夜伽見舞いとは?行う地域や服装!品物やお金の差し入れも解説
本記事では、前半に夜伽見舞いとはどのようなもので、どこの地域の風習なのか詳しくご紹介します。
また、そもそもなぜ夜伽見舞いがおこなわれているのかその目的の取り上げます。
後半には、渡すものにはどのようなものが良いのか、渡すときの注意点など気を付けるべきポイントも取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
この記事で解決される疑問
夜伽見舞いとは?
夜伽見舞いの相場価格は?
夜伽見舞いの服装は?
夜伽見舞いとは?
夜伽見舞いは 都道府県によって違い があり、おこなわれている土地とおこなわれていない土地があります。
夜伽見舞いでは、通夜の時に線香などの火を絶やさないように遺族が 寝ずの番 をする夜伽をします。
その時に集まり食事をおこなうことや見舞いの品を出すことが 夜伽見舞い です。
目的は、遺族で集まり、 故人の思い出などを話して供養をする ためにおこないます。
見舞いとして手土産としてわたす習慣のことを夜伽見舞いと言います。
ちなみに、昔は寝ずにロウソクや線香の火を絶やさずに、複数人で交代しながら交換していました。
しかし、現在では寝てしまっても問題はなく、葬儀によっては、電子線香を採用しているかもしれません。
夜伽をするのはあくまで、故人について思い出し供養する目的が強いです。
夜伽見舞いの目的
夜伽見舞いには「遺族の方を思い、通夜の夜に寂しくならないように」「遺族の方が葬儀の用意をねぎらうため」などの意味合いが含まれています。
つまり、香典や供え物などは故人の方に対して、お世話になった感謝を伝えるために遺族におくりますが、夜伽見舞いだと、 故人の遺族に対して感謝を伝える意味合い が強いです。
通夜見舞いとの違い
関東地方などの一部には 「通夜見舞い」 という習慣が存在します。
通夜見舞いも、通夜の時に遺族に見舞いの品をおくりますが、少し意味合いが変わってきます。
通夜見舞いには、通夜や告別式に参加できなかった方や弔問ができるような時間を遺族の方が設定してくれます。
その時間に見舞いの品を持参するのを通夜見舞いといいます。
また、故人が亡くなる前に仕事が立て続いてしまい、見舞いや訪問できなかった方もいると思います。
見舞いの時に持っていくはずだったものを通夜見舞いの時にわたす こともできます。
夜伽見舞いをおこなう地域
今も夜伽見舞いを習慣としているのは、徳島県などの 西日本 です。
ほかにも千葉県や北海道でも行われている地域があるそうです。
基本的に通夜の後に遺族で集まり夜伽はおこなわれています。
昔までは弔問客は夜通し来ていたのですが、最近では規模も小さくなり、夜伽見舞いの風習も 縮小 しています。
また、夜伽見舞いをおこなう地域でも、内容が違う場合もあります。
例えば、夜伽見舞いをおこなう場所です。
夜伽を、お通夜の後自宅に移動しておこない夜伽見舞いを受け取るケースと、斎場でおこない受け取るケースです。
これは地域やその家族ごとの判断で変わってくるので、夜伽見舞いをおこなう前に、事前に確認をしておきましょう。
夜伽見舞いの服装
通夜の後の時に夜伽があり、その時に夜伽見舞いの品をわたすのであれば、喪服でも問題ありません。
基本的に 通夜に適した服装 を心掛けましょう。
しかし、後日に弔問して夜伽見舞いの品をわたすときは、喪服を着用してはいけません。
基本的には、通夜の時にわたすのがマナーなので、事前に遺族の方に連絡を取りましょう。
また、弔問の際は必ず 平服 で行きましょう。
平服といってもカジュアルな格好は控えてください。
ジーパンなどではなく男性は仕事着のスーツやジャケットなどの装いにしましょう。
女性はアンサンブルスーツや黒のワンピースなどが適しています。
また、 装飾品は基本的に外してから弔問する ようにしましょう。
光沢の素材のものや動物の皮を避けるなど、そのあたりのマナーは法要の時のルールを参考にしましょう。
基本的に カジュアルに見えない暗めの服で統一 しましょう。
通夜の服装に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
夜伽見舞いでの品物の差し入れ
昔の夜伽見舞いには、食材や飲み物などを一般的に見舞い品として定番でした。
しかし、 現在では食べ物では菓子物や現金を選択するといったケースも増えてきています。
その理由は、食材の場合だと保存がきかなく腐らしてしまい処分せざるお得ない状況もあるからです。
遠方から駆け付ける方は、そのあたりも配慮して菓子物や現金などを選択する人も多いです。
もし夜伽見舞いを何にすればよいのか悩んでいる方は、以下のものがおすすめなので、参考にしてみてください。
菓子物
アルコール
コーヒーなどの飲み物
果物
日持ちを気にする場合は、果物は控えたほうがいいですが、見舞いの品としては定番のものです。
しかし、 生ものは会場では飲食ができない場合もあるので、事前に確認しておくことが大切です。
基本的に小分けになっている クッキーなどの菓子物 が、保存もききやすく、いつでも食べられるので無難な選択です。
また、故人の方がアルコールが好きだった場合は、故人の方が大好きだったアルコールを持っていきましょう。
反対に、基本的に夜伽見舞いには不適当なものには以下のようなものがあります。
ピザなどのデリバリー
生魚や生もの
これらのものは、控えるようにしてください。
いくつかおすすめのものをご紹介しましたが、基本的に夜伽見舞いを選ぶときは以下のポイントに注目してください。
小分けで日持ちする品物
持ち運びが大変ではない品物
高級品
夜伽見舞いには 2,3千円ほどのものがベスト で、あまり高級なものだと、かえって遺族の方に気を遣わせてしまいます。
のし紙の存在を忘れずに
必ず、どのような品物をわたすにせよ、 のし紙 を付けてから、わたすのがマナーです。
店員や業者の方にのし紙に 「夜伽見舞い」 を書き記してもらいましょう。
当日になって焦ることのないように気を付けてください。
もし忘れてしまっていたら、インターネットにテンプレートもダウンロードできるサイトも複数あるので、利用するのもひとつの手です。
夜伽見舞いの渡し方
お通夜に出席した場合は、 受付の時 に香典とともに夜伽見舞いをお渡ししたいという旨を伝えてのし袋をわたします。
菓子物などの品物のときの同様です。
この時に、のし袋に不備があると、遺族の方が後に整理をしているときに、 香典などと混ざってしまう 可能性があります。
受付の際は、芳名帳に氏名や住所とともに記帳します。
受付が混雑していて、わたせなかった場合は直接、遺族の方にわたすのも失礼にはなりません。
ただし、遺族の方は香典返しなどの作業も残っていて、やることも多いのでなるべく負担をかけないように注意しましょう。
夜伽見舞いのお金の渡し方
夜伽見舞いの品を現金でわたす人も多く、今では現金をわたすのが大部分です。
その時には、気を付けたいマナーやタブーがあるので、もし現金を夜伽見舞いに考えている方は注意しましょう。
どのくらいの金額が妥当か
品物の時の金額と同様に 2,3千円 が妥当です。
遺族の方に、香典をわたすこともあるので、夜伽をするときの、菓子物代やアルコール代の一部だと考えましょう。
また、中袋に入れるときは必ず、お札の表が裏になるように入れるのがマナーです。
もし、不安になってしまったら寺などで確認や相談をしてみましょう。
のし袋には何を記入すればいいのか
現金をただ直接わたすわけではなく、しっかりとのし袋に包みに書き記して用意するのがマナーです。
基本的な書き方は以下の通りです。
中包みにお金を入れ、金額を記入する(表裏のどちらでも可)
のし袋の表に「夜伽見舞い」を記入する
中包みに入れてある金額を表に記入する
裏に自分の氏名と現住所を記入する
ポイントとして、書き記すときに金額は漢数字で記入してください。
また、夫婦の場合は 連名で、2人の氏名 を書き記しましょう。
水引きなどの包みの選び方
水引きは夜伽見舞いの時は必ず 白と黒のもの を選びましょう。
のし袋は弔辞用の鮑結びの結び目が上のものが適当です。
夜伽見舞いの正しい知識を身に着けよう
夜伽見舞いとは、線香の火を絶やさないように寝ずの番をしている遺族を見舞うことをいいます。通夜に準ずる服装で伺います。
夜伽見舞いの相場は2千~3千です。お菓子や飲み物を渡す場合は夜伽見舞いと記したのしをつけます。現金を渡す場合は、白と黒の水引が印刷された封筒に入れます。
夜伽見舞いの服装は、通夜の日の場合は喪服を着用します。後日改めて弔問し夜伽見舞いを渡す時は地味な平服を着用します。
地域差によって夜伽見舞いの有無はわからないので確認しましょう。
内容も家族ごとの判断なので、自分が経験したとおりになるとは限らないので、注意が必要です。
現在は現金を夜伽見舞いでわたすのが大部分になっているので、のし袋の書き方など確認しておきましょう。
しっかりと遺族の方にお悔やみの気持ちを伝えるためにも、マナーやルールを覚えておきましょう。