お別れの会・偲ぶ会とは
会食時 挨拶
そもそも お別れの会・偲ぶ会 とは何なのでしょうか。
お別れの会・偲ぶ会とは、 故人の知人や友人を招いて、故人との別れを偲ぶ会 です。
「葬儀とは違う?」と考える方もいらっしゃることと思いますが、 葬儀とは全く異なるもの です。
葬儀は「故人が成仏するように」といった、宗教的に意味が強いのに対して、お別れの会・偲ぶ会は 世間との故人の別れをする社会的な意味合いが強い です。
お別れの会・偲ぶ会を行う場合、葬儀を遺族などの近いものだけで済ませ、お別れの会・偲ぶ会を行うことが多いです。
お別れの会・偲ぶ会の特徴は、 自由な形式、自由なタイミングで行える ことです。
献花するセレモニーにしてもいいですし、ホテルでの会食にすることもできます。
また、葬儀後何週間以内といった決まりはなく、遺族が好きなタイミングで行うことが可能です。
以降は、今回の記事のテーマである、お別れの会・偲ぶ会の服装についてご紹介します。
お別れの会・偲ぶ会については以下の記事を参考にしてください。
お別れの会・偲ぶ会とは?流れや会場、時間!葬儀との違いも解説
第三人生編集部
お別れの会・偲ぶ会の男性の服装
ブラックスーツ
まず、お別れの会・偲ぶ会の男性の服装についてご紹介します。
葬儀では男性は喪服を着るのが一般的です。
「お別れの会・偲ぶ会でも喪服?」と疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
結論から言いますと、お別れの会・偲ぶ会では 喪服の必要はありません。
よく喪服ではなく礼服と表現されることがありますが、言葉の違いはご存知でしょうか。
礼服 とは、 冠婚葬祭に使用される服 のことを指します。
一方、 喪服 とは、 葬儀の際の服 のことを指します。
喪服は礼服の中の1つなのです。
話を戻します。
では、喪服以外にどのような服装にすればよいのでしょうか。
多くの場合、 平服 が好ましいです。
平服
男性 平服
平服という言葉の意味は、「普段着る服」とされています。
では、「私服で良い?」と思うかもしれませんが、ふさわしくありません。
ここでは、 「平服=私服」ではない ので注意してください。
ここでの 平服とは略喪服のこと を指します。
略喪服とは 「喪服に準ずる喪服」 のことを指します。
具体的には、男性の場合の略喪服が 黒や紺などのダークスーツ が好ましいです。
スーツ
繰り返しになりますが、平服の場合はダークスーツを選びます。
なるだけ、黒が好ましいでしょう。
紺やグレーでも問題ありません。
ワイシャツ
ワイシャツは、白の無地のものを選びます。
柄付きや色付きのものは避けましょう。
シャツも、ボタンダウンなどのカジュアルなものはふさわしくありません。
葬式でのワイシャツを女性・男性・子ども毎に解説!ボタンや半袖は?
第三人生編集部
ネクタイ
ネクタイは着用しましょう。
柄付きや明るい色のものは避けます。
ダークカラーがおすすめです。
ベルト
ベルトも着用しましょう。
またシンプルなものを選びます。
飾りなどが付いて光るものは避けます。
靴
靴は革靴がふさわしいです。
光沢のない黒の靴がふさわしいでしょう。
金具などが付いた目立つものは避けます。
カバン
男性の場合、手ぶらな方が多いです。
カバンを持って行く際も、フォーマルなものを選ぶとよいでしょう。
小さく持ち運びやすいセカンドバックなどがおすすめです。
喪服
喪服 メンズ ダブル 準喪服
先ほど、喪服の必要はないと説明しました。
しかし、平服ではなく喪服を着用する方も多くいらっしゃいます。
特に、企業や会社でのお別れの会・偲ぶ会では、喪服を着用する方も多いです。
喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3つに分けられますが、ここでは「準喪服」がふさわしいでしょう。
男性の準喪服は、 ブラックスーツ です。
ワイシャツは白無地、ネクタイは黒無地、靴は黒の革靴を選びます。
【図解】スーツを正・準・略喪服別、男性女性別に解説!ビジネススーツとの違いも
第三人生編集部
喪服が禁止される場所
喪服は着用すれば基本的に失礼には当たりません。
ただし、一部の場所では喪服が禁止となってる場合があります。
代表例が、 ホテル です。
ホテルでは、祝いの席や旅行などの一般客の方もいらっしゃいます。
他のお客への配慮として、喪服を禁止しているホテルがありますのでご注意ください。
お別れの会・偲ぶ会の女性の服装
ヒール
続いて、女性のお別れの会・偲ぶ会の服装を見ていきます。
女性も男性と同様、平服を着用するのが一般的です。
平服
女性 平服
女性の平服は、 スーツやワンピース です。
スーツ・ワンピース
黒や紺などのダークカラーのスーツやワンピースが好ましいです。
無地のもので柄付きのものは避けます。
ストッキング
黒の無地のストッキングを選びます。
お葬式にストッキングは必須!夏・冬場の工夫やおすすめ商品を紹介
第三人生編集部
靴
ピンヒールなどヒールの高いものは避けましょう。
黒のパンプスがふさわしいでしょう。
ヒールの高さは、3~5センチが妥当です。
アクセサリー
派手なアクセサリーや大きいアクセサリーは避けましょう。
真珠などの目立たないものを選びます。
メイク
メイクはナチュラルメイクにします。
派手すぎるメイクは不適切です。
一方、ノーメイクも失礼に当たります。
カバン
喪服 カバン
女性の場合、男性と異なりカバンを持つのが一般的です。
黒無地のフォーマルバックを選びます。
喪服
男性と同様、服装に指定がない場合は喪服を着用しても問題ありません。
女性の準喪服は ブラックフォーマルスーツ です。
平服と同様、黒無地のストッキング、靴はパンプス、ナチュラルメイクにします。
お別れの会・偲ぶ会の子どもの服装
お別れの会・偲ぶ会にお子さんも参加する場合の服装をご紹介します。
子どもの服装が、 制服 が適切です。
学校によっては、チャックや柄の付いたものがあります。
そういった場合でも制服で構いません。
制服は正式な服装に含まれます。
ただし、中には緑などの色の制服があります。
その場合も特に問題ありませんが、不安でしたら次にご紹介する制服以外の服装を選ぶとよいでしょう。
制服以外の服装について見ていきます。
制服以外の子どもの服装
子どもの服装も、黒や白といったシンプルな服装にします。
小さい子でも、キャラクターのデザインや柄付きのものは極力、避けましょう。
男の子の服装
喪服 子供
白無地のシャツ
黒系のズボン
黒や白などの無地の靴下
黒系の靴やスニーカー、ローファー
持っていれば、ブレザーやジャケットがあるといいでしょう。
その場合、ネクタイは必要ありません。
夏場であれば、半ズボンでも問題ありません。
靴下は無地で、くるぶし丈のものは避けます。
女の子の服装
女の子の服装は以下の通りです。
白無地のブラウス
黒系のスカート
黒や白などの無地の靴下
黒系の靴やスニーカー、ローファー
上記以外にも、黒系のワンピースも好ましいです。
靴下は無地で、くるぶし丈・ニーハイソックスなどのものは避けます。
お別れの会・偲ぶ会で平服と指定された時
先述しました通り、お別れの会・偲ぶ会では事前に「平服でお越しください」と指定されていることがあります。
基本的に、指示がある場合は従いましょう。
会社のお別れ会の場合、「平服でお越しください」と書いてある一方で、喪服で参加される方もいらっしゃいます。
その場合も、喪服である必要は特にありませんので、平服を選択してよいでしょう。
お別れの会・偲ぶ会の平服に関しては、男性女性別に下記にご紹介しております。
そちらをご参照下さい。
【図解】平服とは?女性・男性の葬儀での平服を解説!バッグや化粧も
第三人生編集部
お別れの会・偲ぶ会でNGな服装
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男女、子どもについてお別れの会・偲ぶ会のふさわしい服装を紹介してきました。
ここでは、NGな服装を見ていきます。
お別れの会・偲ぶ会のNGな服装は、お通夜・葬儀と同様です。
派手すぎる
カジュアルすぎる
殺傷を想像させる
派手すぎる
最初に挙げられるのが、派手すぎる服装です。
赤や黄などの派手な色のものは避けましょう。
お別れの会・偲ぶ会は形式にこだわらないのが葬儀と異なる大きな特徴ですが、故人を偲ぶ目的は変わりません。
目的にあった服装を選びましょう。
メイクも同様に派手なもの不適切です。
例えば、ラメなどが入ったものや眉毛が薄すぎるなどがNGメイクとして挙げられます。
また、ブランド物も避けましょう。
一見すると地味に見えるとしても、お別れの会・偲ぶ会では不適切です。
カジュアルすぎる
お別れの会・偲ぶ会での平服とは、略喪服のことです。
私服のことではありません。
ジーンズなどはもっての他です。
地味な色でシンプルなスーツなど、フォーマルにします。
殺傷を想像させる
これは、お供え物などにも関係しますが、弔事では殺傷を想像させるものはNGです。
今回のお別れの会・偲ぶ会の服装でいうと、カバンや財布などが関係します。
カバンや財布などに、例えばクロコダイル革などが用いられているものは避けます。
それなら、「革靴はダメ?」と考える方もいらっしゃると思います。
結論を言いますと、 革靴は問題ありません。
ただし、以前は不適切でした。
かつては布製のものが正式とされました。
時代と共に、革靴も容認されるようになりました。
平服は私服ではない
お別れの会・偲ぶ会の服装についてご紹介してきました。
多くの場合、「平服でお越しください」と案内があります。
平服と聞くと、私服をイメージしがちですが、略喪服などのフォーマルな服装を指します。
お別れの会・偲ぶ会は、遺族の自由な形式で行えるのが特徴です。
しかし、形式は異なるとしても、故人を想うことには変わりありません。
また、遺族が悲しみに暮れていることには変わりありません。
それらを踏まえた服装を選ぶようにしましょう。