の方への出し方も解説!

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日本には昔から、常識とされているものの、知っているようで実はよく知られていないないマナーがたくさんあります。

寒中見舞いも、そのひとつだといえるでしょう。

「寒中見舞いってどんな時に使うの?」
「いつからいつまでに出せばいいのかな?」
「どんな内容を書けばいいんだろう…」

このように悩む人もたくさんいます。
そこで今回は、寒中見舞いがどのようなもので、どんな時に使うのかについてまとめました。

寒中見舞いを送る状況に合わせた、文例も紹介します。

寒中見舞いに記す文章は、比較的自由度が高いですが、挨拶文として、気をつけたい点がいくつかあります。
相手が喪中の場合もあるので、失礼のないような書き方を覚えておきましょう。

最初に季節の挨拶を書きます。
「寒中見舞い申し上げます」というような、決まり文句です。

次に、相手の様子をうかがう旨を記載してください。
「いかがお過ごしですか」などと様子をたずねます。

「ご健勝お喜び申し上げます」といった、無事を喜ぶ言葉でもよいでしょう。
自身の様子を伝える文も入れると、相手にこちらの様子を伝えられます。

「こちらは元気に過ごしております」など、ひと言入れるとよいでしょう。
最後に、お相手の無事を願う気持ちを入れることで、心の込もった挨拶状になります。

「お体ご自愛ください」「お体を大切に」のように、ひと言添えると、相手も気持ちよく読み終えられるでしょう。
文末に、寒中見舞いを書いた時期を「令和〇年〇月」と記して完成です。

季節の挨拶状には、句読点を使いません。
挨拶状の句読点に関しては気にしない人も増えていますが、年配の方や目上の方のなかには気にする方も多いので気をつけましょう。

句読点の代わりに、一文字空けて書くのがマナーです。
先方が喪中の場合は、お悔みの言葉を添え、おめでたい言葉は避けてください。

寒中見舞いの文例①一般的な場合
寒中見舞い はがき
寒中見舞いに記載する文章に、明確な決まりはありません。
季節の挨拶として送る寒中見舞いは、季節の言葉を盛り込むなど、いろいろな文面が考えられます。

どんな言葉を使うと季節の挨拶にふさわしいのか、例文を見ていきましょう。

文例1
こちらから季節の挨拶状を送る場合は、相手の様子を気遣いながら、自身の近況報告をするといいでしょう。

相手の体調を気遣う気持ちをひと言添えることで、喜んでもらえます。

寒中見舞い申し上げます。
まもなく立春を迎えようとしておりますがまだまだ寒さが残ります。

みなさま いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
おかげさまで 私は寒さに負けず、元気に過ごしております。

暖冬といいながら、冷え込みが厳しいこの頃、お体を大切に お過ごしください。

〇令和〇年〇月
文例2
相手の無事を願う一言を添えることで、先方への気遣いを表現できます。
いつか会いたい気持ちがあることを伝えるのも、喜ばれるでしょう。

文章の締めとして、これらの言葉を丁寧に添えるのがおすすめです。

寒中見舞い申し上げます
みなさまご健勝のこと お喜び申し上げます

寒さ緩みましたら 折を見てお目にかかりたいと思っております
私どもは 相変わらず無事に過ごしております

まだまだ寒さも続くかと思います
みなさま どうかお体ご自愛くださいますよう
お祈り申しあげます

〇令和〇年〇月
寒中見舞いの文例②喪中の場合
喪中
寒中見舞いは、こちらがが喪中のときに、自身の様子を知らせる方法としても使えます。

また、こちらが喪中であることを知らずに年賀状をいただいた場合など、年賀状では返信できない時も寒中見舞いで返信しましょう。

文例1
喪中のときに、年賀状をいただいたら、年始のご挨拶をいただいたことのお礼を忘れずに入れましょう。
相手の無事をうれしく思うという一文も添えます。

家族が他界したことを伝え、年始の挨拶ができなかったことをお伝えしましょう。

寒中見舞い申し上げます。
ご丁寧に年賀状を送っていただきありがとうございました。

みなさま 新年をお健やかにお過ごしのことと思います。
昨年〇月に〇〇が他界いたしました。
服喪中のため年頭のご挨拶を差し控えさせていただきました。

寒さ厳しく春はまだ先のようですがどうかお体を大切になさってください。

令和〇年〇月
文例2
喪中を知らせずにいた相手から、年賀状をいただいたときは、まず年賀状をいただいたことへのお礼を伝えましょう。
喪中の知らせを出さなかったことに対してのお詫びを添えると、こちらの不手際もお詫びできます。

寒中見舞い申し上げます。
この度は、ご丁寧な年始状をいただいたことに感謝しております。

実は 昨年〇月に〇〇が他界したため年末年始のご挨拶を控えておりました。

欠礼のお知らせも差し上げず 申し訳ございません。
本年も変わらぬ付き合いをを、していただきたくお願い申し上げます。

令和〇年〇月
寒中見舞いの文例③年賀状の代わり
ポスト
相手が喪中の場合、年賀状の代わりに寒中見舞いで相手の様子を気遣うこともできます。
年賀状を出しわすれていた場合は、年賀状変わりの挨拶状として寒中見舞いを送ってもよいでしょう。

文例1
相手が喪中の場合に寒中見舞いを送るのであれば、新年の挨拶は避けたいものです。
ただ、どのような言葉を選ぶべきかが、むずかしいところでしょう。

そんなときは、相手の様子を伺うとともに、おめでたい言葉を避け、先方の真鍮を察する言葉を添えましょう。
少しでも相手の心に寄り添った文面になるように考えます。

寒中見舞い申し上げます。
日に日に寒さが厳しくなっておりますが いかがおすごしでしょうか。

○○様が亡くなり ご服喪中とうかがいました。
皆さまにおかれましては 悲しみも深いものと存じ上げます。

どうかお力を落とされませぬように寒さ厳しい折でございますが、ご自愛くださるようお祈り申し上げます。

令和〇年〇月
文例2
年賀状を出すのが遅れた場合は、寒中見舞いとして年始のご挨拶をすることもあるでしょう。
年始の挨拶を最初に入れることで、年賀状の代わりとすることもできます。

年始の挨拶が遅れたことへの、お詫びも忘れずにしましょう。
こちらの様子をひと言添えておくと、相手も安心できるでしょう。

寒中見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折 みなさまお健やかにお過ごしのことと思います。

新年のご挨拶が遅れまして まことに申し訳ございませんでした。
わたくしどもは 寒さに負けず元気に過ごしております。
本年も変わらぬ付き合いをを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

もうすぐ春の訪れがやってきますでしょう。
お体を大切になさってくださいませ。

令和〇年〇月
寒中見舞いの文例④お詫び
ハガキ はがき
お相手が喪中でありながら、まちがえて年賀状を出してしまったときは、寒中見舞いでお詫びを伝えてもよいでしょう。

年賀状をいただいて返信が遅くなった場合も、寒中見舞いを通してお詫びを伝えます。

文例1
喪中の方にまちがえて年賀状を出してしまったときに、失礼のお詫びをどのように伝えるかがむずかしいところです。

寒中見舞いを送る場合は、お詫びの言葉を入れるとともに、おめでたい言葉をさけましょう。

寒中見舞い申し上げます。
御喪中であることをわきまえず、年始のご挨拶を申し上げ大変申し訳ございませんでした。

深くお詫び申し上げます。
遅ればせながら〇〇様のご冥福をお祈り申し上げます。

寒さ厳しき折 お体を大切にお過ごしくだしますように。
令和〇年〇月
文例2
年賀状をいただいたのに返信が遅くなったときには、先に年賀状をいただいたことへのお礼を伝えましょう。
返信が遅くなったお詫びも含めて、文面を考えます。

今後も変わらないお付き合いを望むことも伝えることで、相手にとっても気持ちのよい内容になるでしょう。

寒中見舞い申し上げます。
年頭早々にご丁寧な年賀状をいただき ありがとうございました。

ご挨拶が遅れ、大変申し訳ございません。
皆さま、ご健勝とのこと、心からおよろこび申し上げます。

私どもも寒さ厳しき中、無事に新年を迎えることができました。
本年も変わらぬご厚誼を、よろしくお願い申し上げます。

令和〇年〇月
寒中見舞いへの返事
返信
寒中見舞いをいただいたときの返信を、寒中見舞いで返すこともあります。
先方の様子をうかがうのではなく、先方からいただいた気遣いへのお礼を伝えましょう。

文例1
寒中見舞いを送っていただいたという気遣いに対して、まずはお礼を述べましょう。
こちらの近況も忘れずに記します。

寒中見舞い申し上げます。
このたびは、ご丁寧な寒中見舞いをいただき大変うれしく思い、心よりお礼申し上げます。

寒さ厳しい中お元気でお過ごしのことお喜びを申し上げるとともに、心より安心しております。

おかげさまで私どもも変わりなく 元気に過ごしております。
寒さ厳しくなるおりですが 風邪などひかれませんように お互い心がけていきたいものですね。

取り急ぎお礼まで
令和〇年〇月
文例2
手紙のやりとりが久々であれば、相手の近況を知らせていただいたことの喜びを、ひと言添えるといいでしょう。

感謝の気持ちを記載して返信します。

寒中見舞い申し上げます。
このたびはご丁寧なお見舞い状をいただき まことにありがとうございました。

久々のお便り うれしく拝見いたしました。
ご家族みなさま 変わらずお元気そうでなによりです。

おかげさまで私どもも風邪ひとつひくことなく 無事に過ごせております。
寒さも続くようですので お体ご自愛ください。

令和〇年〇月
【コラム】余寒見舞いの文例
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余寒見舞いは、寒中見舞いほどは馴染みがないという人も多いのではないでしょうか。
立春は、暦のうえでは春の始まりです。

しかし気温はまだまだ冬のように寒いので、余寒と言います。
寒中見舞いの時期に挨拶状を出しそびれたときは、余寒見舞いとして送りましょう。

ここでは、余寒見舞いにふさわしい文例を紹介します。

余寒見舞い申し上げます。
立春を迎えても寒さ厳しいこの頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

おかげさまで私は、元気に過ごしております。
暦の上では春になりましたが、寒さ厳しい日が続きます。

季節の変わり目は体調を崩しやすくなります。
どうか、お体ご自愛をくださいますよう、お祈り申し上げます。

令和〇年〇月
このように挨拶からはじまり、相手の安否を尋ね、自分の状況も伝えるのが余寒見舞いのマナーです。
最後に、相手を気遣う文章でまとめ、文章を書いたときの年号と月を入れます。

寒中見舞いは、立春までに出す挨拶状です。
寒中見舞いの時期を過ぎてしまったり、立春以降に挨拶状を送るときは、余寒見舞いとして出しましょう。

いつまでに送るという明確なきまりはありませんが、2月下旬から3月上旬、寒い地方では雪溶けが始まるころまでを目安に届くようにします。

喪中の相手に余寒見舞いを出すときは、新年を祝う賀詞やおめでたい言葉は避けてください。
 

寒中見舞いは、マナーを守って送ろう
寒中見舞いは、年賀状の代わりに出すのではなく、季節の挨拶状として送るものです。
送る時期や文面・言葉選びにも気をつけましょう。

相手や自分の状況に合わせて、ふさわしい文章でまとめることが大切です。
マナーを守らなければ、失礼になることもあるので注意が必要です。

紹介した例文を参考に、相手に喜ばれる寒中見舞いを送りましょう。

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