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葬儀

2024.04.24

【専門家監修】永代供養墓とは?費用が安い?墓じまいからの永代供養墓への流れも解説

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最近頻繁に取り上げられるようになった永代供養墓について、その特徴、メリット・デメリット、費用、墓じまいとの違いも解説します。
墓石の建立を必要としない(※個別墓・夫婦墓を除く)柔軟なスタイルの永代供養墓を検討されてみてはいかがでしょうか。
本記事では、永代供養墓にまつわる疑問点について、終活カウンセラーの渡邊松枝氏と弊社所属の終活カウンセラーの藤田祥成に監修していただきました。

永代供養墓とは
永代供養墓とは遺族親族に代わり、霊園の運営者が墓の管理供養をするスタイルの墓 です。
現代の日本でポピュラーな墓の種類は4種あり、その中の一つと言えます。
まずはその4種類を比較してみましょう。
一般墓
一般墓は伝統的な形式の墓 です。
家系で墓石を建て、遺族親族など継承者が墓の管理や、先祖代々のご遺骨の供養をします。
石碑の建立費だけでなく、区画の永代使用権の購入や寺の檀家料もかかるため、4種の墓では一番高額です。
しかし、歴史ある丁重な供養方法により、精神的な安心感が得られます。

樹木葬
樹木葬とは、石碑ではなく樹木を墓標として、その下に納骨をする形式の墓 です。
納骨方法には、 合祀型 と 個別型 があります。
合祀型 は、1本の樹木を共通のシンボルツリーとし、他のご遺骨と一緒に納骨する方法です。
個別型 は一霊に1本の樹木を割り当て、ご遺骨を納骨します。
また、 霊園型 、 里山型 の墓地スタイルがあります。
霊園型 は一般霊園と同じ土地に、樹木葬の区画を取っています。

里山型 は、墓地埋葬法に則り納骨の許可を得た山を墓地としています。
整地や伐採など、なるべく人の手を入れず、そのままの山の状態で納骨します。

納骨堂
納骨堂はその名の通り、納骨専門の建物 で、屋内にてご遺骨を安置します。
納骨堂には 自動搬送式 、 ロッカー式 、 位牌型 などがあります。
自動搬送式 は、ご遺骨を機械管理しており、遺族が持つ暗証番号などよりお参りの場所にご遺骨が運ばれる仕組みです。
ロッカー式 は、ロッカー型の空間に個々に納骨をします。
位牌型 は、共通の御本尊の周りに位牌を置き、各対象の位牌に向かい遺族がお参りをする供養方法です。
スタッフが清掃や供花をしてくれる上、交通の便が良い都会にある事から、比較的高額ながら近年人気が高くなっています。

永代供養墓
今回詳しくご説明する 永代供養墓は、遺族や親族に代わり、墓地の運営者がご遺骨の管理供養をする形式の墓 です。
永代供養墓では、定期的に運営者主催で合同供養の法要を行います。

近年の生活様式の変化により、一般墓の管理供養が出来ない家庭が増えています。
少子高齢化により継承者がいない、遠方で家庭を持ち墓まで頻繁にお参りに行けない、などがその理由です。

永代供養墓は合祀型が多くを占め、そのため費用が安価 です。
墓石の建立費用や区画の永代使用料も不要です。
また近年、一般墓の墓じまい後の改葬先として選ぶ方も多いです。

永代供養墓のタイプと費用相場
永代供養墓には、2タイプがあります。

合祀型永代供養墓
個別型永代供養墓
以下に特徴をご説明します。

合祀型永代供養墓
合祀型永代供養墓
合祀型永代供養墓とは、複数人のご遺骨を一緒に納骨し供養する墓 です。
その形式から 合同葬 とも呼ばれます。
粉骨しパウダー状にしたご遺骨を複数人一緒にし、共通の御本尊の下に埋葬します。
合祀型永代供養墓はその方法から、現代の墓の中では費用が最安です。

相場は 10万円~30万円 です。
ほとんどの永代供養墓では、合祀型の供養方法が用いられています。

また、 墓じまいする方の7割が、改葬先に合祀型永代供養墓を選んでいます 。
理由の一つとして、先祖のご遺骨がすでに、複数人まとめて一般墓のカロートに納骨してある場合も多い事が考えられます。

もともと、一般墓のカロートに骨壺のまま納骨出来るご遺骨は8霊程度です。
カロート内に入りきらなくなった先祖の骨壺は、古い先祖から順にご遺骨が出され、複数人まとめて1つの骨壺に納骨します。

また、経年により骨壺に書かれた名前が消えてしまい、誰のご遺骨か分からないものも複数人まとめる傾向にあります。
すでにご遺骨が複数人合わさっている為、多くの方がそのまま合祀型永代供養墓に改葬を希望 されています。

また納骨堂などで管理をお願いできるご遺骨の数は限られている上、契約期限が終了すると合祀型に移されます。
いずれ合祀型に移されるのであれば、今から合祀型永代供養墓に改葬しようという考えに至る方も多くいらっしゃいます。

個別型永代供養墓
個別型永代供養墓
個別型永代供養墓とは、ご遺骨を一人ひとり分けて納骨し、墓地運営者が管理供養をするタイプ です。
個別の納骨と供養には 契約期間 が設けられています。
大体、 13回忌もしくは33回忌 の場合が多く、それが過ぎると 合祀型に移行 します。
契約期間内は、ご遺骨を骨壷に入れ納骨されます。

個別型永代供養墓には、 個別安置型 と 墓石安置型 の2種類があります。
個別安置型 は名前の書かれた石板の箇所に納骨する方式です。

納骨堂の野外バージョンというと分かりやすいでしょう。
墓石安置型 は墓石を建立しその下に納骨します。

一般墓に似ていますが、継承は出来ません。
費用は合祀型より高く、相場は 40万円 です。

加えて、墓石安置型の場合は墓石代が掛かります 。

永代供養付きのお墓

永代供養付きのお墓についてご紹介します。
永代供養とは、遺族親族に代わり、他者がご遺骨の管理供養をする事を指します 。

先にご紹介した 樹木葬 や 納骨堂 も、基本的に 永代供養付き である事が特徴です。
以下にご説明します。

樹木葬の永代供養
樹木を墓標とする 樹木葬も、基本的には霊園墓地の管理者による管理供養 をされます。
納骨方法も 合祀型 が多く、費用も安いです。

また、ご遺骨を他者と合わせる事なく個々に埋葬した上で、1本のシンボルツリーを共通の墓標に見立てる 集合型 の樹木葬にも、永代供養がほぼ付いています。

1人のご遺骨に1本の樹木を割り当て納骨する 個別型 の樹木葬の場合は、一般墓と同じく継承者が必要な場合もあります。
相場は 30万円~70万円 と、納骨方法や霊園の規定により違いがあります。

納骨堂の永代供養
納骨堂も、継承者のいらない永代供養付きである事が特徴 です。
納骨堂におけるご遺骨の管理供養には 期限が定められています 。
納骨堂によりそれぞれ差がありますが、だいたい 13回忌もしくは33回忌まで です。
その後は永代供養墓に移行されます。

相場は 50万円~120万円 と、永代供養墓に比べては高額です。
立地条件が良い事や、ご遺骨の管理システムなど施設の充実度がその理由です。

永代供養墓のメリット・デメリット
永代供養墓のメリットとデメリットをご紹介します。

永代供養墓のメリット
永代供養墓のメリットは以下の6つが挙げられます。

合祀型の永代供養墓は管理費などの継続して発生するお金がない
お墓掃除などの管理が必要ない
継承者問題を考えなくてよい
費用を抑えられる
個別型の永代供養墓なら手厚めの供養が出来る
宗教宗派が不問
合祀型の永代供養墓は管理費などの継続して発生するお金がない
合祀型の永代供養墓の多くは、初期費用のみで以降の年間管理費などが必要ありません 。
ただし運営者の規定により差がありますので、契約の際にしっかり確認しましょう。

お墓掃除などの管理が必要ない
永代供養墓は、墓の管理供養を運営者が担ってくれます 。
そのため、遺族親族での墓の清掃などが必要ありません。

継承者問題を考えなくてよい
永代供養墓は、基本的に一代のみの契約となり、続けて墓を利用する形式ではありません。
そのため、 継承者が必要ない事が利点 です。

少子高齢化など社会情勢の変化により、一般墓の継承者がいない家が増えています。
また、子供や孫に負担を掛けたくないという価値観も出てきました。

そのような方におすすめの供養方法といえるでしょう。

費用を抑えられる
永代供養墓は、 現代のお墓の中で最も費用が安く、また年間管理費なども必要のない 場合が多いです。

そのため、最低限の費用に抑えられます。

個別型の永代供養墓なら手厚めの供養ができる
個別型 の永代供養墓は、形式は一般墓と同じです。
そのため、一般墓と変わらず、 手厚い供養を行えます 。
お盆や年末年始など僧侶に読経をお願いするなどです。
その上、基本的には霊園墓地の運営者が管理をしてくれる為、定期的に清掃などに行く必要はありません。

宗教宗派が不問
永代供養墓は、宗教宗派が不問な事がほとんど です。
寺院などに一般墓を建立する際、寺院の宗派に従う事が条件になる場合が多いです。
その点永代供養墓は、個人の宗教宗派を問われる事なく納骨を受け入れてもらえます。

永代供養墓のデメリット
永代供養墓のデメリットは以下の4つです。

合祀型の永代供養墓は他の方と遺骨が混ざる
遺骨を取り出せない
お墓の引っ越しが出来ない
親族の同意が得られない事がある
合祀型の永代供養墓は他の方と遺骨が混ざる
合祀型の永代供養墓は、他の方のご遺骨と混ぜ、納骨します 。
見ず知らずの方のご遺骨と混ざる事に抵抗がある方にはおすすめできません。

遺骨を取り出せない
合祀型の永代供養墓では粉骨の上、複数人のご遺骨と混ざるので、 後々個々のご遺骨を取り出せません 。
後に分骨などの予定がありご遺骨を取り出す可能性がある方は、合祀型は避けたほうが良いでしょう。

お墓の引っ越しがで出来ない
合祀型の永代供養墓は、後に遺骨を取り出せない特性から お墓の引っ越しが出来ません 。
将来改葬する可能性がある方はおすすめできません。

親族の同意が得られない事がある
永代供養墓は親族の同意が得られない事があります 。
日本で馴染みのある一般墓の供養方法と比較して、簡易的に感じられる方が多くいらっしゃいます。
供養方法や宗教観においての価値観が多様化したとはいえ、特に年配の方は今までの慣習から外れる事を好ましく思わない方もいます。
近年、 墓じまいや改葬におけるトラブルが多発していますが、その多くが親族間のもの です。
親族に永代供養墓を提示する際は、資料やメリットなどを揃え、丁寧に相談しましょう。

永代供養墓がおすすめな人

これまでの永代供養墓についてのご紹介を踏まえ、おすすめな方の特徴をまとめました。
参考にしてください。

従来のお墓の形態でなくても良いご家庭
他の方と合同でも良い方
継承に不安のある方
子孫に費用や管理の迷惑を掛けたくない方
費用を抑えたい方
お墓が遠くて近くにお墓の引っ越しをしたい方
遺骨があるけどどうしたらいいか迷っている方
今後のお墓の引っ越しは考えない方
宗教や宗派にこだわりのない方
永代供養墓は、事情により一般墓の管理が難しくなった方で、費用をなるべく抑えたい方におすすめ の供養方法です。
希望する際は、まず親族に丁寧に相談してください。
また、 子や孫に負担を掛けたくない方にも向いています 。
加えて、他の方のご遺骨と混ざる事に心理的抵抗のない方が前提となります。

永代供養墓の契約までの流れ

永代供養墓の契約までの流れは以下の通りです。

気になる永代供養墓を探す
資料請求や見学をする
契約内容の確認をする
購入する
順に詳しくご説明します。

1気になる永代供養墓墓地を探す
まず、 永代供養墓の取り扱いがある希望の墓地霊園を探します 。
以下のポイントを参考に、希望を絞り込んでみましょう。

永代供養墓タイプ(納骨方法や安置方法など)
年間の法要回数
景観(自然が多い、景色が良いなど)
アクセス方法
設備(駐車場・お参り用の売店・法要施設・会食施設・バリアフリーかなど)
2資料請求や見学をする
希望の墓地霊園が絞れたら、 資料請求や見学 を行いましょう。
その際にチェックするポイントをいくつかご紹介します。

費用(初期費用の額や年間費用の有無)
共有スペースの使いやすさや清潔さ(お手洗いや水道など)
周辺設備(会食できる場所など)
運営者やスタッフの人柄
使用感(日当たりの良さやじめっとしていないか)
その他、不明な点があれば遠慮なく運営者に尋ねましょう。

3契約内容の確認をする
支払い方法
個別型の契約期間
年間の供養回数
石に刻む名前の確認
個別型であれば合祀されるまでの期間を確認しましょう。

また、永代供養であれば、合同でお盆やお彼岸でお経をあげてくれる霊園施設もあります。
いつお経をあげてくれるのかを確認しておきましょう。

4購入する
希望の霊園墓地が決まったら、 契約に進みます 。
契約の際に必要な書類は以下の通りです。

埋葬許可証(故人を火葬後に、火葬場より発行されます)
戸籍謄本
身分証明書
住民票
印鑑登録証明書と実印
墓地使用許可書(霊園墓地の運営者より発行されます)

永代供養墓以外のお墓

永代供養墓以外にも様々な形態のお墓があります。
他の墓も検討したい方はお墓を探してみてください。

永代供養墓は墓じまいしたい方に人気

永代供養墓は 墓じまいする方の改葬先によく選ばれています 。

墓じまいとは
墓じまいとは、代々の家の墓を解体し、区画を更地に戻す事 です。
納骨していた先祖のご遺骨は、別の墓に移し供養を続けます。
これを 改葬 といいます。

墓じまいの件数
改装数推移
墓じまいをし、改葬をされた件数をグラフにしました。
このように近年、 墓じまいの件数は右肩上がりに急増 しています。

墓じまいが増えている背景としてまず、 近年の社会的変化 が挙げられます。
少子高齢化や核家族化により、一般墓の継承者がいない家が増加しました。

加えて、企業の都市への集中などにより、代々の墓から遠方に住んでいる人も増え、墓の管理が出来ない場合が増えたことも挙げられます。
墓の管理が出来ないからといって墓を放置する事は出来ません。

仏教上において、放置された墓を 無縁墓 といい、家系に縁起の悪い状態を示しています。
また、一般墓を建立している 菩提寺や霊園などともトラブル になります。

そうなる前に墓じまいし、改葬をしようと思われる方が増えています。

墓じまいが人気の理由
墓じまいが増加する理由は以下の3点が挙げられます。

合祀型永代供養墓は費用を抑えられる
永代供養してくれる
ご先祖の方々複数人のご遺骨を供養しやすい
ご遺骨の管理供養を代理でお願い出来る事に加え、一般墓より格段に費用を抑えられる事が墓じまいにおけるメリット でしょう。
先祖のご遺骨や墓が、無縁墓や無縁仏になるのを避けられます。

永代供養墓と一般墓の違い
永代供養墓    一般墓
費用    最も安い    高い
期限    個別型は13回忌か33回忌    なし
慰霊数    合祀が多い    8霊程度
管理    不要    必要
合祀    個別型は契約期間後    なし
永代供養墓と一般墓では、 費用と管理 の面が大きな違いです。

永代供養墓と納骨堂の違い
永代供養墓    納骨堂
費用    最も安い    比較的高い
期限    個別型は13回忌か33回忌    13回忌か33回忌
慰霊数    合祀が多い    2~4霊
お参り    屋外    室内
受付    なし    あり
時間    指定なし    10~18時
慰霊数    合祀が多い    2~4霊
お線香    可能    不可
合祀    個別型は契約期間後    契約期間後
アクセス    様々    ほぼ駅近
永代供養墓と納骨堂の違いは、 納骨における環境 が大きいです。
永代供養墓は、屋外にあり受付やお参りの時間制限はありません。

対して納骨堂は屋内にあり、受付時間が決まっています。
アクセスも良く、天候にも左右されない便利な環境が利点です。

そのため費用の面に違いがあります。
また、納骨堂では火災の恐れから線香は不可です。

永代供養墓と樹木葬の違い
永代供養墓    樹木葬
費用    最も安い    安い
慰霊数    合祀が多い    1霊~合祀
受付    なし    あり
時間    指定なし    10~18時
お線香    可能    不可
アクセス    様々    悪いことが多い
永代供養墓と樹木葬の違いは、 受付時間の有無 です。
また、樹木葬では火災の恐れから線香は不可です。

宗教宗派による永代供養の違い
日本において、 代表的な供養方法はもっぱら仏教に基づいていました 。
しかし近年では、宗教観や供養に対する考えが多様化しています。

その中で台頭してきた 永代供養 において、宗教宗派による違いはあるのでしょうか。
以下に解説いたします。

多くの宗教宗派で違いはない
永代供養墓は基本的には宗教宗派を問わず、弔い方に違いはありません 。
仏教の供養において宗派が問われる理由は、亡くなった後に僧侶により付けられる戒名に宗派ごとの違いがある事が大きいです。
永代供養では生前に使用していた氏名を使い供養するので、どの宗派でも問題ないとされています。
しかし寺院によっては、永代供養墓を請け負う場合は寺の宗派に従うという規定がある場合もあります。

浄土真宗には永代供養の考えはない
仏教の宗派は13宗派、さらに細かく分類すると18宗派あるといわれています。
その中でも 浄土真宗には、永代供養の考えがないとされており注意が必要 です。

永代供養とは、亡くなった方が迷わず成仏出来るように、永代に渡り祈る意味が含まれます。
しかし浄土真宗の教えは 「人は死後、どんな人もすぐに極楽浄土へ行き仏となる」 とされています。

そのため、遺族親族がお祈りをし、故人が成仏するために手助けをする必要はないという考えです。
ちなみに、浄土真宗には 「永代経」というお経 があります。

これは永代供養の意味ではなく、子孫が故人の遺志を次いで暮らしている事を仏に知らせ、今後の繁栄を願う意味で唱えるお経です。
しかし、 浄土真宗でも永代供養墓に入る事は可能 です。

浄土真宗の教えを大事にした上で永代供養墓を探したい場合、まずは浄土真宗の寺院から調べてみる事をおすすめします。

永代供養墓のよくある質問

Q.浄土真宗では永代供養はしないと聞きましたが本当ですか?
渡邊松枝
渡邊松枝
本当です。
浄土真宗には永代供養という概念はありません。

ただし、浄土真宗の宗派の方でも「跡継ぎがいなくて困っています」等、お寺に相談すれば対応してくれることがあります。

Q.永代供養墓でも年間管理費を要求する施設はありますか?
渡邊松枝
渡邊松枝
管理費はほとんどの場合初期費用に含まれていますが、全ての施設がそうであるとは言いきれません。
契約時の注意書きをよく読みましょう。

なお、永代供養墓を生前契約をする方は年会費・維持費を支払う場合があります。
立地や施設など好条件な永代供養墓ほど高い傾向にありますが、一般的に年間数千円程度です。

Q.49日法要、一周忌法要等を行う時は永代供養墓にしたお寺と同じところにするべきですか?
渡邊松枝
渡邊松枝
必ずしも同じお寺でやる必要はありません。
例えば自宅に住職を呼んで読経してもらい法要を行うこともできます。
法要する際はご遺骨はなくても大丈夫です。

契約を交わす際に供養の形式・頻度については必ず説明があります。
施設が行う合同の法要に参加するという方法もあります。

永代供養ですので、必ず法要に参加しなければいけないという訳ではありません。

逆に、個人で追加で法要を行ってはいけないということもありません。
個人で法要を行う際は前もって早めに施設に相談しましょう。

Q.永代供養墓と普通のお墓との違いは?
お墓・霊園比較ナビ編集部 藤田
お墓・霊園比較ナビ編集部 藤田
永代供養墓は、遺族親族に代わり、他者が墓の管理供養をする墓の形式 です。
そのため、継承者がいりません。

また永代供養墓は、基本的に1代のみの管理供養であり、代々子孫がその墓を使うわけではございません。
普通のお墓は、代々家系で墓を継承し、先祖の供養をします。

Q.永代供養墓の特徴は何?
お墓・霊園比較ナビ編集部 藤田
お墓・霊園比較ナビ編集部 藤田
永代供養墓は、墓地や霊園の運営者による墓の管理 がされます。
日々の清掃や供花、又はお盆やお彼岸の合同法要などです。

納骨方法は 合祀型 が多くを占め、 費用が安価 です。

Q.お墓の引っ越しをして、永代供養墓に移したいのですが可能ですか?
お墓・霊園比較ナビ編集部 藤田
お墓・霊園比較ナビ編集部 藤田
可能 です。
一般墓を 墓じまい し、納骨されていたご遺骨を永代供養墓へ移します。

合祀型永代供養墓に 改葬 する場合は、先祖代々のご遺骨を 粉骨 する作業が必要です。
ご遺骨を粉骨する作業は、ご自身で行うには身体的にも心理的にも労力が伴う作業ですので、粉骨を取り扱う石材店などにお願いする事をおすすめします。

Q.永代供養墓の費用はどのくらいですか?
お墓・霊園比較ナビ編集部 藤田
お墓・霊園比較ナビ編集部 藤田
20万~50万円 くらいです。基本的なお墓の供養形態に比べて安いです。

永代供養墓の特徴を良く知り、慎重に検討しましょう
今回は 永代供養墓 についてご紹介しました。
永代供養墓とは、遺族親族に代わり、墓地霊園の運営者が墓の管理供養をしてくれる墓の形式 です。

永代供養墓のほとんどが 合祀型 ですが、中には 個別型 もあります。
費用は現在の代表的な墓の中で 費用が最も安い です。

また、 納骨堂や樹木葬も永代供養付きが多い です。
永代供養墓のメリットは墓の管理供養の負担がない事や、継承者がいらない事です。

デメリットは合祀することで個々の遺骨が取り出せなくなる事や、親族の同意が得られない可能性がある事です。
永代供養墓は、 墓じまい 後の 改葬 先に人気です。

近年の社会的変化により、代々のお墓の継承者が不足したり、墓の管理が出来ない人が増えてきた為です。
永代供養墓は、多数のご遺骨が受け入れ可能なうえ、永代にわたり供養してくれる特徴から人気の改葬先となっています。

また、費用が抑えられることもメリットの1つです。
遺族親族で供養方法を相談し、永代供養墓も選択肢の1つにされてはいかがでしょうか。

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