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葬儀

2024.05.01

御仏前の不祝儀袋の書き方を解説!種類や選び方、金額の相場も

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葬儀や、回忌法要に参列する場合、香典を持参することが一般的です。その際に気になるのが、不祝儀袋の表書きですよね。

「御霊前」か、それとも「御仏前」か。宗派によって違いがあると聞いたけれど、どうなのだろうか。

などと、悩まれる方も多いようです。そこで、ここでは、「御仏前」と書く場合を中心に、不祝儀袋の書き方や種類、選び方、さらには香典の金額の相場までを解説します。

御仏前とは

御仏前とは、香典を入れた不祝儀袋の表に書く言葉のことをいいます。 表書き のことです。

日本では昔から、なくなった方は仏様と呼ばれていました。
また、その方の棺の前には、香典としてお香やお花が供えられていたのです。

しかし、時代を経るにしたがってお香やお花の代わりに金銭が供えられるようになってきました。
香典というものに、突然、親族がなくなったことに対する相互扶助的な意味合いを持たせる考え方が一般的となってきたからといわれています。

この香典を供える場所を 仏前 と呼びます。
御仏前の表書きは、香典をなくなって仏様となった方にお供えすることを意味しているのです。

御仏前と御霊前の違い

御仏前と御霊前が違っている点は、言葉を使用することができる時期にあります。
この違いは、故人に対する仏教上の考え方によるものであり、また、そこには、仏教本来の考え方とは違う日本独自の考え方もあるのです。

御霊前とは
御仏前に対して御霊前は故人を御霊と呼ぶところからきています。
御霊も仏様も故人を指していう言葉としては同じですが、意味が違っているのです。

仏教では 四十九日法要 を境にして呼び名が御霊から仏様に変わるとされています。

それまでは、故人は成仏できずに霊のままさまよっているといわれています。
そのため、四十九日までは、故人は仏様ではなく、 御霊 と呼ばれているのです。

すなわち、 四十九日法要以前 は、御霊の前に香典を供えるという意味から不祝儀袋の表書きは 御霊前 となっているのです。

ただし、浄土真宗では霊という概念がないとされており、御霊前という言葉は使われません。
そのため、 故人の葬儀が浄土真宗で行われる場合の不祝儀袋の表書きは御仏前となります。

御仏前と御霊前に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

御仏前が使える期間

御仏前が使えるのは四十九日法要以降です。
ちなみに、四十九日法要の際には、御仏前を使います。

一般的に、四十九日や百箇日の法要の後、一年、三年、七年と回忌法要が行われます。
これらの法要の際に持参する不祝儀袋の表書きにはすべて御仏前と書きます。

回忌法要 は、三十三回忌ないし五十回忌まで行うことが多いようですが、いつまで行うのかという点については宗派によっても違いがあります。
しかし、最後に行う法要まで、不祝儀袋の表書きは 御仏前 となります。

御仏前の不祝儀袋の種類

水引の色や使われる絵柄、さらには多当折りか否かなどによって様々な種類の不祝儀袋があります。
いずれも香典の金額や宗教によって使用する不祝儀袋は違ってきます。

水引の色
不祝儀袋で使われる水引の色の種類は 黒白 、 青白 、 黄白 、 双銀 です。
使われる種類は、香典の金額や地域によって違います。

黒白や青白の水引は、仏教の法事ではもっとも一般的に使われています。
神道の法事でも使われますが、仏教でいう一周忌にあたる一年祭までしか使われません。

黄白は、関西地方で使われる水引で、一周忌以降に用いられます。
なお、一周忌より前の法事では黒白の水引が使われます。

双銀は香典の額が比較的多い場合に使われる水引です。
また、神道の法事で玉串料などを持参する際に使われることもあります。

使われる絵柄
不祝儀袋には 絵柄 が描かれているものがあり、宗教の違いによって使用できる絵柄が違っています。

不祝儀袋に 蓮の絵柄 が使われているものは 仏教用 とされています。
仏教による葬儀や法事などでは宗派を問わず使うことができますが、キリスト教や神道の法事では使うことができないので注意しましょう。

無地 の不祝儀袋もあります。
この不祝儀袋は使う宗教を問いません。

そのため、故人の宗教がわからない場合でも使うことができるのです。
なお、その際の表書きには御霊前と書いておけば問題ありません。

多当折り
多当折りとは、もともと献上品など大切な品物を送る際に使われた畳紙の折り方のことです。
現在では、慶事や弔辞の際の祝儀袋や不祝儀袋の折り方として用いられています。

御仏前で使う不祝儀袋で多当折りを使うのは、10,000円以上の高額な香典を包む場合です。
5,000円までの香典を包む場合には多当折りの不祝儀袋は使われません。

御仏前の不祝儀袋の選び方

御仏前で使う不祝儀袋は、水引の色や包む金額によって違ってきます。
具体的には先述した「御仏前の不祝儀袋の種類」で説明した通りです。

たとえば、仏教の法要の場合、四十九日を過ぎれば不祝儀袋の表書きはすべて 御仏前 となります。
しかし、包む金額が10,000円以上であれば、表書きは御仏前でも、 多当折りで双銀の水引が使われた不祝儀袋を選んで使うこととなるわけです。

御仏前の不祝儀袋の書き方

御仏前の不祝儀袋の書き方についてもマナーがあります。
ただし、すべてマナー通りに書かなければならないというものではなく、場合によっては簡略化されているものもあります。

筆 
通常、御仏前の不祝儀袋の表書きは 薄墨 を使って書くことがマナーとされています。
故人の突然の逝去を聞いて悲しみのあまり墨が涙でにじんで薄くなってしまった 、という意味がそこには込められているとされるからです。

現代では、不祝儀袋の表書き用に 薄墨の筆ペン が販売されているので、そちらを使うのがよいでしょう。
また、薄墨の筆ペンを買っている時間がない場合などは 黒のサインペン を使っても大丈夫です。

表書き
仏前
表書きには御霊前ないし御仏前と書くことが一般的です。
四十九日法要の前が御霊前、四十九日法要の後が御仏前となっています。

御仏前は仏教以外の法事で使われることはありません。
しかし、御霊前は仏教以外でも問題なく使われているのです。

氏名
不祝儀袋の氏名をどう書くのかは、持参する人が、個人なのか、グループなのかによって違ってきます。
具体的には次の通りです。

個人
個人の場合、自分の名前を書くのは御仏前と書かれた表書きの下です。
上司の代理で参列する場合には、上司の名前を書き、向かって左下に 「代」 と記載します。

有志
職場やサークルの有志などでまとめて香典を持参する場合には、表書きの下に ○○会社有志 、もしくは △△サークル一同 と書きます。
その際、有志一同とは書きません。

有志も一同も同じ意味なので重ねて用いることはないからです。
なお、氏名一覧を別紙に記載し、不祝儀袋の中に入れます。

夫婦
夫婦として香典を渡す際に書くのは、夫の氏名だけです。
しかし、故人と夫婦ともに親しい間柄であった場合などは 夫婦連名 で書いてもよいとされています。

その場合には、夫の氏名の左側に妻の名前を書くようにします。
この際、妻の名前に苗字を書くことはしません。

また、夫の代わりに妻が葬儀に参列することもあります。
その場合には、夫の氏名を書いた左側下に 「内」 と記載します。

御仏前の不祝儀袋の包み方
御仏前の不祝儀袋の包み方にもマナーがあります。
しかし、法事の際には販売された不祝儀袋を利用すればよいため、次の点を除いてさほど気にする必要はないでしょう。

包み方の注意点
不祝儀袋は、袋の上の部分が下の部分にかぶさるようにして折ります。
弔事に使う不祝儀袋では、涙をためないようにする、という意味でこのような折り方となっているからです。

御仏前の不祝儀袋の渡し方

御仏前の不祝儀袋は、受付が設けられていれば、受付の人に一礼をして 袱紗の上 に不祝儀袋を載せて渡します。
受付の人が表書きを読むことができる向きにして渡すことが大切です。

受付がない場合には、直接、御仏前に供えるか、もしくは遺族に手渡します。
また、不祝儀袋を渡す際には「このたびはご愁傷さまでございます」といったひと言を付け加えることも大切なマナーのひとつです。

不祝儀袋は袱紗に包む
不祝儀袋は 袱紗 に包んで持参します。
香典は大切なものですから、不祝儀袋のままで持参するのはマナー違反とされているからです。

袱紗がなければハンカチで代用(注意点あり)
しかし、袱紗をもっていない場合には ハンカチ で代用することもできます。
その場合、ハンカチは無地のものを使い、色は白もしくは黒、または紺といったものにします。

柄物であったり、赤やピンクといった暖色系の色のハンカチは使わないようにしましょう。
葬儀、法要の場で、このような色味はそぐわないとされているからです。

香典の渡し方に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

御仏前の袋に包む金額の相場

御仏前の不祝儀袋に包む金額は故人との関係によって異なります。
この点について、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会が平成28年10月から平成29年3月にかけて行なったアンケート調査があります。

それによると、もっとも高額なのは親に対する香典で 100,000円 。
続いて兄弟姉妹に対する香典が 30,000円 、祖父母や他の親戚に対しては 10,000円 、という金額が 最多回答額 として示されています。

また、親戚以外の友人・知人、職場の関係者や取引先などについては、おしなべて 5,000円 という回答が 最多 となっています。
参考にしてみてください。

ただし、このアンケート結果はあくまでも一般的なものなので、職場や地域によってはこのままではそぐわない可能性があります。
その場合には、周囲の方と相談することをおすすめします。

なお、後日の 香典返し のことも考えて過大な金額の香典を包むのもひかえるのがよいとされています。
遺族に 負担 を抱かせないことも大切なマナーだからです。

御仏前の不祝儀袋のマナー

御仏前の不祝儀袋のマナーとして気を付けたいのは

新札は使わない
お札の向きに注意
内袋に封はしない
の3点です。

新札はマナー違反?
不祝儀袋に新札を入れることはマナー違反となります。
本来、葬儀の時期は決まってなどいないのに、新札を使うのは、あたかも故人の死に備えていたかのような思いを遺族にさせてしまうからです。

もしも、新札しか用意できない場合には、 一度折り目をいれてから使うのがマナーとされています。
また、旧札であっても、汚れがひどいものは使用しないのがマナーです。

お札の向き
不祝儀袋に入れるお札の向きについては決まったルールはないようです。
しかし、内袋の裏側から見てお札が 表向き (人物が描かれてある面)になるように入れるのが一般的となっています。

その際には、人物の顔が下にくるようにします。
また、お札の向きは揃えましょう。

内袋に封をする?
お札を入れた内袋にはのりなどを使って封をすることはしません。
開封時に遺族に手間をかけさせないためのエチケットとされているからです。

御仏前の不祝儀袋はマナーを守って

葬儀や法要の際に用意する不祝儀袋ですが、利用するにあたってはいくつものルールが決められています。

いずれも故人への追善と残された遺族への思いやりが 形 となったものといえるでしょう。
御仏前と御霊前の違いも、成仏する前と後での故人に対する呼び方の違いからきたものです。

また、宗教や宗派によって異なる不祝儀袋の種類や表書きなども故人への 追善 の気持ちが表れたものということができます。

とかく身構えてしまいがちな不祝儀袋のマナーですが、故人や遺族への思いやりという 視点 でとらえれば当然のことなのかもしれません。

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