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葬儀

2024.04.30

合同葬とは?社葬との違いや費用、メリット・デメリットを解説!

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合同葬とはそもそも何を示しているのか、社葬との大きな違いも詳しく解説します。
また、合同葬ならではのメリット、デメリットも取り上げてどのような人が合同葬に向いているのか、避けた方がいい人はいるのか、その判断基準も併せて解説します。

そのほかにも費用やマナーなど抑えておきたい情報も解説しているので参考にしてみてください。

合同葬とは
葬式
一般の企業に勤めている人が亡くなった際に、社葬と個人葬の二つを一括して行う葬儀の形をさします。

また、 2つや3つ等複数の企業などがまとまって行う葬儀 のこともさします。

合同葬にはポイントがあり、通常の葬儀のプログラムの流れとは違うので、関係者は十分に理解をしておくことが重要です。

弔電を送るのが多い
合同葬の参列者は企業の一部の人物が代表的に担います。

その他の人々は弔電を送り、お悔やみの気持ちを伝えるのが一般的です。

あて名は喪主の名前を書きましょう。

葬儀の前日までに喪主に届くのがマナーとされていますが、合同葬では、当日に現場に届く形式でも大丈夫です。

合同葬と社葬の違い
違い
大きな違いは以下の項目です。

規模
費用
葬儀までの期間
大きな違いは以上の3つです。
ひとつずつ見ていきましょう。

規模
社葬では社員の関係者はもちろんのこと、取引先の方まで、参列されるので 会場・参列される人数がとても 大規模になるケースが多いです。

対して、合同葬では個人葬との合同であるので多少は規模やコストを抑えられます。
それでも、規模は通常のお葬式に比べて大きなものになるので、 当日の把握や準備 は必須です。

費用
社葬に比べて合同葬のコストは安く済みます。
主な理由は費用分担が会社と遺族で行う事が可能なためです。

分担具合にも寄りますが、先ほど述べた通り、主に位牌や遺影等が遺族側、会場の手配等を会社側が担います。

葬儀までの期間
亡くなられてから 実際にお葬式までの期間 があまりありません。

決められた期間のうちに、遺族の喪主は企業側の代表者と話し合いをします。
準備や連絡があるので、早めの行動が要求されます。

また、当日のプログラムの確認やリハーサルなど前もってやっておき、綿密な準備と計画を構築する事が会社と遺族の双方にとって益になる形に繋がります。

打ち合わせなど連携をいかにとれるかが重要です。

合同葬の流れ
流れ
全体の準備からの流れは以下のように沿って行われます。

順    内容
①    遺影や祭壇などの準備
②    納棺
③    お通夜
④    葬儀
⑤    火葬
⑥    収骨
⑦    安位諷経
⑧    精進落とし
やはり大きなポイントは お通夜~火葬まで を一般葬とは違い、一連の流れでやってしまうことです。
ちなみに 安位諷経 とは、火葬をして骨となって戻ってきた故人の供養です。

合同葬の当日は以下の流れに沿って行われます。

順    内容
①    参列者の受付
②    開会の辞
③    代表者のあいさつや弔電の披露など
④    読経
⑤    焼香
⑥    僧侶退出
⑦    葬儀委員長のあいさつ
⑧    閉会の辞
大まかな流れに関しては上記の順で行われますが、あくまで一例であり、選んだプラン内容によっては前後する場合があります。

全体のプログラムが終了して落ち着いたら、なるべく早く弔電をいただいた方にお礼状を出してください。
大きな目安として葬儀終了から 3日以内で届くよう にしましょう。

合同葬の費用
費用
葬儀自体のプランにもよりますが、仮に400人の人数想定で行った際は400万円ほどかかります。

通常の個人葬よりも大規模化する傾向にあるため、コストは上がります。
企業側と相談して費用の分担を決めるので、全額を丸ごと負担する事はありません。

費用の分担について
分担量に関しては、正直ケースバイケースなので、 全体のコストからきれいに折半するのか、部分的に折半するのかは話し合い で決めます。

分担例
大まかな手配の分担例としては以下の通りです。

故人の棺や遺影の写真など直接的に故人に関係しているものは遺族側
会場の設備などは企業側
経費の問題
企業側が少しでも葬儀の費用を負担する場合は経費として落とせますが項目によっては経費として扱えない事があります。

社葬では落とせるのに合同葬ではダメな項目もあるので、以下で詳細を確認して下さい。

経費として落とせる代表的なものは以下の項目です。

案内・広告
祭壇の準備費
お供え物など
遺族への送迎費や飲食費
粗品や礼状にかかるお金
対して合同葬では落とせないのは以下の項目です。

仏壇や墓石
密葬
納骨
火葬
香典返しなどのお金
火葬にかかる合同葬では経費の扱いとはなりません。

備品も落とせる事項と落とせない事項の双方があるので、 必ず税務署に確認をとりましょう。

合同葬に向いている人
ポイント
合同葬に向いている人は、 負担を少しでも軽くしたい人 です。
故人の役職によっては2度行います。

2度に分けてしまうとコスト面だけではなく、遺族の身体的、精神的にも重荷を背負う形になります。
合同葬はまとめてできるので少しだけ遺族が払う金額や労働量を少なくすることができます。

故人が生前、 多くの人と交流を持っていた方 には合同葬が良いとされています。
なぜならば、合同葬では参列された方が最期に故人の顔を見られるからです。

密葬を済ませた後では、故人はすでに骨の状態になってしまい、参列者の多くは直接、顔を見て別れることはできません。
故人が交流の広い方であれば、 多く人はやはり最後に顔を見てお別れをしたいと思う ので合同葬が適しています。

合同葬のメリット
メリット
合同葬の主な利点を3つ取り上げます。
ひとつずつご紹介しますので、参考にしてください。

費用が安く済む
社葬では企業側が全額を、個人葬では遺族の方が全額を払います。

対して、 合同葬では両者の話し合いでそれぞれコストを分担する形になる のでコストが分散されます。

また、規模も社葬に比べて縮小されているので全体のかかるコストが安くなります。

社葬と個人葬を二度行わなくて済む
分けて行う必要がありません。
2つに分けてしまうと遺族の準備や当日の労働量も多くなるので、 同時に行う 合同葬は非常に魅力的です。

準備も企業側と遺族側が分担して行うので、労力に関してもそれぞれ軽減されます。

遺族が会社の人と交流できる
故人がよほど自宅に後輩や先輩を連れてくるような性格でなければ普段、遺族の方が会社の方に会うことはありません。

合同葬では 故人がお世話になった方など遺族が交流を持てる貴重な機会 です。

合同葬のデメリット
デメリット
先ほどは利点を紹介しましたが、欠点も無論存在します。
欠点の方もしっかりと抑えた上で合同葬にするのか判断しましょう。

細かく分ければキリがないので、主に3つに分けて、ご紹介します。

葬儀の時間がながい
合同葬は社葬、個人葬と比べて全体の時間が長いです。
個人葬では 60分程度で終わる ことが多いですが、合同葬では 90分から120分と約2倍の時間がかかります。

その理由として弔辞の数が遺族側と企業側のそれぞれが用意するので時間も多くとります。
焼香の人数も多く指名されるので時間がかかってしまいます。

準備期間が短い
合同葬は個人葬と社葬を一括して行うので、両方の準備を同時に行う必要があります。
行うまでの日数は短いのに、案内を参列希望者に送るなど当日までにやることが多く準備が大変です。

一般的に火葬までの期間がおおよそ決まっているので、 早ければ1週間以内に行う 場合もあります。

遺族が集中できない
遺族は会社の方から取引先の人まで多くの方とお話しすることになるので、当日は常にあいさつをして回るなどもてなすことに気を回さなければなりません。

落ち着いて、故人と向き合いたい人にはあまり向かないかもしれません。

合同葬の注意点

合同葬の費用は葬儀社の言い値で決まる
料金は 葬儀社の言い値 で左右されます。
個人葬や社葬に比べて、合同葬はあまり行うことは少ないので対応できる葬儀社も少く、価格競争もあまり生じていません。

このことから、提示された額がその他の葬儀社と比べて高くなる事があります。
言い値も葬儀社によって差があります。

必ず複数の葬儀社に相談をしてどのくらい費用がかかるのか 見極めましょう。

香典を辞退される場合もある
合同葬では遺族の方と合同なので、 課税対象にはならないので香典を受け取ってもらえます。

ただし、合同葬だからと言って必ずしも香典を受け取ってもらえるとは限りません。
合同葬が2つの企業によるものであれば、受け取ってもらえません。

必ず香典を贈ろうと考えている場合は 事前の確認 が必要です。

香典を辞退されてしまったら
会場のスペースや準備もあるので、必ず 喪主の方などに確認が必要 です。
香典以外にも 供物や枕花 をおくり、お悔やみの気持ちを伝えることもできます。

合同葬の服装
納骨の仕方 服装
基本的には喪服で参列することになります。
しかし場合によっては案内に平服と指定されることもあるので注意しましょう。

本記事では喪服で参列することを想定して男女それぞれのふさわしい服装をご紹介します。

男性
男性 喪服
男性は以下の服装が一般的です。

黒のスーツ
光沢のない無地の白ワイシャツ
靴下・靴ともに黒色のもの
基本的に ネクタイピンなどはつけません。
靴は装飾のないシンプルなものにしましょう。

男性の喪服に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

【図解】メンズの喪服!スーツはダブル、シングル?おすすめメーカー
第三人生編集部

女性
女性 喪服 洋式
女性は以下の服装が一般的です。

スカート、ワンピース
黒色のストッキング
黒色の靴(4~5cmほどの高さのヒール)
布製の黒色のバッグ
女性は黒色か紺色のスーツ、ワンピースのどちらかが一般的です。
袖は長袖でスカートの場合は、ひざが隠れるぐらいの丈のスカートを準備しましょう。

装飾品は基本的にすべて外して、 バッグや髪留めなど飾りのないシンプルなもの を選びましょう。
装飾品として身に着ける事が可能なのは、以下の3つです。

真珠の一連のネックレス
真珠の揺れないタイプのイヤリング・ピアス
結婚指輪(婚約指輪)
ネイルに関してはベージュの物で、基本は落としましょう。
ジェルネイル等で落とす事ができない際は絆創膏や手袋で派手なネイルを隠すようにして下さい。

女性の喪服に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

【図解】女性の喪服を年齢別に解説!スーツの注意点やNGな服装も
第三人生編集部

合同葬のマナー
マナー
主な物は以下の二つです。

受付を間違えない
名刺交換はNG
受付を間違えない
受付の際に名刺を渡すのがマナーです。
ただ名刺を渡すのではなく、事前にやることがあります。

基本的に受付に名刺を渡す際は、 名刺の左下部分を折ります。
あるいは、 名刺の右上の部分に弔の文字を記してから 受付で渡しましょう。

忘れやすい項目になるので確認を忘れずにしてから参列して下さい。

名刺交換はNG
基本的に 厳粛な場であるので、交流を広めることを目的として名刺交換は行ってはいけません。

さまざまな交流を持てる機会なので交流を広めたいという気持ちは抑えて、 故人の最期を見届けて供養につとめましょう。

合同葬を知る
この記事では合同葬を中心に解説を行ってきました。

企業の重役などに関して行われる事の多い合同葬は特に会社という側面が強く、取引先との関係性を鑑みるとビジネス的に礼節を守る事が重要 であり、参列の際には様々な事に特に注意を払います。

また、 通常と離れた形式の葬儀となる事から、実際の段取りなどが狂う恐れもあります。
不安の払拭と故人の方にとって大事な行事である葬儀を円滑に終えるためにも、適宜専門的な知識を持つ葬儀社の方の意見が不可欠です。

正確な事情も葬儀社の方が把握してますが、会社と遺族側という二つの立場から協力して行う事が合同葬の特徴です。
合同葬に置いて、特に重要なのは、会社と遺族側の連携と労力の分配です。

一連の行事を終えるためにも、なるべく会社の業務に支障の出ない形を望む方も多いでしょう。
ですが、一番大事なのは故人の意思と遺族の心情です。

無論会社としてのビジネス的面を満たす事も重要ですが、なるべく双方の要求を満たした形になるよう、知識等を予め頭に入れて置き、生前の内から葬式について協議を重ねて置きましょう。

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