シニアの趣味としての登山
高齢者に人気の冬登山
趣味として登山を楽しむシニア層がとても多くなっています。
夏や秋など気候の良い時期はもちろん、冬登山に出かけることにはたくさんの魅力があります。
足腰が強くなる
ダイエット効果
リラックス効果
新しい人間関係が生まれる
以上のようなメリット・魅力があります。
シニア層が冬登山を趣味にすることで、 体を鍛えられて足腰が強くなるというメリット があります。
ずっと家にいると体力が落ちてしまいますが、冬登山なら楽しみながら体力をつけることができます。
高齢者が冬登山をすることで 長時間の有酸素運動が出来るので、ダイエット効果も期待できます。
山の新鮮な空気を吸って気持ちの良い汗を流すことで、体の調子を若々しく保つことができます。
山の美しい絶景や大自然と触れ合うことで、 心身共にリラックス効果を得ることができます。
冬登山で山の景色を眺めることができるので、生活のストレスを解消できるという魅力があります。
冬登山に参加することで 同じ趣味を持った仲間と出会えて、新しい人間関係を楽しめるのもメリットです。
高齢者の趣味として人気のある冬登山ですが、出かける前にしっかりと準備をしておく必要もあります。
シニアが登山をするためには体力をつける!
高齢者に人気の冬登山
シニア層に人気の冬登山ですが、出かける前にはしっかりと体力をつけておく必要があります。
冬登山をするための基本的な体力が不足していると、登山中に体調が悪くなる可能性があります。
登山に必要な体力をつけるトレーニングは以下のようなものです。
ウォーキング
ジョギング
プール
冬登山に出かける前に、 週2回ほどのペースで1㎞から2㎞ほどのウォーキングをするのがおすすめです。
歩く練習をせずにいきなり冬登山に出かけると、体力が不足して途中で歩けなくなってしまいます。
体力をつけるためには、 週2回のペースで1㎞から2㎞ほどの距離をジョギングすることもできます。
平均的に1㎞8分ほどのペースでジョギングができると、冬登山に必要な体力を身に着けることができます。
足や膝に痛みを感じてジョギングができない方の場合は、プールでの水中歩行という方法もあります。
1時間程度プールの水中を歩くことで、基礎的な体力を身に着けるのに効果的な練習ができます。
シニア層が冬登山を趣味にしたいなら、最初は低い山から挑戦するようにしましょう。
東京都の高尾山など整備されている低い山で慣れてきてから、徐々に本格的な冬登山に挑戦するのがおすすめです。
冬登山の山の選び方
高齢者に人気の冬登山
高齢者が冬登山を楽しむためには、自分に適した山を選ぶ必要があります。
自分の年齢や体力に合っていない山を選んでしまうと、冬登山そのものを楽しめなくなってしまいます。
冬登山の山を正しく選ぶためには、まずは高さの低い山を選ぶことです。
最初から標高の高い冬登山に挑戦すると、体力を消耗して危険に遭う可能性も高くなります。
まずは標高が1000m以下で登りやすい山を選ぶことで、冬登山の経験を徐々に積み上げることができます。
少し経験を積んで低い山の冬登山に慣れてくると、標高の高い山にも挑戦できるようになります。
高齢者が冬登山の山を正しく選ぶためには、距離のあまりない山を選ぶことも大切です。
低い山でも歩く距離が長いと体力を消耗しますので、最初のうちは距離が短い冬登山から挑戦しましょう。
冬登山におすすめの山5選!【関東】
高齢者に人気の冬登山
東京都や神奈川県など関東地方には、1000m以下で高齢者の冬登山におすすめの山がたくさんあります。
ここでは首都圏からアクセスが便利な関東で、冬登山に人気のトレッキングコースをご紹介します。
高尾山
鋸山
太平山
伊予ヶ岳
宝登山
冬登山におすすめの山①高尾山
高尾山
関東でおすすめの冬登山ができる山は、 東京都八王子市に位置する標高599mの高尾山です。
高尾山はトレッキングコースが整備されていて歩きやすいので、シニア層の冬登山におすすめです。
冬登山におすすめの山②大平山
神奈川県鎌倉市で冬登山に人気の山は、 横浜市栄区上郷町にも隣接した標高159mの太平山です。
大平山は鎌倉アルプスの最高峰として有名で、一年を通じて四季折々の風景が楽しめる冬登山におすすめの山です。
冬登山におすすめの山③鋸山
鋸山
千葉県の富津市と鋸南町に位置するシニアの冬登山におすすめの山は、 標高329mの鋸山(のこぎりやま)です。
JR内房線保田駅からのアクセスが便利で、東京湾の景色が楽しめるハイキングや冬登山におすすめの山です。
冬登山におすすめの山➃伊予ヶ岳
房総のマッターホルンとして有名な冬登山に人気の山は、 富山町平久里に位置する標高337mの伊予ヶ岳です。
県道89号線からアクセスが便利で、露出した岩の風景を楽しめる日帰りの冬登山にもおすすめの日久山です。
冬登山におすすめの山⑤宝登山
宝登山
秩父鉄道長瀞駅からシャトルバスやロープウェイでアクセスできる冬登山のコースは、標高497mの宝登山(ほどさん)です。
宝登山は長瀞ハイキングコースの一部で、山頂にあるロウバイ園や小規模な動物園があって埼玉県民に愛されている冬登山のスポットです。
冬登山におすすめの山3選!【関西】
シニアに人気の冬登山
大阪府・和歌山県・奈良県など関西圏にも、低くて気持ちの良い冬登山におすすめの山がたくさんあります。
ここでは、アクセスが便利でシニア層でも冬登山が楽しめる関西でおすすめのハイキングコースをご紹介しましょう。
生駒山
龍神岳
観音峰
冬登山におすすめの山①生駒山
大阪府で高齢者の冬登山にもおすすめの山は、 奈良県との県境に位置する生駒山です。
生駒山のハイキングコースは近鉄石切駅と牧岡駅からアクセス出来て、冬登山でも雪が積もることの少ない人気の低山です。
冬登山におすすめの山②龍神岳
和歌山県でシニア層にも人気の冬登山のコースは、 道の駅ごまさんスカイタワーから近い標高1,382mの龍神岳です。
和歌山の最高峰として親しまれている龍神岳は、国道371号線の高野龍神スカイラインから近くて冬登山のコースとしておすすめです。
冬登山におすすめの山③観音峰
奈良県で高齢者の冬登山におすすめの山は、 奈良県天川村に位置する標高1347mの観音峰です。
観音峰はシニア層でもハイキングを楽しめるみたらい渓谷があり、パワースポットとしても冬登山に人気を集めています。
冬登山におすすめの山2選!【九州】
シニアに人気の冬登山
九州地方にもアクセスが便利で、高齢者の冬登山にもおすすめの低山がたくさんあります。
ここでは、熊本県や鹿児島県など九州で冬登山に人気のハイキングコースをご紹介します。
冬登山におすすめの山①金峰山
熊本県で高齢者の冬登山にもおすすめのハイキングコースは、 熊本平野に位置する金峰山です。
金峰山は九州を代表するカルデラ火山で、自然公園を満喫しながら冬登山を選べるコースとして人気があります。
冬登山におすすめの山②開聞岳
鹿児島県でおすすめの冬登山ができる山は、 温泉街・指宿を代表する標高924mの開聞岳です。
指宿の開聞岳は薩摩富士として地元の人からも愛され、薩摩半島や海の絶景が一面に広がる冬登山におすすめのハイキングコースです。
高齢者の登山は遭難しやすいので注意
登山系「年齢別遭難者数の推移」
高齢者の冬登山は問題が起きやすく、遭難する可能性も高いため注意する必要があります。
低い山で多くの観光客が訪れる高尾山でも年間100件の緊急救助要請が発生しています。
昭和60年代
平成15〜20年
平成25年〜令和
昭和60年代
昭和の時代から冬登山を楽しむ高齢者は多くいましたが、遭難報告は今より少ない件数でした。
昭和63年当時の統計によると、約98件の遭難が報告されています。
平成15年~20年
平成の時代に入り15年ほどたった頃に、高齢者の遭難者数の報告が急激に増えるようになりました。
平成15年の統計によると、遭難者数は約200件前後に増加しています。
昭和の最後の時期に比べると約2倍近い遭難者数ですが、これはシニアの退職者が増えたことが要因の一つです。
退職後の第二の人生を冬登山などの趣味で楽しもうというシニア層が増えてきたのです。
平成25年~令和
平成25年頃になると冬登山などの遭難者数がさらに増えるようになってきました。
平成25年の統計によると、遭難者数が約320件以上報告されています。
これは高齢者の退職者が増えただけでなく、山ガールなど女性の登山者が増えたことも要因となっています。
人生100年と言われる令和の時代には、冬登山を楽しむ高齢者が遭難するケースも増えることが予想されます。
冬登山の気を付ける点
! 注意
シニア層の登山者は冬の登山だからこそ、体のコンディションや準備など気を付けるべきポイントがいくつかあります。
関東地方で有名な高尾山でも年間100件ほどの緊急救助要請が発生していますから、 冬登山で気を付けるべき点をチェックしておきましょう。
服装に気を遣う
天候が変わりやすい
低山を選ぶ
徹底した準備をする
登山届の提出
遭難したとき
早朝に出発する
注意点①服装に気を遣う
高齢者の冬登山で注意すべき点は、綿素材の服を着ないことや厚着をするなど服装の面での準備です。
雨や雪が降った時や水に濡れた時のために予備の服を用意し、手袋・厚手の靴下・アイゼンを履くなどの服装に気を遣うようにしましょう。
注意点②天候が変わりやすい
シニア層の冬登山で気を付けるべき点は、 山の天候は変わりやすいのでしっかり対策をしておくという点です。
冬の登山では天気が良くて晴れていても雨や雪が降りだしたり、気温が急激に変わったりするので注意が必要です。
注意点③低山を選ぶ
高齢者の冬登山を成功させる大切なポイントは、標高が低い山を選んで無理をしないことです。
1,000mを超えない低山を選ぶことで、体に無理のない冬登山を楽しむことができます。
注意点➃徹底した準備をする
冬の登山は何が起こるか分かりませんから、ヘッドランプなど徹底した準備をするようにしましょう。
急に天候が悪くなって道に迷うこともありますから、 地図やコンパス、チョコなどの非常食などを準備しておきましょう。
注意点⑤登山届の提出
どれだけ低くて観光客の多いハイキングコースでも、 冬登山の際には登山届を提出するのが安心です。
冬の登山中に体調が悪くなったり道に迷った時でも、登山届を提出しておくと捜索をしてもらいやすくなります。
注意点⑥遭難したとき
高齢者が冬の登山で遭難した時には、ためらうことなく救助の電話をして助けを求めるようにしましょう。
一緒に冬登山をしていた仲間が遭難した時でも、追いかけないで救助の電話をし助けを待つのが賢明です。
注意点⑦早朝に出発する
シニア層が冬登山を成功させるためには、 早朝に出発することが大切なポイントです。
早朝に出発すれば、万が一何かが起こっても暗くならないうちに下山することができます。
冬登山の服装・装備【高齢者向け】
高齢者に人気の冬登山
高齢者が冬登山を成功させるためには、 服装や装備に十分注意する必要があります。
ここでは、帽子から靴まで冬登山を安心して楽しむための服装や装備のポイントを見てみましょう。
帽子
アウター
トップス
パンツ
靴
長袖長ズボン
帽子
冬登山に出掛ける時には、天候や自分の体に合った帽子を被るようにしましょう。
日差しがきつい時にも暑さ対策となりますし、冬の登山で寒い時には防寒対策となります。
アウター
シニア層が冬登山に出掛ける時に欠かせない服装は、 防寒対策ともなるアウターです。
ユニクロやしまむらなど着心地の良いアウターを着ていけば、冬登山の不必要なケガや寒さを防止することができます。
トップス
トップスは冬登山でも動きやすくて通気性の良いものを選ぶようにしましょう。
冬登山は夏や秋に比べると気温が下がりますので、 温かさを保てるトップスを選びましょう。
パンツ
冬登山を成功させるのにポイントとなるのが、 履きやすいパンツを選べるかどうかです。
ユニクロやしまむらでパンツを購入すれば、メンズ用やレディース用を見つけることができます。
靴
高齢者の冬登山で注意したいのが、 靴はスニーカーではなく登山靴を履くことです。
低い山でハイキングのつもりで出かける時でも、冬登山の時には登山靴を履くようにしましょう。
長袖長ズボン
シニア層が冬登山をする際には、必ず長袖長ズボンを心がけましょう。
冬登山はもちろん夏や秋の時期でも、 ケガや擦り傷を最小限に抑えることができます。
高齢者にもおすすめの山で冬登山を思いっきり楽しもう
今回は、高齢者の冬登山にもおすすめの低山をご紹介してきました。
関東や関西など日本全国どこでも冬登山を楽しめるハイキングコースがありましたね。
高齢者の冬登山は低山や距離の短い山を選んで、十分な準備をして出かけるのがポイントです。
今回ご紹介した高齢者が楽しむためのコツを参考にして、冬登山を思いっきり楽しんでくださいね。