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葬儀

2024.04.30

ペットが亡くなったらすべきことは?供養方法や手続きを解説

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みなさんは、愛するペットが亡くなってしまった時、まず初めに何をすべきかご存知ですか?

亡くなった後にしなくてはならないことは、みなさんが思っている以上に多く、悲しみの中でも着々と動いていかなくてはなりません。

ここでは、愛するペットのその時に役立つ知識を紹介しています。

ペットが亡くなった直後にすること
最愛のペットが亡くなったとなれば、飼い主の方々は相当辛いことと思います。
ですが、大切だからこそ、悲しみの中でも亡くなった直後スムーズに行うべきことがあります。

ここでは、2つの行うべきことを紹介します。

遺体のケア
ペットにも人間と同様に 死後硬直 が起こります。
死後硬直が開始する時間は、死亡した日の気温により、多少の違いはあるものの人間よりも小さなペットの場合は大体 2時間 くらいと言われています。

ペットが亡くなったことに悲しんでいるうちに、死後硬直が始まってしまえば、手足が伸びきった状態で硬直してしまい、棺の中に入らなくなってしまったり、自然な体勢での供養をしてあげられなくなってしまいます。

そのため、飼い主の方は辛いとは思いますが 硬直が始まる前に遺体のケアを行う事が必須 です。
初めに、目や口が開いている時は閉じてあげます。

目 は、ティッシュやガーゼを、ペットの瞳のサイズに合わせ、3重程度に折りたたみ、まぶたの上に被せるように閉じます。

口 は硬直が始まる前に、予め布やゴムで閉じた状態で固定してあげます。
手足 は伸びたまま硬直すると棺に入らない可能性があるので、手足の関節を曲げて、睡眠中のようなリラックスした体勢にします。

最後にお湯濡らし、軽く絞ったタオルで、毛並みを整えるよう身体を拭いてあげます。

遺体の安置
ペットの大きさに合わせ、 段ボール を用意し、 バスタオルや毛布 を中に敷いておきます。

時間が経ち、硬直がとけ始めた時に、自然現象で遺体から体液が出てくる事があるので、事前に 新聞紙やビニール、ペットシーツなどを敷いておく と安心です。

ペットを安置する箱の準備が整ったら、ペットを中に入れます。
頭部や腹の辺りをドライアイスで冷やして、保冷効果を上げるため遺体をバスタオルで包みます。

安置する場所は、腐敗が進むのを防ぐために、 直射日光を避けて、風通しがよい涼しい所 を選びます。
夏場の場合は、エアコンは出来るだけ低い温度に設定します。
市販のものには、安置用の 「おくるみ」 といった物もあるようです。

寝袋のような見た目のお布団で、段ボールの棺やタオルでは寂しいと思われる飼い主の方に人気です。
そのまま火葬ができるような素材で作られています。


ペットが亡くなったら供養方法を決める
供養
慌ただしいですが、安置までの手順を終えたら、 葬儀や供養方法 を考えなくてはなりません。

供養方法には、遺体を燃やして焼骨にする 火葬 と、焼骨にせず遺体のまま埋める 土葬 があります。

ペットを自宅に安置しておけるのは長くても 2日 程度なので、あまり時間はありませんが、将来的に後悔することのないような、自身にあった供養方法をしっかりと探すことが必要です。

ペットの供養方法については以下の記事でも取り上げています。
【専門家監修】ペットの供養方法は?寺・霊園、納骨堂、手元供養、散骨別に解説

また、ペットの遺骨に関する記事もあるので参照してください。
ペットの遺骨をどうする?自宅で保管・手元供養・散骨など解説!


ペットの供養方法①火葬
火葬場 遺骨処分
近年、 最も一般的な供養方法 とされているのが、ペットの遺体を焼骨にする、 火葬 というものです。

ここでは、大きく4つに分けてみていきます。

火葬の種類
一緒に火葬できるもの
火葬の際の持ち物
費用
火葬の種類
ペット葬儀業者に依頼をして火葬を行う場合は、火葬方法にも何種類かがあります。

合同葬
他のペットたちと共に合同葬儀をし、葬儀後に全員一緒に火葬を行うもの です。
遺骨は共同墓地や共同供養塔に納骨されます。

一任個別葬
葬儀を行ったのち、 家族が立ち会わず葬儀業者に一任して、個別に火葬を行う ものです。

立ち合い個別葬
家族立ち合いのもとで、個別に葬儀 を行います。

自宅葬
葬儀業者が、自宅まで出向いて、葬儀全て をとり行います。

一緒に火葬できるもの
白色 花
最愛のぺットの火葬に、ペットが生前好きだった玩具や食べ物も一緒に燃やしてあげたい、と考える飼い主の方も多いと考えられます。

しかし、何でもかんでも遺体と一緒に火葬できるというわけではなく、制限があります。

おやつやご飯
袋や缶などの容器から出した、 少しの量のお菓子やご飯 を、テイッシュに包んでペットの口の近くに添えてあげることができます。

その形であれば、出棺からそのまま火葬を行うこともできます。

缶やプラスチック、ビニール などを一緒に燃やしてしまうと、黒煙が出たり、燃え残った黒い塊が遺骨に影響を与えてしまうので、一緒に火葬を行うのは避けましょう。

お花
お花 は、火葬に影響を与えないため、 一緒に燃やすことが可能 です。
棺の中のペットの周りに飾り付けをし、そのまま火葬することができます。

ここでの注意点としては、色の濃いお花や、あまりにもたくさんのお花を一緒に燃やすのは避けるということです。

お花の色素が、遺骨に移ってしまう可能性があるため、ペットの遺体と一緒に火葬をする際には、 淡い色のお花 を選びます。

玩具や洋服
玩具や洋服 は、火葬に影響を与えるので、 一緒に燃やす事はできません 。

しかし、火葬前のお焼香の際に、 写真と共に飾ることが可能 なので、生前お気に入りだった玩具や洋服、首輪などは、そこに置くようにしましょう。

火葬の際の持ち物
数珠
数珠
数珠を持たずに手を合わせるだけでも問題はありませんが、 自宅にあるようであれば、数珠を持って合掌するのが良い でしょう。
数珠に関しては、こちらもご覧ください。

数珠の選び方を解説!本式・略式、性別など!無宗教の人は?

カメラ
近年、火葬場では、 ペットの最後の姿を写真に収めることが許可されている ところが多くなっています。

後で後悔する事の無いように、火葬の前の最後の姿をおさめることをオススメします。

携帯電話のカメラでの撮影も問題ありません 。

費用
自治体で火葬を行う場合
自治体ごとに火葬方法が異なってくるため、多少の差はあるものの 3,000〜10,000円 程度となっています。

葬儀業者に依頼した場合
ペットのサイズによって前後するものの、 15,000〜100,000円 程度となっています。

火葬に関しては、こちらも参考にしてください。

犬の火葬の手順・費用・服装は?業者の選び方や火葬場も紹介


ペットの供養方法②埋葬(土葬)
樹木葬
飼い主の方の中には、最愛のペットを、亡くなってもなお生前の姿のまま埋めてあげたい、と考える方もいるかもしれません。

すなわち土葬にあたるわけですが、愛するペットも他人から見ると 「動物の遺体」 であり、法律においては 「一般廃棄物」 の分類になります。

そのため、 土葬する際には、多くの配慮と注意が必要 です。
ここでは、大きく3つに分けてみていきます。

違法ではないのか
土葬場所の選び方
土葬の方法および注意点
違法ではないのか
他人の所有している土地や、公共の場所に埋めてしまえば、それは軽犯罪法により、ゴミの不法投棄と同じ罪に問われることになります。

ですが、 自分の持っている土地に埋める分には、法律に触れることはありません 。

土葬場所の選び方
先ほども述べた通り、自分が権利を持っている私有地であれば問題はないので、よく遊んでいた思い出深い自宅の庭に、というのも、 私有地であれば可能 です。

ですが、売却や譲渡などによって、その土地が結果的に別の人の手に渡る可能性もゼロではないので、 先のことも考えておくことが必要 です。

また、どんなに思い出深い場所であったとしても、 公園などの公共の場に埋葬してはいけません 。

土葬の方法および注意点

私有地に埋めるのだとしても、ペットの土葬には気をつけることが様々あります。

深い所に埋める
動物の死体からは、 独特の匂い がします。

浅い所に埋めてしまうと、野良猫やカラスなどが、その匂いを嗅ぎつけて掘り起こしてしまうことがあります。

少なくとも 地表から1メートル以上深いところに埋葬する ようにしましょう。

タオルを敷く
遺体を包むタオルは、ポリエステルなどの化学繊維ではなく、 木綿や絹などの、化学繊維に比べて土に還りやすい、自然素材のものを選ぶ と良いでしょう。

また、遺体をビニールに入れたり、化学繊維で作られたシートに包むのも、土に還りにくくなるだけでなく、湿気がこもりやすいため避けます。

埋め戻しの土を高くする
埋めもどす とは、遺体を埋めた後、上に土を被せていく作業のことを言います。

土を固めながら埋めるのはもちろんのこと、埋めた後に 被せる土も高く盛り上げる ようにします。

愛犬のお墓に関する記事もあるので該当する方は参照してください。

犬のお墓を自宅に建てる!方法や注意点、手元供養や納骨堂も


ペットが亡くなったら行う手続き
手続き
ペットが亡くなったら、埋葬の準備以外にも行うべき手続きが存在します。
例えば、犬を飼っている場合、必ず 畜犬登録 というものを行っているはずです。

この登録をしていると、毎年 「注射の督促状」 や 「狂犬病予防注射のご案内」 が家に届きます。

そのため、それを打ち切るための手続きが必要であり、それが 廃犬届 です。

亡くなってから30日以内に保健所へ廃犬届を提出 しなければ、ずっと上記の2点が自宅に届き、保健所の職員の方が自宅に聞き込みに来たりするなど、後々面倒になってしまいます。

廃犬届を提出する際には、一緒に 鑑札 と 狂犬病予防注射済証 も返却しましょう。

また、血統書登録をしていた場合は、 犬種団へ死亡連絡 を入れなくてはなりません。


ペットが亡くなってからすべきことは多い
最愛のペットが亡くなるというのは、飼い主の方にとっては相当辛いことだと思います。

ですが、亡くなってからの限られた時間でやらなくてはならないことは沢山あり、それをスムーズにこなすことこそが愛するペットへの供養になるとも考えられます。

その時になって焦ることのないように、あらかじめ知識を得ておくことをオススメします。

愛猫が亡くなってしまった方向けの記事もあるので該当する方は参照してください。

猫が亡くなったら?死亡確認や処理、その後の供養方法を解説
猫が亡くなったら?死亡確認や処理、その後の供養方法を解説

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