高齢者は玄関椅子があると安心
高齢者
高齢者にとっての玄関椅子の重要性を解説します。
転倒転落する人が多い
高齢者の事故として、転倒や転落が最も多い事がわかっています。
平成28年の統計では、高齢者の事故の中で転倒や転落は実に7割を占め、そのうちの約40%が中等症以上の怪我を負っています。
高齢になると敏捷性が低下するので、咄嗟の行動ができません。
転倒や転落というと屋外をイメージしますが、家の中にも危険が潜んでいます。
毎日のように利用する玄関もその一つです。
靴の着脱という動作でバランスを崩した場合、敏捷性が低下していると転倒や転落してしまい大きな怪我につながってしまいます。
自宅の玄関という安心できる場所のため、身構えていないのもい大きな怪我につながる理由です。
玄関も事故要因となる
高齢になると出かける時や帰宅した時の靴の着脱という、今まで何気なくやっていた事が辛くなってきます。
これは足腰の筋力が低下して、体を支えきれなくなっているからです。
玄関という本来なら安心できるはずの場所でも、高齢者の転倒や転落という事故は起きています。
平成28年のデータによると、玄関で転倒や転落による怪我をした人は1,645人にも及びます。
家の中はバリアフリーでも、玄関は段差があるので高齢者にとっては危険な場所となってしまう事もあるのです。
高齢者に玄関椅子がおすすめな理由
理由
高齢者の転倒や転落事故が多い玄関には椅子を置く事で不慮の事故を防げます。
靴の着脱が楽になる
高齢者のいるご家庭に玄関椅子をおすすめする理由の一つが、靴の着脱が楽になるという事です。
膝や腰に痛みがあると、しゃがんで靴を履いたり脱いだりするのが厳しくなります。
立ったままで靴の着脱をしようとすると、段差に躓いたり、バランスを崩して転倒したりするリスクが高まります。
椅子を使えばしゃがむよりも痛みが軽減されますし、安全性も高まります。
立ち座りの補助にもなる
高齢になるとしゃがんだ状態から立ち上がる時、ふらついたりバランスを崩して転倒したりしやすくなります。
こういう時も玄関に椅子があると、椅子に座った状態から立ち上がれるので楽になります。
段差に座るよりも椅子に座った方が安全性が高くなる というのが、高齢者のいるご家庭に玄関椅子をおすすめする理由です。
玄関椅子の選び方
選択
手すりの有無
収納の有無
高さが調節できるか
玄関椅子を選ぶにはどこにポイントを置けばいいかをみていきましょう。
手すりの有無
玄関に椅子があっても、手すりの有無で使い勝手は変わってきます。
足腰が弱くなると椅子から立ち上がろうとした時に、バランスを崩す事があるかもしれません。
手すりがある椅子を選べば手すりにつかまれるので、手すりなしよりも安定性が高くなります。
デザインも色々と揃っていますので、手すり付きの椅子を探してみてはいかがでしょうか。
収納の有無
玄関に椅子を置く重要性がわかっていても、スペースが狭いと邪魔になってしまう事もあるでしょう。
靴べらが必要だったり、靴が汚れた時にブラシを掛けたかったりと、靴以外のアイテムも玄関においておきたいという場合は、どうしてもごちゃごちゃと散らかった印象になってしまいます。
玄関椅子に収納スペースがあるものを選べば、玄関で使いたい小物を収納しておけるのでスッキリと片付きます。
高さが調節できるか
デザインが気に入って選んだ椅子でも、実際に使ってみたら高さが合わず使いにくいと感じてしまう事があります。
ベストな位置は人それぞれですので、高さを調節できる椅子を選ぶのもおすすめです。
玄関椅子の費用相場
お金 相場
玄関に置く椅子にもいろいろな種類があり、大きさや素材によって価格は違ってきます。
購入前に大体の予算を決めておくと選びやすくなるでしょう。
使い勝手のいい玄関椅子の相場をチェックします。
素材 価格相場
木製 3,000円~5,000円
スツール 1,600円~6,000円
ベンチ 4,500円~8,500円
コンパクトサイズでも造りがしっかりとした丈夫な椅子は価格が高く、大きいベンチタイプでも意外にリーズナブルな価格帯の物も揃っています。
大体の目安となりますが、玄関椅子を購入する際の参考にしてください。
玄関に椅子を置いておくと靴の着脱動作が楽になります
玄関で靴の着脱動作に不安を覚えたり、バランスを崩して転倒しそうになったら、玄関椅子を取り入れてみてください。
立ったままよりも椅子に座った方が安定しますので、転倒による怪我を防げます。
玄関に椅子を置いておけば、高齢者だけでなく子供や家族にも何かと便利です。
一人暮らしの方でも椅子に座る事で安定するので、転倒して怪我をするリスクを回避できます。