法事・法要のお返しの選び方
献花
法事、法要を執り行った際には、参列者の方に感謝の気持ちを込めて返礼品をお渡しします。お返しを渡すタイミングとしては、だいたい会食後もしくは、会食がない場合は、法要の後となります。
お返しの相場
法事、法要のお返しの相場はきまっていません。しかし、だいたい、いただいたお供え物や香典の半分ほどが適していると考えてもらえればと思います。
ただし、法要の後の会食があるかないか、どれくらいの価格のお食事を提供するか、によって多少は前後するでしょう。また、当日どれくらいの香典をいただくのかもわからないので、およその推測を立てて返礼品の金額を決めます。
状況によって異なりますが、基本的にだいたいお返しの相場の平均は二千~五千円ほどになると思います。また、他の参列者に比べ高額な香典をお供えしてくだっさった方がいた場合は、その分を考慮して、後日改めてお礼の品をお送りするようにしましょう。
お返しの種類
法事、法要のお返しはどのような品物が適しているのでしょうか。まず、基本的には「残らないもの」がふさわしいとされています。
法事、法要は不祝儀であることから「残らない」ものが良いとされているのです。「残らないもの」とは、食べ物や洗剤などの日用品と考えてもらってかまいません。
また、最近ではあまり「残る」「残らない」にこだわらずに日用品などを渡す方もいらっしゃいます。そのため最近では、カタログギフトを渡し、参列者自身が帰宅してからお返しを選択できるようにしているケースも多くあります。
食べものをお返しとするは、おまんじゅうなどのお菓子や、海苔などの乾物が多いです。また、日本茶やコーヒーの茶葉なども人気の高いお返しとなっています。
日用品をお返しとする場合は、白いタオルや洗剤などを渡すことが多いようです。
お返しの選び方
お返しですが、これまでまとめたように、基本的には食べ物やお茶、タオルや洗剤などの消耗品を参列者の好みに合わせて選ぶようにしましょう。
また、参列者の年齢層に合わせるのも良いかと思います。例えば、高齢な方が多く参列された際に、洗剤をお返しとしてしまうと、法要からの帰りの際に重くて負担がかかってしまうかもしれません。
また、あまりに大きすぎるお返しも、雨天の場合など参列者の手を煩わせてしまいかねません。このように、参列者にとって負担が少なく、かつ参列に対する感謝を示せるような品物をお返しとしましょう。
もし、「じっくり選ぶ時間がない」、「あまりにもたくさん種類がありすぎて選べない」などという場合は、各デパートに問い合わせてみましょう。お香典返し専門スタッフが相談に乗ってくださったり、商品の手配までしてくれる場合もあるので、そのようなサービスも積極的に活用していきたいですね。
法事・法要のお返しおすすめランキング
null
自分の探している価格帯での製品でない場合は、同じ製品のサイズ違いなどもあることが多いので、買いたい商品の販売会社か、百貨店などのホームページを見てみるとよいでしょう。
和菓子を選びたい場合
法要のお返しを選ぶ際に和菓子から選ぶ方は多いと思います。和菓子は、高齢の方でも苦手とする方が少ないため、法要のお返しとして無難であると思います。
洋菓子を選びたい場合
洋菓子は和菓子と並んで法要のお返しとして人気です。最近では、おしゃれな洋菓子も多く、参列者の方がもらって嬉しい商品が多く揃っています。
乾物を選びたい場合
乾物は、重さも軽いため、参列者の帰宅の際の負担を十分に軽減できる法要のお返しとしてふさわしいものであると言えます。
飲み物を選びたい場合
法要のお返しに茶葉をもらったことがある方も多いのではないでしょうか。種類も豊富ですし、参列者も賞味期限などを気にすることなく自身のペースでお茶を楽しむことができるので法要のお返しとしておすすめです。
その他食品を選びたい場合
これまで見てきた食品に加え、以下の商品も法要のお返しとしてもらって喜ぶ参列者は多いでしょう。
洗剤、石鹸を選びたい場合
食べ物以外の消耗品といえば、洗剤や石鹸を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。少し重くなってしまいますが、毎日使うものなので実用的ですし、法要のお返しとしてもらって嬉しいものばかりです。
タオルを選びたい場合
洗剤や石鹸と同じくらい、食品以外の消耗品は?と聞かれた際に思い浮かべるものがタオルでしょう。タオルはある一定の期間が過ぎれば、次の新しいものに変えますし、何枚あっても便利ですよね。
また、普段自分ではあまり買わないような高級なタオルをもらって喜ぶ参列者もいるでしょう。このような理由から、法要のお返しとして、タオルもよく利用されています。
その他日用品を選びたい場合
洗剤や石鹸、タオル以外の日用品を法要のお返しとしたい場合は、どのような商品を選べばよいのでしょうか。この辺は、人によって好みも分かれてしまうかと思いますが、編集部イチオシのおすすめ商品を紹介しますね。
法要、法事のおすすめ商品のまとめ
ここまでご紹介してきたものは、あくまでも数ある商品の一部です。そのため、これ以降は施主の方ご自身の判断で詳しく決定していってくださいね。
しかし、なかなか多様な商品をひとつずつ吟味する余裕のある方も少ないと思いますので、是非そのような際はこのおすすめランキングを参考にしてみてくださいね。
法事・法要のお返しの渡し方・マナー
葬式 花
法要のお返しを渡すタイミングと渡す際のマナーをみていきましょう。
お返しを渡すタイミング
導入部分で軽く触れましたが、法事、法要のお返しを渡すタイミングは全ての儀式の終了後、参列者の帰宅時となります。
すなわち、会食がない場合は、法要終了時に手渡しで参列者の方に渡すようにします。会食のある場合は会食が全て終わったタイミングで渡します。
会食がある場合は、あらかじめ会食の行われるレストランや食堂に参列者の分のお返しを持参し、食事が始まる前までに足元に置いておいてもらう、ということも可能です。
法要当日、施主による挨拶が行われるため、改めてお礼状を書く必要はありません。また、施主による締めの挨拶の際に一言、「ささやかではございますが、返礼品をご用意させていただきました。お帰りの際はお持ち帰りください。」と沿えたり、返礼品の中身について軽く説明を入れると良いでしょう。
法要にいらっしゃらない方にお返しを渡したい場合
法事や法要に招待したけれども、参列者の方の都合がつかずに当日いらっしゃらない場合もあるでしょう。もし、そのような方からお香典を事前に頂戴したならば、きちんとお返しをお送りしましょう。
そのような場合は、法事や法要が行われた後日、郵送するとよいでしょう。そのような場合、直接お目にかかって感謝の意を伝えることができませんので、必ずお礼状を添えるようにしましょう。
お礼状には、香典に対する謝辞と共に法要が無事に済んだ旨も書き添えると良いでしょう。
また、お返しの内容ですが、いただいた香典の半額分から郵送費を抜いた分程のギフトを選ぶのが適切であるといわれています。
法事・法要のお返しののし
仏壇
まず、のし紙ですが、黒白もしくは双銀の水引の入ったものを使用します。ただし、地域によっては少しばらつきがあり、関西などでは黄白などが使われることもあるようです。
お返しの表書きは、上部中心に「志」、「御礼」もしくは「粗供養」と記入するのが一般的です。その際、筆を使って書くのですが、濃墨を使うようにしましょう。
そして、下部中心部に送り主の名前、または「〇〇家」とかきます。ただし、送り主の名前は必ずしも入れる必要がないとされていますが、入れる方が参列者にわかりやすくて良いかと思います。
参列者のことを想った法要のお返しを
法要のお返しとして参列者に渡すギフトには様々な種類があります。渡す相手や金額に合わせた商品をチョイスするようにしましょう。
また、天候が雨天の可能性もあるので、なるべく参列者の負担にならないように気配りしましょう。そして、一日法要に参加してくださった参列者を想って、感謝の気持ちを込めて彼らが喜ぶようなものをお返しにできるといいですね。