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終活

2024.11.29

【年賀状じまい】終活年賀状ってどう書くの?

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年賀状じまいとは、その年以降の年賀状を送ることを辞退する旨を記載した最後の年賀状
のことです。終活年賀状とも呼ばれています。

年賀状じまいをする理由としては「歳を重ねて、体力的に年賀状を書くのが大変」「ハガキ代の出費を削減したい」といったものが挙げられますが、昨今はインターネットの発達により、新年の挨拶を年賀状からメールやSNSに移行されている方もいらっしゃいます。

おそらく、年賀状じまいをせずに年賀状を送ることを辞めている方も多いと思いますが、今回は年賀状じまいで、どのように年賀状を辞退するか解説します。

年賀状じまいとは

冒頭でも記載しましたが、年賀状じまいとは「年賀状を送るのを辞退します」という旨を伝える年賀状のことです。

辞退する理由としては、体調面での問題や金銭的な問題など様々な事情がありますが、ここ数年は年賀状で挨拶するよりも、メールや電話、SNSで挨拶する人が増えているのではないでしょうか。

消えゆく年賀状文化

郵便局と年賀状
そもそも年賀状を送る文化は、平安時代から始まったと言われています。

明治時代になってからは、郵便制度が開始し、広く一般に広まります。そして昭和に入ると「お年玉付き年賀はがき」が登場し、年賀状は盛り上がりを見せました。

2003年には、なんと44億5936万枚もの年賀はがきが発行され、最盛期を迎えました。
しかしそれ以降は、多少の増減はあったものの基本的には減少傾向で、2024年の発行枚数は14億4,000万枚となっています。

これほど減少している一番の原因は、インターネットの普及によりネット社会に移行したことで、ハガキの代わりにパソコンやスマートフォンで、いつでも手軽にやり取りができるようになったからだと考えられています。

特に若い世代の方は、年賀状文化になじみのない方も多いでしょう。

時代の流れとはいえ、代表的な日本文化ともいえる年賀状が衰退していくのを目の当たりにするのは、少し物悲しく感じるかもしれません。

ですが、年賀状は強制的に送るものではありません。出すも出さないも自由なのです。辞めたくなったら辞めるべきなのです。

年賀状じまいもまた日本的

日本文化ともいえる年賀状が衰退しているのは悲しいですが、年賀状を辞める年賀状じまいもまた日本文化と言えるかもしれません。

そもそも年賀状を送るのは個人の自由ですから、送るのを辞めることを、わざわざ年賀状で伝える必要はないと思いませんか。

ですがいざ年賀状を辞めるとなると、「急に年賀状が届かなくなると相手が心配するかもしれないから伝えたい」「心象を悪くしたくないから伝えたい」「最後の年賀状を書くのが礼儀だ」と考えてしまいませんか。

この気遣いの感性こそが年賀状じまいに繋がり、非常に日本的だと感じるところでもあります。

年賀状じまいの書き方

年賀状じまいをする目的は下記のようにたくさんあります。
・年賀状を書く体力がなくなってきた。
・金銭面の出費を減らしたい。
・環境配慮で紙をなるべく使いたくない。
・惰性で送っている人もいるから、一度人間関係を整理したい。
・年賀状での挨拶から、メールでの挨拶に移行する。
目的は様々ですが、わざわざこの目的を正直に相手に伝える必要はありません。
内容によっては、相手を傷つけてしまう可能性もあります。

そうならないためにも、ここで年賀状じまいの書き方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

近況報告を入れる

新年の挨拶のあとは、近況報告を入れましょう。
間違っても、いきなり年賀状じまいの報告はしないようにしましょう。

年賀状じまいをする理由を入れる

相手を傷つけることのない言い回しで、年賀状じまいをすることになった旨を伝えましょう。
例)
「気が付けば傘寿を過ぎ、身体を以前のように動かすことが難しくなってきました。そのため...」

その後の交流に関する提案を入れる

年賀状じまいをした後も交流を続けたい相手の場合は、年賀状以外の代替案を提案しましょう。
例)
「来年からは、メールにて新年のご挨拶を申し上げますので、今後とも変わらずよろしくお願いいたします。」
【サンプル文】

あけましておめでとうございます。
今年も健やかに新しい年をお迎えのことと存じます。

気が付けば傘寿を過ぎ、以前のように体を動かすことが難しくなってきました。

そのため大変恐縮ではありますが、今年を最後に年賀状の送付を控えさせていただこうと思っております。

長年にわたり、心温まるご挨拶をいただきありがとうございました。

年賀状の送付は最後となりますが、来年からはメールにて新年のご挨拶を申し上げますので、今後も変わらず、良いお付き合いを続けさせていただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。

寒さ厳しき折、お身体ご自愛ください。良き一年となりますよう、お祈り申し上げます。
大切なことは、相手を思いやる気持ちです。年賀状じまいをすることは何も悪くなければ、マナー違反でもありません。

しかし、相手方がどう受け取るかということを考えた上で文面を作成しましょう。

まとめ

スマートフォンを使う夫婦
いざ年賀状じまいを行い、年賀状でのやり取りがなくなると一抹の寂しさを感じることもあるでしょう。

ですが、それだけで相手との関係性が消え去るわけではありません。メールや電話、SNSなど様々な方法でコミュニケーションをとることができます。

大事なのは年賀状を介した繋がりではなく、相手を想う気持ちです。

ですが、もし年賀状じまいをした後に「また年賀状でやり取りしたい」と感じたのであれば、また年賀状を送れば良いのです。年賀状じまいを行うことも、再び年賀状を送ることも悪いことではないのですから。相手も喜んでくれるでしょう。

終活を進めていると、「終わりが近づいてくる」とネガティブになってしまうかもしれませんが、落ち込む必要はありません。

何かを終わらせることは、新しい何かを始めるきっかけでもあります。先が長い人生、まだまだ楽しんで過ごしてください。

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