icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

葬儀

2024.04.30

七七日法要の服装・流れ・香典!喪主側の挨拶やお斎、香典返しも

  • facebook
  • twitter
  • LINE

七七日とは、馴染みのない言葉かもしれませんが、四十九日のことです。

四十九日は、故人にとっても、遺族にとっても一つの大きな区切りとなる法要です。

七七日の由来などしっかりと意味を理解して四十九日法要にのぞむようにしましょう。

七七日とは
49日の男性服装
結論から言うと、七七日(なななぬか)法要とは、49日法要のことを指します。
では、なぜ七七日と表すのでしょうか?

仏教における旅立ちの日
仏教において、人は死ぬと、 七日ごとに生前の日頃の行いについての判決が下される といいます。
命日を1日目とカウントし、最初の七日間を初七日、次の七日間を二七日と数えていき、七回目(49日目)を七七日と表すのです。

最後の審判が閻魔大王によって下されるのは、35日目の五七日で、六七日で来世が決まり、 七七日に旅立つ のです。

この初七日から六七日までを 中陰 といい、七七日の日は、 満中陰 とも呼ばれます。

忌明けの日
七七日をもって、故人が旅立つのと同時に、 遺族は忌明け となります。
忌明けとは、喪に服す期間が終わることを意味しますが、具体的には、 この期間にお祝い事などには参加しない ことを指します。

これを境に、香典返しを送ったりなど故人だけでなく、遺族にとって一区切りつくのがこの七七日なのです。

49日の法要の詳しくは以下の記事にて解説しています。

49日(四十九日)法要まとめ!費用・お布施は?挨拶や服装、香典も解説
第三人生編集部

七七日まで避けること
NG
正月祝い
神社への参拝
お歳暮・お中元
旅行
以上が七七日までに避けるべきことです。

神社への参拝
神社では、神道が信じられていますが、神道において、 「人の死=穢れ」 と捉えられています。
そのため神社側としても、身内が亡くなったばかりの方が神聖な場である境内に入ることは避けたいのです。

忌明け以降に神社に行くことは問題ありません ので、忌中は避けましょう。

旅行
故人の死から気持ちを落ち着かせるために旅行をしたいと考える方もいらっしゃると思いますが、 忌明けまでは我慢する のが無難と言えます。

決して旅行は、お祝い事ではありませんが、あくまでも遊びの部類に含まれてしまうのは否めません。
また、七七日法要は事前に準備することが多いですので、そちらの準備を行うためにも、旅行はしない方がいいでしょう。


七七日法要の服装
喪服
七七日法要当日の服装はどのようなものなのでしょうか?
遺族の方であれば、準礼装以上、参列者の方は、略礼装〜準礼装は着用するようにしてください。

礼服とは葬儀などの席で着用する衣服のことを指します。

正式礼装
準礼装
略礼装
喪服は、以上の3つの格式に分けることができます。

スーツに関してより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

【図解】スーツを正・準・略喪服別、男性女性別に解説!ビジネススーツとの違いも
第三人生編集部
正式礼装
男性の場合
喪服 スーツ
モーニングコートとは、イギリスの貴族が乗馬の際に来ていたことから由来している前裾が大きく斜めに切り込まれているものをいいます。

女性の場合
正喪服
日本においては、皇室の方々や、国会議員などが内閣発表の際に着ているのを想像すればわかりやすいのではないでしょうか?

準礼装
準礼装とは、 ブラックスーツやブラックフォーマル と言われ、ほとんどの参列者や遺族の一部の方が着用します。

男性の場合
喪服 メンズ ダブル 準喪服
ここでの注意点は、 ブラックスーツが黒いスーツとは異なる点 です。
ブラックスーツは、ただの黒いスーツとは違い、生地が厚く光沢感が抑えてあるのが特徴です。

女性の場合
女性 準喪服
女性の準礼装ですと、 黒いアンサンブルやワンピース を着用するのに加え、黒いストッキングで 肌の露出が少なくなるよう にします。
華美なアクセサリーなどもつけないようにしましょう。

略礼装
男性の場合
男性 平服
女性の場合
女性 平服
「平服でお越しください」などと案内状に記載があると、私服で大丈夫かと勘違いされる方もいますが、 平服は略礼服以上を着てあまり構えないでくださいという意味 です。

【図解】平服とは?女性・男性の葬儀での平服を解説!バッグや化粧も
第三人生編集部
礼装のマナー
礼装を着用するにあたって、遺族側も参列者側も知っておくべきマナーがあります。

それは、 遺族側は、参列者よりも低い格式の礼服を着ること、参列者側は、遺族よりも高い格式の礼服を着用することはマナー違反 です。

つまり、遺族側は、最低でも準礼装以上の礼服を着用し、参列者側は準礼装までしか着ないということです。
法要の際の服装はこちらの記事も参考にしてみてください。

【図解】葬儀・通夜の服装を女性・男性・子ども別に!夏冬や平服の時も解説
第三人生編集部

七七日法要の流れ
手順・流れ
七七日法要当日の流れは、

施主の挨拶
読経と法話
焼香
施主の挨拶
納骨式(開眼法要)
会食
となります。

施主の挨拶
挨拶
施主の挨拶は、必ず施主がするという決まりはありませんが、施主がする傾向が高いと言えます。
挨拶では、参列者の方に会葬いただいたことに対しての 感謝を必ず伝えるようにします。

法事・法要の挨拶、お斎の献杯時・締めの言葉を例文で紹介!注意点も
第三人生編集部
焼香
お焼香
焼香は、宗教によっても、規模によっても異なります。

立礼焼香
座礼焼香
回し焼香
が比較的行われる焼香です。
基本的には、

手順    内容
①    焼香台の前まで移動
②    遺族と僧侶の方に一礼
③    遺影に一礼
④    抹香をつまみ、香炉にくべる
⑤    遺影に合掌し、一礼
⑥    祭壇から一歩下がり、遺族に一礼
⑦    席に戻る
が焼香の一連の流れになります。

宗派によってもっとも違いが出るのが、 抹香を掴む指の本数や、そのあとに額に当てる「押しいただき」を行う際 です。

焼香の回数で正しいのは?抹香の回数の意味や本数、NG例も紹介【宗教別】
第三人生編集部
納骨式
一般的には、納骨式は七七日法要の時にまとめて行われます。
これは、人が亡くなると、 七七日までは霊の状態で、これ以降仏様になるからである と言われています。

納骨式での法要は、**開眼供養(かいげんくよう)とも呼ばれ、魂をお墓に入れる供養のことをいいます。

納骨式では、事前に墓石に戒名を掘っておく必要があります。
また、当日は 埋葬許可証や墓地許可証、卒塔婆 なども用意しておくようにしてください。

卒塔婆とは、戒名や経文(きょうもん)、命日、供養日を記した、長さが1〜2メートルほどの長方形の細長い木のことで、卒塔婆をお墓に立てることは、善を積むことと言われています。

納骨式に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

納骨の仕方!準備や費用、納骨式の流れと仏教以外の納骨も解説
第三人生編集部
戒名
戒名とは、本来は、仏門に入ったものに与えられる名前のことですが、近年では、亡くなった方につける名前のことを言います。

浄土真宗では、戒名とは言わず法名と言い、日蓮宗では法号と言う など宗派によっても異なります。

戒名とは?宗派別の付け方やランク別の値段を解説!生前戒名も
第三人生編集部

七七日法要の香典
香典
香典の相場
七七日法要の時の香典の金額は、

施主との関係    金額
祖父・祖母    3千円〜3万円
親 ( 父・母・義父・義母 )    1万円〜5万円
兄弟・姉妹    1万円〜3万円
その他の親戚・親類    5千円〜1万円
となっており、関係性によって大体の相場が決まっています。

香典の包み方
香典 御霊前
香典は、白い二重でない無地の封筒を用いるか、「御霊前」ともともとプリントされているものを使うようにします。

二重でない封筒を使うのは、 「不幸が重ならないように」 という意味があるためです。

表書きの文字を手書きで書く際は、 毛筆と墨か筆ペン を使うようにします。

この時、葬式や葬儀では、 「悲しみの涙で墨が薄まってしまった」ことを表すため、薄墨を使います が、七七日では、 通常の濃さの墨 を使って問題ありません。

また、「御仏前」や「御佛前」は、七七日以降で用いるのが一般的ですし、宗派によっては、使うことを避けた方がいい場合もありますので、注意が必要です。

水引は、あらかじめプリントされているものを購入した場合を除いては、基本的になくて構いません。

つけるのが普通に思えるかもしれませんが、地域や慣習によっては、逆に失礼になってしまいますので、つけるのであれば注意してください。

四十九日(49日)法要の香典の金額相場は?渡し方や香典袋の書き方も
第三人生編集部

七七日法要のお布施
お布施
金額の相場
七七日のお布施は、納骨式を行った際はその分もまとめて渡すことになります。

七七日法要におけるお布施だけの相場は、 3万円〜5万円 と言われています。
納骨式に際してのお布施は、 3万円〜5万円 となっています。

お布施の平均相場に関しては以下の記事にて解説しています。

四十九日(49日)法要のお布施の相場金額は?封筒(袋)・渡し方も紹介
第三人生編集部
お布施以外の費用
お布施に加えてかかる渡すものとして、

御車代
御膳料
の2つがあります。
これらは必ずかかる費用ではなく、場所や状況によっては払う必要はありません。

御車代は、自宅などに僧侶の方を読んで法要を行う際などに渡します。
大体5千円〜1万円 ほどで、自宅に来るまでの交通費を支払っていると思ってください。

【図解】お車代の渡し方は?金額相場やタイミング、方法、添える言葉も説明
第三人生編集部
御膳料は、会食を用意したものの、僧侶の方が出席を辞退された時に渡します。
こちらも、 5千円〜1万円 で、僧侶の方が出席してくれた際には、渡す必要はありません。

御膳料の書き方を解説!表書き・裏書きの書き方から渡し方まで
第三人生編集部
お布施の渡し方
お布施を渡すに当たって、意識することは、

タイミング
渡し方
の2つです。
お布施を渡すタイミングは、僧侶の方が法要を終え、帰りに支度をされている時にします。

会場についてすぐ渡すと慌てた印象を与えてしまうからです。

渡し方の注意点は、手渡しはしてはいけないということです。
渡す際は、切手盆や袱紗(ふくさ)を使って渡すようにします。

切手盆とは、小さめのお盆のことで、袱紗とは、縮緬(ちりめん)や絹でできた風呂敷のようなもののことです。

これらにお布施を包んで乗せて渡します。
どちらも使う必要はありませんので、手渡しだけは避けてください。

切手盆とは?使い方、色・柄・サイズ!販売場所や費用相場も
第三人生編集部
袱紗は切手盆がない場合に使用します。

ふくさとは?弔事用の色や不祝儀袋の包み方!購入場所や代用品も
第三人生編集部
また、先述した御車代や御膳料は、お布施にはまとめず、 それぞれ個別にして切手盆に乗せる などしましょう。


七七日法要の施主の挨拶
七七日法要における施主の挨拶は、 簡潔に必要なことを伝えることを意識してください。

ほとんどの場合は、七七日法要では、会食の席を用意する場合が多いため、参列者の方と話したければ、その場を利用するようにしましょう。

挨拶自体は、参列してくれたことへの感謝と法要の進行を伝えるのみで問題ありません。

重ね言葉と忌み言葉
重ね言葉とは、

たまたま
わざわざ
返す返すも
などの同じ音や言葉を繰り返す言葉のことで、 「不幸が重なってしまう」 という点で、避けるべき言葉となっているのです。

忌み言葉とは、

死ぬ
苦しい
などの直接的に死を連想させるような言葉のことを指します。

最近では、どちらの言葉も気にする方は減ったとはいえ、年配の方々では未だに感に触るという方もいらっしゃいますので、少し気を使うようにしたいですね。

喪主の挨拶例文
例文①(長文バージョン)
本日はご多忙の中、故〇〇の七七日の法要にお集まりいただきまして、ありがとうございます。
みなさまからの一方ならぬお世話により、無事に七七日の法要を執り行うことができますことを改めてお礼を申し上げます。
只今より 故〇〇の七七日の法要を執り行いたいと思います。
本日はどうぞ、宜しくお願い致します。
例文➁(短文バージョン)
本日はお忙しいなか、大勢の方にお集まりいただき誠にありがとうございます。
只今より、故〇〇の七七日の法要を執り行いたいと思います。
本日はどうぞ、よろしくお願い致します。
49日(四十九日)法要での喪主の挨拶!献杯のタイミングや挨拶状の例文も
第三人生編集部

七七日法要のお斎(おとき)
会食時 挨拶
七七日のお斎を用意する際にあらかじめ遺族で決めておくことは、場所と費用についてです。

まず、場所ですが、斎場での会食の場合は構いませんが、近年では、法要を行った寺の近くのレストランにいく場合も増えています。

本来は、精進料理を食べますが、気にしない場合もありますので、事前に親戚で話しておくといいでしょう。
もう一つ費用に関してですが、大体一人当たりのお金が 3千円〜1万円以内 が相場であるといえます。

レストランなどで行う場合は特に、 直前になって人数変更がないように参加する人数を早めに確定させておきましょう。
お斎に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。

【ご住職監修】お斎(おとき)とは?挨拶・流れ・料理・席次を解説!
第三人生編集部

七七日法要の香典返し
香典返し
先述したように、七七日を機に香典返しを送ることになります。

香典返しの金額ですが、葬式や告別式で もらった香典の3分の1〜半分の金額分 を返します。

香典返しの品物として定番なのが、 「あとに残らないもの」 としてお茶や海苔、石鹸や洗剤など比較的多岐にわたります。

また、陶磁器や漆器も利用されており、それぞれ 「故人が土に帰る」「不幸を塗りつぶす」 という意味があります。

ですが、こうした品物は必ずしも受け取る側にとって必要なものかはわかりませんし、送る側も選ぶのが面倒でした。

そこで、最近では、 カタログギフト がもっとも利用されています。

これは価格帯を決めれば、カタログに載っている商品を受け取った側が自由に選ぶべるため非常に双方にとってメリットが大きい香典返しと言えます。

49日(四十九日)の香典返しの金額相場!人気な商品、のし紙も紹介【専門家監修】
第三人生編集部

七七日法要のお礼状
お礼状の記載事項
七七日のお礼状に書くべき事項は以下の通りです。

参列していただいたことへの感謝
七七日法要が無事に終わったことの報告
香典返しやお礼の品を送る報告
直接のお礼ではないことのお詫び
日付(七七日法要の日付)
差出人の名前
昔は、お礼状を法要の後に直接持っていくのが慣例だったため、郵送で済ましてしまうことをお詫びする文を入れるのを忘れないようにしましょう。

書く際の注意点
句読点をつけない
お礼状を書く際だけでなく、法要などの際に送る文章(案内状など)には、「、」「。」という 句読点をつけない ようにします。

理由は、2つあります。
1つは、句読点はもともと日本では使う文化がなかったためです。

意外に感じられるかもしれませんが、句読点をつけるようになったのは明治期以降なのです。

そのため、昔から日本に根付いている仏教では句読点を使わないのが一般的なのです。

2つ目は、句読点がないと相手が文章を読めないと見下しているという意味を持たせてしまうためです。

句読点を使う文化をもつ我々には実感しづらいことではありますが、うっかりと句読点をつけないように気をつけましょう。

季節の挨拶は必要ない
時候の挨拶はお礼状には必要ありません。

「拝啓/敬具」や「謹啓/謹言」 などの頭語と結語を使用するようにしましょう。

また、施主の挨拶同様、お礼状の上でも、重ね言葉と忌み言葉に気をつけて書くようにしてください。

お礼状の例文
拝啓
(個人の名前)儀 葬儀に際しましては ご多用な中にも関わらず 鄭重なるご厚志を賜り御礼申し上げます
お蔭をもちまして この程 戒名(○○○○○○)七七日の法要を滞りなく営むことが
できました
ささやかではございますが 供養のしるしと御礼の品をお送りいたしますので何卒ご受領いただけますようお願い申しあげます
本来であれば 拝趨の上 御礼を申し上げるべきところでございますが 略儀ながら書中をもって
ご挨拶申し上げます
敬具

令和○○年○月○日
喪主の名前
親族一同

七七日法要は事前の準備が肝要
七七日法要とは四十九日法要のことでした。
言い方がいくつもあり混乱しがちですが、重要な法要のうちの一つですので、間違わないようにしたいですね。

また、当日の動きよりも事前の準備が大切であることもわかっていただけたのではないでしょうか?

お墓に彫る文字などは遅くとも3週間前からは取り掛かっておくとバタバタしないで済むはずです。

しっかりと準備で、故人にとっても遺族にとっても大きな区切りである七七日法要を執り行えるようにしてくださいね。

RELATED