【図解】女性喪服に合わせる靴のマナー
女性 喪服 靴 解説
まず初めに、女性の場合の喪服用の靴に関して解説していきます。
女性の喪服用の靴はヒールや素材などが様々であるため、男性のものよりも種類が多いです。
では、どのようなものを用意すれば良いのでしょうか。
ここからは、女性用の喪服の靴に関して、
色
デザイン
素材
ヒール
の、4つの点から解説していきます。
色
まず初めに、喪服用の靴の色からです。
女性の場合、基本的に喪服を着用する際には黒のものを用意します。
靴も服と同様に、 黒色 のものを着用しましょう。
地味な色だからといって、グレーや茶色を用いないように気をつけましょう。
また、場合によっては室内に入る際に靴を脱ぐことも考えられます。
そういった時に、中敷の色が見えてしまうこともあると思われます。
黒の中敷であれば問題ありませんが、黒以外の色をしている場合もあります。
そういった場合は、100円均一のものでもいいので、 黒の中敷を一時的に用意しておく といいでしょう。
デザイン
続いてはデザインに関して解説していきます。
気をつけるべき点は、
靴の形
つま先の形
装飾の有無
着脱の簡易さ
の4つになります。
以下で順に解説していきます。
靴の形
まずは靴の形ですが、基本的に喪服用には パンプス を用いるのが理想的です。
肌の露出は控えるのがマナーですので、つま先や踵が見えるようなものは控えましょう。
後にも解説しますが、 ピンヒールのようにヒールの高いものや、ウェッジソールのようにカジュアルなものは避けましょう 。
つま先の形
先の尖ったポインテッドトゥなどは、攻撃的かつカジュアルなイメージであるためNGです。
なので、つま先部分に関しては、ラウンドトゥやスクエアトゥなどのような、 ゆったりとしたもの を用いるようにしましょう。
装飾の有無
靴の中にはリボンや花などの装飾が入っているものもあるかと思われます。
そういったものでも、出来るだけ地味なもので、 大きく派手なものは避ける ようにしましょう。
また、 ロゴのワンポイントなどが入ったものも避ける ようにしましょう。
金や銀などの金具などの光り物もマナーとして控えましょう。
着脱の簡易さ
場合によって、室内に入る際に靴を脱ぐことも考えられます。
そういったとき、脱ぎにくいものは非常に不便になります。
デザイン性のあるもので、なかなか脱ぎづらいものもあるので、 着脱の簡易さも考慮する といいでしょう。
素材
続いて、喪服用の靴の素材に関して解説していきます。
喪服の靴で素材として適しているものは、 本革、合成皮革、ポリエステルなどの布系 のものです。
エナメル素材のものは、光沢があるため避けましょう。
また、パンプスの中には、蛇やワニなどの動物の革を用いたものもあります。
そのような 生き物の皮を使った派手な素材のものは控えましょう 。
これは、 生き物の革を用いる事で殺生を連想しないようにするため です。
そこで、本革や合成皮革のものは適しているのかという疑問が生まれるかと思われます。
本来であれば、そういった革のものはマナーとしては控えるべきだという考えがありました。
しかし、今日では本革や合成皮革のパンプスが非常に多いことから、時代に合わせて、派手なものでなければ革の素材も許容されるようになったのです。
ヒール
最後に喪服の靴のヒールに関して解説していきます。
理想的なヒールの高さは、 3cm〜5cm程度 のものです。
ヒールの形に関しては、ウェッジヒールやスタックヒールのようなデザイン性の強いものや、カジュアルなものは避けるようにしましょう。
また、ヒールの場合は、会場によっては歩くたびに音が出ます。
葬儀中のお焼香などで、ヒールのコツコツという音は好ましくありません。
音を抑えるためにもピンヒールのような細いものは避けて、太いヒールのものを選びましょう。
中にはヒールの先がゴム製のもので静音設計のものもあります。
式中の動きなども考えながら靴を選ぶと良いでしょう。
ここまで、女性用の喪服の靴に関して解説してきましたが、中には和服で参列することもあるかと思われます。
そういった場合には、 喪履き草履 という、黒色の草履があります。
着る服に合わせて喪服用の靴を選びましょう。
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【図解】男性喪服に合わせる靴のマナー
男性 喪服 靴
続いては、男性の場合の喪服用の靴に関して、
色
デザイン
素材
の順に解説していきます。
色
色は女性の場合と同じく 黒 のものを用意する必要があります。
仕事の際には、茶色の革靴なども頻繁に使用されていますが、喪服としてはやはり黒のものが理想的と言えるでしょう。
デザイン
続いて、デザインに関してです。
理想的な靴のデザインは,
内羽根
ストレートチップ
の2点をです。
内羽根
内羽根とは、紐を通す部分の生地が、つま先から甲にかけての生地と一体化していて、紐を解いてもあまり広がらない形をしたものです。
反対に外羽根というものは、他の部分と紐を通す生地が一体化しておらず、紐を解くと広がるようになっているものです。
外羽根は歩きやすいため、仕事の際にも使われることが多いデザインですが、カジュアルなイメージもあるため、葬儀の際には内羽根を用いるのが理想的です。
ストレートチップ
黒靴
ストレートチップとは、つま先の部分に横に一本のラインが入っているものです。
これは最もフォーマルなデザインとされています。
そのほかにも 何もつま先に飾りのないプレーントゥという形のものも理想的なデザイン と言えます。
反対に、 Uチップやウイングチップなどの、デザイン性のあるカジュアルなものは控えましょう 。
その他の靴のデザインとして、 ローファーも避けましょう 。
カジュアルなイメージが強く、あまり好まれないデザインです。
また、 金や銀の金具がついているものもNG です。
靴紐を通す穴の金具もあまり好ましくないので気をつけましょう。
素材
ここからは、男性用の喪服の靴に適した素材に関してです。
男性の場合も、基本的に本革や合成皮革のものが理想的です。
「喪服用の靴【女性】」のところでも解説しましたが、殺生を連想させてしまわないよう、派手な蛇やワニの革は避けるべきです。
本革も連想させてしまうと思われるかもしれませんが、男性の場合も革の靴がほとんどなので、今日では許容されています。
子供喪服に合わせる靴のマナー
ここからは、子供の場合の喪服用の靴に関して解説していきます。
子供の喪服用の靴は基本的に決まりなどはありません。
就学前で制服などがないお子様の場合は、蛍光などの派手すぎない色であれば問題ありません。
ただし、足にローラーがついているものや、踏むたびに音がなるようなものは、喪服を着用する場ではふさわしいとは言えないため、普通の形のものを履くようにしましょう。
就学していて、学校指定のものがある場合はその靴で構いません。
先の「喪服用の靴【男性】」のところで、ローファーがNGであると書きましたが、制服として用いている場合には問題ありません。
喪服用の靴にあわせるストッキング・靴下
黒靴下
ここまで喪服用の靴に関して解説してきましたが、ストッキングや靴下はどのようなものを使用すればいいでしょうか。
ここからは、
女性
男性
子ども
に分けて解説していきます。
女性
ストッキング
女性の方は、黒のストッキングを履くようにしましょう。
これは、スカートやワンピースなどを着用した際のひざ下の肌の露出を抑えるためです。
一般的に数値で見ると、20デニール程度というのが基本的な数値になります。
葬儀用のストッキングもその程度の数値で販売してあることが多いです。
また、女性の場合は冬になると足元が冷えてしまうため、タイツの着用を許容としている場合もあります。
カジュアルであるという判断をする方もいるかもしれないので、もしタイツの着用をしたい場合には、事前に参列者として相談してみるのも良いでしょう。
また、式を行っていく中で、何かに引っかかってしまい、伝線しまうことも考えられます。
予備としてもう1つ用意しておくと良いでしょう。
ストッキングに関しては、こちらの記事を参考にして下さい。
お葬式にストッキングは必須!夏・冬場の工夫やおすすめ商品を紹介
第三人生編集部
男性
男性の場合は、黒無地の靴下を用いましょう。
黒で統一されていても、縫い目などで模様の入っているものもここでは控えましょう。
靴下の長さは、短いものではなく、座った時に裾が上がったとしても肌が見えないような丈のものを用いましょう。
靴下に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。
葬式に適した靴下を男女・子供別で解説!注意点や靴下に合う靴も
第三人生編集部
子ども
子供の場合は、白か黒の色のものを着用しましょう。
厳しいきまりはありませんが、キャラクターのデザインやロゴなどが入ったものは避けましょう。
また、女の子の場合、冬にはタイツが許容されることも多いです。
ただし、素足はNGなので、気をつけましょう。
注意点に気をつけながら喪服に適した靴を選びましょう。
ここまで喪服用の靴に関して
喪服用の靴【女性】
喪服用の靴【男性】
喪服用の靴【子ども】
喪服用の靴にあわせるストッキング・靴下
の順に解説してきました。
喪服用の靴にはそのデザインや素材に至るまで様々な注意点があることがわかりました。
喪服を着用する際には、そういった細かな点に気をつけながら、最適な靴を選ぶようにしましょう。