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葬儀

2024.04.30

臨済宗の仏壇とは?選び方や飾り方、お参り作法などを紹介!

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仏壇の飾りかたは、宗派により違います。
ご本尊や脇侍、仏具には多くの種類があるため、どれを選べば良いか迷いますよね。

特に臨済宗は十四派にも分かれているため、何を用意するべきか迷う人も多いのではないでしょうか? 
そこで今回は、臨済宗の仏壇の飾り方について詳しくご紹介します。

お参りの作法についても解説しますので、どうぞご覧ください。

臨済宗とは
仏壇
臨済宗の仏壇について見ていく間に、臨済宗とは何かについて簡単に見ていきます。

教え
宗派
御本尊
総本山
についてこちらで解説します。

教え
臨済宗は禅宗の一つであり、「悟り」を非常に重んじている宗教です。
誰かから教えられることではなく、臨済宗を信仰する人すべてが、自分自身の中にある仏性に気付くことを目的としています。

このため、言葉による教義ではなく座禅などの各々の体験が大切だと考えています。

宗派
臨済宗は多くの宗派に分かれており、主なものは十四派あります。
十四派の中で最も大きいのが妙心寺派です。

日本全国にある臨済宗の禅寺のうち、半数以上が妙心寺派となります。
そのほかには、南禅寺・東福寺・相国寺・健仁寺・天龍寺・大徳寺・建長寺・円覚寺・方広寺・永源寺・佛通寺・向嶽寺・國泰寺があります。

御本尊
さまざま宗派に分かれている臨済宗ですが、御本尊は釈迦牟尼仏にほぼ統一されています。

総本山
妙心寺・南禅寺・東福寺・相国寺・健仁寺・天龍寺・大徳寺は京都府にあり、半数の宗派の総本山が京都府にあります。
大徳寺・建長寺の総本山は神奈川県です。

そのほかは、方広寺は静岡県、永源寺は滋賀県、佛通寺は広島県、向嶽寺は山梨県、國泰寺は富山県と全国に点在しています。

臨済宗の仏壇の選び
臨済宗の仏壇の選び方に決まりはあるのか、ご説明します。
具体的に

サイズ
種類
について見ていきましょう。

サイズ
臨済宗の仏壇のサイズは、特に決まりはありません。
部屋のサイズや仏間の有無に応じて、ぴったりのものを選ぶようにしましょう。

近年では、仏間がない住居が多くあります。
そのような場合に、仏壇を置きたい場合はたんすの上における上置き型や、インテリアになじむ小型のモダン仏壇を選ぶとよいでしょう。

種類
臨済宗の仏壇の種類にも特に決まりはありません。
クラッシックな唐木仏壇でも、最近人気のあるモダン仏壇でも良いでしょう。

ただし、臨済宗の仏壇にあまり金仏壇は選ばれていないようです。
よほどのこだわりがない限り、金仏壇以外を選ぶほうが無難です。

臨済宗のおすすめの仏壇
仏壇
臨済宗のおすすめの仏壇を具体的にご紹介します。
近年流行している

モダン仏壇
上置き仏壇
のおすすめをご紹介します。

京仏具秀蓮 モダン仏壇
京仏壇 いせむら 仏壇【国産品】 モダン仏壇 ロータス 41号 【日本製】 幅46cm奥行41cm高125cm LED照明付 京仏具秀蓮 らくらく設置便付(梱包材料もお持帰り致します)1~2日以内に発送致します
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126,800円
www.amazon.co.jp
amazonで商品を見る
和室にも洋室にも馴染みやすいカラーとシンプルなデザインが魅力のモダン仏壇です。
大きく見えますが、幅は46cm、奥行きは41cm、高さは125cmと非常にコンパクトな造りです。

内部は須弥壇のほかにも三段あり、仏具やお供え物をゆったりと配置できます。
また、須弥壇の低部は取り外しでき、高さを変えることもできるため、大きめの仏像も安置できます。

本体下部は引き出しとなっており、普段使わない仏具や線香やろうそくのストックなどが収納でき、便利です。

松山神仏具店 上置き仏壇
松山神仏具店 ミニ仏壇 モダン仏壇 カモミール18号 高56.9cmX幅40.5cmX奥37.5cm 仏具一式セット 全宗派 禅宗(曹洞宗)
松山神仏具店 ミニ仏壇 モダン仏壇 カモミール18号 高56.9cmX幅40.5cmX奥37.5cm 仏具一式セット 全宗派 禅宗(曹洞宗)
98000円
www.amazon.co.jp
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モダンな上置き仏壇です。
コンパクトな造りですが、引き出しとスライド棚が付いており収納とお供え物の配置に困ることがありません。

仏壇内部には照明が付いており、優しく仏像を照らします。
見た目と美しいですし、お参りの際手元が暗くならず安心です。

仏具一式が付いていますので、ご本尊と脇侍を揃えるだけで良い点も魅力です。

臨済宗の仏壇に飾るもの
仏壇 種類
臨済宗の仏壇に飾るものには、主に以下のものがあります。

仏像・掛け軸(御本尊・脇侍)
仏具
位牌
臨済宗の仏壇には、どのようなものを選べばよいか一緒に見ていきましょう。

仏像・掛け軸(御本尊・脇侍)
臨済宗の仏像ですが、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)が一般的です。
臨済宗は多くの宗派に分かれていますが、本尊はこちらでほぼ統一されています。

脇侍とは、本尊の働きをサポートする存在のことです。
脇侍は地域や檀那寺によって違います。

臨済宗の左脇侍には文殊菩薩、無相大師、達磨大師、右脇侍には花園法皇、普賢菩薩、観世音菩薩が選ばれることが多いです。
ただし、組み合わせは檀那寺によって違うため、よく確認するのがおすすめです。

また、お寺によっては脇侍を置かず本尊だけを飾るケースもあります。

仏具
仏具は三具足が基本です。
三具足とは、香炉・花立・燭台がそれぞれ1つずつです。

花立と燭台が2つずつになると、五具足となります。
通常のお飾りは三具足、法要や命日など特別な時には五具足と使い分けている人が多いようですが、仏壇が狭い場合は常に三具足でも問題ありません。

三具足・五具足のほかには、ご飯を盛る仏飯器、浄水を入れる茶湯器はあった方が良いです。
これらを揃えると、お供えに欠かせない香・灯明・生花・仏飯・浄水をお供えできます。

さらに、まだ仏具が置ける場合は、線香立・マッチ消し・鈴を配置します。
ほかにも、臨済宗の仏壇の飾りには、灯篭や瓔珞(ようらく)を用いる場合があります。

仏具に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

仏具の種類や名前を解説!仏壇への置き方や手入れの方法も!
仏具の種類や名前を解説!仏壇への置き方や手入れの方法も!
お墓・霊園比較ナビ編集部
位牌
臨済宗の仏壇には位牌と過去帳を置きます。
これらにはご先祖様の魂が宿ると考えられており、非常に大切なものです。

また、日本の仏教で最初に位牌を仏壇に配置し始めたのは臨済宗だといわれています。
このこともあり臨済宗では位牌を大切にするため、位牌はできるだけ飾りましょう。

最近の位牌には、置き場所を選ばないタイプもありますので、狭いスペースでも十分に飾れます。

臨済宗の仏像・掛け軸(御本尊・脇侍)の選び方
仏像
臨済宗の仏像・脇侍の選び方を見ていきましょう。

脇侍は仏像・掛け軸どちらが良いか
サイズ
注意点
について具体的に解説しますので、ご覧ください。

脇侍は仏像・掛け軸どちらが良いか
臨済宗の脇侍には仏像と掛け軸がありますが、どちらを選んでも問題ありません。
本尊は仏像を選ぶ人が多いですが、脇侍は仏壇の大きさに合わせて仏像か掛け軸を選択する人が多いようです。

サイズ
臨済宗の本尊・脇侍は仏壇のサイズにあわせて選ぶことが大切です。
これらは仏壇の須弥壇と呼ばれる最上段に置くため、その内寸をよく確認し、選ぶようにしましょう。

また、本尊より脇侍が大きくならないように注意することが必要です。
掛け軸の場合は、本尊の頭より低い位置に掛け軸をかけなければなりません。

このため、本尊の全長より小さな掛け軸を選ぶ必要があります。

注意点
大きさ以外にも、臨済宗の仏像には注意点があります。
それは、釈迦牟尼仏の座像を選ぶことです。

仏像には立像もありますので、間違えないように注意しましょう。
また、仏像や掛け軸は繊細なもののため、お手入れは筆や羽ばたきで丁寧にするのがおすすめです。

臨済宗の仏具の選び方
仏具3
臨済宗の仏具の選び方について以下のことを見ていきましょう。

種類
サイズ
注意点
を具体的にご紹介します。

種類
臨済宗の仏壇の仏具ですが、色やデザインなどに決まりはないため、好みのものを選ぶと良いでしょう。
仏具は三具足が基本ですが、スペースに余裕があるなら線香立やマッチ消し、仏飯器、鈴などを配置します。

これらの仏具は、仏壇にすべて置いても良いですし、経机や別の机などに置いても良いです。

サイズ
仏具のサイズは、仏壇に合うものを選ぶようにしましょう。
臨済宗の仏具の大きさも決まりはありません。

注意点
仏具の素材は金属であることがほとんどです。
このため、お手入れは柔らかい布での乾拭きが基本です。

水洗いした場合は、完全に乾かし錆びなどを防ぎましょう。

臨済宗の位牌の選び方
位牌
臨済宗の位牌の選び方について

種類
サイズ
注意点
を解説します。
臨済宗は位牌を大切にしますので、これらをよく確認しましょう。

種類
臨済宗の位牌の種類は、特に決まりはありません。
一人分の名前が書ける札板位牌でも、複数人を祀れる繰り出し位牌を用いても構いません。

仏教のほかの宗派と同様、四十九日を過ぎたら白木位牌から本位牌に変わるため、そのことは注意しておきましょう。

サイズ
臨済宗では位牌はできるだけ仏壇に安置したいため、仏壇のサイズをよく計り、それにあった位牌を選ぶようにしましょう。
また、最近亡くなった人の位牌が、先祖の位牌や繰り出し位牌よりも大きくならないように注意が必要です。

注意点
繰り出し位牌を用いても、ご先祖様の名前が位牌に入りきらないことがあります。
その場合は、過去帳に故人の名前を移していきます。

これは、檀那寺にお願いする必要がありますので、問題が出てきたら相談しましょう。
また、位牌は漆塗り部分は柔らかい布で乾拭き、金箔部分は専用の羽ばたきでのお手入れがおすすめです。

位牌に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

位牌の種類を素材・デザイン・宗派別に解説!繰り出し・夫婦位牌も
位牌の種類を素材・デザイン・宗派別に解説!繰り出し・夫婦位牌も
お墓・霊園比較ナビ編集部
臨済宗の仏壇の飾り方
仏壇
臨済宗で必要な仏像や仏具を見てきました。
続いてその飾り付け方をご紹介します。

灯篭・瓔珞
上段
中段
下段
2段しかない場合
についてご紹介しますので、ご覧ください。

灯篭・瓔珞
臨済宗では、灯篭や瓔珞で仏壇を吊るします。
これらは一対で飾るのが原則です。

飾り方ですが、ご本尊の前面に瓔珞を吊るします。
そして、飾った瓔珞を挟むようにして灯篭を配置します。

つまり、向かって左側から灯篭・瓔珞・瓔珞・灯篭となるように飾るのです。

上段
臨済宗では上段には、ご本尊と脇侍、仏飯器を配置します。
中央にご本尊、両サイドに脇侍です。

左脇侍の左とはご本尊から見て左側ということです。
つまり、向かって右側に左脇侍がきますので、注意しておきましょう。

右脇侍はこの逆で、向かって左側に配置します。
仏飯器は、ご本尊と脇侍の前にくるように配置します。

狭いのであれば、仏飯器をご本尊の前だけに置いても良いです。

中段
中段に置くのは位牌と茶湯器、高坏です。
茶湯器を中段の中央に置き、高坏をその両サイド、高坏の外側に位牌を配置します。

位牌が複数あるなら、向かって右側に先祖の位牌、向かって左側に新しい位牌がくるようにします。
つまり、向かって左側から新しい位牌・高坏・茶湯器・高坏・古い位牌といった順番となります。

下段
臨済宗の仏壇の下段には、三具足や五具足、過去帳を配置します。
三具足の置き方ですが、中央が香炉、向かって右側が花立、向かって左側が燭台です。

五具足で置くなら中央が香炉、その両サイドが燭台、さらにその両サイドが花立となります。
三具足や五具足は、上卓や前卓と呼ばれる小さな台の上に置かれることが多いです。

過去帳は、下段の一番右側に配置します。
線香立やマッチ消しなどは、三具足・五具足を置いた段より一段下げた部分に置きます。

そこまで段がない場合は、仏壇の近くの使いやすい場所に置くことがほとんどです。

2段しかない場合
近年の省スペースの仏壇の場合は2段しかないこともあります。
その場合は、上段に御本尊と脇侍、位牌、下段に過去帳、仏飯器、茶湯器、三具足を置きます。

省スペースの仏壇の場合はなかなか難しいですが、小さめの仏具を選んだり、段の奥行きを利用したりなどして、上手に配置しましょう。

臨済宗の仏壇の飾り方(お盆・お彼岸・法事)
お彼岸
臨済宗では、お盆やお彼岸の飾りには特別な飾りをします。
具体的には

お霊供膳
打敷(うちしき)
です。
これらの飾り方を詳しく見ていきましょう。

お霊供膳
お霊供膳は、お盆など特別な時にお供えする精進料理です。
お盆や法要などには、生きている私たちとご先祖様が同じ食事を摂るのが良いとされています。

いつものお供えならご飯と浄水ですが、お霊供膳にはおかずが付きます。
おかずは一汁三菜で構成するのが基本です。

一汁は汁物、三菜はメインディッシュ(天ぷらや煮物)、副菜(ひじきや高野豆腐)、副菜(香の物)となります。 
それらの配置も決まっており、臨済宗では以下のようになります。

ご本尊から見て

一番手前に箸
右手前に汁椀
左手前にご飯
中央に副菜(坪椀に入れる)
左奥にメインディッシュ(平椀に入れる)
右奥に香の物(高坏に入れる)
となるのが臨済宗の基本的な置き方ですが、地域や檀那寺により配置が若干異なることがありますので、よく確認しましょう。

打敷
打敷は金襴で織られた大変華やかな織物です。
上卓と三具足・五具足の間に挟み込み、刺繍部分を垂れ下げて用います。

浄土の美しさを表しているといわれており、法要などには欠かせません。
打敷は垂れ下がる部分が長方形や三角形などさまざまなものがあります。

形は、地域や宗派、檀那寺により違いますので、よく確認してから飾り付けるのがおすすめです。

打敷に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

打敷とは?宗派の違いや費用相場、選び方を解説!お手入れ方法も
打敷とは?宗派の違いや費用相場、選び方を解説!お手入れ方法も
お墓・霊園比較ナビ編集部
臨済宗の仏壇の向き
コンパクト仏壇
臨済宗の仏壇の置き方ですが、特に決まりはありません。
臨済宗に限らず、仏壇は東向きか南向きに安置すると良いという考えがありますが、住宅事情を優先し、お参りしやすい場所に置くようにしましょう。

どこに置くかより、日々手を合わすことの方が重要です。
近年では、仏間がない住居も多いため、リビングに仏壇を置く人も増えています。

ただし、仏壇は天然素材を用いているため、直射日光と湿度が高い場所は避けるのがおすすめです。
リビングなどなら良いですが、窓辺やキッチン周辺は避けた方が仏壇が長くきれいに保てます。

また、神棚と同じ部屋に置くのであれば神棚と仏壇が向かい合わないように気を付けましょう。

臨済宗の仏壇のお参り作法
お参り
臨済宗の仏壇のお参りの流れや、タイミングについてこちらで解説します。

お参りの流れ
臨済宗のお参りの流れですが大まかには

清掃
お供えをする
礼拝
片付け
となります。
それぞれについて見ていきましょう。

清掃
清掃ですが、 生花の水を取り替えたり、マッチや線香の灰などが溜まっていたらそちらを掃除することです。
時間帯に決まりはありませんが、出来れば朝食前にするのが良いといわれています。

お供え物
お供え物ですが、炊きたてのご飯、浄水(お茶)、ろうそくの灯火、線香の香り、きれいな生花です。
臨済宗の線香は1本です。

お参りするタイミング
お参りするタイミングに特に決まりごとはありません。
朝食前が望ましいとされていますが、その時間帯が無理なようであれば 都合のよいときを選び1日に一回はお祈りするようにしましょう。

礼拝
臨済宗の題目は「南無釈迦牟尼仏」です。
また、 座禅などを重んじる臨済宗では、礼拝により心を落ち着けることが大切だと考えます。

礼拝中は余計なことを考えず、祈りだけに集中しましょう。

片付け
片付けではろうそくや線香の火の後始末をします。

また、夜には仏壇の扉を閉めておくようにしましょう。

臨済宗の仏壇を整え礼拝を続けよう
臨済宗の仏壇に必要なご本尊や脇侍、仏具について解説してきました。
臨済宗の仏壇・仏具の種類やデザインに決まりはあまりありません。

お参りの作法も非常にシンプルです。
そのシンプルさを単調と思う時もあるかもしれませんね。

しかし、単調なことを何度も継続することが修行や供養に繋がります。
余計なことを考えず一心にお祈りすることは、座禅を組み、悟りを開くことに通じています。

ぜひ自分自身のためにも、仏壇を整えお祈りを続けてくださいね。

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