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葬儀

2024.04.24

浄土真宗の49日(四十九日)法要の流れ・服装・挨拶!香典も解説

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浄土真宗では他の宗派の考え方と違い、人は死後すぐに極楽浄土に言って生まれ変わると考えられています。
この記事ではそんな浄土真宗の49日法要はどのように執り行うかなどについて説明していきます。
この記事を読んで浄土真宗の49日法要の位置づけや流れなどについて知りましょう。

浄土真宗の49日(四十九日)の意味

浄土真宗とは阿弥陀仏に他力本願の成仏をとらえることによって成仏することが出来るという教えの宗派です。
浄土真宗における49日とは遺族が 故人との別れの悲しみをいやし 、阿弥陀仏への念仏を唱えることにより宗教の大切さを今一度確かめて 宗教への信仰心を今一度深める期間 の事です。

浄土真宗以外での49日は中陰とも呼ばれて、故人が閻魔大王に極楽浄土に行けるかどうかの裁きを受ける期間とされています。
49日後に故人の行き先が決まって、現世から死後の世界に行きます。

しかし、浄土真宗では人が亡くなったらすぐに成仏して生まれ変わると考えられているために49日間故人の霊が現世にとどまるとは考えられていません。
なので、浄土真宗における49日とそれ以外の宗派における49日では、49日をとらえる意味合いが異なってきます。

浄土真宗以外の宗派が故人が極楽浄土に行けることを祈って49日の間に法要を行うことに対して、浄土真宗では故人はもう生まれ変わっていると考えられているので、悲しみをいやして仏への感謝をする期間になっています。

49日は故人が与えてくれた浄土真宗についての思いを深める時間です。

浄土真宗の49日(四十九日)までの過ごし方

浄土真宗での49日まで過ごし方は7日ごとに法要や念仏を唱えて過ごします。
7日ごとの法要には呼び方があります。
法要 読み方
初七日法要 しょなのか
二七日法要 ふたなのか
三七日法要 みなのか
四七日法要 よなのか
五七日法要 ごなのか
六七日法要 むなのか
七七日法要 なななのか
上記の七七日法要が49日の法要になります。
これらの法要では位牌などが置かれている祭壇に線香などを上げてお祈りします。

全7回の法要の中でも初七日と七七日の法要は僧侶を読んで読経してもらい、少し形式だった法要を行います。
49日の法要までのこの期間は49日の法要に向けての準備も同様に行います。

具体的には以下の通りです。
法要準備 説明
法要の日程調整 法要を行う日程を調整します
会場準備 法要を行う会場を手配します
僧侶への相談・手配 僧侶に葬儀をどう行うかの相談と、葬儀当日に読経してもらう僧侶の手配をします
案内状作成と送付 案内状を作成して、親族などに送ります
本位牌・仏壇準備 本位牌や仏壇の用意をします
会食の準備 会食の会場や料理をどうするかなどについて決めます
香典返しの準備 香典返しの用意をします
御布施の用意 御布施の用意をします
石材店へ依頼 石材店へ法名を墓石に彫ってもらう以来と葬儀当日に付き添ってもらう依頼をします
49日当日までは上記の法要や法要の準備をすると同時に、念仏や仏様への祈りを捧げながら過ごします。

49日まではやらない方が良いこと

49日までの期間はやらない方が良いこともあります。
主に祝い事や楽しい出来事です。

正月のお祝い
49日の間に年始を迎えるときに正月のお祝いは基本的に行いません。
正月そのものが新しい年を迎えるめでたいことであるために、忌中の時には基本的に行いません。

神社への参拝
神社では人の死に穢れがあるとされています。
よって、穢れが新しい忌中には神社への参拝も基本的に行いません。

旅行
忌中は故人を偲ぶ期間であるため、故人を忘れて楽しむなどのイメージのある旅行も行いません。
49日が明ければ旅行に行くことはできますので、49日の間は故人を供養することに集中しましょう。

お歳暮やお中元を贈る
お歳暮やお中元を贈ることも忌中にはしません。
忌中は故人の事で忙しくそれどころではないという所から、送らない風習が出来ました。

49日までの過ごし方については、こちらも参考にしてください。

浄土真宗の49日(四十九日)法要の流れ

浄土真宗の49日の法要は以下のような流れで進行します。
  1. 開式の挨拶
  2. 読経・焼香
  3. 法話
  4. 閉式の挨拶
  5. 納骨式
  6. 会食
開式の挨拶
始めに施主による会式の挨拶により49日の法要が始まります。
施主の挨拶についての詳し説明は今後また行います。

読経・焼香
施主による挨拶が終わったら僧侶の読経が始まります。
この読経の時に浄土真宗では 正信偈(しょうしんげ) が唱えられることが多いです。

正信偈が唱えられたとき浄土真宗のしきたりで全員で正信偈を唱えます。
読経の途中で 施主から順番に故人との関係が深かった人の順番で焼香 をします。

焼香を始めるタイミングは僧侶が合図してくれます。
読経の時間は 20分~30分 ほどです。

法話
読経終了後に僧侶による法話があることがあります。
浄土真宗における法話は親鸞(しんらん)聖人の言葉や教えの解説ですが、ここでは 雑談やニュースをもとにした話 をされることが多く、より親しみやすい内容の話となっています。

浄土真宗では仏様の教えを知ることにとても重きが置かれています。
法話の時間は読経の時間よりも短く 10分ほど です。

閉式の挨拶
開式の挨拶と同様に施主による閉式の挨拶があります。
この挨拶の時にその後の予定についての案内も行います。

閉式の挨拶が終わったら僧侶へお布施を渡します。

納骨式
法要後に墓地に移動して納骨を行います。
この時に石材店の手配や参加者の案内があります。

会食
会食を行います。
会食終了後に参加者に引き出物を渡すので、施主は早めに会場入りして準備をします。

引き出物を渡す際に参列者や僧侶へ改めてお礼の言葉を述べます。
この会食までが終わったら49日の法要が終了です。

浄土真宗の49日(四十九日)法要の服装

浄土真宗の49日の法要の服装は略喪服になります。
喪服には3つの格式があり上から順に正喪服、準喪服、略喪服となります。

略喪服は以下のようなものの事をさします。
衣装 男性 女性 子供
ブラックスーツ(シングル・ダブル)、シャツ(白色・無地) 弔事専用のワンピース・スーツ 制服
黒・茶色(光沢の無いもの) クレーンパンプス(黒)、ヒールは音が出ないように太いもの 黒の靴、シンプルなスニーカー
小物 ネクタイ・靴下は黒の無地、アクセサリーは数珠と結婚指輪以外はNG 真珠のアクセサリーと結婚指輪、数珠以外はNG 基本的につけない
髪型 目にかからない程度の長さ、長い場合はシンプルなバンドなどでまとめる 派手な色・髪型は避ける 派手でない髪型
上着 コート(地味な色合い) コート(地味な色合い)
男性の服装であるブラックスーツや女性の弔事用のワンピース・スーツというのは 弔事専用で仕立て上げられた 深い黒色の服装の事をさします。
ビジネススーツとは違う ものですので注意が必要です。

49日の服装に関しては、こちらも参考にしてください。

浄土真宗の49日(四十九日)法要にかかる費用

浄土真宗の49日の法要として費用が掛かるものには以下のものがあります。
  • 会食費用
  • 引き出物代
  • 寺・僧侶へ払うお金
会食費用
会食にかかる費用は 参列者の数 と 借りる会場の大きさ 、 食事のランク などによって左右します。
会食の食事の費用の目安は一人当たり 3000円~10000円程 です。

浄土真宗でもほかの宗派の会食と同様に会食を行わないときは持ち帰り用のお弁当を用意します。

引き出物代
引き出物とは法要後に葬儀参加者に渡す、 わざわざ参加して頂いたことに対するお礼の品物 です。
浄土真宗の49日の法要でも渡します。

引き出物で渡す品物はお茶やお菓子などの消耗品が良く選ばれます。
引き出物の相場は 1000円~5000円程 です。

寺・僧侶へ払うお金
お寺・僧侶へ払うお金は浄土真宗では全部で3つあります。

御布施
御車代
御膳料

御布施
御布施は読経を行っていただいた僧侶へのお礼です。
浄土真宗の49日の法要では 葬儀で渡したお布施の1/10の金額 が相場です。

金額にすると 20000円~50000円程 です。
この金額はあくまで目安ですので、具体的な金額を知りたいという方は読経をお願いする寺院に問い合わせてみるのが良いでしょう。

御車代
御車代は遠くから僧侶が来るときに渡す移動代です。
浄土真宗での相場は 5000円~10000円程 です。

御膳料
浄土真宗では49日の法要後に会食の場を設けますが、僧侶が個の会食に参加しない時には食事代として御膳料を僧侶にお渡しします。
御膳料の相場は 5000円~20000円程 です。

会食を行う会場の広さや食事内容によってこの御膳料は上下します。

浄土真宗の49日(四十九日)法要の施主の挨拶

施主が浄土真宗の49日の法要の挨拶をする機会は大きく分けて4回あります。
  • 法要の初めの挨拶
  • 法要の終わりの挨拶
  • 会食の初めの挨拶
  • 会食の終わりの挨拶

法要の初めの挨拶

浄土真宗の法要開始時の初めの挨拶では以下の事を中心に話していきます。
挨拶
お礼の言葉 本日はご多忙の中、わざわざお集まりいただき誠にありがとうございます。
開始の合図 これより、故「〇〇(故人の名前)」の49日法要を執り行います。
取りつなぎの言葉 「○○(依頼をしたお寺や僧侶)」様、よろしくお願いいたします。

法要の終わりの挨拶

浄土真宗の49日の法要の終わりの挨拶は以下の事を話します。
挨拶
お礼の言葉 「○○(依頼をした寺や僧侶)」様、本日はありがとうございました。
今後の予定 この後は納骨を執り行います。会場への移動をお願いいたします。また、納骨式終了後にお斎の用意もありますので、納骨式終了後にご案内いたします。

会食の初めの挨拶

会食の初めの挨拶では主に以下の事を話します。
挨拶
お礼の言葉 皆様のおかげで「○○(故人の名前)」の49日の法要を無事、終えることが出来ました。ありがとうございます。故人の「○○(故人の名前)」も安心していることと思います。
会食について ささやかですが、会食の席の用意をさせていただきましたので、故人の思い出などのお話が出来れば幸いです。お時間の許す限りゆっくりとお過ごしください。
締めの言葉 本日はありがとうございました。

会食の終わりの挨拶

浄土真宗の会食の終わりの言葉は多に以下の事を話します。
挨拶
時間が来たこと まだまだ皆様のお話をお聞きしたいのですが、会場のお時間となりました。
参加者への言葉 今後とも変わらないお付き合いをしていただければ幸いです。
締めの言葉 本日はありがとうございました。

【参列者側】浄土真宗の49日(四十九日)法要の香典

浄土真宗の49日法要に参加するときに香典はどのように送ればよいかわからずに悩む人も多いのではないでしょうか。
ここでは浄土真宗の49日法要の香典は以下の通りです。
香典 説明
表書き 御仏前(49日前の法要でも使う)
濃い墨(薄墨ではない)
水引 黒白、黄白(関西方面)、双銀 (包む金額の量によって変わる。)

浄土真宗の49日の意味は

この記事では浄土真宗の49日法要について説明してきました。
浄土真宗では人は死後すぐに生まれかわると考えられている点でほかの宗派との考え方の違いがあります。

亡くなった人が極楽浄土に行けるように祈るほかの宗派の49日間とは違い、浄土真宗での49日間は故人との分かれの悲しみをいやしたり、宗教や仏の大切さを再認識する機関となっております。
同じ仏教でも宗派によって考え方の違いはあります。

この記事で浄土真宗の考え方について深く知っていただけたら幸いです。

浄土真宗における49日の意味は?
故人への悲しい感情を癒し、宗教を信仰する気持ちを強めるという意味合いがあります。故人はもう生まれ変わっていると考えるのも特徴です。

浄土真宗の49日に適した服装は?
黒のスーツ・ワンピースといった略喪服を着用します。靴や小物は黒の無地をチョイスします。

浄土真宗の49日でかかる費用は?
会食費・引き出物代・お布施・お車代・御膳料があります。それぞれ3000円から1万円・1000円から5000円・2万円から5万円・5000円から1万円・5000円から2万円です。

浄土真宗の49日の香典の相場は?
相場は3000円から10万円です。故人との関係や自身の年齢によって変わります。詳しくはこちらをご覧ください。

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