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葬儀

2024.04.30

49日(四十九日)法要の案内状の内容・例文!時期や送り方、注意点も

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49日法要とは、故人の旅立ちに際して行われる重要な法要の一つです。
人数や規模も大きく、事前の準備をしっかり行わないと直前や当日になって不具合が起きてしまいますし、案内状作成は当日の人数把握のために非常に重要な作業の一つです。

案内状作成に際しての注意点などを意識しできるようにしてください。

49日(四十九日)法要とは?
法事 合掌
49日法要とは、故人の命日を入れて49日目に行う法要のことです。

仏教において、人は亡くなると、 7日ごとに生前の行いに対しての判決が言い渡されれ、49日に来世に旅立つとされています。

49日が、七七日(ななぬか)とも呼ばれている理由もそこにあるのです。

この判決が下されている期間を 中陰 といい、これが終わった瞬間を 満中陰 と呼びます。

この49日法要を持って、 遺族は忌明けとなり、喪に服す期間が終わります。

ですが、神式などでは、50日が忌明けとされていますので、事前に確認しておいてください。

さらに、49日法要を機に、香典返しや納骨式の準備、仏壇の準備など遺族はしなくてはいけないため、葬儀や告別式からそれほど経っていませんが、かなり準備に追われてしまいます。

当日の流れ
順番    流れ
①    施主の挨拶
②    49日法要(読経、焼香、法話)
③    納骨式
④    会食
⑤    施主の挨拶
当日は以上のような流れで行われます。
招待する方の人数によっても多少前後する場合はあります。

納骨式は、必ずしも49日法要の際に行うものではありませんが、49日法要を境に位牌が 白木の仮位牌から漆塗りに金の文字を掘った本位牌 に代わり、これに魂を移します。

この法要のことを開眼(かいげん)法要といい、お墓を設置するなどにも行います。

そのため、自宅に仏壇を用意し、本位牌を置くことが多いため、タイミングとしては 49日法要の際に行うのが最もスムーズに執り行えるタイミング だと言えます。

ですが、この位牌については、宗派によってかなり違いがあります。

浄土真宗においては、戒名が存在しませんので、位牌を飾ることはありません。

曹洞宗では、三尊仏を飾るため、位牌ではなく、掛け軸を飾ります。

真言宗では、位牌を用いますが、梵字(ぼんじ)といって神を1文字で表す神聖な文字を本位牌の戒名の上に記します。

以上のように各宗派ごとによって異なりますので、自分の宗派についても意識しておくようにしましょう。

49日(四十九日)法要の案内状の内容
手紙
では、49日法要を執り行うにあたり、案内状を用意しなくてはいけませんが、どんなことを記載するのでしょうか?

時候の挨拶と頭語
49日法要について
49日法要の日時と場所
当日の会食の有無
返信方法と期限
施主(喪主)の名前と連絡先
これらの情報を案内状に記載するようにしてください。

時候の挨拶と頭語
時候の挨拶は、案内状を書く時期に合わせたもので構いません。
頭語は、「謹啓」や「謹呈」「拝啓」「敬具」などを用います。

時候の挨拶を用いる際は、あくまでも法要の案内状ですので、 「お喜び申し上げます」や「お祝い申し上げます」という表現はできるだけ避けるようにしましょう。

月    時候の例
1月    新春 厳寒
2月    残雪 寒明
3月    早春 春節
4月    桜花 陽春
5月    惜春 軽夏
6月    向暑 黄梅
7月    酷暑 盛夏
8月    新涼 晩夏
9月    初秋 白露
10月    秋涼 紅葉
11月    深秋 落葉
12月    師走 新雪
代表的な時候のワードを挙げました。
この月は必ずこれを使って案内状を書くというものではありませんので、その年のその時期に合わせた時候の挨拶を使うようにしてください。

49日法要について
案内状の最も主となる部分です。
四十九日法要を執り行うことに加えて、 誰の法要を行うか についても記載するようにしてください。

49日法要の日時と場所
この二つは、案内状を受け取る側にとって非常に重要な情報です。

特に場所に際しては、参列を考えている方にとっては、そこの前後の予定によって来れるかも決まりますし、遠方である場合は、参列が厳しくなることもあります。

日時は、年(年号表記)・月・日を記載し、午前・午後などの表記も忘れないようにしましょう。

場所については、 住所もしっかりと書く ようにしておきましょう。

当日の会食の有無
当日に会食を用意している場合は、参列する方にとっては、どれくらい時間がかかるかの指標にもなります。

さらに、その日の予定だけでなく、お酒の提供によって車で来るかどうかも決まりますので、案内状には会食の有無を書くようにしてください。

会食は、「お斎(おとき)」や「粗餐(そさん)」と言いますので、このように言い換えて案内状に書いてください。

返信方法と期限
追伸の後に期限を記載しますが、これを忘れると、直前になって人数確認などの際にあたふたしてしまいます。

会食を用意している場合などは特に、49日法要を行う1〜2週間前までには案内状の返信が到着するように期限を設定してください。

施主(喪主)の名前と連絡先
施主(喪主)の名前を大きめに入れ、電話番号の記載を忘れないようにしましょう。

施主の方が連絡に疎い方であるなら、 遺族の中でも連絡を取りやすい方の電話番号を記載しておく と、当日の急な連絡に対応を早くすることができるはずです。

49日(四十九日)法要の案内状の例文
null
では、実際に49日法要の案内状の例文を紹介します。

ここでは、横書きで書きますが、実際には縦書きで書くようにします。

拝啓 〇〇の候 ますますご清祥のことと存じます

このたび 左記日程のとおり 亡き父 〇〇の四十九日法要(七七日法要)を営みたいと存じます

ご多忙中 誠に恐縮ではございますが ご参列のほどよろしくお願いいたします
敬具

令和○年○月

日時 ○月□日 午後十四時
場所 △△寺 東京都杉並区荻窪□ー○ー△
法要後は 「お食事処 〇〇」にて粗餐の用意がございます

※お手数ではございますが ○月△日までに同封の返信用葉書にてご返信をお願いいたします

〒000-0000
東京都世田谷区烏山○ー△ー□
電話 03-0000-0000
木村太郎

基本的な案内状の型は以上の通りですが、時候の挨拶などにもう一言二言加えてもいいかもしれません。

ですが、案内状ですので、簡潔にまとめるようにしましょう。

作成を依頼してしまう
郵便局では、 窓口でもインターネットでも申し込みをすることができます。

案内文の型も用意されているので、比較的すぐに作成できるはずです。

なかなか時間をとって作ることが難しい方は、利用してみてはいかがでしょうか?

49日(四十九日)法要の案内状を送る時期
49日法要の案内状はいつ送るのがいいのでしょうか?

案内状は、 49日法要の3週間〜1ヶ月前 までには送るようにしましょう。

参列してくださる方が日程の調整をしやすいうちに連絡するということだけではありません。

施主としても早めに案内状を出して、早めに返信をもらった方が、そこまで慌てずに準備することができます。

49日法要の1ヶ月前ということは、 葬式から2週間ほど ですので、かなりせわしないかとは思いますが、早め早めに準備しておくようにしましょう。

49日(四十九日)法要の案内状の送り方
49日法要の案内状を送るにあたり、返信用ハガキを同封して送る場合と、往復ハガキにして送る場合の二種類があります。

返信用ハガキの場合
案内状を入れる封筒は、 無地で白の一重封筒 を使います。

二重封筒は、丁寧に感じられますが、 「不幸が重なってしまう」 という点で避けるのが一般的です。

封筒には、洋封筒を使う場合も縦書きで書きます。

氏名を書く際は、通常の封筒では左側に書きますが、 右側に書きます。

開け口も、通常は右側になるようにしますが、 左側に来るように閉じてください。

往復ハガキの場合
往復ハガキは、略式であったためあまり使われていませんでしたが、最近ではよく利用されています。

案内状を往復ハガキにした場合、 返信用のハガキを切り取らずに送り返す方もいらっしゃいます ので、追伸の欄にそのことを記しておくことをおすすめします。

切手は自己負担
案内状の切手は 施主の自己負担 であるとともに、返信用ハガキの切手も忘れないようにしてください。

弔事用の切手も販売されていますので、送る際には通常の切手で、返信用のハガキに弔事用の切手を利用するのもいいかもしれません。

ですが、 弔事用の切手を使わなければいけないという訳ではありません。

49日(四十九日)法要の案内状の注意点
注意点
案内状を送る際に注意しなければいけないのが、 句読点を使わない ということです。

案内状の例を見ればわかりますように、 句読点は使いません。

理由は歴史的背景によるもので、もともと 日本には句読点がなかったため、慣習が残っているのです。

また、句読点を入れることは、 相手が句読点をつけないと文章を読むことができないためにサポートとしてつけている という意味になってしまうためです。

今の我々にはなかなか実感しづらい点ではありますが、注意して案内状を作成するようにしましょう。

49(四十九日)法要に向けてマナーを守った案内状を
49日法要にあたっての案内状について解説してきました。

49日法要は、忌明けという大きな節目に行う法要であるため、規模も大きく、招待する型も必然的に多くなるはずです。

さらに、気づいたら49日法要までそんなに日がないといった状況にもなりやすい面もあります。

時候の挨拶など普段使い慣れない言葉を用いたり、封筒の使い方など戸惑ってしまう面が多くあります。

昔からの慣習とはいえ、そうしたことに厳しい方もいますし、マナーとしてちゃんと理解しておくことも大切なことです。

しっかりと前もって準備をし、受け取った側がストレスなく読むことができ、必要な情報を汲み取りやすい配慮した案内状を送るようにしましょう。

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