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葬儀

2024.04.30

香典袋の薄墨はいつまで使う?薄墨の意味と注意点を解説

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香典袋の薄墨の意味や使用期間をご存じですか。
この記事では、薄墨を使う意味やいつまで使うのかをご案内しています。

加えて、毛筆や筆ペンで文字を書く時に、にじませないためのコツもご紹介しています。
さらに、薄墨が用意できない場合の対処法や印刷タイプの封筒を使う時の注意点なども必見です。

この記事で解消される疑問!

香典で薄墨を使う意味は?

香典で薄墨を使うのはいつまで?

香典で薄墨で上手に書くコツは?
香典で薄墨を使う意味とは?
香典
香典で薄墨を使う意味は、故人の死を嘆き悲しむ気持ちを表すためです。
薄墨は、黒墨よりも水分量が多いため、墨を磨る際に、涙によって墨が薄まった事を連想させると言われています。

また、急いで弔事の場にかけつけるために、墨をしっかりと磨る時間が無かった事を表していると言う説もあります。
現在では、香典に文字を書く際には、薄墨の毛筆や筆ペンで記入するのが一般的です。

しかし、一部地域では香典にも黒墨を使用します。
不安な場合は、事前に葬儀スタッフ等に確認しましょう。

香典で薄墨を使うのはいつまで?
時期
突然の不幸があると、以下の弔事が順に行われます。

通夜
葬儀
初七日
四十九日
では、薄墨を使うのはいつまでなのでしょうか。
以下で詳しく見ていきましょう。

通夜と葬儀
薄墨を使う弔事は以下です。

通夜
葬儀
つまり、事前に日時が決まっていない弔事には、薄墨を使います。
初七日を葬儀と同日に行う場合は、初七日用の香典にも薄墨を使うのが一般的です。

薄墨で書く、表書きの文字は宗派によって異なる
香典 宗教別 表書き
通夜や葬儀には、薄墨で文字や金額を書いた香典袋を持参します。
袋の表書きは、宗派ごとに異なります。

仏教なら、以下のどちらかを記入しましょう。

御香典
御霊前
しかし、浄土真宗の場合は下記のどちらかを記入します。

御香典
御仏前
キリスト教場合は、御霊前や御花料などを記入します。
神道の場合は、御神前や御玉串料と記入しましょう。

事前に宗派がわからない場合は、弔事スタッフに問い合わせをするか、御霊前と書くのが無難です。
お通夜の香典についてより詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。

お通夜の香典の金額・相場を紹介!避けるべき金額や封筒の書き方も
第三人生編集部

その後の法要は普通墨
以下の法要には黒墨を使います。

初七日
四十九日
なぜなら、上記の弔事は予め日時が決まっており、香典を事前に準備できるからです。
宗派にもよりますが、香典の表書きは御霊前を使います。

四十九日以降の法要では、香典袋の表書きは御仏前となります。
四十九日の香典についてより詳しく知りたい方は、以下をご覧下さい。

49日の香典袋の選び方、表書き・中袋・裏面の書き方!渡し方も解説
第三人生編集部

地域によっては香典に薄墨を使わない
香典
多くの地域では、通夜や葬儀、初七日に持参する香典に薄墨を使うのが、マナーとされています。
しかし、次で紹介する地域では、香典に薄墨を使わず濃墨を使います。

薄墨を使わない地域
京都では、香典に薄墨を使わない地域が多いです。
そのため、通夜や葬儀、初七日の香典には、濃墨を使います。

京都以外にも、昔からの風習や地域のルールにより、薄墨を使用しない地域もあるでしょう。
故人の居住地や宗派のルールに従い、香典に使う墨の濃さを決めましょう。

事前に確認しておく方がよい
弔事に参列する前には、持参する香典に薄墨を使って良いのかを、事前に確認しておくと安心です。
ですが、遺族に尋ねるのはマナー違反です。

近所の方や弔事スタッフに、香典の墨の濃さについて質問しましょう。

香典の薄墨でにじまずに書く方法
香典 書き方
薄墨は水分量が多いので、濃墨よりもにじみやすいと言われています。
薄墨を使って上手に文字を書くには、コツがあります。

以下が、薄墨を使って、香典に文字をにじまずに書く方法です。

穂先の余分なインクを取り除く
素早く筆を動かす
毛筆より筆ペンを使う
穂先の余分なインクを取り除く
穂先に余分なインクがあると、にじみの原因になります。
なので、薄墨を含ませた毛筆や筆ペンは、使用前に穂先の余分なインクを取り除きます。

毛筆と硯を使う場合は、硯の縁に筆先を少し強く押し当て、余分な墨を落としましょう。
余分な墨を落としながら、同時に筆先も整えましょう。

筆ペンを使う場合は、ティッシュ等に穂先を押し付け、余分なインクを取り除きます。

素早く筆を動かす
毛筆や筆ペンは、ゆっくりと文字を書くとにじみやすいです。
なぜなら、穂先と紙が触れ合う時間が長くなり、紙が過剰にインクを吸収してしまうからです。

紙が余分なインクを吸収しない様に、素早く筆を動かして文字を書きましょう。
加えて、文字を書く前に、穂先の余分なインクを取り除きます。

毛筆より筆ペンを使う
毛筆を使い慣れていない方は、にじみ防止のために、扱いやすい筆ペンを使う事も1つの手段です。
筆ペンを使う場合も、上記のコツを忘れない様にしましょう。

加えて、力をいれてペンを持つと、インクが多量に出てにじむ原因となります。
そのため、できるだけペンを軽く持ちましょう。

また、筆を寝かせると線が太くなり、筆を立てると線が細くなります。

【図解解説】香典袋の書き方!表書き・中袋・裏面はどう書く?宗教別にも
第三人生編集部

香典用の薄墨筆ペンが購入できる場所
紙とペン
薄墨筆ペンが欲しい場合、どこで購入できるのでしょうか。
次で、購入場所をご案内します。

文房具
薄墨筆ペンは、文房具店やお店の文房具コーナーで購入できます。
文房具店は、取扱商品数の多さも魅力です。

メーカーや穂先の太さを、選びたい方にも適しています。
お店の文房具コーナーは、気軽に立ち寄りやすい点も魅力です。

加えて、以下のお店の文房具コーナーでも、購入できる可能性が高いです。

ホームセンター
スーパーマーケット
百円均一店
上記のお店の文房具コーナーは、価格の安さも魅力です。
長く愛用する商品を探したい方は、百貨店の文房具コーナーで探してみましょう。

コンビニ
コンビニの中には、薄墨筆ペンを販売している店舗も多いです。
急いでいる時にも便利で、気軽に立ち寄りやすい点も魅力です。

ボールペン等の文具類の陳列コーナーで、探してみましょう。

香典が印刷の場合
香典 印刷
香典袋には、表書きや水引が印刷された商品もあります。
印刷タイプの封筒を使う時の注意点は、以下です。

薄墨のものを選ぶ
宗派に合わせた水引を選択
包む金額によっては不向き
次で詳しく解説します。

薄墨のものを選ぶ
印刷タイプの封筒を買う時には、文字が薄墨で印刷された商品を選びます。
なぜなら、文字が濃墨で印刷された商品も存在するからです。

購入前に、しっかりと文字の薄さを確認しましょう。
加えて、宗派のルールに沿った、印刷文字を選ぶ事も大事です。

宗派に合わせた水引を選択
印刷タイプの封筒には、文字だけでなく、水引を印刷した商品もあります。
水引には、以下の種類があります。

白黒
黄白
藍銀
双銀
双白
宗派や地域のルール、包む金額に合わせて、水引の色を選びましょう。
また、結び切りデザインの商品を選びます。

包む金額によっては不向き
印刷タイプの封筒は、5千円以下のお金を包む時に使用します。
そのため、5千円を超えるお金を包む際は、使用を避けるべきです。

香典袋の中には、パッケージ等に、包む目安金額が記載されている商品もあります。
包む金額に合わせた、香典袋を使う事も礼儀の1つです。

【図解】香典でよく使う金額の書き方!横書きは可?内袋のありなしも
第三人生編集部

香典の薄墨が用意できない場合
×
薄墨が用意できない場合は、どうすれば良いのでしょうか。
おすすめは、以下の3つの方法です。

普通墨でも構わない
サインペンは避ける
薄墨で印刷されている封筒を使用する
次で各方法を解説します。

普通墨でも構わない
薄墨を用意できない時は、普通墨を使います。
また、普通墨の筆ペンを使っても良いでしょう。

購入場所は、上記で紹介した薄墨筆ペンと同様です。
また、普通墨の筆ペンの穂先を水につけ、墨を薄めながら書く方法もあります。

しかし、筆ペンが傷む恐れがあるので、自己責任で実践してください。

サインペンは避ける
薄墨を用意できない場合でも、サインペンを使うのは避けましょう。
サインペンしか手元にない場合は、薄墨筆ペンや印刷封筒の購入をおすすめします。

薄墨で印刷されている封筒を使用する
薄墨で印刷されている封筒を、使用する方法もあります。
しかし、包む金額が5千円を超える場合の使用は不向きです。

封筒の購入場所は、薄墨筆ペンの購入場所と同様です。

香典の中袋は薄墨で書く?
疑問
香典の中袋に文字を書く時には、以下に気を配りましょう。

サインペンでもよい
相手にとって読みやすい文字で書く
表書きの文字と色を合わせる
次で各詳細を解説します。

サインペンでもよい
中袋の文字は、サインペンを使ってもかまいません。
しかし、細かい文字も記入するので、線の細いボールペンや万年筆が向いています。

もちろん、線の細い筆ペンを使っても良いでしょう。

相手にとって読みやすい文字で書く
中袋には、以下の情報を記入します。

自分の名前
自分の住所
包んだ金額
遺族の方は、この情報を基にして香典返しを選び、送付します。
そのため、相手にとって読みやすい文字で書く事を心掛けましょう。

また、金額の記入では、漢数字の旧字体を使うのが正式なマナーです。
加えて、金額の上に「金」、下には「也」を記入します。

表書きの文字と色を合わせる
中袋の文字色は、表書きの文字色と合わせるのが礼儀です。
印刷タイプの封筒を使う場合も同様です。

香典の書き方についてより詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。

【図解】香典袋の種類と表書き・中袋の書き方!袋の選び方やお金の入れ方も
第三人生編集部

香典で薄墨を使う意味を知っておこう
この記事の結論は以下の通りです。

香典で薄墨を使う意味は、故人を悼み涙で文字がにじむことからきています。また突然のことで十分な墨をする時間がないということを表すともいわれています。
香典で薄墨を使うのは、通夜と葬儀のみです。ただし地域によって薄墨を使わないこともあります。
香典で薄墨で上手に書くコツは、余分な墨をティッシュなどでぬぐい、素早く書くことです。毛筆より筆ペンの方がにじみにくく、扱いやすいです。
香典袋に薄墨を使う意味だけでなく、使いかたのコツも覚えておきましょう。
また、地域や宗派の決まりに合わせた文字色を選ぶことも大事です。

毛筆の使用が苦手な方は、冠婚葬祭用に薄墨と普通墨の筆ペンを、それぞれ揃えておくと良いでしょう。

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