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葬儀

2024.04.30

カトリック式葬儀を喪主側・参列者側別に解説!流れ・服装・お花料

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皆さんは、カトリック式葬儀をご存知ですか?

キリスト教のカトリック式葬儀では、仏式の葬儀と異なる点も多々あります。

ここでは、カトリック式葬儀の流れから服装、費用のあれこれまで細かく紹介しています。

カトリック式葬儀の流れ
キリスト
カトリックの葬儀の流れ
キリスト教カトリックの場合の 葬儀 の大まかな流れは以下の通りです。

入堂聖歌
開式の辞
葬儀のミサ
キリスト教の中でもカトリックにおいては、故人は神に委ねられるとされており、死者の復活とキリストの再臨が願われます。

ほとんどの場合では葬儀自体は故人の所属していた協会で行われており、告別式は葬儀とは別で行われます。

1. 入堂聖歌
聖歌とともに神父が入堂するのを、参列者は起立して迎えます。

故人の棺は一度入り口で安置され、神父によって聖水と祈りが捧げられたのち、神父に後に続いて遺族とともに入堂します。

2. 開式の辞
神父が棺に聖水を注ぎ、献香したのちに開式の辞を述べ、葬儀の開祭を告げます。

3. 葬儀のミサ
この「葬儀のミサ」はカトリック式葬儀の最も特徴的な行程と言えます。

ここでは、言葉の典礼・感謝の典礼が行われます。

言葉の典礼では、神父によって聖書の朗読と説教が行われ、参列者全員が祈りを捧げます。

感謝の典礼では、遺族が祭壇へパンとぶどう酒を捧げ、信徒が神父よりパンを受け取ります。

この一連の動作は、聖体拝領と呼ばれるもので、故人が復活の神秘に預かって永遠の命を得るように祈る意味が込められています。

カトリックの告別式の流れ
その後に行われる 告別式 の大まかな流れは以下の通りです。

入堂聖歌
聖歌斉唱
弔辞・弔電紹介
献花
遺族挨拶
1. 入堂聖歌
葬儀の際の入堂聖歌と同様

2. 聖歌斉唱
参列者全員で聖歌を斉唱し、これが告別式開式の合図となります。

3. 弔辞・弔電紹介
ここで、故人の略歴や人柄が紹介されたのちに、弔辞や弔電が紹介されます。

4. 献花
喪主、遺族、親族、一般参列者の順に献花を行います。

5. 遺族挨拶
ここで喪主が感謝の挨拶を行いますが、参列者が多い場合には、献花の前に行うこともあります。

カトリック式の服装
喪服
通夜の場合
カトリック式葬儀での服装は、仏式のときとほとんど変わりません。

一般的には、通夜には ダークスーツ を着用しましょう。

男性の場合
男性 平服
男性の場合は、上記のスーツに白シャツを着用し、黒色の靴下に光沢のない黒色の靴を合わせます。

ネクタイは、通夜の場合には黒もしくは地味な色合いのものを着用します。

女性の場合
女性 平服
女性の場合は、上記のスーツもしくは、上記のスーツのような色合いのワンピースを着用し、必ずストッキングを履きます。

ストッキングは原則黒色ですが、通夜の際には肌色でも構いません。

葬儀・告別式の場合
葬式・告別式には通夜と異なり、 ブラックスーツ を着用するのが良いでしょう。

男性の場合
喪服 メンズ ダブル 準喪服
また、男性のネクタイピンや時計などもアクセサリー同様の扱いになるので、あらかじめ外しておきます。
これは通夜にも葬儀にも言える事です。

女性の場合
女性 準喪服
通夜との大きな違いはありませんが、ストッキングには注意しましょう。
葬儀、告別式でのストッキングは基本は黒色のものを着用しましょう。

男女ともに、カバンは黒色の、チェーンなど光る金具や派手な飾りのついていない、シンプルなデザインのものを選択します。

また、アクセサリーに関しては男女問わず結婚指輪のみが原則、女性がアクセサリーを付ける場合には、パールやオニキスのネックレスやイヤリング・ピアスに限ります。

イヤリング・ピアスは、揺れるデザインのものは避け、耳にフィットする形のものにしましょう。

カトリック信者の遺族・親族女性に限り、黒いレースやベールなどを用いた真っ黒な帽子と手袋をセットで着用することもあります。

カトリック式葬儀の料金相場【喪主側】
お金
カトリック式葬儀の料金相場は、内容によって異なるものの、大まかに40万円以上と考えて良いでしょう。

自宅や教会、セレモニーホールなど、葬儀をとり行う場所によっても費用は大きく前後しますが、一般的なお見送りにかかる費用は総額で100万円くらいが目安となります。

参列者の人数や物品のグレードによって費用の調整が可能なため、葬儀社と相談してみるのが良いでしょう。

葬儀会社「花葬儀」における、カトリック式葬儀で利用可能なプランの費用は以下の通りです。

家族葬:39.5万円
家族や親しい友人のみで行う葬儀

従来のように会場を借りてとり行うのは勿論、自宅でとり行うものまで様々で、形式にとらわれず、遺族の希望に沿った葬儀を行えるという特徴があります。

【終活カウンセラー監修】家族葬とは?参列者・費用・流れを解説!体験談も
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一般葬:69.5万円
身内の方や友人などを招く一般的な葬儀

家族葬に比べ規模がある程度大きくなることにより、喪主の方にとっては費用面の負担や参列者へのおもてなしなども必要にはなりますが、周りの人からの故人への愛を感じられる場ともなります。

最近では、家族葬を行なった後に、後日お別れの会を開くというケースも増えてきているようです。

社葬・合同葬:138万円
会社がその葬儀の主催者となる大規模な葬儀

故人が生前、会社内で重要な地位であったような場合には、会社がその葬儀の主催者となり社葬が行われることが一般です。

社葬には様々な形式がありますが、何れにしても準備期間が短くなることによって、取引先への連絡不足などの不手際が発生することがあります。

しっかりと事前の準備を行うことが必要になってきます。

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一日葬:19.5万円
通夜を行わず、式から火葬までを1日で行う葬儀

一般的な葬儀は、通夜と葬儀・告別式を2日間で行うのに対して、一日葬は全てを1日で終える形になります。

参列者は、家族葬同様、家族や身近な人だけでのお見送りになるケースが多く、「一日で行う家族葬」といったイメージです。

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音楽葬:+4万円
生演奏で送るオプション

故人が生前好きだった曲や、家族の思い出の曲などを、通夜式や告別式に取り入れて音楽で送り出せるオプションです。

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カトリック式葬儀での献金・御礼【喪主側】
お布施 宗教
カトリック式葬儀において、喪主は教会へ「 献金・御礼 」という形で費用を手渡すことになります。

これは仏式における「お布施」と同様の意味になります。

この献金・御礼には、神父やオルガン奏者などへの謝礼や、教会の使用料など一式が含まれています。

しかし、献金・御礼に関する考え方は、教会によっても大きく異なるため、直接教会に相談してみるのが良いでしょう。

カトリック式葬儀の御花料【参列者】
キリスト 香典
「 御花料 」とは、キリスト教式の「不祝儀」のことで、仏教における「香典」と同様の意味を持ちます。

ここでは、カトリック式葬儀に参列する際に持っていく御花料について、いくつかの項目に分けて紹介していきます。

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御花料の袋の選び方
香典 袋 キリスト
御花料で用いる不祝儀袋は、 十字架 や 百合 が書かれたものを用います。

これらには水引がついていません。

香典に用いられる、蓮の花の不祝儀袋は、仏教のみで用いられる不祝儀袋のため、カトリックの御花料では使用できないことに注意が必要です。

万が一、カトリックに相応しい不祝儀袋が用意できなかった場合には、郵便用でない白い封筒で代用しても問題ありません。

御花料の表書き
香典 キリスト
プロテスタントの場合には「弔慰料」とされますが、カトリックの場合には「 御ミサ料 」という言い回しを用いるのが主流です。

また、「 御霊前 」という言い回しも、カトリックの場合には使用できます。

さらに「 御花料 」は、カトリックとプロテスタントのどちらにおいても使用が可能なので、キリスト教ということは分かっているものの、カトリックかプロテスタントか分からない、といった場合には、御花料としておくのが良いでしょう。

上記の通りに表書きを記入し、その下に差出人の名前をフルネームで記入します。

御花料の費用相場
御花料として包む金額の相場は、仏式の場合の香典の金額相場と変わりません。

御花料の金額の目安は以下の通りです。

故人との関係性    御花料の相場
両親    5万〜10万円
兄弟姉妹/その配偶者    3万〜5万円
祖父母    1万〜3万円
叔父/叔母/いとこ/甥/姪    1万〜3万円
義理の両親    3万〜5万円
義理の祖父母    1万〜3万円
ご近所    3千〜1万円
会社関係者/友人    5千〜1万円
友人の両親    5千円
カトリック式葬儀での献花【参列者】
教会と花
カトリック式葬儀では、仏教における「焼香」の代わりに「 献花 」を行います。

献花の手順は以下の通りです。

両手で花を受け取る
遺族に向かって一礼
献花台へ進み、お花を供える
一礼して、黙祷
前を向いたまま数歩下がる
遺族に一礼して、席に戻る
手順①の お花を両手で受け取る では、右手が花側、左手が茎側になるように受け取ります。

手順③の 献花台にお花を供える では、茎が祭壇に向くように供えます。

手順⑤の 前を向いたまま数歩下がる では、直前の黙祷から顔をあげたのち、正面を向いたまま2,3歩程度下がります。

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カトリック式葬儀での持ち物【参列者】
ロザリオ
カトリック式葬儀での持ち物は以下の通りです。

カバン
ハンカチ
御花料
ロザリオ
上の3つに関しては、これまでに説明してきたため、ここでは4つ目のロザリオに関して紹介します。

ロザリオ
キリスト教では、カトリックであろうとプロテスタントであろうと、仏式の道具である数珠は用いません。

カトリック式の葬儀にあまり慣れ親しみのない日本人は、数珠を持参してしまうケースが少なくないようですが、会場や参列者の様子から、キリスト教式葬儀であると気づいたら、その時点でカバンにしまっておくようにしましょう。

また、「キリスト教といえばロザリオ」と考える方も多いと思いますが、その発想はあながち間違っておらず、プロテスタント式葬儀では用いませんが、カトリック式葬儀ではロザリオを使用します。

自身がクリスチャンであるなど、手元にロザリオがある場合には持参するのが良いですが、自身が仏教徒であったりキリスト教徒でない場合に、無理に用意する必要はありません。

カトリック式葬儀に招待されたら
自身が仏教徒であるからといって、キリスト教式、カトリック式葬儀に参列する機会がないとは言い切れません。

いざカトリック式葬儀に招待された際、失礼なく参列できるように、この記事を参考にしてみてください。

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