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2024.04.30

ゲートボールのルールを解説!スパークやタッチ、打ち方のコツや道具も紹介

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お天気のよい日に公園に行くと、広場でゲートボールを楽しむ人々の姿を見ることがあります。
ただ単にスティックでボールをゲートに通すだけのように見えるかもしれません。

しかし実際にやってみると、いつの間にか夢中になってしまう魅力的なスポーツです。
これからやってみようという人のために、ゲートボールのルールなどをご紹介します。

ゲートボールとは
ゲートボールはスティックという道具を使ってボールを打つゲームです。
ゴールを目指して、複数の設置されたゲートにボールを通します。

ただ単にゴールを目指してボールを打つのみではありません。
相手チームの進路を妨害しながらチーム全体で有利にゲームを進めていきます。

サッカーやバスケットのように、誰かとぶつかり合うことがありません。
そのため、 高齢者や子ども・体に障害を持つ人でも一緒にプレーできるスポーツです。

ゲートボールは年齢や性別などを問わず誰でも遊べるスポーツです。
意外かもしれませんが ゲートボールは日本で誕生しました。

ゲートボールは戦後間もない1940年代に北海道で誕生しています。
思うように遊び道具が手に入らない子どもたちのために、鈴木栄治氏が作りました。

ゲートボールは球技「クロッケー」がモデルとなっています。
「芝生の上のビリヤード」ともいい、ヨーロッパではポピュラーなスポーツとなっています。

ゲートボールは 体力的な負担も少なく、子どもでもわかりやすいルールです。
そのこともあって年齢問わず多くの人々に浸透していきました。

現在では日本だけでなく全世界でゲートボール愛好者が増えつつあります。
4年に1度、世界規模のゲートボールの選手権大会が実施されています。

年齢や性別・体力差などを考えることのない、いわゆるバリアフリーのスポーツです。
誰もがプレーできるゲートボールはユニバーサルスポーツなのです。


ゲートボールのルール①【流れ】
ゲートボール
ゲートボールは子どもでも理解できる簡単なルールで成り立っています。
まずは基本的な流れのポイントを押さえておきましょう。

プレー人数・打つ順
ゴールまでの道のりと点
インサイドラインとアウトボール
プレー人数・打つ順
ゲートボールは 1チーム5人で組んで行います。
5人対5人で対戦し、 1ゲームは30分間です。

まず先に攻めるチームと後から攻めるチームを決めます。
打つ順は 先に攻めるチームが奇数の順(1・3・5・7・9番目)です。

後から攻めるチームは偶数の順(2・4・6・8・10番目)です。
10番目プレーヤーの後は始めの1番に戻り、ゲームが終わるまで繰り返していきます。

ゴールまでの道のりと点
ボールをスタートから第1~第3ゲートを通して、ゴールに進みます。
最後のゴールはゲート状ではないので、「G」と表示されたポールにボールを当てます。

ただしルール上では、スタートから第1ゲートは一打で通さなければなりません。
スタートから第1ゲートまでは直線コースではありますが、距離が4mあります。

つまり4m離れたところにある幅20センチ程度のゲートを抜けるように打ちます。
単にボールを打つのではなく集中力もかなり求められます。

ゲートを通れない際は、次に打つ順が回ってきたらスタートから再びやりなおします。
ルール上では各ゲートを通った際、ゴールに到達した際に点が入ります。

獲得した点の合計の多いチームが勝利です。

インサイドラインとアウトボール
ゲートボールのルール上、コート=インサイドライン内です。
誤って打ったボールがインサイドラインの外に出てしまうことがあります。

これがアウトボールです。
アウトボールは10cm外側の所からボールをコートに打ち入れます。

アウトボールのエリアへの打ち入れは次に打つ順が巡ってきた際に行います。
ただルール上、アウトボールはコートに打って入れるだけでゴールを目指すことができません。

確実にゴールを目指すためにも極力インサイドの外に出ないようにプレーをしましょう。


ゲートボールのルール②【スパーク打撃・タッチ】
ゲートボール
ゲートボールはただ単に設置されたゲートにボールを通すゲームではありません。
相手チームの進路を妨害することもできますが、ルールを守ることも大切です。

また、味方チームのボールをよりスムーズにゴールに導くこともできます。
ゲートボールの「スパーク打撃」「タッチ」のルールも知っておきましょう。

タッチとスパーク打撃の違い
第1ゲートを無事に通った後、自分のボールが他のボールにぶつかることがあります。
これがタッチです。

また、 ルール上ではタッチしたボールでスパーク打撃ができます。
スパーク打撃は、まず自分のボールの隣に他のボールを置き、自分のボールを足で踏みます。

更に自分のボールをスティックで打って、他のボールを移動させます。
スパークとは放電の際に発生する「火花」を意味します。

その際に打ったボールを相手チームのボールにぶつけてアウトボールにできます。
また、味方チームのボールをゴールに誘導することもできます。

スパーク打撃ができたらもう一打
ゲートボールは「一回につき一打」となっています。
ただ、 ゲートを通ったとき・スパーク打撃ができた際は、続けてもう一打できます。

また、一打でゲートを通る・タッチができたら、スパーク後に2連打できます。
敵チームを妨害し、味方チームが有利にゲームを進めるためにも重要なテクニックです。

ゲートボールが戦略型スポーツといわれるのも、こういった背景があるためです。


ゲートボールのルール③【勝ち方】
ゲートボール
ゲートボールはチームに所属するプレーヤーが獲得した点の総合計を競います。
ルール上では 各ゲートを通った際、ゴールポールにタッチした際(上がり)に点が入ります。

第1ゲートを通った際    1点
第2ゲートを通った際    1点
第3ゲートを通った際    1点
上がり    2点
個人の合計点    5点

ゲートボールのルール➃【反則】
ゲートボール
フェアプレーで楽しくゲートボールを行うためにはルールに従うことが大切です。
ゲートボールのルールで決まっている反則(6つ)をみてみましょう。

10秒ルール
二度タッチ
スパーク打撃違反(スパークミス)
触球違反
アウトボールからのタッチ
押し打ちや二度打ち
10秒ルール
ボールを打つ際はしっかりと狙いを定めてゲートを通したいところです。
ただ、 ゲートボールには10秒以内に打たなくてはいけないというルールが存在します。

10秒以内に打てなかったら、その場で失格です。
ゲームをプレーすることすらできません。

先にもお伝えしましたが、ゲートボールのルールはひとつのゲームで30分間です。
限られた時間のなかでどれだけ点を獲得できるかを競うスポーツです。

10秒以内に打たないと、それだけゲームが進んでいかないことにもつながります。
ただ、実際は高齢者がプレーをする際は、厳格にルールを守るのが難しい面もあります。

二度タッチ
ルール上、タッチしたボールでスパーク打撃ができます。
スパーク打撃ができたら、続けてボールを打ちます。

ただ、そこで再度同じボールにタッチするとルール違反です。
二度目にタッチした地点から近い所でアウトボールとされてしまうので注意します。

またルールにおいては、二回目のタッチで動いたボールは元の所に戻します。

スパーク打撃違反(スパークミス)
スパーク打撃をする際に、自分のボールと他のボールが10cm以上離れるように打ちます。
10cmに満たないのならスパーク打撃違反です。

自分のボールを足で押さえつけてスパーク打撃をします。
その時に足からボールが抜け出てしまった場合もルール違反に該当します。

他にもスパーク打撃違反となる行為が存在します。
スパーク打撃違反の際はアウトボールとなり、元の所に戻します。

触球違反
タッチした後で、自分の打ったボールがまだ動いていることがあります。
そこでスパーク打撃をしようと、他のボールを拾うとルール違反です。

その際は、自分のボールはそのままに、拾ったボールは元の所に戻します。
またタッチした後で、自分のボールを拾った際もルール違反です。

自分のボールは拾ったところからアウトボールです。

アウトボールからのタッチ
インサイドラインの外へボールがはみ出たらアウトボールです。
アウトボールは次回打つ際に、コートに打ち入れるルールとなっています。

ただし、その際にコートの別のボールへタッチしたらルール違反です。
誤ってタッチしたコートの中のボールは元の所に戻されます。

押し打ちや二度打ち
ゲートボールはスティックを振り子の様にしてボールを打つのが基本です。
ただ、 スティックの振りを遅くして「押すように」ボールを運ぶ打ち方はルール違反です。

また一回打ったボールに続けて打つ行為(二度打ち)もルール違反です。
他の動いたボール・自分のボールは元の所に戻されます。


ゲートボールに必要な道具
高齢者 スポーツ
ゲートボールに必要な道具には ボールやスティック、ゲートなどがあります。
ただ、ゲートボールの道具には長さや重さ、許容範囲まで細かくルールで規定されています。

フェアプレーを心掛けるにも、こういった規則屋ルールに準じた道具をそろえるようにしましょう。
ここでご紹介する以外にも、ラインテープやタイムスコアなどがあると便利です。

ボール
スティック
ゲート
ゴールポール
ゼッケン
①ボール
ボールは赤と白の2色がありますが、先攻チームが赤・後攻チームが白となっています。
赤いボールには奇数、白いボールには偶数が表示されています。

ボールの大きさ・重さにもルールがあります。

ボールの直径…7.5cm(許容範囲は±0.7mm)
ボールの重さ…230g(±10g)
②スティック
スティックはヘッド部分(ボールを打つ部分)とシャフト部分(握る部分)があります。
ヘッド・シャフトの長さには厳密なルールがあります。

ヘッドの長さ(サイドフェイス)…18~24cm、フェイスの直径は3.5~5cm
シャフトの長さ…50cm
③ゲート
ゲートは直径1cm(許容範囲±1mm)の丸い棒で作られたコの字型のもの です。
また、コートの面と比べて見やすいカラーであることがルールで定められています。

コートの中に第1~3までのゲートが必要です。
両足の内側の地上部分が幅22cm・高さ19cmとなるように垂直に設置するのがルールです。

➃ゴールポール
ゴールポールは円柱の丸い棒で、ルールで定められた直径2cm(許容範囲±1mm)のものを使用します。
コートの面と比べて見やすいカラーであることも必要です。

地面から出ている部分の高さが20cmになるように垂直に設置します。
ただし、室内で行う場合など、直接打ち込めない場合には据え置き型を利用します。

⑤ゼッケン
ゲートボールは1チーム5人、試合時には10名が参加します。
そのため、ルールでは 所属チームや打つ順がわかるようにゼッケンを使用する ことになります。

ボールと同じように奇数・偶数で色分けされています。
ゼッケンの高さは10cm以上で、見やすいものを使用します。

ゼッケンの着用位置についても胸部のみ、あるいは胸部と背部の両面とルールで定められています。


ゲートボールの特徴
高齢者 スポーツ ゲートボール
ゲートボールは年齢や性別を問いません。
他のスポーツのように体力がないとダメだとか、そういったこともありません。

ゲートボールにはそういった手軽さがあるので、 高齢者の方々にも好まれやすいスポーツです。
若い世代と触れ合うことができるスポーツでもあります。

また、ゲートボールのプレーやルールを通して得られるものがあることも忘れてはなりません。

ゲートボールを通じて知るチームワークの大切さ
ゲートボールは基本ルールでは5人一組のチームですが、1対1のシングル・2人または3人一組で行うこともあります。
2対2で行う場合をリレーション2(ダブルス)、3対3で行う場合をリレーション3(トリプルス)と呼びます。

いずれにしても ゲートボールは一人で行うことができないスポーツです。
実際に単独・最短でゴールしたとしても、残り4名のプレー次第で勝敗が左右されます。

誰かが誰かのサポートをしながらゴールを目指すことが勝利につながっています。
老若男女問わず、プレーやルールを通じてチームワークの大切さを知ることができるスポーツです。

健康への意識を高めることにもつながる
高齢者の孤独死が問題となっています。
近隣の住民とのコミュニケーションが密でないことなどが原因です。

ゲートボールは近隣の人々とのコミュニケーションやつながりを保つ上でも大切な役割を果たします。
確かにゲートボール以外にも高齢者が集まる機会はあります。

しかし、実際にいっしょに体を動かす・頭を使うことになると、そうはありません。
ゲートボールを通してお互いに健康維持や認知症に対する意識を高めることもできるのです。


ゲートボールの打ち方・コツ
ゲートボール
誰かのゲートボールのプレーを見ていると、簡単そうに見えますよね。
しかし、実際にプレーしている人は地道に練習を重ねていらっしゃいます。

ゲートボールの打ち方
基本的には、 両手でスティックを握って、左足の正面前に置いたボールを打ちます。
この時、 スティックの先にあるヘッドの真っ平な部分をボールにぶつけて打ちます。

さらに体の側面から打つサイド打ち、両足の間からボールを打つこともできます。
これだけ聞けば簡単なように思うかもしれません。

ただ、 「スティックが思っているよりも重たかった」 という声もあります。
思い通りの地点にボールを打つためには、スティックの重さに慣れることが大切です。

そのためにも、地道に練習を重ねるよりほかありません。

ゲートボールのコツ
ゲートボールの最初の難関は、やはり スタート地点から第1ゲートを突破すること です。
この第1ゲートを突破することが出来なければ、その後のラリーにも参加できません。

5対5の試合のところが、4対5になることでチームは不利になってしまいます。
最初のうちはスティックでボールを打つことに慣れることが大切です。

そして、まずは第1ゲートを通過できるように、ボールを打つ練習するといいでしょう。


ゲートボールのルールを知って楽しくプレーしよう
ゲートボールは年齢や性別を問わず、誰でも参加できるユニバーサル型のスポーツです。
体を動かすだけでなく、頭も使う必要があります。

そのため、認知症など健康に関心の高い人に人気となっています。
また地域の高齢者のコミュニティとしての機能も果たしています。

ゲートボールは簡単そうに見えますが、ルールもしっかり規定されています。
フェアプレーを心がけて、ゲートボールで楽しいひと時を過ごしましょう。

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