17回忌のお布施の金額相場!封筒や包み方、渡し方のマナーも
17回忌法要が近づいていますが、お布施はいくらくらいなのか迷う方も多いのではないでしょうか?
17回忌法要においては、1万円〜5万円が相場と言われています。
ですが、お寺との関係性によっても変化しますし、渡す際に失礼のないように準備していきましょう。
この記事で解決される疑問
17回忌のお布施の相場は?
17回忌のお布施に適した封筒は?
17回忌のお布施に適した表書きは?
そもそも17回忌とは?
17回忌とは、故人の命日から16年後の日のことを指します。
回忌数は、故人の命日を一年目とカウントしますので、 命日から経った年数に+1することで何回忌かわかります。
基本的には、3回忌を機に親族のみの招待で法要を終わらせる場合が多く、規模も小さくなっていくことが多いため、 17回忌の規模は大きくはありません。
服装なども、3回忌までは 喪服が一般的 ですが、それ以降は私服であっても、それほど 華美でなければ問題はありません。
また、7回忌以降は、 先祖の法要をまとめて行うことも可能なため、親族間の住居が遠い場合などは、その都度集まるのは負担になってしまうことから、まとめて行うことがほとんどです。
ですが、あくまでも法要ですので、適当に取り行っていいものではありません。
しっかりと準備をして17回忌法要にのぞむようにしましょう。
17回忌のお布施の金額相場
17回忌法要に際し、自宅、もしくは、お寺で僧侶の方に読経や法話をしていただきますが、そのあとに渡すお布施はいくらくらいなのでしょうか?
そもそもお布施とは、読経と法話をしてもらったことへの対価ではありますが、建前としては、 お礼の気持ちとして寺院への寄付という意味合いを強く持っています。
読経に対して具体的にいくらという設定は一切されていませんので、いくらくらい渡せばいいのかと迷う方も多いのではないでしょうか?
法要名 |
お布施の金額 |
四十九日 |
3万円〜5万円 |
一周忌 |
3万円〜5万円 |
3回忌 |
1万円〜5万円 |
7回忌以降 |
1万円〜5万円 |
以上のように具体的な金額ではありませんが、一般的な金額はある程度決まっています。
当然、お寺によって異なる場合や、法要をまとめた際の人数などによっても変化しますので、17回忌法要の前に確認を取っておくといいでしょう。
17回忌のお布施以外の費用
17回忌法要において、必ずではありませんが場合によって、お布施に以外に渡すお金として
の二つがあります。
御車代は、自宅で17回忌法要を行った際に、お寺から自宅までの交通費として渡します。
金額は、 5千円〜1万円 ほどです。
御膳料は、17回忌法要の後に会食の席を設けたけれども、僧侶の方が出席を辞退された時に渡します。
金額は 5千円〜1万円 ほどですが、もし、僧侶の方が出席される場合は渡す必要はありませんので、事前に確認しておくといいでしょう。
忌み数字
日本においては、忌み数(いみかず)といって、漢字の「死」や「苦」を連想させてしまう点から、 4や9といった数字は、用いないようにします。
包む金額の数字にも少し気を使うようにしてください。
17回忌などの法要をまとめた場合
先述したように、他の法要をまとめて行うことができますが、その際のお布施の金額はどう変化するでしょうか?
結論から言いますと、 倍になっていくようなことはほとんどありません。
例えば、父の3回忌、祖父の17回忌、祖母の23回忌などの場合ですと、3回忌のお布施として、まず、 3万円〜5万円 ほどを用意します。
ですが、人数分だからと、3×5万円=15万円を包むということではありません。
1.2倍〜1.5倍ほど追加すればいいでしょう。
もともと包む金額が3万円であれば、 3人の合計で5万円ほどで構いません。
お布施の金額の尋ね方
親戚の方に聞いても、17回忌のお布施の金額がいまいち定まらない方は、お寺に直接尋ねても構いません。
ですが、その時、「17回忌のお布施はいくらですか?」といった直接的な質問は避けましょう。
上記のように、あくまでもお気持ちとしてお寺も受け取りますので、 お寺側として明確な金額は伝えることができません。
「17回忌法要の際のお布施は、他の方はいくらくらい包んでいらっしゃいますでしょうか?」という平均金額を間接的に聞くようにしてください。
17回忌のお布施の封筒
17回忌のお布施の金額が決まったら裸で渡すわけにはいきませんので、封筒などに包んで渡します。
白い封筒
お布施を市販の白い封筒に包む場合の選ぶポイントは、
の2点には気をつけるようにしましょう。
二つ目の二重封筒は、 「不幸が重なってしまう」という意味があるため丁寧に感じられますが、避けるようにしましょう。
文字入りの封筒
「御布施」や「お布施」という文字がすでに入って販売されているものも多くあります。
これらを用いると非常に便利ですが、水引が書いてある場合があります。
ですが、風習によっては、 水引をつけるとマナー違反になってしまう場合もあります。
そのため、 水引がないもの を選ぶことをおすすめします。
奉書紙
奉書紙で包んで渡すのが 正式なマナー ですが、最近では使われないことが増えています。
奉書紙とは、格式のある用途に用いられる和紙のことで、昔から役所の公文書や進物を渡す際に使われてきました。
17回忌のお布施で奉書紙を用いる場合には、半紙の中包みにお金を入れた後、「御布施」と書き入れた奉書紙で包みます。
個別に渡す
お布施以外の費用として、御車代や御膳料について述べましたが、 全て別の封筒に分けてください。
一つの封筒にまとめて、「御布施、御車代、御膳料」と書いて渡すのは失礼ですので、気をつけましょう。
17回忌のお布施の表書きの書き方
では、白い無地の封筒を使う際、表書きに何を書けばいいのでしょうか?
表書きには、「御布施、氏名(施主)」を書きます。
〇〇家もしくは、フルネーム を書くようにします。
薄墨は使わない
葬儀や告別式の香典などでは、「あまりに急で墨を研ぐ時間がなかった」ことや「悲しい涙で墨が薄まってしまった」ことを表すために、 通常の墨より薄い墨を使って書きます。
ですが、御布施はお寺に渡すものであり、 お寺に不幸があった訳ではありませんので、通常の濃い墨で書くようにしてください。
お布施の金額を書く場合
お布施に入れる金額を書くのは、奉書紙を用いる際に中包みに書く場合か、封筒の金額記入欄が設けてある場合です。
金額を記入する時に気をつけなければいけないのは、 漢数字を使うかつ旧字を使うことです。
漢数字を使うことはわかりますが、旧字を使う点に特に注意してください。
一般的 |
旧字 |
一 |
壱 |
二 |
弐 |
三 |
参 |
五 |
伍 |
十 |
拾 |
現代では、かなり馴染みのない字ですが、包む金額に合わせて正しくかけるようにしてください。
17回忌のお布施の包み方
17回忌のお布施の包み方は、市販の封筒を使う場合が多いため、そこまで意識する必要はありません。
新札は大丈夫か
葬式や告別式の際の香典などでは、 「あらかじめ用意していた」 という意味になってしまうため新札は使わないのがマナーです。
しかし、何度も申し上げているように、 お布施はお寺に対して渡すものですので、新札でも問題ありません。
17回忌のお布施の渡し方・マナー
17回忌のお布施の用意ができたら僧侶の方に渡しますが、渡す際にも注意点があります。
渡すタイミング
17回忌の法要が始まる前に僧侶の方がついてすぐに渡すと、慌てている印象を与えてしまいます。
17回忌の読経や法話が終わった後、 僧侶の方が帰り支度をしている時 に渡しに行くようにしましょう。
手渡しはしない
名刺交換のように、手渡しでは渡してはいけません。
渡す際は、切手盆(きってぼん)と呼ばれる小さめのお盆を使います。
切手盆にお布施をのせたら、最初は自分にお布施の文字が正面を向くようにセットしておき、 90度ずつ回転させ 、僧侶の方に対して正面になるようにします。
その際に、「本日は誠にありがとうございました。心ばかりではございますが、お納めください。これからも何卒宜しくお願いします。」と言って渡すようにしてください。
切手盆がないときは、袱紗(ふくさ)と呼ばれる、絹や縮緬(ちりめん)でできた布を用いるようにします。
切手盆や袱紗は、冠婚葬祭のときによく用いられますし、 袱紗は、色によっては慶事にも弔事にも使うことができます ので、持っておいていいかもしれません。
17回忌のお布施はしっかりと準備を
17回忌法要のお布施について詳しく解説しましたが、特に、法要をいくつかまとめて行う場合などは、事前に準備をしておくようにしましょう。
また、遺族のみであったり、喪服を着ない点からも気持ちがゆるみがちになります。
17回忌法要をしっかり執り行い、僧侶の方にもしっかりお布施を渡せるようにしましょう。
17回忌のお布施の相場は?
17回忌では、お布施は1万円から5万円を包みます。また、御車代や御膳料を別に用意する必要があります。
17回忌のお布施の包み方は?
17回忌のお布施は、無地の白い封筒か奉書紙で包みます。また、水引の付いたデザインは地域によってはマナーに反することもあります。
17回忌のお布施の表書きの書き方は?
お布施の表面にはお布施と書き、下に名前を表記します。薄墨ではなく濃い墨を使うのもポイントです。
17回忌のお布施を持っていく時のふくさの包み方は?
包み方は、ふくさの種類によって変わります。左開きになるよう袋を右側に配置して包むのがポイントです。詳しくは
こちらをご覧ください。