告別式の時間帯
時間
告別式とは 通夜の翌日に執り行う式 のことで故人に対して遺族や親族、友人などが 最後の別れを告げるためのもの です。
本来であれば葬儀と告別式を別々のものとして行っていましたが最近では2つを簡略化し、まとめて行うところが増えてきました。
告別式は一般的に午前中に行われます。
告別式が終了して出棺するまでに 約2時間ほど で終わります。
多くの場合は火葬場に出棺するために出発した時点で、ほとんどの参列者はお開きとなり、火葬からの行事は遺族や親戚などの 故人との関係が近いしい人たちだけで行われます。
遺族や親族などは故人が火葬場に出棺されてからも、火葬や還骨法要、繰り上げ初七日法要などの手順を経てからの解散となります。
この一連の流れを通しても 最大で6時間ほどで終わります。
さらに 告別式の開始時刻は火葬場の予約時間から考える必要があります。
火葬場は予約時間に遅れてしまうとその後の火葬時間にも響いてしまうので 出棺の時間は厳格に守られています。
火葬場の予約時間から逆算して考えて告別式の時間帯を決めるようにしてください。
【100名アンケート】告別式の所要時間はどのぐらい?
告別式にはどれぐらい時間がかかるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、第三人生編集部が106名の方を対象にして「これまで参列した告別式では、受付から解散までにどれほどの時間がかかりましたか?」というアンケートを取りました。
告別式の平均所用時間は何時間? 100名にアンケート
最も多いもので、 告別式には2時間かかるという回答になりました。
また、少数ですが6時間以上かかる人がいるということも分かりました。
告別式で所要する時間は施主なのか、参列者なのかによって変わってきます。
この2つの場合をここで説明させていただきます。
施主
施主の場合 告別式には半日もしくは1日 かかることがあります。
施主は主催者側ですので 告別式の最後まで携わる必要があります。
そのため告別式を終えたら火葬場に向かい、その後は火葬場から戻った親族や告別式に来てくださった方たちに感謝の気持ちを込めてお酒や食べ物でもてなす席である 精進落としまで参列 します。
今日では初七日法要を式の最中や火葬の後に行うというケースが増えてきたり、精進落としの意味も変わったりしたため、**告別式の日に精進落としをする場合が多いです。
この精進落としはただみんなでご飯を食べるだけではなく、みんなで 故人のことを思い出し語り合う場でもある ので1から2時間ほどかかることが考えられます。
施主は 告別式が始まる1時間前には会場にいるようにしてください。
したがって、施主になった場合は告別式の日は1日行われるつもりで予定を立てることをおすすめします。
参列者
参列者の場合は 告別式におよそ1~2時間程度かかる ことが予想されます。
亡くなった方との間柄が遺族や親族、あるい密に親しい間柄ではない場合は出棺に出向き、故人を見届けます。
仕事や家庭の事情などやむを得ず告別式に最後まで参加できない場合は、告別式の焼香のみ行ってその後退席することも可能です。
その際は前もって施主の方に告別式に最後まで参列できない旨を伝えると失礼に当たりません。
告別式の参列者のマナーに関しては、こちらも参考にしてください。
告別式のマナーに自信がある人は1割?服装・化粧、香典等のマナーを図解解説
第三人生編集部
告別式の流れ
告別式 流れ
それでは告別式がどのよう流れで進んでいくのでしょうか。
今回は10時から開始される場合の告別式のタイムスケジュールに沿って見ていきたいと思います。
時間 式次第 内容
9:00 施主や親族、受付係集合 告別式担当者と手伝ってくださる方との告別式の最終的な流れを確認する。
9:30 受付開始 参列者はこの時間を目安に到着するようにする。
9:45 遺族や親戚入場
9:50 参列者入場
9:55 僧侶入場
10:00 開式・読経 読経は30~40分が目安の時間です。
10:05 弔辞・弔電紹介
10:10 遺族・親族焼香 施主・遺族・親族の順で行う。
10:20 参列者焼香
10:30 施主の挨拶 2~3分程度で手短に挨拶する。
10:35 閉式 僧侶が退席した後、花や副葬品を詰める。
10:40 出棺・火葬場への移動 参列者も出棺に出向く。
11:00 火葬 火葬には1時間程度かかる。
12:00 骨上げ(こつあげ) 遺骨を骨壺へ納める。
12:30 式場へ移動
13:00 初七日法要 繰り上げて行われている。
13:30 精進落とし 参列者をもてなすための会食。
15:30 解散
以上の流れに従って行われることが一般的です。
この中で抑えておくべき点がいくつかあるので紹介します。
焼香
施主の挨拶
骨上げ(こつあげ)
焼香
僧侶の方がお経を唱えてくださった後に焼香を行います。
焼香の順番としては遺族、親族、一般の参列者の順で行います。
焼香は故人の先祖代々のお墓がある菩提寺(ぼだいじ)や宗派によってやり方が違ってくるので施主の方は1番初めに焼香を行い、参列者の見本となるので前もって焼香のやり方や時間などを把握しておくようにしてください。
焼香に関しては、こちらも参考にしてください。
焼香の回数で正しいのは?抹香の回数の意味や本数、NG例も紹介【宗教別】
第三人生編集部
施主の挨拶
会場の全員の焼香が終わったら施主が挨拶をし、当日来てくださった方々に感謝の気持ちを述べることが一般的とされています。
施主の挨拶は2~3分程度の手短に行うことが良いとされています。
挨拶の内容
挨拶の内容としては
亡くなった方と自分の関係性を説明する
告別式に来てくださったことへの感謝
故人の生前中にお世話になっていたことへの感謝
これからも故人の遺族に対するお力添えのお願い
以上の4点が挨拶に含まれるようにするととっても丁寧な挨拶になるでしょう。
使用してはいけない言葉
さらに挨拶に使用してはいけない言葉があります。
重ね言葉
縁起の悪い言葉:落ちる、消えるなど
生や死を直接表す言葉:死ぬ、生きていた時など
の3点は避けるようにしてください。
重ね言葉とは同じ意味の単語を重ねる言葉のことを指し、「重ね重ね」や「たびたび」などがあげられます。
重ね言葉は「同じことを繰り返す」という意味合いを持っているので法要の場での使用はタブーとされています。
挨拶の例文に関しては、こちらも参考にしてください。
【例文多数】告別式の挨拶を喪主別に!文作りのポイントや言葉のマナーも
第三人生編集部
骨上げ(こつあげ)
骨上げとは火葬の後に行う行事の一つで火葬の後に竹箸で遺骨を拾い、骨壺に納めることを指します。
この骨上げには亡くなった方が三途の川を渡るときに何事もなく故人があの世へ行けるように橋渡しをするという意味があります。
2人一組になって1組の箸を使用し遺骨を骨壺に納めていきます。
当日骨上げが初めてで不安に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、順番や手順などは指示してくれるので指示に従って行うようにしてください。
骨上げについては、こちらの記事でもとりあげています。
骨上げとは?手順や拾う順番!遺族が一人の時は?お骨拾いをしないことは可能?
第三人生編集部
告別式の到着時間
香典
当日到着する時間はその人の立場によって変わってきます。
2つの場合があるので参考にしてみてください。
施主や親族、受付係の場合
施主や告別式を手伝ってくださる親族、受付係の方は告別式開始の1時間以上前に会場に到着する ようにします。
これは当日告別式の担当の方との最終確認や受付の準備、早めに会場に到着した参列者の対応を行う必要があるからです。
告別式の受付を頼まれたら?挨拶や香典の取り扱い、マナーを解説
第三人生編集部
一般参列者の場合
一般参列者の場合は余裕をもって30分ほど前に着くように向かってください。
受付では名前や住所を書く芳名帳への登記と香典の受け渡しをします。
当日の混雑を予想して少し早めに行くように心がけてください。
受付を済ませたら席に着くようにして、会場では祭壇を正面に見て右側が親族、左側が一般の参列者となるように座ることが常識であるとされています。
しかしその地域や会場のつくりなどから異なる場合もあるので座る場所が分からなかったら葬儀社の担当者に聞くようにしてください。
受付は早く行き過ぎたり遅れたりすることも相手に対して失礼に当たるので、告別式開始の15分ほど前に受付を終えられるタイミングで伺うようにしてください。
告別式に遅刻する場合
マナー
どうしても都合がつかず告別式に遅刻してしまう場合があると思います。
遅刻する時間によって対応の仕方が変わってくるのでそちらも合わせて説明させていただきます。
15分程度の遅刻
30 分程度の遅刻
1時間以上の遅刻
15分程度の遅刻
15分程度の遅刻をしてしまった場合は、すでに式が始まっていても周りには必ず葬儀社の担当の方や故人の親族のお手伝いの方がいらっしゃいます。
初めにお悔やみの言葉を申し上げて遅刻したことに対するお詫びをし、案内に従ってください。
30 分程度の遅刻
30分程度の遅刻をしてしまった場合は僧侶がお経を挙げている最中であるの場合が考えられます。
この時も勝手に会場に入ることはせずに係の方の案内に従うようにしてください。
この場合も絶対にお悔やみの言葉を申し上げて遅刻をしてしまったことへのお詫びをし、そこで対処方法を確認するようにしてください。
遅刻をして焦ってしまうと思いますが遺族の方々を優先に考え、言葉や行動に気を配るようにしてください。
1時間以上の遅刻
1時間以上の遅刻はすでに焼香も終わってしまっている時間帯であることが予想されます。
この場合は 欠席することを考えてください。
日を改めて遺族の方にお悔やみの言葉を申し上げ、お詫びをして弔問に訪ねることが可能か伺って後日弔問するようにしてください。
告別式の流れを知って
これまで告別式の流れを述べながら、マナーのことについても説明してきました。
故人に別れを告げることができる最後の式である告別式。
式の流れが頭に入っていることで意味を考えながら行うことができます。
告別式についてわからないことがあったら、菩提寺や葬儀社の担当の方に聞いて故人の方をしっかり見届けるられるような式にしてください。
告別式に関しては、こちらも参考にしてください。
告別式とは?葬儀との違いを知ってる人は2割!【時間・服装・香典のマナー】
第三人生編集部
❓ 告別式を始める時間帯は?
告別式は午前中に行います。火葬場の予約時間に合わせて繰り上げて計画されます。詳しくはこちらをご覧ください。
❓ 参列者の場合告別式にかかる所要時間はどのくらい?
一般的には2時間ほどです。また、1時間や3時間ほどかかる場合もあります。詳しくはこちらをご覧ください。
❓ 施主の場合告別式の所要時間はどのくらい?
半日から1日ほどかかります。精進落としなどにも参加するため、長時間となります。詳しくはこちらをご覧ください。
❓ 告別式に適した服装とは?
喪主は黒のモーニングコート・紋付き袴を着用します。また、参列者は喪主と同じものか、黒のスーツやワンピースを着用します。詳しくはこちらをご覧ください。